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2017年01月31日
ドラゴン・タトゥーの女感想 これ続編あるのかな…?
謎の解明に引き込まれる
題名:ドラゴン・タトゥーの女(原題:THE GIRL WITH THE DRAGON TATTOO)
公開年:2011年
上映時間:158分
※R15指定です。

敗訴したての記者である主人公の元に、とある実業家から40年前に起こった失踪事件について調べて欲しいと依頼が来る映画。失踪事件が紐解かれていく過程が面白く目が離せない。グロテスクな描写もあるが、精神的に残酷な描写が多い。
なかなかいい映画
◎あらすじ
月刊誌「ミレニアム」で大物実業家の不正行為を暴いたジャーナリストのミカエル(ダニエル・クレイグ)。
そんな彼のもとに、ある大財閥会長から40年前に起こった兄の孫娘失踪(しっそう)事件の調査依頼が舞い込む。
連続猟奇殺人事件が失踪(しっそう)にかかわっていると察知したミカエルは、天才ハッカー、リスベット(ルーニー・マーラ)にリサーチ協力を求める。
シネマトゥデイ
監督は私が大好きなデヴィッド・フィンチャー氏!
『セブン』はみんな観てね!
主演は007シリーズのダニエル・クレイグさんです。
原作はスウェーデンのベストセラー小説『ミレニアム1ドラゴンタトゥーの女』です。
三部作のようですね。読んでないです。
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スウェーデン版の映画は三部作分あるようですね。
フィンチャー監督も三部作やる気なんでしょうか。
↓予告。
◎ネタバレしない程度に
グロい描写よりエグい描写が目立ちますので、性関連のエグみがダメな人はやめておいたほうがよろしいかと思います。
観る前のイメージはポスターのハードそうな女性がバンバン人を殺していき、ポスターの男性がそれを追う刑事みたいな映画なのかと思っていたんですが、全然違いました。
この二人は一緒にとある失踪事件を追う仲間のようなポジショニングです。
しかしこの二人が出会うまでに結構な時間がかかるので、わりと中盤までこの女の人が殺人鬼とかなんだと思ってました。すみません。
ドラゴンタトゥーの女、ということなのですが、どこにドラゴンのタトゥーがあったんだろう…。
ちゃんと観ていなかったことを反省。
ストーリーは少女の失踪事件解明を任された主人公がドラゴンタトゥーの女と捜査する、ということをベースに展開します。
この失踪事件が紐解かれていく過程は引き込まれるしハラハラするし楽しいです。
盛り上がる終盤は、
ああ!主人公やめて!行ったらダメだよ!ああああ…!
ってなりました。
全体的には面白かったんですが、最後の方が少しダラけているようなイメージでした。
その割に終わりはダラけつつもスパァァンっと急に終わるというか。
(あ、終わった…?)って感じでした。
あとね!一番言いたい文句はね!
ベッドシーンにモザイクかけ過ぎだろぉぉぉぉおおお!!!
おいおい、モザイクっておい。
しかもモザイクの範囲がえげつない。
そこまで隠さなくてもええやん!ってとこまでかかってるぞ!
処理雑かよ!!
これR15だかららしいんですよね。
海外での放映時どうなってるのかはわかりませんが、放映時に日本ではR18版もあったようなんです。
そっちではモザイクほぼなしのクリアな映像みたいですね。
べっ、別に無修正でベッドシーンが観たいわけじゃないんだからね!////
ええ、そもそもベッドシーンいらない派なので、ないならないでいいんですが…。
あるならモザイクかけんな!!!!
そこまで激しいシーンでもなかったぞ!!
ちょっと尺が長めだっただけだぞ!!
おっぱいは丸出しだったけど。
感想がおっぱいで終わるの最低ですね…。
◎総評
続編あるなら観たい。
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2017年01月30日
アイデンティティー感想 古き良きホラー
古い演出がクセになる
題名:“アイデンティティー”(原題:IDENTITY)
公開年:2003年
上映時間:90分

