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2017年06月07日
パラドクス ループの真の恐ろしさ
パッケージが良さを減少させている
題名:パラドクス(原題:EL INCIDENTE)
公開年:2014年
上映時間:100分

刑事から逃げる容疑者兄弟、小旅行に出かけた一家。共通点のない二つの日常が、ループを介して絡みだす映画。一つの場所から抜け出せなくなった人間たちを、リアルに描いた精神的にエグいストーリーとなっている。グロさは全然ないけどエグさはずっとある。
なかなかいい映画。
◎あらすじ
とあるビルへと飛び込んだ犯罪を犯した兄弟と彼らを追う刑事。非常階段で1階へと下りたはずの彼らの前に、なぜか最上階である9階が現れ、何度も1階へ下りても同じ現象が発生することに、三人は混乱をきたしていく。
一方、どこまでも続く一本道を車で走っていた家族は、いつの間にか元の道に戻っていることに気付く。
それぞれが謎のループを繰り返す空間から抜け出そうとする状況で、刑事に足を撃たれたカルロス(ウンベルト・ブスト)は生命の危機にさらされ、一家の長女カミーラは持病の発作を起こしてしまう。
シネマトゥデイより
監督はアイザック・エスバン氏、主演はラウル・メンデスさんです。
メキシコ映画を初めて観たので、監督も主演の方も存じ上げません、すみません。
↓予告。ウェディングドレスの老婆がかなりキャッチー。
◎ネタバレしない程度に
最近ではあまり珍しくもないループ設定ですが、この映画の凄いところは、狭いところを延々とループさせられるところです。
この結末ではだめだからやり直すとか、そういう前向きなループと違い、いきなり訳も分からずループに入ってしまう恐怖。
1階から9階までが延々ループしていたり、一本道が延々終わらなかったり。
しかもループ対象になった人間以外、一切ループ内には出て来ないのも恐ろしいです。
こんなループに巻き込まれたら、普通に気が狂うと思います。
内容的にグロいシーンはほとんどありませんが、『人間が同じところに何年も閉じ込められる』という現象を忠実に描いているので、汚いシーンはわりとあります。
わりとあるし、描き方もエグイです。
エグイものがダメな人にはオススメしにくいですね。
私、観終わって(か〜!面白かった!なんだこの映画!)って思ったんですよ。
それでレビューでも見るかなと思って調べたら、☆3くらいしかなくてマジ衝撃を受けました。
え、もっと面白かったと思ったんだけど…!?
確かに難解で、オチもHappyなすっきり!では全くないけど、面白かったんですよ(個人的には)。
でも世間にはあんまりウケてないのかな…?
いや、とにかく面白かったのでオススメです。
ちょっと文句を言いたいところは、
話は面白いのに、パッケージがB級ホラー映画みたいなところです。
パッケージ見ると面白くなさそうなんですよ!
なんでこれをパッケージにしたんや!
大体この女性誰や!本編におらんかったぞ!
と、観終わってすぐに思ったんですが、この女性はどうやら小旅行家族のお母さん…?
というかそれ以外だと本気で本編に出ていない人がパッケージ飾ってることになるので、多分お母さん…。
でも本編のお母さんと格好全然違うし謎…。
誰だよパッケージ考えた奴…。
⇒抜け出せない目次

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