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2022年05月10日

(Q251)仮定法過去と仮定法過去完了の違いを教えてください

(Q251)仮定法過去と仮定法過去完了の違いを教えてください
仮定法過去と仮定法過去完了の違いがイマイチつかめません。「もしその荷物が昨日までに届いていたら、それを彼にプレゼントできたのに」と、実際に届いた荷物を目の前にして言う場合は、どちらを使えばいいですか?
(海外 次郎さん)
仮定法過去は現在の事実と反対のこと、仮定法過去完了は過去の事実と反対のことを仮定するときに使います
まず、仮定法過去と仮定法過去完了を整理しておきましょう。仮定法過去は、現在の事実とは反対のことを仮定するときに使い、<If+主語+動詞の過去形, 主語+would/could/might+動詞の原形>で表します。例えば、「(今)彼の電話番号を知っていたら、彼に連絡できるのに(→実際は知らないので連絡できない)」と言うなら、If I knew his phone number, I could contact him.となります。一方、仮定法過去完了は、過去の事実とは反対のことを仮定するときに使い、<If+主語+had+動詞の過去分詞形, 主語+would've/could've/might've+動詞の過去分詞形>で表します。例えば、「(あの時)彼の電話番号を知っていたら、彼に連絡できたのに(→実際は知らなかったので連絡できなかった)」と言うなら、If I had known his phone number, I could've contacted him.となります。仮定法過去完了を用いる場合、2つの事柄(ここでは、電話番号を知らなかったことと連絡できなかったこと)がいずれも過去のことであるのが条件です。
 「もしその荷物が昨日までに届いていたら、それを彼にプレゼントできたのに」の場合、たとえ荷物が目の前にあっても、「昨日プレゼントすることができなかった」と気持ちが過去に向いていれば、If I had received the package by yesterday, I could've given it to him.と仮定法過去完了で表現します。仮に、彼が目の前にいるのに、昨日届くはずの荷物がまだ届いていないとしましょう。この状況で、「昨日までに荷物が届いていれば、今彼にプレゼントできたのに」と言う場合は、If I had received the package by yesterday, I could give it to him now.のように、仮定法過去完了と仮定法過去を混合して表します。


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(Q252)複数の話し相手を指すyou guysやgirlsなどの使い方は?
複数の話し相手を指すとき、you guysやgirlsと言っているのを聞いたことがあるのですが、使い分けが必要ですか。you guysは、すべての状況で使えるのでしょうか。また、「外人」を英語でどう言いますか。foreignerという言葉は失礼で差別的だと聞いたことがあるのですが、本当ですか。
(沖縄県 Minoriさん)
guysは男女を問わず、複数の人を指します
複数の話し相手を指すときに使われる表現には、さまざまなものがあります。かしこまった場で耳にすることが多い、ladies and gentlemen は既におなじみですね。親しい間柄では、you guysやgirlsなどが一般的によく使われます。guysは男女を問わず、複数の人を表します(guyが単数の場合は、He's a nice guy. [彼はいい人です] のように男性にしか使えないので注意)。girlsは複数の女性に対してのみ使います。
「ねえ、みんな」という感覚で複数の相手に話しかける場合は、guysやgirlsを文頭、または、文末に用います。例えば、Guys, are you free tonight? / Are you free tonight, girls?(ねえ、みんな、今夜空いてる?)という具合です。一方、you guys やyou girlsは、you(あなたたち)の代わりに使います。例えば、How are you?(みなさんお元気ですか)でもOKのところ、How are you guys? や How are you girls? と言うことができます。同様に、Are you tired? (みんな疲れていますか)をAre you guys tired? やAre you girls tired? と言ってもOKです。いずれも、対象相手が複数であることを明確にしつつ、親しみを込めた言い方です。
「外人」はforeignerで間違いではないのですが、「よそ者」という響きになることがあるのは事実です。実際、ネイティブスピーカーは日本人ほどこの言葉を使いません。よって、She's a foreigner.と言うより、She's American.(彼女はアメリカ人です)やShe's Chinese.(彼女は中国人です)のように国籍で表現するのが好ましいとされています。国籍が分からなければ、westerner(欧米人)やAsian(アジア人)など、大まかな地域で表現してもよいでしょう。ちなみに、日本語でも「外人」より「外国人」とするほうが適切ですね。

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(Q253)「〜しなければならない」を意味する表現の違いを教えてください
「〜しなければならない」という意味の英語表現は?と尋ねたら、have [has] to〜、must〜、have got to〜、be supposed to〜のすべてが当てはまると言われたのですが、それぞれのニュアンスの違いや使い方を教えてください。
(海外 うみさん)
need to〜とhave to〜には使い方に違いがありますか。you'd better〜とyou should〜の違いも教えてください。
(静岡県 えいさん)
ここでは7つの表現の違いを説明しましょう
「〜しなければならない」を表す表現は複数あります。ニュアンスの違いや使い分けは下記のとおりです。いずれも、〜には動詞の原形が入ります。
■have to〜
(話し手の意思というより)いろいろな要因を総合的・客観的に判断して「〜しなければならない」と言うときに使う。
■need to〜
have to〜よりも少し弱い必要性や義務を表す。会話で好んで使われる。
■have got to〜
会話で好んで使われる表現で、have to〜の代わりに用いられることもあるが、have to〜より強い必要性や義務を表すと考える人もいる。've got to〜と短縮し、got toを[ガラ]のように発音するのが一般的。かなりくだけた会話では、単にgot to〜とすることもある。
■must〜
話し手の主観的判断で「〜しなければならない」と言うときに使う。主語がIやWeの場合、話し手が自分自身に「言い聞かせている」気持ちを含む。
■should〜
善悪を判断したり、その行為を当然すべきと判断したりすることによって「〜しなければならない」と言うときや、「〜したほうがよい」と助言したり、助言を求めたりするときに使う。shouldより少し強い意味で、ought to〜が用いられることもある。ought to〜は、社会的習慣や規則などの外的要因によって判断する場合に用いる。
■had better〜
「絶対に〜すべきだ」という強い必要性や忠告を表す。場合によっては、脅迫や強制を表すこともある。主語がIやweの場合に用いるのが普通で、相手に対して使うときは、目上から目下(上司から部下、教師から生徒など)に限定するのが賢明。'd better〜と短縮するのが一般的。
■be supposed to〜
規則やすでに決められた予定などによって「〜しなければならない、〜することになっている」と言うときに使う。

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(Q254)That's it.は、That's all.と同じ意味?
That's it.という表現をよく耳にします。これは、That's all.と似た意味のようですが、ときどき違うようにも聞こえます。どうなのでしょうか。
(宮崎県 JMさん)
That's all.と同じ意味のほか、たくさんの意味があります
That's it.とThat's all.を同じように使うことができるのは、「それでおしまい」というニュアンスの場合です。話の最後に締めくくる感じで That's it. / That's all. と言うと、「以上です」という意味になります。また、クッキーやチケットなど、最後の1枚を手にした人にAre there any more?(ほかにもまだありますか?)と聞かれて、No, that's it./No, that's all.と答えれば、「いいえ、それが最後です」となります。
 That's all.(That's it.は×)は、自分の発言の最後に付け加えて、「ただそれだけだ」を意味します。I want to help you; that's all.(君の力になりたい、ただそれだけさ)という具合です。
 That's it.(That's all.は×)は、Yes.の強調として使われます。例えば、「あなたが探しているものはこれですか?」などと聞かれてThat's it! と言うと、「そう、それです!」というニュアンスに。人や物の名前を思い出したときにも使えます。また、スポーツの応援をしていてThat's it!と言えば、「いいぞ、その調子!」と励ます表現に。しつこい相手や物分かりの悪い相手に「いい加減にして!」と言い放つときも、That's it!が便利です。That's it; sit down.(いいから座りなさい)」という使い方もあります。
 さまざまな用法がありますが、状況から正しく理解できる場合が多いので心配無用です。会話でどんどん使ってマスターしてしまいましょう。

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(Q255)買い物をしたときに使う「袋はいりません」は、英語で何と言う?
買い物をした際に「袋はいりません」「(靴の)箱はいりません」と言いたいのですが、いつも伝わりません。適切な表現を教えてください。
(海外 fishさん)
「歯を食いしばる」は英語で何と言いますか?
(山形県 I.Sさん)
I don't need a bag.が簡単で、つっけんどんと思われることもありません
店で「袋はいりません」と言う場合は、I don't need a bag. が簡単、かつ、通じやすいでしょう。箱の場合はbagをboxにすればいいですね。No bag[box] for me.でもOKです。つっけんどんな口調に思うかもしれませんが、それほど無礼には聞こえないので心配無用です。丁寧さを出したければ、I don't need a bag, thank you.やNo box for me, thank you.のように、thank youを付け加えるとよいでしょう。
 「歯を食いしばる」はclench one's teethと言います。clenchは「(歯)を食いしばる、(手)を握りしめる」という意味です。one'sには、主語に合わせて、my、your、hisなどを入れます。これに<and+動詞>を続けると「歯を食いしばって〜する」となります。例えば、「歯を食いしばって耐えた」なら、I clenched my teeth and endured it.とします。また、stick with 〜には「(困難なこと)をやり続ける」という意味があるので、I stuck with it.と言えば「歯を食いしばってがんばった」というニュアンスになります。

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(Q256)「来年もよろしく」を英語で言うと?
「来年もよろしく」を英語でどう言いますか。目上の人に使う表現とカジュアルな表現を教えてください。また、納得したときに言う「へえー」はどう言いますか?
(富山県 Allieさん)
英語にぴったりの表現はありませんが、同じ感覚で使われるものはあります
英語には、「来年もよろしく」にぴったりの表現がありません。そもそも「来年もよろしく」と言う習慣や概念がないので、無理に訳そうとするとかえって不自然に聞こえます。日本人が「来年もよろしく」と言うのと同じ感覚で欧米人が使うのは、Have a happy New Year!(よいお年を)という表現。「来年もよろしく」の持つ意味とは異なりますが、言う状況は同じなのでこちらを使いましょう。目上の人にも親しい間柄の相手にも使えます。
 納得したときの「へえー」は、I see.(なるほど)が一般的です。筋の通る説明をした相手には、That makes sense.と言うこともできます。make senseは「理解できる、道理にかなう」という意味で、通常はthat(=相手の言ったこと)を主語にします。I make sense.(×)とは言わないようにしましょう。納得したときの表現とは少しニュアンスが異なりますが、「なるほど、おもしろい視点ですね」や「なるほど、それは興味深いですね」と相手の意見に興味を示すなら、That's interesting.がピッタリです。

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(Q257)「なるべく〜」は英語でどう表現すればいいのでしょうか。
「なるべく英語で子どもに話しかけています」や「なるべく早く返事をください」「なるべく丁寧に話しなさい」などの「なるべく」は、as soon as possibleやas much as I canですか? asの使い方もイマイチよく分かりません。
(大分県 mashaさん)
「なるべく〜」が使われる状況により、表現も変わります
「なるべく〜」は、as 〜 as possible(可能な限り〜)やas 〜 as A can(Aができるだけ〜)と表現することが多くあります。例えば、「なるべくすぐに」はas soon as possibleやas soon as I canとします。「なるべく丁寧に」なら、as politely as possibleやas politely as I canとなります(いずれも、状況に応じてI canをyou canやhe canなどに変えましょう)。
 「なるべく英語で子どもに話しかけています」や「なるべく丁寧に話しなさい」は、「(なるべく)〜するように努力する」というニュアンスなので、<try to+動詞の原形>を用いるとよいでしょう。前者はI'm trying to talk to my children in English.、後者はYou should try to talk politely.となります。try toにはすでに「なるべく」とか「がんばって」というニュアンスが含まれているので、as 〜 as …を用いなくてもOKです。「なるべく」のニュアンスをあえて出したい場合は、I'm trying to talk to my children in English as much as I can.やYou should try to talk as politely as you can.としましょう。
 また、相手に依頼する場合の「なるべく」は、<用件+, if possible(可能なら)>とすると簡単です。Would you reply to this e-mail soon, if possible?(なるべく早くメールのお返事をください)という具合です。一緒に覚えておきましょう。

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(Q258)過去形と現在完了形の使い分けの方法は?
「have+過去分詞」の現在完了形と過去形について、文法書の説明は分かるのですが、いざ自分で言いたいことを考えると、どこからどこまでを完了形にすべきなのか、境界線がイマイチ理解できません。例えば「私は本を読みました」だと普通に過去形にしますが、文法書を前にすると、「『読んだ』ってことは今は読んでいないわけで、もうその行為は完了しているから、完了形?」などと考えて悩んでしまいます。分かりやすい区別の仕方を教えてください。
(東京都 wanna be famousさん)
過去の出来事が現在に影響していたら、現在完了形を使います
現在完了形と過去形の使い分けをひと言では説明するのは難しいのですが、一般的に、「いついつ、何々をした」と過去の出来事を述べる場合は過去形を使います。過去の出来事が現在に影響していれば完了形がふさわしいでしょう。例えば、「昨日、この本を読み終えた」という場合は、I finished reading this book yesterday.と言います。「昨日」や「昨年」、「1995年に」など、過去の「時」を表す語句を用いるときは、過去形で表すのがルールです。「この本を読み終えたので、今から図書館へ返しに行きます」と言うなら、I've finished reading this book, so I'm going to take it back to the library. と完了形を使って表します。読み終えた(→過去のこと)から、返しに行く(→現在に影響している)わけです。
もう1つ、「財布をなくした」と言おうとするときの例を見てみましょう。I lost my wallet.と言うと、財布をなくしたという過去の出来事について述べているにすぎず、その後、財布が見つかったかどうかには触れていません。一方、I've lost my wallet. と言うと、財布をなくしてしまい、それが今でも見つかっていないことになります。よって、警察署へ届出をする場合は、後者のほうがふさわしいですね。お分かりいただけましたか?
※ただし、くだけたアメリカ英語では、現在完了形がふさわしい場合でも過去形で表すことがあります。

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(Q259)パーティーに来てくれた人へのお礼の言葉は? ほか
「文化祭はとても楽しかった」は英語で何と言いますか。
(福井県 umikaさん)
誕生パーティーに来てもらったお礼は、Thank you for coming to the birthday party.でOKですか。ほかによい表現はありますか。
(青森県 げんちゃんさん)
遊園地の乗り物には、rideとattractionのどちらを使いますか。また「たくさんの乗り物に乗った」は、I rode on many rides.ですか。
(大阪府 mamiさん)
I hope you had a good time.まで言えたら◎です
「文化祭はとても楽しかった」は、I really enjoyed our culture festival.と言います。口語では、I had a great time at our culture festival.や Our culture festival was a lot of fun.と言うこともあります。「学校の文化祭」なら、our school festivalでよいでしょう。
 パーティーに来てもらったお礼は、Thank you for coming to the birthday party.でOKですが、自分の誕生パーティーならThank you for coming to my birthday party.とするのが自然です。I hope you had a good time.(楽しんでいただけたならうれしいです)と続けることができれば、主催した側として◎です。
 観覧車やジェットコースターといった遊園地の乗り物は、ride(s)と言います。日本語では「アトラクション」と言いますが、英語のattractionは「人を引きつけるもの、呼び物」という意味で、tourist attraction(観光名所)のように使います。また、This parade is one of Disneyland's attractions.(このパレードはディズニーランドの呼び物の1つです)と言うこともできます。「たくさんの乗り物に乗った」は、I rode on many rides.で間違いではありませんが、rodeとridesに重複感があるので、I went on many rides. / I went on a lot of rides.(後者のほうが口語的)としましょう。

