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posted by fanblog

うちへ帰ろう

 今回は、初めて聴くアーティストです。
 音を聴かなくても、この曲目をみると興味を惹かずにはいられませんでした。
 メインフィス・ソウルで始まり、ニューオリンズR&B、スワンプ・ポップ、テキサス・ブルースなどなどが混在するラインナップが、まさに私好みです。


Going Back Home
Dickie and The Tornadoes

1. Everyday Will Be Like a Holiday (W. Bell, B.T. Jones)
2. C C Rider (C. Willis)
3. Ya Ya (M. Levy, C. L. Lewis)
4. Betty and Dupree (C. Willis)
5. If You Love Me Like You Say (Little Johnny Taylor)
6. Honky Tonk (B. Butler, B. doggett, C. Scott, S. Shepherd)
7. Just a Dream (Jimmy Clanton)
8. Just a Little Bit (Rosco Gordon)
9. Next Time You See Me (E. Forest, B. Harvey)
10. Your Picture (Robert C. Guidry)
11. Back to Louisiana (R. E. Osborn)
12. Goin' Home (A. Domino, A. Young)

 このアーティストについては、ほとんど何も知りません。
 おそらくは、90年代後期かミレニアム以降にアルバム・デビューしたのではないかと推察します。

 つべに、"〜2011 Runion〜"というタイトルのライヴ動画がありましたので、現在は活動しているのかどうかは不明です。 
 フロントマンが、ソロでやっているのかも知れません。

 本盤は、04年にGreat Blues Recordingsという、テキサスはポートアーサーの会社(=スタジオ)からリリースされました。
 多分、同地周辺を拠点にしていたバンドだと思います。 

 ただ、バンド・メンバーを確認すると、どうもフレンチっぽい匂いがして、名前だけみるとルイジアナのバンドかと思ってしまいそうです。
 本盤の参加メンバーは、以下のとおりです。

Dickie Peltier : vocals, guitar, piano
Steve Champagne : bass
Scooter Green : drums
Don E. LeBlanc : keyboads
Johnny Lindow : tenor sax
The Taylor Bayou Horns

 フロント・マンの名前はなんと読むのでしょうか。
 カタカナ表記では、ディッキー・ペルティエかな?

 正式な本名は知りませんが、ファースト・ネームのディッキーは、普通に考えればリチャードですね。
 Dickieは、Richardの愛称(短縮形)のひとつです。
 Richard → Dick → Dickie(又はDickey)
 オールマン・ブラザーズのDickey Bettsの本名は、Forrest Richard Bettsでした。
 (彼のソロ・アルバム、"Highway Callの名義は、"Richard Betts")

 ベーシストの姓シャンペイン(シャンパン)は、本名だとすればおしゃれですね。
 ホーン陣のネーミングには、バイユーの文字が入っています。
 これはもう、ストレートにルイジアナっぽいですね。

 ところで、このバンド名の表記ですが、The Tornadoesと竜巻の語尾が"es"になっています。
 かのオールスター・バンド、Texas Tornadosの語尾は"s"のみでした。
 これって、どうなんでしょう。
 正解、不正解ってあるんでしょうか?
 私の感覚では、"es"の方がしっくりきます。
 例えば、語尾が"o"で終わる単語、トマト(tomato)は、tomaoesです。
 固有名詞は何でもありなのかな。
 (Texas Tornadosを知った当初、よく間違えてタイプしていました。)


 さて、音を聴きましょう。
 冒頭からいい感じに展開していきます。
 曲は、William Bellの名作ですね。

 スタックス・サウンドへの憧憬を素直に表わした、細かい所へもこだわった丁寧な演奏に好感を持ちます。
 イントロのギターから堪りません。
 原曲を意識しつつ、彼らなりのアレンジではありますが、憧れの音への敬意に満ちたサウンドだと思います。
 ロバート・クレイが1stでやったEddie Floydのカバーを連想しました。
 ホーン陣の鳴りの良さ、クリアなギターのトーンが「いかにも」な感じで素晴らしいです。
 ボーカルは、意外にも若干ハイ・トーン気味です。

 Chuck Willisを2曲もやっているのが興味深いです。
 演奏のテイストとしては、一転してニューオリンズR&B風というか、スワンプ・ポップ調です。
 ゆったりしたテンポと、優しいボーカルに和みます。
 三連のピアノが耳に残る"Betty and Dupree"は、オリジナルよりもCookie & the Cupcakes盤がお手本かも知れません。

 リー・ドーシーの"Ya Ya"が聴きものです。
 ここでは、原曲のとぼけた感じは少し残しつつも、バックのリフがゆったりした16ビートで、かっこいい系に仕上げています。
 ホーンによるメイン・リフが全体のテーマになっていて、曲のおしゃれな印象を決定づけています。
 この曲をこういうアレンジでやったのは、初めて聴きました。
 本盤のハイライトの1曲だといいたいです。