10人の男女が偶然の重なりで一つのモーテルに集まり、じきに恐ろしい事件が起こり出す映画。10人がモーテルに行かなければならない動機づけや関わり合いが上手く描かれており、面白い。オチを受け入れられるかで評価が二分しそうなストーリー。
なかなかいい映画
◎あらすじ
激しい豪雨が降り続く夜、人里離れた一軒のモーテル。
管理人ラリーがくつろいでいるところへ、ひとりの男が飛び込んでくる。
彼、ジョージは息子ティミーを伴い、交通事故で大ケガをした妻アリスを運び込む。
救助を要請しようとするが電話は不通だった。
アリスをはねたのは女優キャロラインの運転手で元警官のエド。
彼は病院へ向け車を走らせるが、途中で立ち往生し、やむなくモーテルへ引き返すことに…。
allcinema ONLINE
監督はジェームズ・マンゴールド氏、主演はジョン・キューザックさん。
オススメ映画まとめみたいなのに載っていたので借りてみました。
↓予告。これ予告なのかな…(不安)。
ちょいグロですが、R指定はなさそうでした。
◎ネタバレしない程度に
10人の登場人物たちが続々とモーテルに集まってくる描写に無理がなく、大体のシーンは面白い映画です。
ただオチが許容できるかに全てがかかっていると思います。
オチが許せなかったら、
「なんやこの映画ぁ!ナメとんのか!」
ってなると思います。
これをホラー映画として観るか、サスペンス映画として観るかにかかっているというか。
ホラー映画だと思って観るのが正解だと思います。
私は途中までサスペンスな気持ちで観ていたので、オチには若干裏切られた気持ちになりましたが、それでも普通に面白かったです。
集まった10人の男女がドンドン事件に巻き込まれていく過程も良いですし、描写に懐かしい古臭さ(褒めてます)があって面白いです。
音楽と撮り方で(あー…これは死体が来るな)っていうのがわかる新設設計でありながら、たまにほんとにビックリさせてくる映画です。
個人的に娼婦役の女優さんがカッコよくて好きでした。
それ以外のキャラたちも行動原理がそれぞれちゃんとあり、なんでこいつここでこんなことしてんだよってならないので、ストレスも少なめで楽しめます。
ホラーが苦手って人でもこれならマイルドなのでオススメですね。
◎総評
幽霊は出ません。
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シン・ゴジラ感想 脳汁ぶしゃぁぁあ!
とにかく面白い
題名:シン・ゴジラ
公開年:2016年
上映時間:120分