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(Q260)実現の可能性があるときにもwishを使う?
このコーナーで以前、「I hopeは実現の可能性があるときに、I wishは実現しなさそうなときに使う」という説明がありました。一方、We wish you a merry Christmas.という歌詞の歌があり、辞書にも「wishは(幸運・成功など)を祈る」とあります。やはり、wishはhopeと同じ状況で使うこともあるのではないかと思うのですが…。
(東京都 りんむさん)
wishは「wish+A(人)〜」の形で「Aのために〜を祈る」という意味になります
確かに、I hopeは実現の可能性があるときに、I wishは実現の可能性がほとんどない(と思っている)ときに使います。例えば、「彼がOKしてくれるといいな」と言う場合、その可能性があればI hope he will say OK.(I hope he says OK.も可)と言います。OKしてもらえる可能性がないと思っているときは、I wish he would say OK.となります。いずれの文も、現在のこと、あるいは未来の願望を述べた文です。
 一方、We wish you a merry Christmas.は用法が少し異なります。このwishは「A(人)のために〜を祈る」という意味で、「wish+A(人)〜」の形で用います。〜には、「健康、成功、幸福、幸運」などの言葉が入ります。We wish you a merry Christmas.の場合、Aはyou、〜はa merry Christmas、つまり「素敵なクリスマスになりますように」といった意味になります。この用法のwishには、ほかに、I wish you good health.(ご健康をお祈りします)、I wish you good luck.(幸運を祈っています)などがあります。

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(Q261)everybodyとeveryone、formerとpreviousは同じ意味?
everybodyとeveryoneの違いや使い分け方を教えてください。
(東京都 ☆ラビラビ☆さん)
formerとpreviousの使い分けが分かりません。これらは置き換えが可能でしょうか。例えば「前の市長」と言いたいとき、former mayor、previous mayorのいずれでも同じ意味になりますか。
(大阪府 poohさん)
everybodyとeveryoneは同じ意味、formerとpreviousは使い分けに注意が必要です
everybodyとeveryoneはいずれも「すべての人」という意味です。Everybody enjoyed the party./Everyone enjoyed the party.(全員がそのパーティを楽しんだ)というように、everybodyとeveryoneは入れ替え可能で、同じように使うことができます。ですが、everybodyのほうが少しくだけた響きがするため、フォーマルな場ではeveryoneを好む人が多くいます。あえて訳に差をつけるとすれば、everybodyは「みんな」、everyoneは「皆、皆さん」というニュアンスです。
 ちなみに、「誰か」を表すsomebodyとsomeone、「どの人も」を表すanybodyとanyone、「誰も〜ない」を表すnobodyとno oneの使い分けも同様です(no oneは2語)。
 一方、formerとpreviousはいずれも「前の〜」という意味ですが、厳密に言うと、formerは「過去の」、previousは「1つ前の、直前の」を表します。
 日本の首相を例にとって解説することにしましょう。2007年12月現在の総理大臣(=prime minister)は福田さんです。1代前の首相は安倍さんでした。つまり、安倍さんがthe previous prime ministerということになります。そして、小泉さんはa former prime mister、森さんもa former prime ministerです。小泉さんと森さんの2人の話をしている状況なら、former prime ministersと複数形にすることも可能です。歴代の総理大臣は何人もいるので、その中の1人について話すときはa former 〜となりますが、1代前の総理大臣は1人しかいないので、the 〜とします。ちなみに、前総理大臣の安倍さんの話をしているときにthe previous prime ministerと言えば、小泉さんのことになります。お分かりいただけましたか?

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(Q262)What do you doing?と聞こえることがあるが、そんな表現ある?
テレビでネイティブの会話を聞いていると、たまにWhat do you doing?と聞こえることがあります。このような表現は実際に存在しますか。それとも、What are you doing?が聞き取りづらくなって、What do you doing?と聞こえるのでしょうか。
(愛媛県 まりあさん)
ありません。What are you doing?の音が変化したものでしょう
What do you doing?と聞こえた表現は、おそらくWhat are you doing?(何をしているの?)のことだと思います。What are you doing?は、whatとareがくっついてwhat're[ワラ]のように聞こえます。ネイティブスピーカーが話す速い会話では、この[ラ]を短くて弱い音に変え、直後にあるyouにさっと移るのが特徴です。そのため[ラ]がはっきり聞こえなくなり、場合によっては[ワドゥユー]に近い音になって、What are you doing?がWhat do you doing?と言っているかのように聞こえるのです。ですが、実際、ネイティブスピーカーはちゃんとWhat are you doing? と言っています(What do you doing?という表現は存在しません)。
 同じように、How are you doing?(元気?)という表現にも注意が必要です。How you doing?のようにareが抜けた感じで聞こえるからです。ネイティブの会話では、HowとareがくっついてHow'reとなりますが、この're が短くて弱い音になるため、ほとんど聞こえなくなり、How you doing? と言っているかのように聞こえるのです。一緒に覚えておいてくださいね。

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(Q263)「おいしい」という意味でbeautifulを使う?
以前、あるテレビ番組に出演していたキャサリン・ゼタ=ジョーンズさんが、料理を食べながらしきりに"Beautiful."と言っていました。訳は「おいしい」でしたが、deliciousやtastyではなく、beautifulも一般的に使われるのでしょうか。
(大阪府 ともさん)
使います。beautifulを耳にする場面はほかにもあります
はい、おいしいことを強調したいときに"Beautiful."と言うことがあります。私たちの感覚からすると、「beautiful=美しい」というイメージが強く、She's beautiful.(彼女は美しい)や、beautiful flowers(きれいな花)などのように使う人が多いでしょう。確かに、この意味で用いられることが多いのですが、ほかにもさまざまな場面で耳にします。
 そのうちの1つが、料理について言うbeautiful。おいしさを強調した表現で、「絶品ですね」というニュアンスです。また、「すてきな」という意味でも使われます。You have a beautiful family.(すてきなご家族ですね)やIt's a beautiful day today.(今日はとてもいい天気ですね)という具合です。さらには、スポーツで技巧みなゴールやアタックを決めたり、ボールをキャッチしたり、難しい演技に成功したときなどにも、Beautiful!と言うことがあります。この場合は、「これはお見事!」という褒め言葉です。

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(Q264)結婚式で新婦にCongratulations.と言ってはいけないの? ほか
一部の本には、「結婚式で新婦にCongratulations.と言ってはいけない」と書いてありますが、多くの本には「現代ではそんなことはない」とあります。これは、言う人の年代によるのでしょうか? また、ある会話本に、「My hobby is shopping.」という英文がありましたが、別の間違い表現集には、「shoppingやplaying with friendsはhobbyとは言わない」とあります。ネイティブはどう思うのでしょうか?
(愛知県 マーチャさん)
Congratulations.と言う人は増えていますが、年配の人はほかの表現を使うことも
はじめに、なぜ新婦にCongratulations.と言ってはいけないのかという点から説明しておきましょう。Congratulations.は、「努力して目標を達成したり、成功を得たりした人に対する祝いの言葉」が定義のため、新婦に言うと、努力して彼を射止めたニュアンスになって失礼だというわけです。ですが、現代では新婦にもCongratulations.と言う人が増えています。定義にこだわらず、Congratulations.を祝いの言葉として使うようになったということですね。私はアメリカで何度か結婚式に出席しましたが、新婦にCongratulations.と声をかけている人をたくさん見かけました。ただし、年配の人には、I wish you every happiness in the future.(どうぞお幸せに)などの言葉を好む人が多いようです。
 それから、My hobby is shopping.は、あまり好ましくありません。日本語の「趣味」は陶芸のような専門的なことからショッピングのような日常的なことまで含みますが、英語のhobbyはある程度専門的な知識や技術を必要とすることに用いるのが一般的です。読書やスポーツなど、定期的にすることに使うこともできます。ショッピングやテレビを見ることなど、暇つぶし感覚や娯楽ですることにはhobbyという言葉を用いずに、I enjoy shopping.やI like going shopping on the weekend.など、enjoyやlikeを使って表現するのが自然です。

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(Q265)I'm sorry.とExcuse me.はどう違う? ほか
テレビを見ている人の前を通るときは、I'm sorry.とExcuse me.のどちらが適切?
(海外 Sorry in Seattleさん)
「英語を理解できますか」と聞かれて、「少しなら」と言いたいときは?
(北海道 momoさん)
公園のベンチで、May I smoke here?と聞かれて断るには?
(鹿児島県 ぬまりんさん)
こちらに非があることを認めるときは、I’m sorry.を使います
今月は「〜のときはどう表現すればいい?」という質問が多く寄せられました。今回は、そのうちの3つにお答えします。まずは、I'm sorry.とExcuse me.の違いから。
 I'm sorry.は、こちらに非があることを認めて謝るときや、相手に対して失礼があった場合に使います。Excuse me.は、中座したり、人の前を横切ったり、軽く体が触れてしまったりしたときに、「ちょっと失礼」「あらっ、失礼」という感じで使います。よって、テレビを見ている人の前を通るときは、Excuse me.が適切です。前を通ったときに相手の見たかったシーンがちょうど隠れてしまった、などという場合は、I'm sorry.が適切です。
 英語が理解できるかどうか聞かれて「少しなら」と答えるには、Just a little.と言います。少しでも話せると言うと普通のスピードで話してくるネイティブも多いので、Would you speak slowly?(ゆっくり話していただけますか)や、Would you speak in plain English?(簡単な英語で話していただけますか)などの表現も覚えておくとよいでしょう。
 May I smoke here?は「ここでタバコを吸ってもよろしいですか」と許可を得る場合と、「ここは喫煙場所ですか?」と法的に吸ってもよい場所かどうかを確認する場合があります。この質問の場合、公園のベンチで聞かれたことを考慮すると、前者の可能性が高いかもしれませんね。そんなときは、Sorry, I don’t really like the smell of tobacco.(ごめんなさい、タバコのにおいは苦手なので)などと言って断るとよいでしょう。

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(Q266)展示室内で「〜しないで」と伝えるやわらかい表現は?
ペットボトルを持って展示室内に入ろうとするお客様に「展示室内は飲食禁止になっておりますので、こちらで預からせていただきます」や「お帰りの際に、この番号札と交換します」と言うには、どう表現しますか? また、「写真撮影は禁止です」と言うのに、Please don't.だけで失礼になりませんか? 「作品に触らないでください」や「禁止されていますので」ということを伝える、やわらかい表現を教えてください。
(新潟県 ふみおばさん)
最初にI'm afraid(申し訳ありませんが)と言うことで、丁寧な響きになります
ふみおばさんはcurator(学芸員)をなさっているようですね。さっそく、館内で使える表現を見ていきましょう。
 「ここでは〜が禁止されています」は、No 〜 is allowed here.と言います(allowedは[アラゥド]と発音)。「飲食禁止」ならNo food and drink is allowed here.、「撮影禁止」ならNo photographing is allowed here.と言います。
 「展示室内は飲食禁止になっておりますので、ペットボトルをこちらで預からせていただきます」は、No food and drink is allowed in the exhibition room, so let us keep your bottle here.と言います。「展示室内では」はin the exhibition room(exhibition room は[エキシビション・ゥルーム]と発音)と言いますが、単にinside(中では)としてもOKです。「お帰りの際に、この番号札と交換します」は、Before you leave, please bring this number here in exchange for your bottle.のように表現するとよいでしょう。before you leaveは「(ここを)出る前に=お帰りの際に」、please bring this number here in exchange for 〜.は「〜と引き換えるので、この番号札を持ってきてください」という意味です。
 「作品に触らないでください」は、I'm afraid you can't touch the exhibits.と言います。最初にI'm afraid(申し訳ありませんが)と言うことで丁寧な響きになります。the exhibitsをthemにしてもOKです。館内でthemと言えば作品を指すのが明確だからです。作品に触ろうとしている人にPlease don't.と言えば、「触らないでください」という意味になります(Please don't touch them.がもとの形)。「禁止されているので」はIt's not allowed.と言います。これらの表現は、やさしく言えば失礼な響きにはなりません。壁に、Hands off.(お手を触れないでください)と書いた紙を張っておくのもいいかもしれませんね。

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(Q267)badとbadly、hardとhardlyなどの使い方は?
badとbadly、hardとhardlyなどの使い方がよくわかりません。理解しやすく教えていただけるとうれしいです。
(東京都 dolさん)
品詞を理解すれば、単語を正しく使えるようになります
単語を正しく使うには、品詞を理解することが必要不可欠です。基本的に、形容詞は名詞を修飾し、副詞は主に動詞を修飾すると覚えておきましょう。
 badは「ひどい、悪い」という意味の形容詞です。よって、bad weather(ひどい天気)、bad news(悪い知らせ)のように「形容詞+名詞」の形で用います。It was very bad.(それは最悪だった)のように、主語の状態を表すこともあります。badlyは、「ひどく」という意味の副詞です。よって、He sings badly.(彼はひどく歌う→彼の歌はひどい)のように、動詞を修飾します。badlyは「すごく」という意味の副詞として用いられる場合もありますが、かなりくだけたアメリカ英語では、badを同様に使うこともあります。例えば、「スポーツカーがすごく欲しい」と言いたい場合、正しくはI want a sports car so badly.ですが、I want a sports car so bad.(非標準)も可能です。
 一方hardは形容詞としても副詞としても使われ、形容詞だと「かたい、難しい、つらい」、副詞だと「熱心に、一生懸命に」という意味になります。It was a hard test.(難しいテストだった)のhardは名詞を修飾しているので形容詞、I worked hard.(私は一生懸命働いた)のhardは動詞を修飾しているので副詞です。hardlyは「ほとんど〜ない(程度を表す)」という意味の否定語で、hardに-lyがついた「難しく、つらく」という意味の副詞、ではありません。I can hardly speak French.(私はフランス語がほとんど話せない)、I hardly know her.(私は彼女をほとんど知らない)のように使います。

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(Q268)現在完了形と現在完了進行形の意味合いの違いを教えてください。
現在完了形と現在完了進行形の意味合いの違いを教えてください。例えば、I've worked here for five years.とI've been working here for five years.などはどう違うのでしょうか。
(宮崎県 ヨッシーさん)
場合によって、違ったり、あまり違わなかったりします
現在完了形(I've+過去分詞.)と現在完了進行形(I've been -ing.)は、動詞の種類や一緒に用いる語句(回数を表す語句など)によって、どちらも大して違わなかったり、どちらか一方が好まれたりするため、ひと言では説明しきれません。よって、ここでは、具体的な例を挙げて回答していくことにします。
 「継続」を表す場合、状態を表す動詞(knowやbelieveなど)は現在完了形を用います。動作を表す動詞(talkやstudyなど)は現在完了進行形を用いるのが一般的です。work(勤務する)やlive(住む)などの日常的・習慣的なことには、どちらも使われます。つまり、I've worked here for five years.とI've been working here for five years.はいずれもOKです。ただし、前者は「5年間勤め上げた」、後者は「ここに勤めて5年になる(継続中)」というニュアンスが強いと考えるネイティブもいます。よって、継続の意味を強く表したいときは現在完了進行形を用いるのが賢明ですね。
 繰り返し行われている動作も同様に、現在完了形、現在完了進行形のいずれもOKです。例えば、「1日中彼に電話をかけている」は、I've called him all day.とI've been calling him all day.の両方が可能です。が、前者は「もうかけるのをやめた」、後者は「まだかけ続けている」というニュアンスで解釈されることもあります。I've called him six times so far.(これまで彼に6回電話をかけた)のように、具体的な数を用いる場合は、現在完了形にします。
 変化しつつある状況については、現在完了進行形を使います。例えば、The population of the city has been increasing.(その市の人口は増え続けています)などと言えます。