 Littlle Johnny Taylorの"If You Love Me Like You Say"は、既聴曲かも知れませんが、記憶にない曲でした。
 切れのあるブルース・ギター、気力充実したホーン陣ともに素晴らしい伴奏です。
 これなどは、黒人ブルース・マンの演奏と言われれば信じそうです。

 サザン・ソウル・ハラード、スワンプ・ポップ、モダン・ブルースと、このバンドの抽斗の多さ、豊かな音楽性を立て続けに披露してくれています。
 実力派バンドだと感じます。
 そういった思いは、インスト曲、"Honky Tonk"を聴くと一層深く感じられました。
 やはりホーン陣のよいバンドは安定していると思います。

 以下、スワンプ・ポップの名作"Just A Dream"、ブルージー・ファンク、"Just a Little Bit"などは無難なアレンジでやっていきます。
 あまりいじらないのは、完成度の高い原曲への敬意でしょうか。

 Junior Parkerの"Next Time You See Me"は、演奏、歌唱とも、再びオリジナルへの強烈な憧憬と敬意を感じる仕上がりです。
 ボーカルは、Parkerの少し鼻にかかったビロード・ボイスを意識していると思います。
 完成度は原曲にかなわなくとも、憧れの曲に対する強い気持ちが伝わってきて、好きにならずにはいられません。

 ボビー・チャールズの" Your Picture"、ファッツ・ドミノの"Goin' Home"ともに、やはり愛情たっぷりにカバーしています。
 本盤収録の三連曲は、いずれもピアノとホーンのアンサンブルが素晴らしいです。

 最後に、"Back to Louisiana"という曲について一言。
 私は、オリジナルは知りませんが、Delbert McClintonのバージョンで知っていた曲で、大好きな曲です。
 この曲をケイジャンぼい姓を持つメンツが歌うのは、なかなか面白いです。
 ブルージーに始まりつつも、次第に調子のいいお祭りソングになっていくのが実に良いです。
 相変わらず、ブラス隊がいい音を出していて、街を練り歩きながらやってほしい、そんな風に思いました。

 よく考えると、最後の2曲が、"Back to Louisiana"、"Goin' Home"ときて、アルバム・タイトルが"Going Back Home"というのは、偶然でしょうか?
 なんとも興味深いです。

 冒頭のスタックス風のサウンドから、最後のクラシックなニューオリンズR&Bスタイルまで、テキサス・ブルース、スワンプ・ポップまでを混じえて、この手の音楽好きには、聴きどころ満載の美味しいアルバムだと思います。




Call Me The Breeze 〜 Sweet Home Alabama
by Dickie and The Tornadoes Reunion 2011


なぜか、レーナードをメドレーでやっています。
バー・バンドっぽくていいですね。






イッツ・オーケイ、ブラボー 

 文末に追記しました。(斜体赤字)

 今回は、Joe Bravoという人のアルバムを聴きました。
 この人は、Sunny Ozunaの後任としてSunglowsのリード・ボーカルを務めた人で、その後ソロになり、今も現役で活動しています。
 つい最近、最新作をリリースしたところです。

 私が初めてJoe Bravoを聴いたのは、Jazzmanから02年にリリースされたレア・グルーヴ・コンピ、"Texas Funk"の収録曲で、ミーターズのカバー、"Sissy Strut"(原題は"Cissy Strut")でした。


Please Call Me, Baby
Joe Bravo

1. La Boa (Carlos J. Reyes)
2. Mufieca Triste (D.A.R.)
3. Tomando Mil Copas (Doroteo Ramirez)
4. Amor Necio (Cornelio Reyena)
5. Yo (J.A. Jimenez)
6. Un Mal Rucuerdo (D.A.R.)
7. Please Call Me, Baby (R. Owens, F. Martinez)
8. If You Don't Love Me (D.A.R.)
9. It's Okey (Manny R. Guerra)
10. Does He Remind You Of Me (Sunny Ozuna)
11. Again (Greg Ramirez)
12. Think It Over (D.A.R.)