現代日本の東京に、突如として巨大不明生物・ゴジラが現れ、日本政府が対応に追われる映画。日本政府の描写がとてもリアルで会議シーンは長いが、テンポが速く全く飽きない。エヴァンゲリオンシリーズに代表される演出が多用され、庵野ワールドにアドレナリンが出まくる。
素晴らしい映画
◎あらすじ
東京湾アクアトンネルが崩落する事故が発生。
首相官邸での緊急会議で内閣官房副長官・矢口蘭堂(長谷川博己)が、海中に潜む謎の生物が事故を起こした可能性を指摘する。
その後、海上に巨大不明生物が出現。
さらには鎌倉に上陸し、街を破壊しながら突進していく。
政府の緊急対策本部は自衛隊に対し防衛出動命令を下し、“ゴジラ”と名付けられた巨大不明生物に立ち向かうが……。
シネマトゥデイより
監督はエヴァンゲリオンシリーズで有名な庵野秀明氏、主演は電気うなぎ犬のCMでお馴染み(?)長谷川博己さんです。
長谷川さんは電気うなぎ犬に「はせがわしゃん!」と呼ばれているか『地獄でなぜ悪い』でキ〇ガイなキャラやってるイメージしかなかったのですが、シン・ゴジラでは終始真面目な役人でした。
↓予告。んああ〜脳汁出る〜(^〜^)
いや、実際は予告観た段階では、
(ふーん。庵野さんなんだ。エヴァは好きだけどゴジラか〜)
って思っていました。
観に行く気無かったし、(不評で庵野さん叩かれんちゃう?可哀想だなぁ)とか思ってました。
杞憂でしたね、すみませんでした!!
◎ネタバレしない程度に
もうね、面白いんですよ!
あー面白い。
面白い(思考停止)。
劇場で三回観ました。
一回目は(わぁぁぁあ!あ〜!?あああああ!!)って思ってる間にエンドロールでした。
三回目でやっと心に余裕が出来て、(お、なるほど〜これは伏線か〜)とか考えられました。
関東に住んでないと身に染みないかもしれませんが、東京ユーザーは死ぬほど怖いと思います。
ゴジラは全くリアルじゃないのに、それ以外がリアルすぎてチビる。
政府の描写が素晴らしいんです。
素晴らしくちゃんと対応しきれない日本政府を描ききっているんです。
(あーこりゃ、こりゃダメだ。だ、ダメだ、日本アカーン!!)
という気持ちに襲われるし、その間にもゴジラが恐ろしくリアルに住宅街破壊してるし精神に来ますね…。
スゴイのは、(ダメだこりゃ…)という気持ちにはさせてくるのに、よくある『ダメダメな腐った政治家』や『高慢ちきなむかつく官僚』は一切出て来ないんですよ。
皆それなりにちゃんと仕事してるし、何やかんや日本のことをしっかり考えている人たちで物語が構成されているのに、対応が全く追いつかないんです。
怖いですね(白目)。
東日本大震災で対応がダメだった政府への皮肉がビッシビシに伝わってきます。
それから自衛隊の描写がむっちゃカッコいいんです!
こんなにカッコよく描けるのは庵野さんくらいしかいなのでは?と思うほど脳汁が出る。
ヘリの出動シーン最高かな?
左翼の方々が「武装賛美だ!右翼映画!」とかなんとか騒いでいましたが、そういう問題ではないというか。
左翼の人は「日本は平和主義だから武器が一個もないよ〜涙」つって、ゴジラに東京滅亡させられる映画を観たいってことなんでしょうか。
それじゃ映画として面白くないじゃないですか!
そっちのほうがよっぽど悲劇的な内容じゃないですか!
日本政府と自衛隊があってこそのシン・ゴジラですよ!
このシン・ゴジラの何が凄いって情の描写を切ったところです。
恋愛描写や家族描写、ゴジラによって酷い目に遭った人々など、お涙ちょうだい展開はいくらでも出来るのにしなかったところが素晴らしかった。
東宝に「主人公とアメリカ政治家は恋人関係にしましょう」とか言われたけど、その意見を蹴った庵野さんが凄い。
普通、金出してくれる人の意見に従いがちじゃないですか。
金出すスポンサーがあーだこーだ言ってきて、それに従わないといけない空気があるから日本映画がダメになってるのかなぁと思わずにはいられないです。
そういえば、公開された当初、石原さとみさん演じる日系アメリカ政治家に批判がいきがちでした。
英語下手くそ!とか世界観を壊してる!とか。
確かに、初めて観たときは(エヴァのアスカみたいなキャラ出てきた…庵野さんのタイプなんだな…)と若干その必要性が疑問でしたが、ウジウジしないいいスパイスにはなっています。
英語は下手というか、訛りが凄い早口っていうくらいで、海外作品に出てくる日本人役の日本語よりはよっぽどマシです。
政府のエリートが訛ってるのは疑問ですけど(笑)。
CGも日本映画にしてはしっかりと作り込まれていますし、過去のゴジラ映画へのリスペクトもちりばめられていますし、見応えたっぷり、いや見応えしかないような映画です。
シン・ゴジラ2作れってめっちゃ言われてると思うけど、作らないでほしいですね…。
2を作って1を超えるほど面白かった映画なんてほんとに数少ないと思いますし、これだけ評価されたのに2のせいで叩かれたら庵野さんが可哀想と言いますか…。
もちろん観てみたい気持ちもありますが、次は建物破壊描写と3分間の制限がリアルなウルトラマンの実写映画とか撮ってほしいですね(我儘)。
◎総評
観るとまた観たくなる中毒映画。
⇒最後までこの国を見捨てない目次

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2017年01月25日
天空の蜂感想 テーマは深いが…。
テーマはとても深い
題名:天空の蜂
上映時間:139分
公開年:2015年