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(Q269)How are you?とHow are you doing?はどう違う?
How are you?とHow are you doing?は同じ「元気?」という意味だと思ってI'm fine.と答えていたら、指摘されてしまいました。でも、何が違うのか分かりません。
(広島県 ドリ子さん)
いずれも「元気?」「調子はどう?」という意味なので、fineを用いて答えればOK
How are you?やHow are you doing?に対してI'm fine.と答えたら指摘を受けたそうですが、具体的にどう指摘されたのでしょうか? いずれも「元気?」「調子はどう?」という意味なので、fineを用いて答えればOKです。文法に厳しい人だと、「How are you? に対してはI'm fine.と答え、How are you doing?の場合はI'm doing fine.と答えるべきだ」と言うかもしれません。しかし、いずれも最初の部分を省略して、Fine.と答えることが可能です。ちなみに、How are you doing?はHow're you doing?と書き、How you doin'? [ハゥユードゥーイン] という感じで発音するのが一般的です。
 同じく、人と会ったときのあいさつ表現に、How's it going?があります。これも「調子はどう?」という意味ですが、主語はitで「(仕事や学校などは)うまくいっている?」というニュアンスです。よって、この場合はI'm fine.ではなく、It's going fine.やEverything is going well.(すべてうまくいっているよ)のように答えます。
 質問がしっかり聞き取れなかった場合は、単にFine.や Not bad.のように答えるのが無難ですね。

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(Q270)メールや手紙の締めの言葉には、何を使ったらいいですか?
(鹿児島県 あんだーさん)

手紙の最後にBe good!って書いてあったのですが、どんなニュアンスですか?
(愛知県 moeさん)
相手との関係によって、使う表現が異なります
メールや手紙の結び語(日本語の「敬具」に当たる言葉)は、相手との関係によって使う表現が異なります。初対面の相手や目上の人には、Respectfully yours,やWith best regards,を使います。ビジネスでは、Sincerely yours,やSincerely,と書くことが多いですね。Very truly yours,もOKです。
 友達へのメールや手紙では、Take care,やAll the best,を使うとよいでしょう。親友や家族など、かなり親しい間柄ではLove,と書くことがよくあります。ちなみに、私に届いたメールには、Hugs and kisses,と書かれたものがありました。お礼のメールならThank you,と書いてもいいですね。かなりくだけた文書では、結びの言葉を書かないこともあります。どれを使うか迷ったら、距離のある相手にはSincerely,、親しい相手にはTake care,を用いるのが無難です。
 moeさん宛ての手紙に書かれたBe good! は、「いい子にするんだよ」が直訳です。基本的には、親が子供を託児所や友達の家などに預けるときに使いますが、大人同士で用いるときは両者の関係によって表す意味が異なります。例えば、ギャンブル好きな相手なら「ほどほどにね」、バーによく行く相手なら「飲みすぎないようにね」とか「人に迷惑をかけないようにね」というニュアンスになります。

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(Q271)It's my pleasure.とYou are welcome.の使い分けを教えてください。
(海外 santaさん)
お礼に対する返事はいろいろ。込める気持ちによって使い分けましょう
どちらもお礼に対する返事で、「どういたしまして」という意味ですが、It's my pleasure.のほうが少しかしこまった表現といえます。You are welcome.のYou areは、[ユーア〜]と離さず、You're[ヨァ]と短縮して発音するのがネイティブ流です。
 ほかにも、お礼に対する返事はいろいろあります。アメリカやカナダで一般的なのは、Sure.という表現。とてもカジュアルな表現ですが、よく使われます。「お礼なんていいですよ」というニュアンスならDon't mention it.、「いつでもどうぞ」というニュアンスならAny time.がいいでしょう。また、お礼を言われて、「いえいえ、お礼を言うのは私のほうです」という気持ちなら、Thank YOU.([セァンクユー]という感じで、ユーを強く発音)がピッタリです。最後にYou're welcome.の応用編を1つ。Thank you very much.と言われたら、You're very welcome.と答えるネイティブもいます。

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(Q272)相手の家族や友人に不幸があったとき、どういう表現を使うのが一般的ですか?
(兵庫県 MAYAさん)
一般的なのは I'm very sorry about 〜. 。いざというときのためにその他の表現も覚えておきましょう
不幸があった相手には、悲しみを癒す言葉をかけてあげたいもの。とはいっても、実際その状況になると言葉に詰まってしまうことが少なくありません。いざというときのために、いくつか表現を覚えておくといいですね。
 一般的なのは、I'm very sorry about 〜.という表現。〜には、your father(お父さま)やyour son(息子さん)など、亡くなった人を入れます。このsorryは「気の毒に思って」という意味ですが、不幸があった人にこう言うと、「〜のことでは大変ご愁傷さまです」というニュアンスになります。少々硬い表現ですが、Please accept my (sincerest) condolences.([心から]お悔やみ申し上げます)と言うこともできます。acceptは「〜を受け入れる」、condolence(s)は「哀悼の言葉」という意味です。
 余裕があれば、We've lost such a great person.(本当にいい方を亡くしました)、I'm sure he had a wonderful life.(きっと素晴らしい人生だったと思います)、I hope you can get over it soon.(早く立ち直られることを願っております)などの表現を追加するとよいでしょう。

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(Q273)英語日記を書いていて、間違いに気づく方法は?
英語日記を書いているのですが、自分自身では間違いに気づきません。その場合はどうしたらよいでしょうか?
(沖縄県 momoさん)
添削してくれる人を探しましょう。でも、ありのままの英語力で書いておくことも大切
日記のよいところとして、「人に見せないことが前提」「書き方、内容、量が自由」など、その気楽さが挙げられます。でも、英語日記となると、正しく書けているかどうかが気になるのも事実ですよね。正しい英語で書くことに重点を置くのであれば、添削してくれる人を見つけることをオススメします。ネイティブスピーカーに見てもらうのが理想ですが、たとえ日本人でも、英語の先生や自分より英語レベルの高い友達にチェックしてもらえば、正しい英語に近づけます。また、インターネットの添削サイトを利用したり、ブログなどで添削のお願いをしたりするのも手ですね。
 ちなみに私の場合は、「日記なんだから(=人に見せるわけじゃないから)間違っていてもOK!」という楽天ぶりでした。でも、気になっていた表現に出合ったときには、自分で自分のミスに気づくようになるなど、英語日記を書くことで、英語のアンテナが敏感になったのも事実です。
 過去の日記を読み返してみると、単純な間違いや日本語を直訳したような英語表現が多く、自分でも笑ってしまいます。でも同時に、こういう時期を経過して今の自分があることも実感します。正しい英語で書くことも大切ですが、ありのままの英語力で書いておき、後で自分の成長ぶりを楽しむのもいいものですよ。

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(Q274)傷ついている人に「そっとしておくよ」と伝える優しい表現は?
傷ついている人に、「あなたのことをそっとしておくよ」と言いたいのですが、優しい表現はありませんか?
(山口県 M子さん)
I'll leave you alone. ほか、いろいろあります
「〜をそっとしておく」はleave 〜 aloneと言います。「あなたのことをそっとしておくよ」は、I'll leave you alone. となります。ちなみに、「彼のことをそっとしておいてあげようよ」はLet's leave him alone.、「私を一人にしておいてくれる?」はCan you leave me alone? と言います。
 元気のない人に声をかけるときの表現として、Cheer up.(元気出してね)や、If you need someone to talk to, I'm always here (for you).(誰かに話したい気分になったら、いつでも聞くからね)などもよく使われます。また、悩み事を打ち明けてくれた人には、I know how you feel.(お気持ちはわかります)、You're on the right track.(あなたは間違ったことをしていないよ)、Don't let it bother you.(くよくよすることないよ)、Things will get better.(いい方向に向かっていくさ)などと言って、慰めてあげるとよいでしょう。

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(Q275)Do you like soccer or volleyball? に対して「どちらも好きでない」と答えても良い?
私は今中学2年生です。学校のテストで「Do you like soccer or volleyball? に対する正しい答えは?」という問題が出て、模範解答はI like soccer. / I like volleyball. となっていました。ですがこの英文に対して、「どちらも好きでない」という答えは不適切でしょうか。また、「どちらも好きでない」はどう表現しますか?
(宮城県 shinさん)
「どちらも好きでない」はもちろん適切。答え方はほかにもあります
まずは、英文に対する「忠実な答え方」から説明しましょう。Do you like 〜? は「〜は好きですか?」と尋ねる疑問文なので、最初にYes、またはNoと答えるのが適切です。Yes, I like soccer. (はい、サッカーが好きです)/ Yes, I like volleyball. (はい、バレーボールが好きです)などと答える人もいれば、Yes, I like (them) both. (両方とも好きです)が当てはまる人もいるでしょう。サッカーもバレーボールも好きでなければ、単に、No, I don't. と答えます。
shinさんのご質問は、Do you like 〜? に対して「どちらも好きでない」という答えが適切かどうかということですが、もちろん適切です。「どちらも好きでない」は、基本的にNo, I don't. で十分ですが、日本語のとおりに表現したい場合は、(No,) I don't like either (sport). と言います。否定文で用いるeitherは「どちらも〜ない」という意味です。
Do you like 〜? の質問には、まずYesやNoと答えるのがより正確ですが、会話ではこれらを省略し、I like 〜. やI don't like 〜. と答えることもあります。

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(Q276)「……がありますか」と尋ねるときは、Do you have any〜? でいいの?
Do you have any ...? と Do you have a ...?
No, I don't have any .... と No, I don't have a ....
の意味には、どのような違いがありますか?
(愛知県 そらさん)



基本的にはどちらでもOK。
ただし「1つ」と言いたいときは a
「……がありますか」と尋ねるときの疑問文と、「少しも……ありません」と答えるときの否定文にはanyを用いると学校で習いましたね。
よって、これらを英語にすると、
Do you have any …? / No, I don't have any … . となります。
例えば、
Do you have any pets?(ペットを飼っていますか?)、
No, I don't have any pets.(いいえ、ペットを飼っていません)という具合です。
疑問文のanyは「いくつかの」、否定文のany は「ひとつも……ない」という意味ですが、日本語には訳さないのがふつうです。
漠然と何かがあるかどうかを尋ねるときに用いるのがanyですが、質問する側が「1つ」という数を想定している場合は、anyの代わりにaを用いることもできます。
例えば、
Do you have a car? (車を持っていますか)は、車は通常、(複数台ではなく)1台所有するのが一般的なので、a carとなっています。
また、ペンを借りたいときに、Do you have a pen?(ペン、ある?)と聞くことが多いのは、1本で用が足せるからです。
anyとaにはこのような違いがありますが、基本的には、同じ状況でどちらを用いてもOKですよ。

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(Q277)「頭の中が真っ白になる」の真っ白は "White" ?
日本語で、「頭の中が真っ白になる」という表現がありますが、英語ではどのような言い方になるのでしょうか?
(神奈川県 Kayさん)



この場合の「真っ白」には blank(空白の)を使います
「頭の中が真っ白になる」は、英語でgo blankと表現します。
blankは「空白の」という意味で、go blankで「(突然)何も考えられなくなる」というニュアンスです。
my mindを主語にして、My mind went blank as soon as I started my speech.(スピーチを始めたとたん、頭の中が真っ白になった)のように、as soon as ~ (〜したとたん)と一緒に用いることが多いですね。
ほかにも、「色を使った日本語の慣用表現」があります。
いくつか見ておきましょう。
「それは真っ赤なウソだった」は、It was an out-and-out lie. と言います。
out-and-outは「まったくの、完全な」という意味です。
「彼は真っ青な顔をしていた」は、He was [looked] pale. で、pale は「(顔が)真っ青な、青白い」という意味です。
「彼女は真っ黒に日焼けした」は、She got a really dark tan. と言います。
一緒に覚えておいてくださいね。

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(Q278)「遅くなってしまったけれど、お誕生日おめでとう!」と言うには?
誕生日当日に会うことができなかった友だちに、後日、「遅くなってしまったけれど、お誕生日おめでとう!」と言うには、どう言いますか?
(京都府 まちゃみさん)



誕生日以外の日にも Happy birthday. は使えます
ご存知のとおり、「誕生日おめでとう」は Happy birthday. と言います。
基本的には、誕生日当日に言いますが、誕生日以外の日にこう言ってもおかしくありません。
例えば、
It was my birthday last Friday. (この前の金曜日は私の誕生日だったの)と話す友だちに、Oh, really? Happy birthday. (あら、そうだったの?誕生日おめでとう)というように使うこともできます。
 ご質問のように、「遅くなってしまったけれど、誕生日おめでとう」と言いたい場合は、Happy belated birthday. と言うとよいでしょう。
belated (ビレィティッドと発音)は、「遅れた」という意味で、全体で「遅ればせながら誕生日おめでとう」というニュアンスになります。
余裕があれば、この後に、Did you have a nice birthday? (ステキな誕生日でしたか?)や、I was thinking about you on your birthday.(誕生日の日にあなたのことを思っていました)など、もう一言加えてもいいですね。

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(Q279)会話中の Listen, と Look,の使いわけ方は?
映画で、会話中に Look, と言ってから自分の言いたいことを言うシーンを何度か見たのですが、なぜ Listen, ではなく Look, なのですか?
(兵庫県 umiさん)



Listen, には「ねえ」「ほら」という意味もあります
私たちがよく知っている意味は、lookは「見る」、 listenは「聞く」ですよね。
だから、自分の言いたいことを相手に聞いてもらうときになぜ Listen,(ねえ、聞いて)ではなく、Look,(ねえ、見て)と言うのだろうと疑問に思ったのでしょう。
確かに Look, はこのような意味で使われることもありますが、「いいですか」とか「ねえ」「ほら」「考えてごらん」などといったニュアンスで、相手の注意を引くときに使われることもあるのです。
状況や言い方によっては、「いいか」「おい」「考えてもみろよ」と、いらだちや怒りを表すこともあります。
一方、Listen, にも同様の意味があります。つまり、Look, と Listen, のどちらを用いてもOKだということ。umiさんが見た映画では、たまたま Look, が多用されていたようですが、同じシーンで Listen, と言うことも可能です。
ちなみに、See, だと「ほら、言ったじゃない」といったニュアンスになります。
一緒に覚えておくといいですね。


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(Q280)just の意味が瞬時に分かる方法はある? 
また文章のどの位置に入れてもいいの?
just には意味がたくさんあり過ぎて使いこなせません。どの意味で使っているのかが瞬時に分かる方法はありますか? 
また、修飾したい単語の前なら、文章のどの位置に入れてもいいのでしょうか?
(山形県 まるやさん)