 本盤は、Hawk Recordsという会社から01年にリリースされたCDです。
 多分、Sunny & The Sunlinersらサンアントニオのアーティストの旧作のCD化を行っているGolden Eagle Recordsの系列ではないかと思います。
 パッケージのチープなつくり、資料性の低い(全くない)ペラのリーフレットなど、会社のネーミングも合わせ、共通性を感じます。

 本盤は、一応ソロ名義ですが、音源のソースは不明です。
 おそらくは、LPのストレートCD化だと思われ、A面に当たる6曲目までがスペイン語によるラテン・サイド、B面だと思われる7曲目以降が英語でのR&Bやポップ・サイドになっています。

 さて、58年頃、テキサス州サンアントニオで、高校の同級生らが中心になって、ひとつのティーンネイジャー・バンドが結成されます。
 その中核メンバーだったのが、ボーカルのSunny Ozuna、ドラムスのManuel Guerra、サックスのRudy Guerraらで、そのバンドこそ、Sunny & The Sunglowsでした。

 50年代に"Just A Moment"(Doug Sahmのカバーあり)の小ヒットを出したSunny & The Sunglowsは、63年頃分裂します。
 リード・ボーカルのSunny Ozuna(おそらくSaxのRudy Guerraも一緒)がバンドを脱退し、ヒューストンで新しいバンド、Sunny & The Sunlinersを結成したのです。
 (Sunnyの代表曲、"Talk To Me"はこの騒動の前後にリリースされたと思われ、現在、Sunny & The Sunglows名義、Sunny & The Sunliners名義両方のアルバムに収録されています。)

 Manny Guerra(dr)他の残されたメンバーは、新たなリード・ボーカルを迎え、The Sunglowsを継続します。
 Sunny脱退後のSunglowsは、シンプルにThe Sunglows、または一時期The Fabulous Sunglowsと名乗っていたと思われます。
 この間、Fred Salasら三人のボーカリストの交代があり、4人目でようやく固定メンバーとなったのが、今回の主人公、Joe Bravoでした。

 Bravoの体制は、おそらく65年頃確立されたと思われ、Joe Bravo時代のSunglowsの代表曲は、本盤にも収録されている66年の"It's Okey"という曲です。

 ちなみに、Joe Bravoの独立後のSunglowsは、Los Fabulous Sunglowsなどと名乗っていたのではないかと思います。
 (多分、シングルのみでは、Joe Bravo & The Sunglows名義があるのではないかと思います。)
 このあたりの変遷の詳細は、いまいちよく分かりません。

 さて、本盤です。
 後半の英語曲について、いくつか思ったことがあります。

 バンドは、ホーン入りではありますが、あまり分厚い感じがせず、スモール・コンボっぽい音に聞こえます。
 このあたりは、LP"The Fabulous Sunglows"などとは、少し違う編成のような気がします。
 まあ、あのアルバムも、曲によってはスモール・コンボっぽい印象のものもありましたので一概には言えませんが…。

 英語曲の大半は、オルガンのピーピー音と四つ切のギターが耳に残るスタイルで、ブラス入りのテキサスのガレージ・バンドっぼいです。
 やっている楽曲は、一部を除いてティーン・ポップ調と言えなくもないです。
 "Does He Remind You Of Me"などは、ブリル・ビルディング系のポップ・チューンにも聴こえます。

 しかし、"Does He Remind You Of Me"は、作者がSunny Ozunaなんですよね。
 とりあえず手持ちのソフトを調べましたが、Sunny OzunaまたはSunny & Sunliners(Sunglows)による作者バージョンはありませんでした。
 うーむ、ここは気になります。

 そして、代表曲"It's Okey"は、やはり印象に残る曲だと思います。
 魅力的なホーン・リフのイントロで始まり、オルガンとシンプルなギターの反復ビートをバックに、Bravoが語りに近いボーカルを乗せてきます。
 そして、あざけるような笑い声を効果的に挿入しながら、次第にメロディにのせて歌い始めます。
 もう1本のギターが控えめにオブリを入れたりします。
 なかなかにかっこいいです。

 この曲は、イーストL.A.のチカーノ向けのコンピ(だと思われる)、"East Side Story"シリーズのVol.3にThe Sunglows名義のバージョンが収録されています。



 ここでのバージョンは、疑似ライヴっぽいもので、テンポが少し早いです。
 ただ、ボーカル、ホーンともにハイ・ピッチに聴こえるので、テープ・スピードを下げ、疑似っぽい歓声を消せば、今回の盤のバージョンと似ている気もします。
 両方お持ちの方は、聴き比べていただきたいです。

 最後に、"Think It Over"について触れます。
 これは、アレンジが違い少し分かりづらいですが、曲はJimmy Donleyの名曲で間違いありません。
 ドラムに特徴があり、歌は普通にミディアム・テンポですが、リズムは忙しないタイコが支配していて、テキサス・ファンクです。
 ホーン・リフやオルガンのロング・トーンがいい感じで、間奏での短いサックス・ソロも良いです。
 ビートに違和感を感じない方なら、"Think It Over"の新たなバリエーションとして楽しめると思います。

 Sunny & The Sunglowsのファンや、サンアントニオ・ソウルに関心がある方なら、興味を持って聴けるアルバムだと思います。


 追記
 コンピCD、"Chicano Soul : San Antonio's Westside Sound Vol.3"及びコンピLP、"Border Town Jive : Chicano R&B from San Antonio"に収録されている、Little Joe & the HarlemsのLittle Joeは、実はJoe Bravoのことらしいです。
 なんとなく、Little Joe & the LatinairesのLittle Joe Hernandezの別時期のバンドなのかなと思っていたので驚きです。





