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超絶速弾き男、実はこんな人

 Albert Leeの新譜を聴きました。
 早い時期に発売予定を知ってオーダーしていたのですが、実際に手に取るまでライヴ盤だということに気づいていませんでした。

 実は、私がAlbert Leeのアルバムを買うのは、これが2度目になります。
 伴奏者としてクレジットがあると、確実に購入のフラグがたつ人ですが、さて、本人のリーダー・アルバムとなるとどうでしょう。
 かなり昔、最初期のソロ・アルバムを買って以来です。

 ほとんど初めて聴くような気分です。
 
On The Town Tonight
Albert Lee & Hogan's Heroes

Disc 1
1. Your Boys (Albert Lee, Karen Lee)
2. Restless (Carl Perkins)
3. Song and Dance (Albert Lee)
4. Travellin' Prayer (Billy Joel)
5. Runaway Train (John Stewart)
6. Glory Bound (Gavin Povey)
7. Wheels (Chris Hillman, Gram Parsons)
8. I'll Never Get Over You (John Hiatt)
9. The World Is Waiting For the Sunrise (Eugene Lockhart, Ernest Seitz)
10. Rad Gumbo (Barrere, Clayton, Gradney, Kibbee, Park, Payne)
11. Highwayman (Jimmy Webb)
12. Breathless (Otis Blackwell)
Disc 2
1. Barnyard Boogie (Gray, Wilhelmina, Jordan)
2. Two Step Too (Delbert McClinton)  
3. I'm Coming Home (Charlie Rich)
4. You're Only Lonely (John David Souther)
5. Leave the Candle (Gary Brooker, Peter Sinfield)
6. On the Verge (Hugh Prestwood)
7. Let It Be Me (Becaud, Curtis, Delanoe)
8. Oh Darling (Lennon, McCartney)  
9. Leave My Woman Alone (Ray Charles)
10. 'Til I Gain Control Again (Rodney Crowell) 
11. Country Boy (Lee, Coulton, Smith)
12. Skip Rope Song (Jesse Winchester) 
13. Tear It Up (Burnette, Burnerre, Burlison)

 全体を通して聴いてみて、まず思ったことがあります。
 それは、バラードを歌うAlbert Leeが新鮮で、興味深かったということです。

 Albert Leeのパブリック・イメージは(私の個人的な思いですが)、バンジョーの速弾き奏法を思わせる、カントリー系スーパー・ピッカーというものではないでしょうか。
 あるいは、独創的なロカビリー・ギターリストという感じでもいいです。

 そういったイメージどおりの演奏では、当然安心安定のプレイが聴けますが、一方で鍵盤系の楽器での弾き語りがあって、これがなんともじわじわと効いてくるのでした。

 ただ、ロカビリー系のプレイを得意としている人ではありますが、いわゆるトワンギン・スタイルとは少し違う気がします。
 トワンギンの定義が定かではありませんが、私の勝手な思いでは、ローポジの巻き弦、もっといえば開放弦をぶんぶんいわせる感じが、私の思うトワンギンです。
 もちろん曲にもよりますが、この人の場合、基本はそういったプレイではないですね。
 "Country Boy"での、歌伴での細かいピッキングがこの人の真骨頂でしょう。

 さて、本盤は10年の英国公演です。
 セットリストは、同じメンバー(Hogan's Heroes)で録った既発スタジオ盤での収録曲を中心に、Leeの意外な趣味(?)を垣間見ることが出来る内容ではないでしょうか。

 ビリー・ジョエルが一番のサプライズでしょうか?
 (私は"Travellin' Prayer"という曲は初めて聴きました。) 
 嬉しいカパーという意味では、Louie Jordanの"Barnyard Boogie"です。

 J. D. サウザーの"You're Only Lonely"のカバーも、やはり驚きました。
 メジャー・ヒットをやること自体がサプライズです。
 この曲のみ、エレキをアコギに持ち替えて弾き語っています
 スペクター風のイントロこそありませんが、普通に気持ちよさそうにカバーしています。

 その点、ロカビリー系の曲は安心安全の選曲で、期待を裏切らないグッドロッキンな速弾きが聴けます。

 Albert Leeは、それこそ数えきれないスタジオ・ワークをやっているはずで、本盤で"Let It Be Me"をやっていますが、Everly Brothersのバックもやったのではないでしょうか。
 彼のバラードでの歌い方は、DonだかPhilだか分かりませんが、Everly Brothersの影響大と感じました。

 私がAlbert Leeを知ったのは、Shakin' Stevensの"This Ole House"がきっかけで、初めて聴く種類のギタープレイに驚愕したものでした。

 世間的(ここでは音楽ファン)にはどうだったんでしょう?
 やはり、Emmylou Harrisのホット・バンドに参加したことが、大きく注目されたきっかけでしょうか。
 スタジオ盤でいうと、EmmylouのEpicの3rd、"Luxury Liner"への参加が77年で、ここから81年の"Evangeline"あたりまで連続7作に参加していました。
 当初こそ、James Burtonのセカンドというポジでしたが、すぐに不動のツー・トップとなり、ついにはJames Burtonが抜けてワン・トップになります。

 その間、79年にはShakyの1stソロ、"Take One"に参加、そして81年の2nd、"This Ole House"と、こちらは2作連続で参加しています。
 シングルでは、"This Ole House"のあと、"You Drive Me Crazy"とか、"Green Door"とか、当時リアル・タイムで聴いていました。
 当時は、あとの2曲もLeeのプレイだと思ってました。(正解はMicky Gee)