「just は強調語」だと理解しましょう
辞書で just を調べると「ちょうど」「まさに」「〜なだけ」「本当に」「まったく」「ちょっと」などさまざまな意味が載っているため、どの意味で使われているのか判断するのが難しいですね。
just の意味を特定することから入るとそこで行き詰まってしまうこともあるので、まずは「just は強調語」ということを頭に入れ、上記の意味は漠然と覚えておくにとどめましょう。
そして、just を取り除いた文の意味を解釈し、その後で just の直後に来る部分を強調する感じで訳すと、just の意味が分かりやすくなります。
 例えば This is just my size. という文は、just を取って考えると This is my size.(これは私のサイズです)となります。
次に、just の直後に来る my size(私のサイズ)を強調する感じで訳すと「これは私にピッタリのサイズです」となりますね。
では I just saw the movie yesterday. の場合はどうでしょう? just を取った文は「昨日その映画を見ました」ですが、saw を強調して訳すと「昨日その映画を見たばかりです」というニュアンスに。
I just can't go. なら can't を強調して「どうしても行けないんだ」となります。
この方法で just の意味が分からない場合は、辞書で1つ1つ意味を確認するといいですね。
 英文を作る場合は、強調したい語の直前に just を置けばOKです。

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(Q281)2 for 3 や Buy 1 Get 1 などの表示を見かけたけど、どういう意味なの?
海外のスーパーマーケットで 2 for 3 や Buy 1 Get 1 などの表示をたくさん見ました。
どういう意味なのでしょうか? 
ほかにもお店でよく使われる表現があれば教えてください。
(福岡県 EDさん)



3 for 2で「3つで2つ分の値段」、Buy 1 Get 1は「1つ買うと1つおまけ」という意味
店特有の表現はいろいろあります。
まずは、質問の表現から見ていきましょう。
2 for 3 ではなく、3 for 2ではないでしょうか。
3 for 2であれば、「3つで2つ分の値段」という意味になります。
2 for $3.00 のように for の後ろが金額の場合は、「2つで3ドル」となります。
 これによく似た表現で、Buy 1 Get 2nd 50% off があります。
これは「1つ買うと2つ目は5割引」という意味。
Buy 1 Get 2nd Half Price と書いてあることもあります。
いずれも、単純計算すると1つにつき25%オフで買えるということですね。
化粧品コーナーなどで見かける (Free) Gift with Purchase は「購入するとプレゼントがもらえます」という意味。
(Free) Gift with Purchases of $19.50 or more. などと書いてある場合もありますが、これは「購入金額が$19.50以上の場合はプレゼントがもらえます」という意味なので注意しましょう。
また、Take additional 25% off という表示を見かけたらラッキー。
これは「(値下げした価格から)さらに25%値引きします」という意味で、たいていレジで値札の金額から25%分を引いてくれます。
ほかに、Everything in the store is 20% off.(店内すべての商品2割引)や We'll match any competitor's price.(他店より安くします)などもあります。
海外旅行に出かけたら、このような表示を意識して見てみてくださいね。

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(Q282)否定文の後の Me, neither. と Me, either. の違いは何?
否定文に対して「私も」と言うときに使う Me, neither. と Me, either. の違いが分かりません。教えてください。
(愛知県 lilyさん)



正しくは Me, neither.。either は否定文の後に続けて使います
相手が言った否定文に対して「私も(……ない)」というときに用いるのは、Me, neither.です。
アメリカ英語では、くだけて Me, either. と言う人もいますが、文法的には正しくなく、非標準とされています。
 either も否定文に対して「〜も(……ない)」と言うときに用いますが、「否定文+either.」の形にします。
例えば、I don't drink coffee.(コーヒーは飲みません)と話す相手に、「私も飲みません」と言うときは、I don't drink coffee, either. と表現します。
I don't, either. と短縮することもできます。
また、I'm not tired.(私は疲れていません)と話す相手には、I'm not tired, either.(私も疲れていません)、あるいは短縮して、I'm not, either. と言います。
もちろん、いずれの表現も Me, neither. と言ってもOKです。
 ちなみに、neither は「ニィザ〜」と発音しますが、「ナィザ〜」と言うネイティブもいます。eitherは「イーザ〜」と発音しますが、「アィザ〜」と言う人もいます。
一緒に覚えておいてくださいね。

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(Q283)「どうして……しないの?」と表現したいときにも Why don't you ...? と言えるの?
Why don't you ... ? は「……したらどうですか?」という意味だそうですが、「どうして……しないの?」と表現したいときにも Why don't you ... ? と言えるのでしょうか。
(海外 PECOさん)



「……したらどう?」も「どうして……しないの?」も
Why don't you ...? でOK
はい、言えますよ。
もともと「Why don't you+動詞の原形?」は「どうして……しないのですか?」という意味で、そこから転じて、「(いや、)……したらどうですか?」と提案するときにも使われるようになった表現です。
例えば、Why don't you help him? は「どうして彼を手伝ってあげないの?」と理由を尋ねる文にもなるし、「(いや、)彼を手伝ってあげたらどう?」と提案する文にもなります。
どちらの意味かは、状況や会話の流れから判断できます。
 どちらの意味にも解釈できる場合は、「どうして……しないの?」と理由を尋ねる文を「Why do you not+動詞の原形?」と表現することもあります。
don't you の代わりに do you not という語順にして not を際立たせているのです。Why do you not help him? という具合です。
 「彼を手伝ってあげたくないんだ」と話す相手に「どうして?」と否定の理由を尋ねる場合には、Why not? と短縮することもできますよ。

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(Q284)年配の男性に対して sir と言うけれど、女性に対しては何と言うの?
知らない男性に話しかけるときは「サー」、若い女性だったら「ミス」と言いますよね。
年配の女性に対しては何と言うのですか? 「マーム」と聞こえるのですが……。
(埼玉県 べらべらさん)



「マーム」と聞こえたのは、女性に対して敬意を表す言葉 ma'am です
「マーム」と聞こえたその単語は、ma'amで、知らない人に話しかけるときや、相手に敬意を表すときに使う言葉の1つです。
男性には sir を、女性には ma'am を用いるのが一般的ですが、若い女性には miss、年配の女性には madam を用いる人もいます。
 例えば、人に声をかけるときに Excuse me.(すみません)と言いますが、男性にはExcuse me, sir.、女性には Excuse me, ma'am. と言うこともできます。
お礼を言うときも同様に、Thank you, sir. / Thank you, ma'am. のように sir や ma'am を加えることがあります。
 また、ホテルや店などでは、客に敬意を示して sir や ma'am をつけることが多いですね。
客からの質問に「はい、さようでございます」と言うタイミングで、スタッフが Yes, sir. / Yes, ma'am. と言っているのを聞いたことがある人もいるでしょう。
 このように、sir や ma'am はなくても意味を成しますが、つけると丁寧になる便利な言葉。
使ってみてくださいね。

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(Q285)フォーマルな表現とカジュアルな表現をどのように使い分けるの?
日本語ほどではないものの、英語にもフォーマルな表現とカジュアルな表現がありますよね。
それぞれ、相手とどういう関係のときに使えばいいのでしょうか。
また、フォーマルからカジュアルに移る目安があれば教えてください。
(奈良県 くうさん)



初対面の相手には、年上にも年下にも丁寧な表現を使うのが無難
英語圏にはフレンドリーな人が多いのと、日本ほど縦社会でないという理由から、(スラングや非標準語を使わなければ)丁寧さの度合いにそれほど神経質になる必要はありません。
習った表現を普通に使えば大丈夫です。それよりも、相手の目を見て話す、はっきりと大きな声で話す、笑顔で話す、という点を心がけた方がいいでしょう。
 フォーマルな表現とカジュアルな表現をどのように使い分けるかは一言で言い表せないのですが、基本的に初対面の相手には年上・年下に関係なく、丁寧な表現を使うのが無難です。
相手が親しくなりたいと思っていれば、There's no need to be so polite.(そんなに丁寧でなくてもいいですよ)などと言うでしょう。
 丁寧からカジュアルに移るときの目安として、名前の呼び方を意識するのも1つの手です。
例えば、Ken Smith という男性と知り合ったとします。 Nice to meet you, Mr. Smith.(スミスさん、初めまして)とあいさつしたときに、Call me Ken.(ケンと呼んでください)と返されたら、カジュアルな表現でいいということです。
また、What should I call you?(何とお呼びすればいいですか?)と尋ねて、相手の反応を見てもいいですね。
ファーストネームならカジュアルで、名字なら丁寧な表現を用いるようにするといいでしょう。

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(Q286)an hotel のように h で始まる単語の冠詞が a ではなく an になることってあるの?
イギリス人の先生に、hotel の前に a を付けるときは an hotel とするのが正しいと教わりました。
発音しない h で始まるほかの単語も同じですか?
(埼玉県 ころんたんさん)



発音しない h- で始まる単語には an を付ける
私たちは学校で「母音の前は an、子音の前は a」と習うため、hotel(ホテル)の場合は a hotel が正しいのでは、と思われたのでしょう。
確かにそのとおりですが、イギリス人の先生も間違っているわけではありません。
イギリスでは、h で始まる単語でもアクセントが最初の音節にない場合は an を用いることがあるからです。
hotel は -tel にアクセントがきます。
よって an hotel となるわけです。
ほかに、historical monument(歴史的建造物)にもイギリスでは an を用いることがあります。
アクセントが historical の -tor- にくるからです。
しかし、history class(歴史の授業)の場合は a になります。アクセントが history の his- にくるからです。
 このルールは、語頭の h を発音しない時代があった、イギリスの歴史的背景によるものですが、現在では hotel や historical などの h は発音されるため、イギリスでもa hotel、a historical monument のように a を用いるのが一般的になっています。
でも、an hour(1時間)や an honor(名誉な人)など、現在でも h を発音しない単語の場合は、a ではなく an になるので注意してくださいね。

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(Q287)「仕方がない」や「しょうがない」は英語でどう表現しますか?
「仕方がない」や「しょうがない」は英語でどう表現しますか? 例えば、嫌な仕事を頼まれて「しょうがない、やるしかない」とか、その意見には賛成できないけれど「反論してもしょうがない」は、英語でどう言えばいいのでしょうか。
(東京都 spikebellさん)



一般的なのは I can't help it. だけど、状況によって使い分けて
英語には「仕方がない」や「しょうがない」という意味の表現がいくつかあるため、状況による使い分けが必要です。
最も一般的なのは I can't help it. です。この can't help ... は「……を避けられない」という意味で、it は状況を指しています。
これを受け身にして It can't be helped. と言うこともできます。
これらの表現は、ご質問のいずれの状況でも使えます。
「まあ、仕方ないか」というニュアンスを出すには、上記の表現の前に Oh well, と言うといいでしょう。
 2例目のように「……してもしょうがない」と言いたい場合は「It's no use +動詞の-ing形」(……しても無駄だ)で表すこともできます。
It's no use arguing.(反論しても無駄だ)という具合です。
 ほかに、自分の力ではどうにもならない状況であるなら、I have no choice.(自分には選択権がない)がピッタリですし、「それならそれで仕方がない」なら Let it be.、また「I'm dying to +動詞の原形」を使えば「……したくて仕方がない・たまらない」と表現できます。
それぞれの状況で使い分けてみてくださいね。

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(Q289)聞き返す場合、I can ..., right? と言えばいいのでしょうか?
「これを使えばいいのですね?」や「そこで待っていればいいんだよね?」など、相手の言ったことを確認したくて聞き返す場合、I can ..., right? と言えばいいのでしょうか? 
それとも単に Do I ...? と言えばいいですか? 適切な表現を教えてください。
(海外 KKTさん)



So, ..., right? がぴったりです
相手の言ったことを正しく理解しているかどうか聞き直す場合は、So, ..., right? のように、So, と言ってから確認したい事柄を続け、最後に ..., right?(……ということですよね?)と言うのが適切です。
この so は「ということは、では」という意味で、相手の言ったことが正しく理解できているかどうか確認する際に使います。
 質問の「これを使えばいいのですね?」や「そこで待っていればいいんだよね?」は、So, I can use this, right? / So, I can wait for you there, right? となります。So, that means, ..., right? のように、So の後に that means を加える人もいますが、意味は同じです。
 ほかに、Let me see if I've got it right.(正しく理解しているかどうか確認させてください)、You mean, ...? (つまり、……ということですか?)などもよく使われます。一緒に覚えておくといいですよ。


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(Q290)「どこで働いていますか」をなぜ who を使って、Who do you work for? と言うの?
「どこで働いていますか」と英語で質問する場合、どうして where ではなく who を使って、Who do you work for? と言うのですか? 
who を使う理由を教えてください。
(東京都 まさまささん)



who が「団体」を指すこともあると覚えておいて
私たちは、「who =誰」「where =どこ」と覚えていることが多いため、「どこで働いていますか」を Where do you work? と表現したくなりますね。
でも、who が「団体」を指すこともあると覚えておけば、今回の疑問が解決しやすくなります。
つまり、Who do you work for? の who は「どの団体」つまり「どの会社」を表し、全体で「どちらにお勤めですか」という意味になるのです。
野球などのスポーツで、Who's playing who? と言うことがありますが、これは「どことどこの試合ですか?」という意味で、who は「チーム」を指しています。
 一方、where は「地理的な場所」を尋ねるときに使います。
よって、Where do you work? と聞けば、In Tokyo.(東京で)や Near here.(この近くで)のような答えが返ってくると予想されますが、現状では、Who do you work for? / Where do you work? のいずれも「どちらにお勤めですか?」という意味で使われていることが多いですね。
 ただし、Where is your office? と言った場合は「あなたの(勤務している)会社はどこにありますか?」という意味になるので注意してくださいね。

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(Q291)「あなたの方は最近どうなの?」と英語で尋ねるとき、どのような表現を使えばいいの?
久しぶりにメールを送って自分の近況を報告した後に、「あなたの方は最近どうなの?」と英語で尋ねるとき、どのような表現を使えばいいのでしょうか?
(北海道 あみさん)



So, how about you? が一番簡単!
いろいろな表現がありますが、一番簡単なのは So, how about you?(ところで、あなたの方はどう?)です。
この so は「ところで、さて」といった意味で、話題を変えるときや次の展開に移るときに用います。
 ほかに、So, how have you been? と尋ねてもいいでしょう。
これは How are you?(元気ですか?)を現在完了形にした表現で、「(最後にメールしたときから今まで)元気にしていましたか?」という意味。相手の近況を尋ねる際の定番表現です。
 So, what have you been doing? や So, what have you been up to? という聞き方もあります。いずれも「最近はどうしていましたか?」という意味です。
どの表現を使う場合も、自分の近況の最後に、(Well,) That's about it with me.(私に関してはこんなところかな)などと一言加えると、メリハリがあっていいですね。
 逆に、相手の近況についていろいろと質問を並べた後で自分の近況を述べる場合は、As for me,(私の方はというと)を接続表現として使うと話題の切り替えがスムーズにできます。

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(Q292)「ハイチーズ!」のような言葉は英語にもありますか?
海外の方と一緒に写真を撮りたいときにシャッターを押すタイミングを伝えたいのですが、「ハイチーズ!」のような言葉は英語にもありますか? 「3、2、1、カシャ!」という感じでよいのですか?
(山形県 まるやチップスさん)



Say cheese. が「ハイチーズ!」
英語にも写真を撮るときの決まり文句があります。
Say cheese. です。「チーズと言って」が直訳ですね。
日本では写真を撮る人が「ハイチーズ」と言い、撮られる側は特に何も言いませんが、英語では撮る人が Say cheese. と言うと、撮られる側は Cheese. と返します。
なかには、cheese を whiskey(ウイスキー)に替えて Say whiskey. と言う人もいますよ。
その場合、写真を撮られる側は Whiskey. と言います。
cheese は「チー」、whiskey は「キー」の部分を少し長めに言うのがポイントです。
そうすると、口が横にグッと開くので笑顔の写真が撮れるというわけです。
「3、2、1、カシャ!」という感じを出したければ、OK, three, two, one. と言えばいいでしょう。
それぞれの数の間に一定の間を空けると、写真を撮られる側が準備をしやすくなります。みんなの表情が固い場合は、Smile!(笑って)とひとこと言ってあげるといいですね。
なお、「一緒に写真を撮ってもらおうよ」など、自分も写真に入りたいときの表現は、以前の回答で紹介しています。
ぜひご覧くださいね!