Please Call Me, Baby by Joe Bravo




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スルー・ザ・ロッキン50s

 久しぶりにこの人を聴きました。
 現役スワンプ・ポップ・シンガーのWayne Foretさんです。

 本盤は、99年にCSP Recordsからリリースされたものですが、当時の新録ではなく、73年初出のLPをCD化したものらしいです。
 この人が70年代にLPデビューしていたとは知りませんでした。

 Wayne Foretは、Clyde McPhattarも得意としている人ですが、スタイルとしては、ほぼFats Dominoマナーの人で、ゆったりしたその歌声にはいつも癒されます。


Rockin' 50s
Through The Years
Wayne Foret

1. I Trusted You
2. No More Loneliness
3. Caldonia
4. I Won't Cry   
5. I Cried Last Night   
6. Margie    
7. Just A Game  
8. Stranger To You
9. Have You Ever Had The Blues
10. Somebody Show Me The Way Home
11. Mr. Sandman  
12. Ready, Willing And Able

 全12曲、ニューオリンズR&B、またはスワンプ・ポップのエッセンスで満たされた温泉にどっぷり浸かる、そんなひと時を過ごせるアルバムになっています。

 全体的にイナタさ満点ですが、思ったほどB級ぽさは希薄です。
 もっとユルイ展開かと予想していたところ、曲のテンポこそほっこりですが、バンドの演奏はタイトでした。

 収録曲は、曲名のみで一切クレジットがありません。
 有名曲も混じっていますが、激渋のナンバーが多数入っています。
 ただ、スワンプ・ポップやニューオリンズR&Bファンなら、どこかで見かけたような曲名を見て心が騒がずにいられないでしょう。

 分かる範囲で書いていきます。
 
 まずは有名曲から

3. Caldonia
4. I Won't Cry
5. I Cried Last Night
11. Mr. Sandman 

 "Caldonia"は、もちろんLouie Jordanの大有名曲です。
 でも、ここでのアレンジは、ルイ盤よりもゆったりとしたテンポで、ニューオリンズR&B版"Caldonia"と言いたいです。
 この曲特有の挑発的なボーカル・スタイルは抑えられ、まったりゆるく歌われています。
 こういうのも、たまにはありでしょう。

 "I Won't Cry"は、何と言ってもDoug Sahmの名唱が忘れられません。
 Doug Sahmの名盤ソロ、"Juke Box Music"のオープニング曲でした。

 原曲は、Johnny Adamsで、彼は二度吹き込んでいます。
 Johnny Adamsは技巧派のソウル・シンガーで、私はDoug盤を初めて聴いたとき、なるほどJohnnyらしい歌い方、フェイクをうまく取り入れてるなあ、そう感じました。
 ところが、Johnny盤を聴き返すと、Dougがやっていたフェイクは、ごくごく控えめにしかやっていず、驚いたことを思い出します。

 Dougは、いかにもJohnnyがやりそうな歌い方をデフォルメしていたんですね。
 さすがDoug Sahmだと言うほかないです。
 Wayne盤は、Doug盤、Johnny盤に比べると若干見劣りしますが、アベレージでしょう。

 "I Cried Last Night"は、すぐには気付きにくいですが、よく聴けばCookie & the Cupcakesの"I Cried"だと分かります。
 Cookie & the Cupcakesのレパートリーの中では、比較的ロックンロール調の曲です。
 Wayne盤は、原曲よりもかなりゆったりしたテンポでやっていて、Fatsスタイルの演奏に仕上げています。

 "Mr. Sandman"は、Jimmy Donleyの"Please Mr. Sandman"ですね。
 この曲の作者クレジットはHeuy P. Meauxですが、Donleyが書いた曲を買い上げた可能性が高いと私は思います。
 この曲は、ガルフコーストの人気曲で、Sunny & Sunlinersもやっていました。
 もちろん、Doug SahmもFreddy Fenderも、ついでにJoe King Carrascoもやっています。

 次に渋い選曲を…。

1. I Trusted You
2. No More Loneliness
6. Margie
7. Just A Game
8. Stranger To You
9. Have You Ever Had The Blues

 "I Trusted You"と"Stranger To You"は、Johnnie Allanのレパートリーです。
 "I Trusted You"は、Jimmy Clantonに同名曲がありますが、こちらは、多分Johnny Allanの方だと思います。

 "No More Loneliness"は、現役スワンプ・ポップ・シンガーのGary Tが息子と組んだユニット、Duece of Heartsのレパートリーだと思います。
 今、手元にアルバムがないのですが、Gary Tは自作曲が多いため、彼の作品だと思います。