 そして、Emmylouのあと、Eric Claptonのバンドでセカンド・ギターをやっています。
 "Another Ticket"が81年、次の"Money and Cigarette"が83年です。

 この当時は、やはり想い出がありますね。
 "Money and Cigarette"収録のシングル、邦題「ロックンロール・ハート」"I've Got a Rock 'n' Roll Heart"は、トーナツ盤を今でも持ってます。
 コマーシャル過ぎると思う方もいるかも知れませんが、私は、リラックスした雰囲気の曲調、ギターのプレイともに大好きな曲です。
 "Money and Cigarette"には、ライ・クーダーが参加していましたが、"I've Got a Rock 'n' Roll Heart"では、アコギのサイドがLeeで、リードはEricかRyでしょうか?
 でも、Ericがサイドで、Leeはオルガンという気もします。

 さて、本盤のバック・バンド、Hogan's Heroesですが、リーダーのGerry Hoganは、英国のペダル・スチール・ギタリストで、Albert Leeとは古くからの知り合いのようです。
 Dave Edmundsの78年の"Trax On Wax 4"で、スチール・ギターを弾いている人です。
 また、84年には、Emmylou Harrisのホット・バンドに参加してツアーに同行しています。
 そのころのAlbert Leeは、Hot Bandを出たあとで、Claptonのバンドに在籍中か、そろそろ離れたころかも知れません。

 ちなみに、少しあと、John Fogertyが最初のカンバック(85' Centerfield")を果たしたころのことですが、John Fogerty's All Starsという名のバンドを組んでコンサートをしていた時期がありました。
 Albert Leeは、このAll Starsに参加していました。
 ベースはDuck Dunn、キーボードはBooker T. Jonesでした。

 このころのJohnは、Fantasy Recordsとの係争に終わりが見えなかったころで、自作でありながらCCRナンバーを歌わなかった時期です。
 その分、ハンク・バラードとか、スワン・シルバートーンズとか、今では珍しいレパートリーをやってます。

 脱線しました、軌道修正します。
 Hogan's HeroesのメンバーでピアノのGavin Poveyは、Shakyの82年の4th、"Give Me Your Heart Tonight"から、Geraint Watkinsの後釜として、Shakyのバンドに参加していました。
 87年の"Let's Boogie"まで在籍しています。
 Albert Leeとは、スタジオ盤ベースでは、やはり入れ替わり加入という感じですが、交流があった可能性は高いでしょう。

 Gavin Poveyは、ソロ・アルバムもある人で、私の印象では、乱暴に例えればロックンロール・リバイバリストといったところでしょうか。
 本盤では、自作の"Glory Bound"と、もう1曲でリード・ボーカルをとっています。

 Gavin Poveyは、Stiff所属のKirsty MacColl、Tracey Ullmanらガール・ポップ系シンガーの伴奏をやっているほか、なんと79年のInmatesの!stにケスト参加して、1曲オルガンを弾いています。
 また、Billy Blemnerの84年のソロ、"Bash"では2曲でピアノを弾いているのでした。

 そして、Texas Tornadosの91年作、"Zone Of Our Own"の収録曲、"Did I Tell You"が、Augie MeyersとGavin Poveyの共作とクレジットされていることに、今回気が付きました。
 (演奏には参加していません。)
 ただこの曲は、Texas Tornados盤が初出ではなく、Augieのソロ・アルバム、"Augies Back"が初出だと思うのですが、"Augies Back"ではGavin Poveyの単独クレジットになっています。
 理由は不明です。(ちょっと追及したくなってきました。)

 さて、本盤では、Gavin Poveyのほかにも、数曲でドラムのPeter Baronがリード・ボーカルをとっています。
 John Hiattの"I'll Never Get Over You"が、彼のリード・ボーカルです。
 この曲の原曲は、A&M録音とSanctuary録音の2種類があり、どちらも捨てがたい魅力があります。

 A&M録音は、93年の"Parfectly Good Guitar"の日本盤ボートラとして収録されたので、現在普及しているUS盤では聴くことが出来ません。
 Sanctuary録音は、01年の"The Tiki Bar Is Open"に収録されたもので、Sonny Landrethがギターを弾いています。
 Sonny Landrethは大好きで、素晴らしいです。(私はRyよりも好きです。)

 A&Mでギターを弾いたMichael Wardは、賛否あるかもしれませんが、私は好きです。
 "Buffalo River Home"のプレイが私のツボで、これがある限り多少のことはOKです。
 本盤では、Leeが普段とは違い、Claptonのウーマン・トーンを思わせる優しいソロを弾いていて聴きものです。

 思いつくまま綴ってきましたので、特記すべき点について、ここで整理したいと思います。

 Albert Leeがピアノの弾き語りをしている曲
Disc 1
11. Highwayman
12. Breathless (バンピン・ピアノ !!)
Disc 2
7. Let It Be Me
10. 'Til I Gain Control Again
12. Skip Rope Song

 ピアノのGavin Poveyがリード・ボーカルをとっている曲
Disc 1
6. Glory Bound
9. The World Is Waiting For the Sunrise

 ドラムスのPeter Baronがリード・ボーカルをとっている曲
Disc 1
8. I'll Never Get Over You
Disc 2
5. Leave the Candle
8. Oh Darling

 私は、本盤で、Albert Leeという人を再認識しました。
 超絶速弾き曲、"Country Boy"の人、というベタな固定観念を打ち破ってくれたアルバムになりました。



Country Boy by Albert Lee



Sweet Little Lisa by Albert Lee




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