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(Q293)「疑問詞+do you think 〜?」という形の文の語順がよく分かりません。
「疑問詞+do you think 〜?」という形の文の語順がよく分かりません。
Who do you think is dependable among your friends? / Why do you think he got angry? など、do you think の後に動詞が来ていたり、主語が来ていたりしています。
使い分けを教えてください。
(東京都 yuzさん)



疑問詞が主語かどうかが語順を決めるポイント
ご質問の2文を比較すると、確かに think の後の語順で戸惑ってしまいますね。
理解しやすくするために、do you think をとった疑問文で説明することにしましょう。
 例えば、「誰がこれを作りましたか」を英語にすると Who made this? となります。
「彼女は誰に会いましたか」なら Who did she meet? となります。
これらを「誰がこれを作ったと思いますか」「彼女は誰に会ったと思いますか」という疑問文にする場合、疑問詞(who)の直後に do you think を入れます。
問題はその次の語順ですが、1文目の疑問詞は「誰が」という主語であるのに対し、2文目は「誰に」、つまり、主語ではありません。
疑問詞が主語の場合は「疑問詞+ do you think +動詞」と単語を並べますが、疑問詞が主語でない場合は「疑問詞+ do you think +主語+動詞」の語順に並べ替えます。
よって、これらの文は、Who do you think made this? / Who do you think she met? となります。
 ご質問の英文は、Who is dependable among your friends? / Why did he get angry? にdo you think が入った形です。
1文目は疑問詞が主語ですが、2文目は違います。よって、上記のような語順になっているのです。お分かりいただけましたか?

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(Q294)メールの最後に CYA と書かれていたけど、どういう意味?
ネイティブスピーカーからのメールの最後に CYA と書かれていたのですが、よく意味が分からなくて返信できません。
どういう意味でしょうか?
(兵庫県 karuさん)



See you. つまり「じゃあね」「またね」という意味です
CYA は See you. のことです。C は see と同じ発音という理由で用いられていて、YA は you をカジュアルにしたもの。
CYA で See ya. つまり「じゃあね」とか「またね」を表しています。
ビジネスシーンなどで書くかしこまったメールでは、最後に Sincerely,(敬具)と書くことが多いのですが、友達同士などのカジュアルなメールでは、CYA(=See you, / See ya,)や Take care,(じゃあね)がよく用いられます。
TTYL と書く人もいます。これは、Talk to you later. の頭文字をとったもので、これも「じゃあね」という感覚で使われる表現です。かなり親しい間柄では Love,(Luv, と書くことも)を用いる人もいます。
 ほかにメールの本文や件名で使われる表現としては、「ところで」「さて」という意味の BTW,(=By the way,)や、「ご参考までに」という意味で FYI,(=For your information,)、「至急」という意味で ASAP(=as soon as possible)などがありますね。
ほかにもメール特有の表現はたくさんあるので、ネイティブが使っているのを見たら、音や頭文字などからその意味を探ってみるといいですよ。

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(Q295)evenの使い方、置く場所はどうしたらいいの?
英語の会話でよく even という単語を聞きますが、辞書で調べても意味がたくさんあり過ぎて、どの意味で使われているのかよく分かりません。
使い方や even を置く位置などについて教えてください。
(海外 KOROさん、愛媛県 KIKIさん)



形容詞なら「均等な」、副詞なら「〜ですら」「〜さえも」という意味
基本的に、形容詞の even には「均等な」という意味があります。
例えば、an even fight(互角の戦い)、an even chance(五分五分の見込み)、an even road(でこぼこのない道)など、どれも「均等な」に関連していますね。
また、even numbers は「偶数」、Now we're even. は「これで(お金の貸し借りがなく)ちゃらだ」、get even with A は「Aに仕返しをする」などで、どことなく「均等な」というイメージにつながっています。
 一方、副詞の even には「〜ですら」「〜さえも」などの意味があり、強調したい語の前に置きます(ただし、助動詞やbe動詞の場合はその直後)。
例えば、Even I can do it.(そんなの私にだってできるよ)は I を強調、He paid even for me.(彼は私の分まで支払ってくれた)は for me を強調、That's even better.(その方がずっといい)は better を強調しています。
even にはさまざまな意味があって難しいと思う人は、「even は強調したい部分の前に置く単語」と覚えておけば十分です。
慣れるまでは、even のない普通の文を作った後で強調したい語の前に even を置いてもいいですね。

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(Q296)「ずっと連絡できなくてごめんなさい」はどう表現するの?
長い間、連絡を取っていなかったホームステイ先のご家族に、「ずっと連絡できないでいてごめんなさい」というニュアンスの英文を書きたいのですが、どのように表現しますか?
(青森県 トモコさん)



I'm sorry it has taken me long to write you. と表現します
「ずっと連絡できないでいてごめんなさい」は I'm sorry it has taken me long to write you. と表現します。
「手紙を書くのに長い間かかってしまってごめんなさい」が直訳です。
I'm sorry I haven't written you sooner.(もっと早くに手紙を出さず、ごめんなさい)と表現することもできます。
ただ、I'm sorry を使うのが適切なのは申し訳ない気持ちが強いときのみという点に注意してください。
例えば、手紙やメールの返事に時間がかかってしまった場合や、定期的に手紙やメールをやり取りしている相手への連絡に、こちらの都合で期間を空けてしまった場合などです。
 それ以外の状況、例えば、久しぶりに手紙を書こうかなと思った場合や、クリスマスや誕生日などにカードを送る場合は、Hi, how have you been?(こんにちは、元気にしていらっしゃいましたか?)や、Hi, it has been ages, and I thought I'd drop you a line.(こんにちは、久しぶりにペンを取りました)などと書いてもいいですね。
ちなみに、drop ... a line は「……に短い手紙を書く」という意味です。

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(Q297)「どうぞよろしくお願いします」はどういう英語に訳したらいいか教えてください。
(海外 Anaさん)



「よろしく」にこだわらず、何を伝えたいかを考えて英語にして
英語には「どうぞよろしくお願いします」にあたる決まった表現がないため、状況に応じて使い分けます。
例えば、「石原真弓と申します。どうぞよろしくお願いします」のような初対面の人とのあいさつなら、Nice to meet you.(お会いできてうれしいです)がふさわしいですね。
新しい勤務先などで自己紹介や抱負を述べた後に「どうぞよろしくお願いします」と言うなら、Thank you. と言ってあいさつを締めくくるのが自然です。
一緒に仕事をした相手に、「今後ともどうぞよろしくお願いします」と言う場合は、We hope to work with you again.(またお仕事をご一緒できることを願っています)など、将来につながるメッセージがいいでしょう。こちらからの依頼について、「どうぞよろしくお願いします」と言う場合は、Thank you in advance.(先にお礼を申し上げます)がよく使われます。
 このように、「よろしく」にはさまざまな表現があります。
無理に訳そうとすると不自然に聞こえることもあるので、日本語の「よろしく」にこだわらず、その状況で何を伝えたいかを考えて訳すのがベストだと覚えておいてくださいね。

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(Q298)「……だよね?」は、英語でどう表現すればいいの?
「……だよね?」は英語でどう表現すればいいのでしょうか。
「あなたはケーキが好きだよね?」は You like a cake, don't you? で正しいですか? 
また、「あなたはアメリカへ行ったことがあるよね?」の場合はどうなりますか?
(東京都 Shiokoさん)



付加疑問か ..., right? で表現して
「あなたはケーキが好きだよね?」は You like cake, don't you?(aは不要)と表現します。
一般に、事実などを確認するときの「……だよね?」は付加疑問(ここでは ..., don't you?)を用いて表します。
He likes cake. の場合は、He likes cake, doesn't he? となります。
 一方、「あなたはアメリカへ行ったことがあるよね?」は、You have been to America, haven't you? と言います。
この have は現在完了(have +過去分詞形)の have、つまり助動詞なので、付加疑問は ..., haven't you? になります。
You have a car. のように have が「持っている」という意味の一般動詞で使われているなら、You have a car, don't you? となります(ただしイギリス英語では、助動詞、一般動詞のいずれの have も付加疑問は haven't you? とするのが一般的)。
 付加疑問が難しいと感じるようなら、文の最後に ..., right? をつけて代用するという手もあります。
これは「……だよね?」という意味で、You like cake, right? / You have been to America, right? のように、どんな文にも使えるので簡単ですよ。

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(Q299)「簡単な言葉で話してください」や、「いつもありがとうございます」はどう表現するの?
夫の転勤でアメリカに来て半年になりますが、英語が理解できずに困っています。
「まだうまく英語を聞き取ったり、話したりできません」や「簡単な言葉で話してもらえると助かります」、また、隣に住んでいる親切な人に「いつもいろいろとありがとうございます。
おかげでとても助かっています」と英語で言うには、どう表現すればいいですか?
(海外 Kikuさん)



悔しい思いは誰もが通る道
間違いを気にせず、頑張って積極的に話してくださいね!
英語でうまくコミュニケーションが図れなくて悔しい思いをすることってありますよね。
でも、それは誰もが通る道であり、英語ペラペラへの第一歩です。
間違いを気にせず、頑張って積極的に話すようにしてくださいね。
 さて、質問の表現ですが、「まだうまく英語を聞き取ったり、話したりできません」を直訳すると、I still can't understand or speak English well. となります。
これに続けて、I've only been here for six months.(ここへ来てまだ半年です)と言ってもいいですね。
「簡単な言葉で話してもらえると助かります」は I would appreciate it if you could speak simple English. ですが、単に Could you speak simple English?(簡単な英語で話していただけますか)と言っても大丈夫ですよ。simple を plain に替えてもOK。
 それから、「いつもいろいろとありがとうございます。
おかげでとても助かっています」は Thank you always for everything. I really appreciate it. となります。
1文目は Thank you always for your kindness.(いつもご親切にありがとうございます)と言ってもいいですね。
状況によっては、kindness を help(手助け、協力)に入れ替えることもできます。

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(Q300)室内から出て行くときに「失礼しました」と言いますが、英語ではどのような言い方をしますか?
(大分県 カボスさん)



状況によって「さようなら」や「ありがとう」と伝えましょう
英語には、部屋を出るときの「失礼します」というあいさつ表現がありません。
よって、立場や状況に応じて表現を使い分ける必要があります。
 一般的には、Bye. や See you. など、「さようなら」にあたる表現が自然です。
 お礼を言うのがふさわしい場合もあるでしょう。
そのときは、単に Thank you.(ありがとう)と言ってもいいですし、具体的に Thank you for your help.(手伝ってくれてありがとう)や Thank you for your time.(貴重な時間をありがとう)などと言うこともできます。
忙しくしている相手の手を止めてしまった状況なら、I'm sorry I interrupted you.(お邪魔してすみませんでした)と言うのが丁寧です。interrupt は「邪魔をする」という意味で、「インターゥラプト」と発音します。
 最後にもう1つ。
旅館などでお客さまを部屋へ案内した後に言う「失礼しました」は、Enjoy your stay.(ご滞在をお楽しみください→ごゆっくりどうぞ)がピッタリですよ。

2022年05月01日

(Q301)girls' talk の girls' のアポストロフィーは、どうして s の後なの?

(Q301)girls' talk の girls' のアポストロフィーは、どうして s の後なの?
例えば girls' talk の girls' のアポストロフィーは、どうして s の後なんでしょうか? 
教科書では girl の後につけると習いましたが……。
(海外 annieさん)



-(e)s で終わる複数形の後には '(アポストロフィー)をつけるだけでいいんです
「所有を表す「……の」は my father's car(父の車)のように「名詞+'s(アポストロフィーと s)」をつけると習ったのに、なぜ girls' talk は girl's talk とならないの?――そう思った学習者は多いでしょう。
答えは、girls' talk は「女の子たちのおしゃべり」という意味で、girls は girl の複数形だからです。
ならば、girls's talk と書くのでは? と思うかもしれませんが、-(e)s で終わる複数形の場合は ' だけをつければいいという決まりがあるため、girls' talk になっているのです。
 では「男子校」の場合はどうでしょうか? 
「男子校」は「男の子たちの学校」と考えれば boys' school と表現できますね。
では「こどもの日」なら? child(子ども)の複数形は children です。
-(e)s で終わっていないので、通常どおり Children's Day とすればOKです。
ちなみに、Chris(クリス)のように -s で終わる人の名前の場合は、Chris's/Chris' のいずれも可能ですが、前者の方が一般的です。

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(Q302)I mean ... や I'm sure ... という表現を耳にしますが、ニュアンスを教えて!
会話でよく、I mean ... や I'm sure ... という表現を耳にしますが、ニュアンスがイマイチ分かりません。
どのように使うのですか?
(東京都 Kazさん)



I mean ... は「いやその」、I'm sure ... は「きっと……だよ」というニュアンス
I mean ... は自分の誤りを訂正したり、より適切な言葉で言い直したり、説明を追加したりするときの前置き表現です。
I mean to say(私が言おうとしているのは)の to say を省略した形で、「いやその」「というか」「つまり」といったニュアンスで使います。
例えば、Sarah teaches English. I mean she's a professor.(サラは英語を教えているんです。
いやその、大学教授ですよ)という感じです。なかには、単なる口ぐせで I mean を連発するネイティブもいます。
ちなみに、You mean, ...? とすれば「つまり、……ということですか?」と相手の言ったことを確認することができますよ。
 I'm sure ... は、主観的に判断して確信できることを述べる際の前置き表現です。
「きっと……だよ」「絶対に……だよ」というニュアンスで、……にはその内容が続きます。
例えば、He's a minor. は「彼は未成年です」という事実を述べていますが、I'm sure he's a minor. と言うと「彼はきっと未成年だよ」となり、確認したわけではないけれど恐らく間違いない、というニュアンスになります。

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(Q303)タクシーで「もうちょっと先に行ってください」という意味の英語表現は何ですか?
海外でタクシーに乗っているとき、「もうちょっと先に行ってください」「この辺で降ろしてください」は英語で何と言ったらいいですか。
(海外 DSさん)



A little further, please. と Let me off around here, please. で
「もうちょっと先に行ってください」は A little further, please. と言います。
further(far の比較級)は「もっと遠くに」という意味で、これに a little をつければ、「もうちょっと先に」を表すことができます。
further の発音は father(父)とよく似ています。
father の fa は口を大きく開けて「ファー」と言いますが、further の fur は口を小さめに開けて「ファ〜」と発音します。
発音が難しかったら、A little more, please. と言っても通じますよ。
 「この辺で降ろしてください」は Let me off around here, please. と言います。
「let ... off」は「……を降ろす」、around here は「この辺で」という意味です。
let の代わりに get を使うこともできます。信号待ちをしているときや、すぐに停車できるような状況では、around here の代わりにhere(ここで)を用いるといいでしょう。
 タクシーでは用件を伝えればいいので上記の表現で十分ですが、丁寧に言いたいときは、Would you go a little further? や Would you let me off around here? と言ってみてくださいね。