 "Margie"は、Fats Dominoのレパートリーですね。
 ただ、元々はエリントン・ナンバーかも知れません。
 Fatsスタイルの曲は、Wayneにとって安心安定の選曲で、至福の和みの時間を提供してくれます。

 "Just A Game"は大好きな曲です。
 Jimmy Donleyのレパートリーで、作者はやはりHeuy P. Meaux名義ですが、これは間違いなくDonleyの作品だと思います。
 共作者がDonleyととても近い人で、二人は他にもいくつか共作しています。
 このパターンの曲は、ほぼDonleyからMeauxが買い上げたケースだと思います。
 本盤は、三連曲のオンパレードですが、この曲は、中でも私が好きな必殺の哀愁三連曲です。

 "Have You Ever Had The Blues"は、Lloyd PriceのABC時代の曲ですね。
 Lloyd Priceは有名曲、佳曲が数ある中、このチョイスは渋いです。
 "Personality"の裏面だったような気がします(?)。

 最後に不明曲を…。

10. Somebody Show Me The Way Home
12. Ready, Willing And Able

 この2曲はよく分かりません。
 "Somebody Show Me The Way Home"は、古いポピュラー曲が元ネタかも知れません。
 でも、完全にニューオリンズR&Bスタイルでやっています。

 本盤は、味のあるWayne Foretのボーカルでほのぼのと和める1枚だと思います。
 ゆるゆるテンポの曲ばかりですが、リズム隊はタイトで、ホーン陣はリフもソロも聞かせます。
 ときおり挿入されるコンパクトなギター・ソロも良いです。

 Wayne Foretは、FatsスタイルのSwamp Popシンガーとして、特段のスリルやサプライズこそ希薄ですが、安心して聴けるアーティストだと改めて感じました。




Irene by Wayne Foret





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みんなのために歌を

 John Fogertyの新作が10月9日にヴァンガードからリリースされるらしいです。
 既にいくつかのニュース・サイトで紹介されていて、アマゾンUSでも予約が開始されました。

 ニュースの眼目は、"Proud Mary"を新録音するということで、どうやらジェニファー・ハドスンとデュエットするようです。

 また、"Proud Mary"に限る話だと思いますが、アラン・トゥーサン指揮のもと、ロッキン・ドプシーらの参加でニューオリンズ録音と伝えている記事もあるようです。


Wrote A Song For Everyone
John Fogerty

・ Proud Mary : Jennifer Hudson
・ Born on the Bayou : Kid Rock
・ Fortunate Son : Foo Fighters
・ Long as I Can See the Light : My Morning Jacket
・ Have You Ever Seen the Rain : Alan Jackson
・ Who’ll Stop the Rain : Bob Seger
・ Hot Rod Heart : Brad Paisley
・ Wrote a Song for Everyone : Miranda Lambert
・ Almost Saturday Night : Keith Urban
・ Someday Never Comes : Dawes

 "Proud Mary"の話が特筆されていますが、新作は、どうやら旬のアーティストを多数ゲストに迎え、過去の名作をやるという企画もので、デュエット集になるのだと思います。

 John Fogertyは、かなりの寡作なのに、新作を出すたびに大きな拍手で迎えられ、しばしばベストセラーになる、アメリカ人に愛されているシンガーなのだなと感じます。
 時代に迎合せず、頑固に自分の好きな音楽をやり続けている姿勢が、共感を呼ぶのではないかと思います。

 寡作と書きましたが、むしろ年齢を重ねた近年のほうが精力的にやっている印象があり、最近でも、TVショウのAmerican Idolで、優勝者と「雨を見たかい」や「バッド・ムーン・ライジング」を一緒に歌って喝采をあびたりとか、相変わらず「愛されているなあ、アメリカン・ヒーローなんだなあ」と改めて感じます。

 ただ、大物ゲスト多数参加の作品というのは、煮詰まってきているベテラン・アーティストにありがちな企画で、長年のファンとしては、新作は嬉しいですが、単純には喜べません。
 複雑な気持ちになってしまいます。
 私が望むのは、ごく普通のオリジナル・アルバムの方ですね。

 ブレス発表されている参加者を見ると、ロッキン・カントリー系の人が目につきますが、正直私は名前を知っている程度の人がほとんどです。

 キース・アーバンとか、ブラッド・ペイズリーとかは、リスペクトを受け、親交もありそうですが、いかにもな取り合わせで、さほどサプライズがないですね。
 多分、彼らのカントリー系の速弾きギター・ソロが聴けるのでしょう。

 アラン・ジャクソンも相性が良さそうですが、彼ももうベテラン組ですね。
 ベテランといえば、オールド・ロック・ファンとしては、密かにボブ・シーガーに期待です。
 出来れば、バラードじゃなくロックンロールをやってほしかったかも…。