*英文中、< >内の語句は下線の語句と入れ替えて使うことができます

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(Q304)「やっぱり〜の方がよかった」の「やっぱり」の意味になる英語表現は何?
「やっぱり……の方がよかった」「やっぱり……だったね」「やっぱり……していい?」など、「やっぱり」を使った表現を英語ではどう言うか教えてください。
(海外 A.K.さん)



「やっぱり」はいろいろな英語に置き換えられるので意味による使い分けが必要です。

「やっぱり、やはり」に相当する英語にはさまざまな表現があるので、意味による使い分けが必要です。
 まずはご質問の表現から。
「やっぱり……(の方)がよかった」と言う場合は、「I should've+過去分詞形」(……すればよかった)を用いると簡単に表せます。
I should've ordered pasta.(パスタを注文すればよかった)などと言えば、「やっぱり」というニュアンスを含ませることができます。
 「やっぱり……だったね」といった、予想が当たったときの「やっぱり」は「思ったとおり」と考えて、as I thought や as I expected を用いましょう。She came late, as I thought.(やっぱり彼女は遅れて来た)という感じです。
 「やっぱり……していい?」と尋ねるときの「やっぱり」は、I('ve) changed my mind.(気が変わりました)と表現します。
I('ve) changed my mind. Can I go with you?(やっぱり一緒に行ってもいい?)のように言いますが、この2文の順序を入れ替えてもOKです。
 そのほか、「(考え直した結果)やっぱり」は on second thought、「(なんだかんだ言っても)やっぱり」は after all と言います。
状況に応じて使い分けてくださいね。

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(Q305)This is my second time to New York. を導くための質問表現を教えてください!
This is my second time to New York. を導くための英語表現は存在するのでしょうか?
 How many times have you been to New York? と尋ねたら、I've been there two times. のように、「何回目」ではなく「回数」を表す答えが返ってきました。
(愛知県 Tetsuさん)



Is this your first time?(今回が初めてですか)と聞いてみては?
日本語では「何回目ですか?」と質問することが多いのですが、英語にはこれに相当する“自然な”表現がありません。
「今回が2回目のニューヨークです」という答えを導きたいときも、How many times have you been to New York?(ニューヨークに何回行ったことがありますか)と尋ねるのが一般的です。
 ちなみに、質問にある This is my second time to New York. は、This is my second time in New York. や This is my second time to come to New York. とする方がいいですね。
これらは“今”ニューヨークにいるときに使う表現。
もし“これから”ニューヨークへ行くのであれば This is my second time to visit New York. と表現しましょう。
 さて、ご質問にもあるように、How many times ...?(何回……ですか?)を用いて尋ねると、「I've been there+回数」(……回行ったことがあります)と返す人が多いのは事実ですが、This is my second time.(今回が2回目です)などと答える人もいます。
どうしても「今回が……回目です」という答えを導きたいのであれば、何回目なのかを推測して、Is this your first time?(今回が初めてですか)などと聞いてみるといいでしょう。

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(Q306)スクールに行かずに「話す」というアウトプットを満足にするいい方法はないですか?
英会話スクールに通っていますが、そのスクールに対する不満が少なからずあります。
独学でも英語のインプットはできますが、実際にネイティブと話すというアウトプットになると限界があります。
スクールに行かないで満足にアウトプットできるいい方法はないでしょうか?
(埼玉県 考える人さん)
テレビを相手に「つっこみ練習」など
意識を変えれば一人でアウトプットも可能に
アウトプットの強化には何と言っても「使うこと」が必要不可欠です。
おっしゃるとおり、独学では本を読む、教材の CDを聴くといったインプットの学習に偏りやすいのは事実です。
しかし、意識を少し変えればアウトプットする機会を増やすことは可能です。
 例えば、読書をするなら黙読ではなく、声を出して読む。
リスニングなら“ながら聴き”ではなく、後に続いて言ってみる……というように、受信型から発信型の勉強に変えることが大切です。
映画を見る際にも、こう言われたらこう返すといったやりとりに意識を傾け、それをまねしてみるとネイティブの英語を身に付けることができます。
 また、テレビを相手に発言練習をすれば、アウトプット力をより鍛えることができます。
例えば、賞賛に値するシーンを見たら That's fantastic!(すご〜い!)とつぶやくとか、トーク番組などでは You said it.(まさにその通り)や I don't think so.(私はそうは思わないわ)などとコメントしてみましょう。
日本語の番組にも英語で返す練習を日ごろからしておけば、実際の会話でそれを発揮することができますよ。

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(Q307)大人らしいスマートな自己紹介の表現を教えてください!
自己紹介をするとき、子どもなら名前、年齢、住んでいる国(町)、好きな科目、得意なことなどが考えられますが、大人の私だったら、どのような自己紹介がスマートですか。
私は専業主婦で、夫と2人の子どもがいます。
(東京都 サチさん)



英会話教室なら趣味や夢、仕事のこと、職場なら仕事に対する意気込みなど、状況に応じて自己紹介。
状況によって適切な自己紹介は異なりますが、駅などでたまたま Hi. とあいさつしたのがきっかけで会話が弾んだときは、タイミングを見つけて、Oh, by the way, I'm Sachi. Nice to meet you.(申し遅れましたが、サチといいます。どうぞよろしく)という程度で OK です。
 通い始めた英会話教室などでは、趣味や夢、仕事のことを交えるといいですね。
例えば、I'm Sachi. I like watching DVD's in my free time.
I'm a big fan of Julia Roberts, and I've seen all her movies.
I'm a homemaker and I have two children.
These days I'm busy taking care of them, but someday I'd like to learn painting.
That's all. Thank you.(サチといいます。空いた時間にはDVDを見るのが好きです。
ジュリア・ロバーツの大ファンで、彼女の映画はすべて見ています。
専業主婦で2人の子どもがいます。
最近は彼らの世話で忙しいのですが、いつか油絵を習いたいと思っています。
以上です。ありがとうございました)という感じです。共通の話題があれば、そこから話が広がっていきます。
日本人はよく、名前を言った直後に家族構成や子どもの年齢などを言いますが、これでは家族紹介になってしまいます。
まずは自分のこと、家族のことはその後に言いましょう。

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(Q308)「この料理にはニンニクが入っていますか?」といった質問はどうすればいい?
来月、海外旅行をするのですが、ニンニクアレルギーがあるため料理の注文に不安があります。
「ニンニクを使っていない料理はどれですか?」や「この料理にはニンニクが入っていますか?」といった質問は、英語でどのようにすればいいですか?
(千葉県 masakataさん)



I'm allergic to garlic. Do you have any dishes without garlic? で。
アレルギーの発音に注意です
ご質問にお答えする前に、「アレルギー」という単語の正しい発音を確認しておきましょう。
「アレルギー」はもともとドイツ語で、英語では allergy「アラジー」(アを強く)と発音します。
「〜に対してアレルギーがあります」は I'm allergic to 〜. のように、形容詞の allergic を用いるのが一般的です。
allergic は「アラージック」(ラを強く)と発音します。
 料理について質問する際には、自分にはニンニクアレルギーがあることも一緒に伝えるといいでしょう。
例えば、I'm allergic to garlic. Do you have any dishes without garlic?(ニンニクアレルギーなんです。
ニンニクを使っていない料理はありますか?)という具合です。
また、Does this (dish) have garlic in it? I'm allergic to garlic.(この料理にはニンニクが入っていますか? 
ニンニクアレルギーなので)と尋ねてもいいですね。ニンニクが入っているという答えが返ってきた場合は、Is it possible to have it without garlic?(ニンニクを入れないで調理していただくことは可能ですか)と頼んでみるのもいいでしょう。
 Have a great trip!

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(Q309)「あ、そう言えば」にピッタリの英語表現はありますか? by the way だけでいいの?
何かを突然思い出して話を始めるときに使う「あ、そう言えば」にピッタリの英語表現はありますか? 
by the way だとただ話を切り替えているだけのような気がして、しっくりきません。
(岡山県 sugar daddyさん)



Oh, by the way とすれば突然思い出した風に
確かに by the way(さて、ところで)だと単に話題を切り替えているだけという感じですね。
でも、最初に Oh, を加えて、Oh, by the way とすれば、「あ、そう言えば」というニュアンスになります。このとき、突然思い出したかのようなイントネーションで言うことがポイントです。
 また、「あのね」や「ちょっと聞いて」といった意味の You know what? に Oh, を加えて Oh, you know what? と言っても、「あ、そう言えば」とか「あ、そうそう」というニュアンスを出すことができます。
つまり、Oh, を加えるだけで「突然何かを思い出した」感が出るんですね。
 ほかに That reminds me, という表現もぜひ覚えておいてください。
これは、相手の話や自分の言ったことがきっかけで何かを思い出したときに使う表現です。
「あ、それで思い出したんだけど」と言って話題を変えるときの前置き表現として、ネイティブスピーカーがよく使っていますよ。

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(Q310)You don't say! の意味と、言う場合のタイミングを教えてください!
ネイティブスピーカーが、よく You don't say! と言っていますが、どのタイミングで使えばいいのか分かりません。
この意味と使い方を教えてください。
(東京都 TAXIさん)



You don't say! は驚きを表す表現
Really? と同じ感覚で使えば大丈夫
You don't say! は「まあ!」とか「本当なの?」と驚きを表す表現で、驚くような事柄を聞いた直後に言います。
Really?(本当ですか?)と同じ感覚だと覚えておけば使いやすくなるのではないでしょうか。
例えば、いつもはバスで通勤している友達が、I walked to the office today.(今日は歩いて出勤したんだよ)と話したときなどに、You don't say!(本当なの?)と返すといいですね。
 ただし、You don't say! は、大して何とも思っていないのに驚いているように装う場合にも使われるので要注意。
「へえ、そうなんだ」や「ほお、そうですか」と少々皮肉っぽいニュアンスです。
例えば、I heard she quit her job again.(彼女、また仕事を辞めたらしいよ)と話す相手に、平たんな感じで You don't say. と言えば、「へえそうなんだ」となり、内心は大して驚いていないニュアンスになります。
どちらの意味になるかは、イントネーションや相手の表情、文脈などから分かるはずですよ。

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(Q311)Why? と How come? の意味は違いますか?
(大阪府 e-coolさん)



意味は同じだけど、後に続く語句の順番に気をつけて
Why? と How come? は、いずれも「なぜ?」「どうして?」という意味で、理由を尋ねるときの定番表現です。
How come? はもともと How did it come about?(どうしてそのようなことが起きたのですか)を省略した形で、どちらかと言うと、くだけた表現です。
 単に「どうして?」と尋ねるときは、Why? と How come? を同じように使うことができますが、「どうして〜ですか?」と尋ねる場合は、続く語句の順番に注意が必要です。
例えば Why? を用いて「彼はどうして怒っているのですか」と尋ねる場合、Why is he angry? のように Why の直後には疑問文が続きます。
一方 How come? を用いるときは、How come he is angry? のように How come の直後に、疑問文でなく普通の文、つまり「主語+動詞」が来ます。もう1つの例で比較してみましょう。
「昨日、どうしてメールをくれなかったの?」は、Why? を使うと Why didn't you e-mail me yesterday? となりますが、How come? を使うと How come you didn't e-mail me yesterday? となります。

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(Q312)サイン会で色紙を差し出すとき「お願いします」と言うけれど、英語では何と言えばいい?
サイン会などで自分の番が来たとき、色紙などを差し出して「お願いします」と言いますが、英語では何と言えばいいのでしょうか。
(岐阜県 K.Y.さん)



Hi. や I'm happy to meet you. で。
サイン会で自分の順番が来たときに言う「お願いします」は、英語では Hi.(こんにちは)というあいさつで代用するのが自然です。
偶然に著名人と会い、思わず駆け寄って、「すみません、サインをお願いしてもいいですか」と頼む場合は、Excuse me, would you give me your autograph? と言います。
しかしサイン会では、サインをもらうために並んでいるのでこの表現を用いるのは不自然です。よって、自分の番が来たら、Hi.(こんにちは)とか I'm happy to meet you (in person).([実際に]お会いできてうれしいです)などと言うとよいでしょう。
 先日、私が書店でサイン会をしたとき、「先生の本は分かりやすいですね」(Your books are easy to understand.)や「お会いできるのを楽しみしていました」(I've been looking forward to meeting you.)などと声をかけてくれた人がいました。
このような言葉はとてもうれしいものです。
よって、サイン会では「お願いします」の代わりに、あいさつや一言メッセージを言う、と覚えておきましょう。
 ちなみに、「(著名人の)サイン」は autograph と言います。sign は「署名する」という意味なので注意してくださいね。

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(Q313)「行ってらっしゃい」と英語で言いたいときは、どう言えばいい?
「行ってらっしゃい」と英語で言いたいときは、どう言えばいいですか?
 Be good.は使えますか?
(茨城県 S.S.さん)



外出する人に何を伝えたいかによって表現を使い分けて。
Be good. は友達の家に遊びに行く子供に、英語には「行ってらっしゃい」にピッタリの表現がないため、外出する人に何を伝えたいかによって表現が異なります。
 例えば、パーティーや食事などに出かける人には、Have a good time! や Have fun!(楽しんできてね)と言うのが自然です。
旅行に出かける人には、Enjoy your trip!(旅行を楽しんできてね)や Have a safe trip!(気をつけてね)などと言ってあげるとよいでしょう。
学校など、朝いつもどおりに出かける人に対しては、Have a nice day!(よい1日を!)と言うことが多いですね。
そのほか、スーパーや郵便局など、ちょっとそこまでお出かけという場合は、See you later.(じゃあね)で十分です。
 では、質問の Be good. はどういう状況で使うと考えられるでしょうか。Be good. は「いい子にしてね」という意味。
よって、友達の家に遊びに行ったり、泊まりに行ったりする子供に、「お行儀よくするのよ」というニュアンスで「行ってらっしゃい」と言うときにピッタリです。
ちなみに、「いい子にしてね」は Behave well. と言うこともできますよ。

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(Q314)How have you been? と聞かれたら、何と答えればいいの?
How have you been? と聞かれたら、何と答えればいいのでしょうか? I have been fine. では変ですよね?(東京都 Y.K.さん)
I've been fine. でOKです
How have you been? と聞かれて I have been fine. と答えるのは正しいですよ。
あえて言えば、会話では I have を I've と短縮するのが自然です。
 How are you? が「元気?」と“今”の状態について尋ねているのに対し、How have you been? は「元気にしてた?」と"最後に会ったときから今日までの間"の状態について尋ねています。
つまり、How have you been? はしばらく会っていなかった人との会話で使う表現なのです。
 How are you? と聞かれたら I'm fine.(元気です)と答えることもあれば、単に Fine.(元気だよ)と言うこともできますよね。
同じように、How have you been? と聞かれたときも、I've been fine.(元気にしていました)と答えることもできますし、単に Fine. と言ってもOKです。
ちなみに、ネイティブスピーカーは、fine(元気な)の代わりに pretty good(かなりいい)や not too bad(そんなに悪くない)などを使うことが多いですよ。
 また、久しぶりに会ったらお互いの近況を話すことが多いのは、英語でも同じこと。
よって、I'm<'ve been> taking golf lessons.(ゴルフを習っているよ)や I went to Paris last month.(先月パリへ行ったの)など、ちょっとした近況を加えてもいいですね。
*英文中、< >内の語句は下線の語句と入れ替えて使うことができます

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(Q315)「一緒に撮ってもらおうよ」は、Let's ask to take our picture. で正しいの?
写真を撮ってもらうときの表現を教えてください。
「一緒に(誰かに)撮ってもらおうよ」は、Let's ask to take our picture. で正しいですか。
(東京都 Mistさん)



Let's ask someone to take our picture. とすればOK
旅行先などで友達と一緒に写真を撮りたいときに言う「一緒に(誰かに)撮ってもらおうよ」は、Let's ask someone to take our picture. のように、質問の文に someone を加えれば正しく伝えられます。
Why don't we ask someone to take a picture for us. と言うこともできますよ。
旅先で仲良くなった人に「一緒に写真を撮りましょう」とカジュアルに誘う場合は、Let's take a picture together. と言います。
「一緒に写真を撮っていただけますか」と丁寧に頼む場合は、Would you be in a picture with us?と言います。
日本語で「一緒に写真に入っていただけますか」と表現することがあるように、英語でもinを使います。
発想が同じなので、分かりやすいですね。
 ちなみに、「……の写真を撮っていただけますか」は Would you take a picture of ...? と言います。
覚えておくと便利ですよ。

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(Q316)「さすがですね」は、英語で何と言うの?
人を褒めたり、おだてたりするときの日本語「さすがですね」は、英語で何と言いますか。
(東京都 S.M.さん)



「さすが」に当たる英語はないので状況によって表現を使い分けて。
英語には「さすが」を一言で表す言葉がないので、状況によっていろいろな表現を使い分けます。
 例えば、コンテストで入賞した人などに「すばらしいですね」というニュアンスで「さすがですね」と言う場合は、That's great. や That's wonderful. と表現するのが自然です。
You must be proud (of yourself).(鼻が高いでしょうね)と言ってもよいでしょう。入賞するだろうという確信があって、「さすがですね(思ったとおりでした)」というニュアンスを含めるなら、as expected(期待されていたとおり)を加えて、That's great as expected. と表現します。
 また、「……するとは、さすがは君だ」のように、その人らしい行為を褒める場合は、It's just like you to ...(動詞の原形)を用います。It's just like you to fix it.(それを修理してしまうなんて、さすがですね)という具合です。

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(Q317)「小さい」という意味を表す単語 small と little は、どのように使い分けますか?
(愛知県 A.Hさん)



客観的に「小さい」と言うときは small、
愛情を込めて「小さい」と言うときは little を使って
small と little は入れ替え可能なことが多いのですが、大きさや広さについて客観的に「小さい」ことを表すのが small で、小さいことに対する愛情(時には軽べつ)など、特別な感情を含んだのが little です。例えば、「小さな女の子」と英語で表現する場合、体の大きさについてだけ「小さい」と言いたいときは a small girl となりますが、話し手がその女の子に対して「かわいい、愛らしい」という感情を持っているときは a little girl と表現することが多いです。
 small と little に関して注意点が2つあります。
1つは、「小さくて素敵なお店」のように「小さい+別の形容詞」という組み合わせで表現する場合は、a nice little shop のように little を用いること。
このとき、little ではない方の形容詞が先に来ることに注意してください。
また、「……は小さい」と表現する場合は、... is small. のように small を用います。
「私の車は小さい」は My car is small. と言い、My car is little. とは言いません。

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(Q318)未来を表すwill と be going to はどう使い分ければいいのでしょうか。教えてください!
(静岡県 M.O.さん)



will は今決めたこと、
be going to はすでに決めてあったことを表すのに使ってみて
will と be going to は「〜します」「〜する予定です」といった意味で、いずれも後ろに動詞の原形を続けますが、will は話をしている最中に決めた事柄について用いるのに対し、be going to は話をする前に決めてあった事柄について用いることに違いがあります。
例えば、ある友人の誕生日に何をあげるか、ほかの友人と話しているとします。スカーフにしようと決めてある状況では、I'm going to give her a scarf.(彼女にスカーフをあげる予定です)と言います。
一方、何をあげようか迷っている状態で、友人から「スカーフをあげたら喜ぶと思うよ」というアドバイスをもらい、「それじゃ、スカーフをあげよう」と決めた場合は、OK, I'll give her a scarf. となります。
 そのほか、will は「こうなるだろう」という単なる予想を表すのに対し、be going toは「(今の状況からすると)こうなるだろう」と根拠があって予測するときに使うという違いもあります。
例えば、さっきまで晴れていた空に雲が出始め、だんだん暗くなってきた状況で「雨が降るだろう」と言うなら、It's going to rain. が適切です。

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(Q319)「〜に一時的に滞在しているだけ」はどう言いますか? また、その後に理由を続けて言えますか?
(神奈川県 A.S.さん)



be staying now を使って表現しましょう
「一時的に滞在している」は be staying now を用いて表すとよいでしょう。
stayを「現在進行形+now」で表すと、「今(だけ)〜している」といったニュアンスになり、これで「一時的に」を表現できます。
例えば「姉のところに一時的に滞在しています」なら、I'm staying with my sister now. となります。now の代わりに until next week(来週まで)や for five days(5日間)などと具体的な期間を加えると、一時的であることがより明確になります。
また、硬い響きになりますが、temporarily(一時的に)を用いて、I'm temporarily staying with my sister. と言うことも可能です。
必要に応じて、この後に理由を続けてもいいですね。
 ちなみに2、「〜に滞在する」の「〜に」には、at、in、with のいずれかを用います。
「stay at +ホテルなど」「stay in+地名」「stay with+人」と使い分けるのが一般的なので覚えておきましょう。

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(Q320)「〜週間後に」と英語で言いたいとき、later と after のどちらを使えばいいの?
「〜週間後に」と英語で言いたいとき、later と after のどちらを使えばいいのか、いつも困ってしまいます。
使い方を教えてください。
(海外 A.O.さん)



どちらも使えるけれど、語順が変わることに注意
そうですね、辞書には later、after はどちらも「〜後に」と載っているので違いが分かりづらいですね。
質問の「〜週間後に」という表現は、それが過去の話なのか未来の話なのかによって表現の仕方が変わります。
 過去の話をしていて「(その)2週間後に彼と会った」と言う場合は、I saw him after two weeks.
または I saw him two weeks later.。after と later のいずれも使えますが、「after+数」「数+later」と語順が違うことに注意してください。
 「じゃあ、2週間後に会いましょう」のような、未来のことについては I'll see you in two weeks. のように「in+数」を用います。
未来の「〜後に」は after や later で表現できないので注意してくださいね。ただし、See you later.(じゃあ、また後で)や I'll call you later.(後ほどお電話します)のように、数を伴わない場合は未来のことでも later を用いることができますよ。

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(Q321)英語には「マイペース」にあたる表現がないと聞きました。本当ですか?
(山形県 Nonoさん)



「マイペース」は和製英語。
She is my pace. と言っても通じません
そうですね。「マイペース」は和製英語なので、英語で表すときは状況に合わせて別の表現を使うのが自然です。
 例えば「彼女はマイペースな人です」という場合、彼女がわが道を行くタイプなら She goes her (own) way. と表現します。
周囲の影響を受けないことを強調したければ、She doesn't let anyone or anything influence her. と表現することもできます。
She is my pace. では通じませんよ。
 具体的な動詞を使って表現するときは at ...'s own pace(自分のペースで)を後に続けるといいでしょう。
例えば、「彼女はマイペースで走る」なら She runs at her own pace.、「彼はマイペースで勉強する」なら He studies at his own pace. と表現します。
主語によって ... が変わります。
日本語の「マイペース」に惑わされて、主語が she や he のときにも at my pace と言わないように注意してください。

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(Q322)両手でピースサインを作って顔の辺りで指を曲げ伸ばしする、このジェスチャーは何?
ネイティブスピーカーが会話中に、両手でピースサインを作って顔の辺りで指を曲げたり伸ばしたりすることがありますが、このジェスチャーにはどういう意味があるのでしょうか。
(大阪府 Y・Mさん)



引用符「“ ”」を表現しています。
ネイティブスピーカーが会話中によくするこのジェスチャーは、人差し指と中指で引用符 「“ ”」を表しているんです。
ほら、2本の指の動きが引用符に見えませんか?
 引用符は、人の言葉をそのまま引用したり、強調したりするときに使います。
また、皮肉やユーモアを交えたフレーズや、話し手と聞き手との間でだけ理解できるような言葉につけることもありますね。
いずれも、紙やPCでは引用符を書き加えて伝えることができますが、会話では書くことができませんよね。
よって代わりに指で引用符を表現しているのです。
 ちなみに、会話やスピーチなどで著名人の言葉を引用するとき、quote(引用する)と言ってから引用部分を続けて話し、引用部分の最後に unquote(引用を終わる)と言うことがあります。
日本語で言う「カッコ」「カッコ閉じ」のような感じです。これも一緒に覚えておくといいですよ。

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(Q323)attitude と behavior は、ともに「態度」という意味があるけれど、使い分け方は?
外国人の友人とレストランへ行ったとき、注文したものが違うと隣のカップルがウエートレスに食って掛かりました。
その様子を見た私は友人に Their attitude is so bad. と言ったのですが、友人に「attitude じゃなくて behavior だよ」と指摘されました。
attitude と behavior はどのように使い分けるのでしょうか。
(山梨県 M・Nさん)



attitude は「人や物事に対する考え方・姿勢」
behavior は「ほかの人に対する行動・振る舞い」
attitude は「人や物事に対する考え方・姿勢・態度」を指します。一方 behaviorは「ほかの人に対する行動・振る舞い・態度」について用いるのが一般的です。
質問の状況は、隣のカップルがウエートレスに対してとった振る舞いについて言っているので、Their behavior is bad. の方が適切だとネイティブスピーカーのお友達は指摘したのでしょうね(Their manner is bad. と表現することもできますよ)。
 とはいっても実際は attitude と behavior をしっかり区別するのが難しいこともあります。
「……の〜に対する態度」という場合は、…'s behavior/attitude towards 〜 とどちらを使っても大丈夫なことが多いですし、どちらを使うか慣習によって決まっているフレーズもあります。
例えば take a … attitude(……な態度をとる)、selfish attitude(わがままな態度)、public attitude to divorce(世間の離婚に対する考え方)などなど……。
日常よく使われるものから少しずつ覚えていきましょう。

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(Q324)No, thank you. より I'm fine, thank you. の方がよく使われるのはカナダだけ?
バンクーバー在住の知人に、断るときは No, thank you. より I'm fine, thank you. の方がよく使われると聞きました。教科書では目にしたことがありませんが、カナダでだけ使われる表現なのでしょうか?
(埼玉県 M・Kさん)



I'm fine, thank you. もよく使われる丁寧な断りの表現。
英語圏では、No, thank you.(いいえ、結構です。ありがとう)の代わりに I'm fine, thank you. と言うことがよくあります。
カナダだけで使われる表現ではありませんよ。
日本人には「I'm fine, thank you. = How are you? に対する答え」というイメージが強いですが、fine には「元気な、健康な」という意味のほかに、「十分な、申し分のない」という意味もあるのです。
例えば、飲み物のお代わりを勧められて I'm fine, thank you. と言えば、「もう十分いただきました(ので結構です)。
ありがとう」と丁寧に断ることができます。
もちろん、No, thank you. と言ってもOKです。
 ちなみに、fine にはほかにもいろいろな意味があります。
fine skin(きめの細かい肌)、fine hair(細い髪)、fine line(紙一重)、fine manners(上品な作法)などなど。「罰金」という意味もあります。
時間のあるときに、辞書で意味を調べてみると面白いですよ。

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(Q325)every day clothes という表現を見た。every の後の clothes は複数形でいいの?
every の後には単数形の名詞が続くと教わったのに、every day clothes という表現を見ました。clothes は複数形でいいのですか?
(大阪府 T・Sさん)