 やっぱり、"Proud Mary"が目玉なのかな…。



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イッツ ジミー・エドワード

 追記しました。(斜体赤字部分)

 今回は、サンアントニオ・ソウル・グレイツの一人(だとかってに思っている)、Jimmy Edwardさんの06年リリースのアルバムをご紹介します。

 この人は、60年代から活動しているシンガーで、Sunny Ozunaとも少なからず関連があります。

 英語で歌うチカーノR&Bでキャリアをスタートさせ、その後次第にスパニッシュ・コミュニティに向けたラテン曲へと活動をシフトさせていったこと、年齢を重ねるにつれ、宗教曲への関心も深めているなどの共通点があります。


It's All Right
Jimmy Edward

1. Intro (Bob Gallarza)
2. La Que Se Fue (J. A. Jimenez)
3. Entrega Total (A. Pulido)
4. Vuelve Mi Amor (B. Bacharach, spanish lyrics : Alejandro Vasquez)
5. Sometimes (Gene Thomas)
6. Just A Dream (Jimmy Clanton)
7. If You Need Me (Pickett, Bateman)
8. Como Fue (Puarte)
9. Mi Lupita
10. Paloma Querida (J. A. Jimenez)
11. It's All Right (Curtis Mayfield)
12. I'm So Proud (Curtis Mayfield)

 Sunny Ozunaとの関連性は、音楽活動のキャリアそのものにもあります。

 Jimmy Edwardは、パーソナルな人物像がいまいちよく分からないのですが、本名はおそらくJimmy Trevino、もしくはJimmy Edward Trevino(これは普通に考えれば、正式名はJames Edward Trevino)で、サンアントニオを活動の拠点にしている人で、出身も同じではないかと想像します。

 これは、彼がキャリアの初期にJimmy Trevinoの名前を使っていたことからの推測です。

 Edwardというのは姓ではなく、ミドルネームもしくはイングリッシュ・コミュニティに向け命名したステージ・ネームかも知れません。
 ミドルネームを姓としていたシンガーでは、Raymond Charles Robinsonという大有名人がいました。

 私の感覚では、Edwardという姓はいかがかと思っています。
 語尾に"s"が付いたEdwardsなら、それなりにしっくりくる気がします。
 事実、Jimmy Edwardでググると、Jimmy Edwardsではありませんか?と訊ねられたりします。

 Jimmy Edwardは、60年代半ばころ、Danny and the Dreamersというバンドのリード・シンガーとして活動し、このころJimmy Trevinoと名乗っていました。
 フォー・トップスのカバー、"Ask The Lonely"などを歌って人気があったようです。
 また、このバンドの主力メンバーとなってから、Jimmy Edwardの名前を使うようになり、Little Jimmy Edward & the Dreamers Band名義でもレコードを出しているようです。

 そして70年代半ばになると、Sunny Ozunaのバンド、Sunny & the Sunlinersから分派したメンバーが創ったバンド(だと思います)、Latin Breedのリード・シンガーになります。
 Latin Breedは、スペイン語中心のテハーノ・オルケスタですが、Sunliners同様、カントリーやR&Bも売り物のひとつで、この時期にはオーティス・レディングの"Hard To Handle"をやったりもしているようです。

 そして、70年代後期にはソロになり、やはりスペイン語中心の活動をしますが、一方でウイルソン・ピケットの(あるいはバーク僧正の)"If You Need Me"のようなR&Bも歌い続け、そちらの需要にも応えています。

 "If You Need Me"は、彼の代表曲の一つとして長く歌い続けているようで、本盤でも新録音が収録されています。
 また、本盤ではやっていませんが、シングル盤、"If You Need Me"の裏面だった、"Memories"という曲がライヴでのバラードの定番曲で、やはり歌い続けているようです。

 本盤収録曲では、Jimmy Clantonのスワンプ・ポップの名作、"Just A Dream"もまた、彼のDreamers時代(60年代後期)のレパートリーでした。

 ここまで書いてきた初期のレパートリーの多くは、Latin Breed時代、ソロ時代ともに需要に応えて再録音しているようです。
 (などとつれづれと書いてきましたが、私が既聴なのは、Latin Breed以降の音源だけなので、出来れば古い音源が聴きたいと思っています。)

(追記)
 初期の音源のうち、Danny and the Dreamers時代の作品は、コンピCD、"Chicano Soul : San Antonio's Westside Sound (vol.1)"に収録されていて聴いていたことに気付きました。
 以下の3曲です。
"Ask The Lonely"
"Think Nothing About It"
"Baby Something's Wrong"
 ただし、ブックレットの表記によれば、最初の2曲のリード・ボーカルは、リーダーのDanny Martinezだということになっています。