every day(毎日)とeveryday(毎日の)の違いに注意
every(毎……、どの……も)は、その意味から複数形の名詞を続けたくなりますが、every year(毎年)や every student(どの学生も)のように単数形の名詞を続けます。
これらはit、he、she などと同じく単数扱いになるので、Every student respects the teacher.(どの学生もその先生を尊敬している)のように、動詞に -(e)s をつけて用いることにも注意が必要ですね。
 質問の every day clothes については、解説をする前に正しい表現に訂正しておきましょう。
正しくは、everyday clothes(普段着)。
everyday は1語です。
2語で表す every day は「毎日」という意味のフレーズですが、everyday と1語で表すと「毎日の、日常の」という意味の形容詞になるので、後ろに続く名詞は単数・複数のどちらでもいいのです。
分かりましたか?
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(Q326)「ついでに」は、英語でどう言いますか?
自分の部屋を掃除するついでにリビングも掃除したり、自分の服を洗濯するついでにほかの人のも洗ったり……というときの「ついでに」は、英語でどう言いますか?
(海外 M・Nさん)
「ついでに」の英訳にこだわらず、
いろいろな表現を状況によって使い分けて
「ついでに」を一言の英語で表現するのは難しいですね。状況によっていろいろな表現の使い分けが必要です。
 例えば、質問の日本語は、I cleaned my room and the living room.(自分の部屋とリビングを掃除した)、I did my laundry and hers as well.(自分の洗濯と彼女の[洗濯]もした)のように、and(……と)やas well(……もまた)を用いて表せばOK。「ついでに」という表現にこだわる必要はありません。こちらがしてあげる行為に対して恐縮する相手に「ついでだからいいよ」と言う場合は、Don't worry. I'm doing mine anyway. や Don't worry, since I'm at it. などと表現するとよいでしょう。いずれも、「いいんだよ。どっちみち自分の分もやるんだから」といったニュアンスです。
 ほかに、話題を変えるときの「……の話が出たついでに」は、speaking of ... や talking about ... を使って、Speaking of skiing, I'm going to Nagano this weekend.(スキーの話が出たついでだけど、今週末長野へ行くんだ)と表現することができます。「……へ行くついでに」は「……へ行く途中で」と考えて、on the way to ... と表します。
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(Q327)「……だといいなあ」という意味の I hope ... と I wish ... の使い分け方を教えてください。
(神奈川県 ICEさん)
I hope は実現の可能性があるときに
I wish は実現しなさそうなときに使います
I hope ... は実現の可能性があることについて「……だといいなあ」と表現するときに使い、I wish ... は実現の可能性がほとんどないことについて「(無理だろうけれど)……だといいなあ」と表現する場合や、現実とは反対のことを仮定して「(実際は違うけれど仮に)……だったらいいのになあ」と表現するときに使います。
 いずれも、現在または未来のことに対する希望を表しますが、I hope の後には現在形または未来形の文が続くのに対し、I wish の後には過去形の文が続くのも特徴の一つです。例えば、友人をパーティーに招待したとします。相手が来るかどうか分からない状況で、期待を込めて「あなたが来られるといいんだけれど」と言う場合は、I hope you can come. と表現します。相手が来られないことが分かっていれば、I wish you could come. と言います。このように wish を使うと、「(実際は来られないけれど)あなたが来てくれたらいいのになあ」と残念な気持ちを伝えることができますよ。
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(Q328)May I help you?(手伝いましょうか?)と言われて、やんわりと断る表現は何?
May I help you?(手伝いましょうか?)と言われて、その申し出をやんわりと断る表現を教えてください。No, thank you. や That's OK. だと、なんとなく冷たい気がして……。
(愛知県 N・Kさん)
Thank you, but that's OK. だとぐっと丁寧ですよ
May I help you? のような申し出を断る際、親しい間柄では That's OK.(大丈夫です)と返すことはよくありますが、No, thank you.(結構です)と言うと、確かに冷たく聞こえますね。言い方によっては横柄な印象を与えかねません。
 相手の好意をやんわりと丁寧に断るには、まず Thank you. とお礼を言って、もう一言加えるといいでしょう。例えば、Thank you, but that's OK.(ありがとう、でも大丈夫です)といった具合です。同じような意味で、Thank you, but I'm doing OK. と言うこともできます。ほかに、Thank you, but I'm doing OK so far.(ありがとう、でも今のところ大丈夫です)と表現してもいいでしょう。これからすることに対しては、Thank you, but I think I'll be OK.(ありがとう、でも大丈夫だと思います)と未来形にします。いずれにしても、相手の申し出に対してまずお礼を言うのが礼儀だと覚えておきましょう。
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(Q329)go(行く)の後に to がいらないのはどういうときですか?
go(行く)の後に前置詞の to が来る場合と来ない場合がありますが、何が違うのか分かりません。to がいらないのはどういうときですか?
(富山県 F・Yさん)
go の後が副詞だったら to はいりません
「台湾へ行く」は go to Taiwan、「海外へ行く」は go abroad。いずれも「……へ行く」という意味なのに、前者には前置詞の to が必要で、後者には to がいりません。この使い分けは go の後に来る単語によるのです。
 Taiwan は「台湾」という意味の名詞。このような単語を使って行き先を述べる場合は、「……へ」を表す to を補わなければなりません。to がないと「台湾行く」という意味になってしまいます。一方 abroad は「海外へ」という意味の副詞です。abroad には既に「……へ」という意味が含まれているので、to を補う必要はありません。go to abroad と言うと「海外へへ行く」となってしまいます。abroad と同じように「……へ」を含む語には、ほかに go home(家へ帰る=帰宅する)、go there(そこへ行く)、go upstairs(2階[上の階]へ行く)などがあります。
 また、go shopping(買い物に行く)や go skiing(スキーに行く)など、動詞の -ing 形を用いる場合も to が不要です。覚えておいてくださいね。
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(Q330)How about ...? と What about ...? の厳密な使い分けはありますか。
「……してはどうですか」を表す How about ...? と What about ...? の使い分けがよく分かりません。厳密な使い分けはありますか。
(鹿児島県 K・Wさん)
意味も使い方も同じ。どちらを使っても大丈夫
How about ...? と What about ...? は、前者の方が少しくだけた表現と考える人もいますが、基本的に意味も使い方も同じなので、どちらを使っても構いません。いずれも ... に名詞や動詞のing形を入れて、提案の表現を作ります。例えば、「一緒にランチでもどうですか」と誘う場合は、How about lunch together? または、How about having lunch together? と言います。How about we have lunch together? と ... に主語と動詞を続けることもあり、これだとよりくだけた印象です。
 また、この表現は、自分が意見を述べた後で、How about you?(あなたはどうですか)と相手の考えを尋ねたり、同じ質問を別の人にするときなどにもよく使われます。
 なお、「……はどうでしたか」と感想や印象を尋ねるときに How about ...? を用いる人がいますが、これは誤りです。正しくは How was ...? なので、注意してくださいね。
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(Q331)「面倒くさい」と英語で言いたいのですが、どう言えばいいでしょうか。
(海外 J・Yさん)
いろいろな表現を状況によって使い分けて
「面倒くさい」に当たる表現はいろいろとありますが、状況による使い分けが必要です。
例えば、食後の片付けや申込用紙の記入など、あまり時間がかからないことについては、What a bother! と言います。プレゼンテーションの準備や免許証の更新など、多少の時間と労働力を要する事柄に対しては、What a hassle! がピッタリです。bother は「面倒なこと」、hassle は「煩わしいこと」という意味で、いずれも、What a を「ワラ」のように発音するとアメリカ英語らしく聞こえます。また、飛行機を何度か乗り継いで目的地へ向かったり、数十ページにも及ぶ資料を作り直したりといった大掛かりなことには、It's a lot of trouble. と言うといいでしょう。
そのほか、I wish I didn't have to do it. と言って、「(実際はしなければならないけれど、)それをしなくてもよかったらいいのになあ」と気乗りしない心境を述べる方法もあります。ため息交じりに言えば、「あー、面倒くさいなあ」というニュアンスを出すことができますよ。
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(Q332)「ドアを開けてください」を Do you wanna open the door? と頼めますか。
ネイティブスピーカーが「ドアを開けてください」と頼むときに Do you wanna open the door? と言っていました。状況や相手との間柄によって、このような頼み方をすることもあるのですか。
(和歌山県 N・Fさん)
Do you want to ...? で「……した方がいいのでは?」と提案できます
この場合の Do you wanna( = want to) open the door? は、「ドアを開けた方がいいんじゃないですか?」といったニュアンスです。日本人の感覚では、want to ...(動詞の原形)は希望や願望を表す「……したい」という意味だと限定しがちですが、ネイティブスピーカーは「……した方がいいのでは?」とアドバイスしたり、提案したりするときにも want to ... を用います。口語的な表現ですね。今度 Do you want to ...? と聞かれたとき、「……したいですか?」という意味では不自然なら、「……した方がいいのでは?」と提案されていると解釈してみるといいでしょう。
 また、これと似た表現に、You may want to ...(動詞の原形)があります。「……した方がいいかもしれません」という意味で、間接的に「……した方がいいのでは?」と提案しています。ちなみに、You don't want to ... は「……しない方がいいですよ」、つまり遠回しに「……してはいけません」と言っています。覚えておくといいでしょう。
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(Q333)英語学習教材を大量に持っていますが、何から手を付ければいいですか。
語学書、問題集、英語の絵本、洋画のDVDなど、英語学習教材は大量に持っていますが、何からどう手を付ければいいのか分かりません。英語力を総合的に効率よく上げるには、どのような勉強をすればいいですか。
(大阪府 K・Nさん、石川県 T・Nさん、新潟県 T・Kさん、ほか多数)
まずは自分の上達させたい分野を集中的に学習してみて
総合的な英語力を付けるには、文法、リスニング、スピーキング、音読、作文などさまざまな分野の学習が必要です。いい野球選手になるにはバッティングだけでなく、キャッチボールやランニングなどのトレーニングも必要なのと同じですね。
しかし、独学で全てを一度に学ぶのは大変です。まずは自分の上達させたい分野を集中的に学習するといいでしょう。例えば、文法が苦手なら問題集を解いて重要点をまとめるとか、語彙力が足りないと思ったら英語の絵本や小説などを読んで語彙を増やすとか、聞き取りが苦手なら英語の字幕を見ながらDVDを見たり、教材用のCDを使ってリスニング&音読練習をするなど、ポイントを絞った勉強をしてみましょう。そうすれば自然と次に何を学習すべきか見えてきます。
 自分のレベルに合った教材を選ぶことも大切です。難しいものを選ぶと勉強がイヤになります。独学を続けるコツは、無理なく楽しく学べるものを、時間をかけてマスターすることですよ。
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(Q334)Will you ...? は依頼の表現でしょうか? 未来の意志でしょうか?
Will you ...? は依頼の表現だと学校で習いましたが、文法書には「……するつもりですか」という未来の意志を表すと書いてありました。どちらが正しいのでしょうか。
(徳島県 M・Iさん)
依頼をするときにも、未来の意志を表すときにも使えます
Will you ...? は「……してくれない?」とカジュアルに依頼するときと、「……するつもりですか」と予定や意志を尋ねるときのどちらでも使われます。… には動詞の原形が入ります。
 でもそうすると「どちらの意味で使われているのか、どう判断すればいいの?」と不安に思う人がいるかもしれませんね。たいていは、そのときの状況と動詞の意味で判断できます。例えば、Will you help me? なら「手伝ってくれない?」という依頼の意味、Will you be home tonight? なら「今夜は家にいるつもりですか」と未来の意志を表現していると理解するのが自然ですね。
 実際の会話では、依頼するときはpleaseを加えてWill you please ...?としたり、予定を尋ねる場合はHow long will you ...?(どのくらいの間……するつもりですか)やWhen will you ...?(いつ……するつもりですか)のようにHow longやWhenと一緒に用いたりすることが多いので、依頼か予定かがさらに判断しやすくなりますよ。
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(Q335)「あなたがうらやましい」とか「あなたのおかげです」というような表現は、英語にもありますか。
(海外 M・Yさん)
「うらやましい」は Lucky you!
「あなたのおかげ」は I owe you a lot. で
親しい間柄でよく使われる「あなたがうらやましい」は、Lucky you! です。直訳すると「あなたはとても運がいいですね」ですが、「いいなあ」「うらやましいなあ」というニュアンスがあります。You are lucky! や How lucky you are! と言ってもいいですね。日本人英語学習者の中には、envy(うらやむ)という動詞を使って I envy you. という表現を使ってしまう人が多いようですが、ネイティブスピーカーはあまりこの言い方はしません。
 また、「あなたのおかげです」は、I owe you a lot. がいいでしょう。この owe は「借りがある」という意味です。thanks to ...(……のおかげで)を用いてthanks to youと表現することもできますが、この場合は、Thanks to you, I passed the exam.(あなたのおかげで試験に合格しました)のように、具体的な内容を続けることに注意してくださいね。
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(Q336)What the heck! という表現を英語のテレビドラマで聞いたのですが、どういう意味ですか?
(岡山県 H・Mさん)
「どうにでもなれ」などという意味で、
不満やいらだちを表すときに使うくだけた表現です
What the heck! は What the hell! のえん曲表現。What the hell! は、「ちくしょう」「関係ないね」「そんなこと構うもんか」「どうにでもなれ」などといった意味で、不満やいら立つ気持ちを表すくだけた表現です。日常的に使われていますが、hell(地獄)という言葉を口にするのを嫌がる人もいるので、hell を婉曲語であるheck などに替えて What the heck! と言うことも多いですね。皆さんもこちらを使った方が無難です。
 What the hell … には、後に疑問文を続けて、いら立ちや驚きの気持ちを強調する働きもあります。例えば、What the hell are you talking about?(君はいったい何を言ってるんだ?)という具合。こちらの場合も、heck や hey を使った方が無難です。また、the hell を in the world に替えても同じ意味。What in the world are you talking about? という具合ですね。初めて会う人やあまり親しくない人にはこちらの方がお薦めです。
*英文中、< >内の語句は下線の語句と入れ替えて使うことができます。
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(Q337)「学校から帰って、今までずっと本を読んでいました」はどう言えばいいですか。
「学校から帰って、今までずっと本を読んでいました」はどう言えばいいですか。現在完了形でいいのか、現在完了進行形でなければいけないのか分かりません。(神奈川県 Y・Wさん)
動作性の強い動詞は現在完了進行形で継続を表す
現在完了形(have+動詞の過去分詞形)と現在完了進行形(have been+動詞の-ing形)の使い分けを迷う人は多いのではないでしょうか。

文法的観点から言うと、いずれも、「(今までずっと) …… している・いた」という意味を表します。特に、since 〜 (〜以来ずっと)や for 〜 (〜の間ずっと)を用いると、継続のニュアンスが強くなるため、質問の文は I've read a book since I got home from school. と I've been reading a book since I got home from school. のいずれも可能です。しかし、実際にネイティブスピーカーが使っている英語という観点では、次のように使い分けられている傾向が強いようです。

・動作性の強い動詞を用いた現在完了形は、現在までの動作の完了を表す。
・動作性の強い動詞を用いた現在完了進行形は、現在までの動作の継続を表す。

従って、 read のような動作性の強い動詞を用いて、「学校から帰って、今までずっと本を読んでいました」と継続を表す場合は、 I've been reading a book since I got home from school. と現在完了進行形で表すのが自然と言えます。
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(Q338)「楽しかった」と英語で言いたいのですが、どんな表現がありますか。
(静岡県 F・Nさん)
I had a good time. が基本。
でも、ほかのバリエーションも楽しんでみて
日常会話では、I had a good time.がよく使われます。good(よい)をgreat(とてもよい)に替えると、「とても楽しかった」と楽しかった気分を強調できます。wonderfulやfantasticなど「素晴らしい」という意味の形容詞を使って、I had a wonderful time.としてもいいですね。
 enjoy(楽しむ)を使って表現することもできますが、その際は「何を」にあたる言葉を続けなければならない点に注意。「楽しかった」を直訳してI enjoyed.とするのではなく、I enjoyed the party.(パーティーは楽しかった)のように具体的な名詞を続けるか、I enjoyed it.([それは]楽しかった)と代名詞を用いなければなりません。
 そのほか、ちょっとくだけた表現に、I had fun.、It was fun.(funは「楽しいこと」の意があり)、ネイティブスピーカーの中にはI had a ball.と言う人もいます。ballやblastは「楽しいこと、楽しい時間」という意味のスラング。こういったバリエーションを楽しんでみてもいいですね。
*英文中、< >内の語句は下線の語句と入れ替えて使うことができます
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(Q339)ネイティブと話すと時制や「3単現」がめちゃくちゃに。どうすればいい?
ネイティブスピーカーと話すとき、動詞の時制や「3単現」がめちゃくちゃになってしまいます。ゆっくり考えれば分かるのですが……。どうすれば正しく使えるようになるでしょうか。 (山形県 E・Jさん)
テレビを使った練習がおすすめ!
動詞を過去形にすべきところを現在形のまま言ってしまったり、「3単現」、つまり主語が3人称単数(he[彼]やshe[彼女]、it[それ]など)で現在形の文であるときに、動詞に-(e)sを付けることを忘れたりといった「ちょっとした間違い」は誰にでもあることです。これらは話の前後関係から正しく理解されることがほとんどなので、完ぺきでなくてもあまり神経質にならなくて大丈夫。
 でも、「通じる英語」から「正しい英語」へのステップアップを目指すなら、テレビを使った練習をおすすめします。ドラマ、バラエティー番組、コマーシャルなど、何でも構いません。画面に映った状況を簡単な英語で説明していくのです。例えば、A big man is eating a hamburger.(大柄な男性がハンバーガーを食べています)、He took another one.(もう一つ手に取りました)、He eats a lot.(よく食べますね)という具合。続けていると、自然に使い分けられるようになりますよ。
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(Q340)「手伝ってください」って英語で丁寧に言うには?
「手伝ってください」と英語で丁寧に言いたいのですが、Please help me. と Will you help me?、Can you help me? のどれを使っても大丈夫でしょうか。  (愛知県 N・Yさん)
親しい人なら大丈夫。
そうでない人には Would you help me? を使って
質問にある3つのフレーズは、家族や友人など、親しい人に手伝いを頼むには十分丁寧ですが、初対面の人や、それほど親しくない人に使うには、あまり丁寧な表現とはいえません。その場合は、Would you help me? や Could you help me? を使った方がいいでしょう。
 特に気を付けてもらいたいのが、質問にある Please help me. という表現。please(どうか)を付ければ、どんな表現も丁寧になると思いがちですが、後にHelp me.(手伝って)のような命令文を続けると、相手に断る余地を与えず、少し横柄な感じに聞こえてしまうことがあります。please を使うなら、Will you please help me?、Would you please help me? などの方が無難でおすすめです。どちらもpleaseがない場合より丁寧な印象になりますよ。
*英文中、< >内の語句は下線の語句と入れ替えて使うことができます
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