 さて、本盤はヒューストンで録音されたもので、スタジオ録音ですが、なぜかレーベル・オーナーらしき人物とのスタジオでのレコーディング・トーク(?)でスタートします。
 トラック1がそれにあたりますので、実質上は11曲入りです。

 アルバムは、スペイン語での陽気なラテン曲で始まります。
 曲名を見ていると前半はスペイン語タイトルが続きますが、実は4曲目の" Vuelve Mi Amor"は、80年代ウエストコースト・ロック・ファンには懐かしい、クリストファー・クロスの「アーサーのテーマ 〜ニューヨーク・シティ・セレナーデ」のスパニッシュ・バージョンなのでした。

 ネタばれしてしまいましたが、知らずに聴けばきっと「あれっ これ知っている、何だっけ?」となること間違いないはずです。
 よく知った曲でも歌詞が違うとすぐに分からないもので、ましてや言語が違えばなおさらです。
 そして、曲が判明したときのスッキリ感は半端ないのでした。

 そして、続く"Sometimes"と"Just A Dream"の流れが、この手の音楽のファンにはたまりません。
 "Sometimes"は、もちろんGene Thomasのあの名作三連バラードです。

 Doug Sahmの愛唱歌であり、Freddy FenderもAugie Meyrersも、そしてSunny Ozunaもやっている永遠の名曲です。
 変わったところでは、サンフランシスコのガレージ・バンド、Flamin' Grooviesのバージョン(Dave Edmunds制作)もありました。

 Jimmy Edward盤は、語りから入る構成で、何を言っているのか解するため、もう少しヒアリング力が欲しいです。
 原曲よりもさらにスローに、ムーディーにやっていて、おしゃれなお酒を飲みながら聴きたい、ナイト・ミュージック風に仕上げています。

 そして、まるでメドレーのようにしなやかに繋いでいくのは、これまた名作の"Just A Dream"です、
 静かなタッチのピアノの伴奏、美しい女性コーラスのハーモニーなど、"Sometimes"のムードを継承したアレンジでやっていて、誰がやっても悪くなりようがない名曲とはいえ、期待を裏切ることはありません。

 アルバムは、ラテン曲を挟みつつ、アーリー・ソウルの名作を力強く歌う、"If You Need Me"(ブルージーな間奏のギターもよい)から、カーティス・メイフィールドの名作2曲が、美しく展開して行きます。

 チカーノって、ドゥワップはもちろん、ノーザン(とりわけシカゴ・ソウル)、スイート・ソウルなどが好みなんですよね。
 同じバリオ地域でも、テキサスとカリフォルニアでは地域性の違いはあるんでしょうが、大きなくくりではそういう傾向があるように思います。

 日本人の好きなR&Bと、チカーノの好きなR&Bを比べると、似た傾向よりも違う傾向の方に強い興味を覚えます。

 本盤は、Jimmy Edwardのアルバムの中では、英語曲を多く収録していて、とても聴きやすいです。
 彼の英語曲中心の他のアルバムでは、ゴスペル集(?)ですが、98年の"You'll Never Walk Alone"というアルバムも聴きものだと思います。



If You Need Me by Latin Breed


2番の歌詞がスペイン語になるところがスリリングでたまりません。



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サンアントニオ・ソウル・グレイツ


 

ヌエボ・ワボ

 ジャケのポップさがツボにはまって、買うしかなかったCDです。
 しかも、内容が最高ときているので言うことなしです。
 Joe King Carrascoの初期の音源をまとめたゴキゲンな編集盤です。

 本盤は、発売年の記載がないのですが、おそらくは11年のリリースではないかと推測します。
 なぜなら、本盤をプレスしたAnaconda Recordsは、同じ年、Joe King Carrascoの過去の音源を多数復刻しているからです。
 タイトルの"Nuevo Wavo"は、"New Wave"という意味だと思います。


Nuevo Wavo
Joe King Carrasco & The Crowns

1. Houston El Mover
2. One More Time  (Roy Head)
3. Let's Get Pretty
4. Caca De Vaca
5. Bad, Bad Girls
6. Don't Bug Me Baby
7. Buena
8. Nervoused Out
9. Betty's World
10. I Get My Kicks On You
11. Party Doll  (Buddy Knox)
12. Gimme Sody, Judy
13. Susan Friendly
14. Federales
15. Wild 14
16. Bad Rap
17. Gin Baby Gin
18. That's The Love
19. Ta U La Ou Va

 とにかく、ジャケットのイラストに眼が惹きつけられました。

 全19曲入り、Joe King Carrascoのキャリアのうち、Crowns時代の最初期の音源を集めています。
 ロックのすう勢が、ニューウェイプへと向かっていた時代です。

 78年にDoug Sahm人脈が多数参加したオルケスタ、El Morino BandでデビューしたCarrascoは、翌79年にRior Recordsから、Joe King Carrasco and the Crowns名義の最初のアルバム、"Tales From The Crypt"をリリースします。
 これは、ニューヨーク録音でした。
 (この時期、Doug Sahm人脈のうち、John Perez、Speedy Sparksが引き続きCarrascoと関わっていました。)

 私は、Carrascoはきっとサンアントニオ録音が大半だろうと思っていたのですが、この時期はニューヨーク録音がメインだったようです。

 彼のオフィシャル・サイトには、初期のアルバムについて簡単に紹介したページがあります。
 それを読んでいると、手元にあるLPと矛盾があったりして、本人のサイトでも、記憶違いなどがあるのではと思ったりしています。

 彼のサイトによれば、Crowns初期のアルバム・リリースの流れは以下のとおりです。

79年 Tales From The Crypt  (米Rior盤) 12曲入り
81年 Party Safari (米Hannibal盤) 4曲入りEP
    上記79年盤と1曲重複、以下の2枚とは重複なし
81年 Joe King Carrasco and the Crowns (米Hannibal盤)12曲入り
    79年盤と7曲重複
81年 Joe King Carrasco and the Crowns (欧Stiff盤)12曲入り
    米盤と同名だが4曲が差し替えられている。

 しかし、私の手元にあるStiff盤LP(英盤ではなく独盤ですが)は、80年発売と記載されています。
 独盤のプリント・ミスという可能性もないとはいえませんが、どうも混乱します。
 米Hannibal盤を持っていないということもあり、何ともモヤモヤがつのります。

 ちなみに、79年の"Tales From The Crypt"は、84年に再発された際、ボートラとして"Party Weekend"が追加収録され、13曲入りとなりました。
 前年の83年に"Party Weekend"というLPが出ていますので、ここからタイトル曲を拝借して追加したのでしよう。
 現在流通している"Tales From The Crypt"のCDは、84年再発盤LPを元に00年にリリースされたもので13曲入りです。



 試みとして、本盤の内容を把握するため、並べ替えをしてみました。
 以下のとおりです。

79年 Tales From The Crypt  (米Rior盤) から
2. One More Time
3. Let's Get Pretty
4. Caca De Vaca
7. Buena
9. Betty's World
14. Federales
15. Wild 14
18. That's The Love

81年 Party Safari (米Hannibal盤) 4曲入りEPから
16. Bad Rap
17. Gin Baby Gin
19. Ta U La Ou Va

81(?)年 Joe King Carrasco and the Crowns (米Hannibal盤、欧Stiff盤 共通)から
6. Don't Bug Me Baby
8. Nervoused Out
10. I Get My Kicks On You
11. Party Doll
13. Susan Friendly

81(?)年 Joe King Carrasco and the Crowns (米Hannibal盤)から
1. Houston El Mover
12. Gimme Sody, Judy

不明
5. Bad, Bad Girls

 "Bad, Bad Girls"の出典が分かりませんでした。(最高に楽しいSDQライクなサウンドの曲です。)

 そして、何気に4曲入りEP、"Party Safari"は貴重盤だったんですね。
 何度か中古盤を目撃していましたが、購入せずスルーしていました。
 本盤に収録された3曲のうち、"Gin Baby Gin"と"Ta U La Ou Va"を収めたCDは、私の知る範囲では他にありません。

 ちなみに、本CDのクレジットでは、各曲個別のデータの記載はなく、全体として80年及び81年録音となっており、なおかつ録音場所はNew York、Austin、L.A.となっていて、何が正しいのか更に謎は深まるばかりです。

 同じ曲をオースティンやロスで再録音した可能性もないとは言えませんが、この間、メンバー交代もないので必要性に疑問があります。
 ありうる可能性としては、米Rior Records盤と米Hannibal Records盤では音源が違うということです。
 だとすれば、本CDの録音時期が80年81年になっていることとも符号します。

 とはいえ、米国欧州(ここでは英国)ともにオリジナル盤を持っていないので、確たる比較は出来ないのでした。

 などと、くだくだと綴ってきましたが、最初に書いた通り、内容は素晴らしいの一言です。
 非常に習慣性、中毒性の高い音楽で、クリス・カミングスのオルガンが鳴り始めると、脳みそがパブロフの犬状態になってしまいます。

 Sir Douglas Quintetのサウンドとの共通性も高く、Doug Sahmファンならニヤリとなるフレーズもそこかしこに散見しています。
 ロイ・ヘッドやバディ・ノックスのカバーも、独特の解釈が楽しいです。

 その長いキャリアの全てが駄作なしといいたい人ですが、とりわけこの初期Crowns時代は輝いていると思います。

 最近作で、Crownsをオリメンで再結成したCarrascoさん、まだまだ楽しませてくれると思います。


Houston El Mover by Joe King Carrasco and the Crowns




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