原発問題とテロ問題を包括した社会派日本映画。1995年に出された原作は社会問題を先読みしまくっている凄い小説だが、映画の出来は何とも言えない。スケールが大きい話なのに少ない登場人物が四か所くらいでワチャワチャしているので緊迫感がまるでない。
微妙な映画
◎あらすじ
1995年夏、愛知県の錦重工業小牧工場から防衛庁へ納品する最新の設備を搭載したヘリコプターが、正体不明の人物によって奪われてしまう。
やがて遠隔操作されたヘリは稼働中の高速増殖炉の上空でホバリングを開始し、テロリストが日本全国の原発停止を求める犯行声明を出す。
さらに、ヘリ内に子供がいることがわかり……。
シネマトゥデイより
監督は堤幸彦氏、主演は江口洋介さんです。
原作は東野圭吾氏の同名小説で、1995年に書かれたとは思えないほど現代社会の問題にフォーカスされた作品です。
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ぶっちゃけ、小説の存在も映画の存在も良く知らなかったんですが、一時期近所の本屋で「愛して〜愛して〜♪」という曲がずっっと流れていて、(何なんだ…この曲は…うっ)と正気を失いかけていました。
正気を失いかけてはいましたが、気になる曲だったので調べたら、秦基博さんの『Q&A』という曲だったんですね。
耳に残るいい曲です。
この曲が映画『天空の蜂』の主題歌だったわけですよ。だから借りてみたんですよ。
うん…。
なんか結構良かったみたいな感想ブログ多かったんで…(カンニング)。
ちょっと期待してたんですけど…うん…。
まぁエンドロールの曲は三回聴いたよ。
↓予告。見所が詰め込まれている。
◎ネタバレしない程度に
良いところもちょいちょいあるんですが、全体的にツッコミどころが多い映画でした。
登場人物たちの演技がクサいか微妙か下手かの三択です。
※國村さんの演技はいつも通り素敵です。
特に序盤の子役が。
主人公の息子役が足で壁を蹴ってたら、キレた主人公に腕引っ張られて「いたぁーい!」って言うシーンが
(あ?)ってキレたくなるくらいB級な演技で驚きます。
その後の友達子役が高いところから落ちて「足いたぁーい!」って言うシーンも
(あ??)ってキレたくなるような演技です。
それから、上記の腕引っ張られるシーンですぐに過呼吸になるのに、そのあとヘリ閉じ込められてからは大して一大事な過呼吸にはならない息子は何なんだ。
案外ストレス耐性はあるけど、お父さんひどーい!っていう断罪をしてるのか?
そもそもこの主人公が息子にキレるシーン、いつも一緒にいる母親が壁を蹴っている息子を叱らないのが謎。
モールス信号の練習だか何だか知らないが、足で蹴って練習するのはやめさせるのが当たり前だよなぁ!?
この母親というか主人公の妻も性格設定がイライラするんですよ。
物語のスタートから主人公夫と不仲なのはまだいいとして、息子がヘリに取り残された後、「もっと本気出して助けてよ!(曲解)」って主人公に言うのは(はぁ?)としか思えない。
お前はキャー!タカヒコー!ってヒステリーになってただけじゃねーか!女というカテゴリーに胡坐かいてんのか!?おい!主人公わりと頑張っただろ!責めるのはわけわからんぞ!
何かと主人公のせいにしたがる妻はイライラ要素でしかなかったです。
それから自衛隊員の演技がね!クサい!
「笑えよ化物!(?)」
みたいな台詞、大真面目な緊迫シーンで言うのやばない?やばい。
カッコつけた台詞をカッコつけたクサい演技で言われるとこっちが恥ずかしくなります。
共感性羞恥ってこれか…。
つーか、モールス信号完全理解の子供ってご都合主義過ぎない!?
突然すみません。でもこれが一番言いたいことです。以上です。
◎総評
原作が面白いかは個人の判断だけど、テーマの先見性はスゴイです。
⇒深い目次

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2017年01月24日
インターステラー感想
素晴らしきSF作品
題名:インターステラー(原題:INTERSTELLAR)
上映時間:169分
公開年:2014年

地球規模で食糧難と気候変動が起こり、人類滅亡が段々と近づいている近未来で、地球以外に住める星を見つけようとする映画。救いたいのは人類なのか、愛する人なのか、それとも自分なのか。深いテーマ性をはらんだSF作品となっている。作中設定の技術力は高いのか低いのかよくわからないが、良い映画なのはわかる。
とてもいい映画
◎あらすじ
近未来、地球規模の食糧難と環境変化によって人類の滅亡のカウントダウンが進んでいた。
そんな状況で、あるミッションの遂行者に元エンジニアの男が大抜てきされる。
そのミッションとは、宇宙で新たに発見された未開地へ旅立つというものだった。
地球に残さねばならない家族と人類滅亡の回避、二つの間で葛藤する男。
悩み抜いた果てに、彼は家族に帰還を約束し、前人未到の新天地を目指すことを決意して宇宙船へと乗り込む。
シネマトゥデイより
監督はクリストファー・ノーラン氏!伏線張りと伏線回収が鮮やかな作品が多い監督です。
『メメント』めっちゃすこ。
主演はマシュー・マコノヒーさん。
↓予告。素朴に滅亡しそうな人類描写ですね。
◎ネタバレしない程度に
いつも通り伏線回収が鮮やかな映画でした。
169分もあるのに全く疲れを感じないままずっとハラハラしていて、あっという間に終盤になり、あっという間に涙を流していました。
そのくらい集中して観られる作品だと思います。
しかし。
私は理系のものから逃げて逃げて、ずっと逃げてきた人生なんです。今も逃げています。そのくらい理系の分野が苦手です。
だからSFものを観ると(わー、細かいことはわかんないけどスッゲ〜!)となってしまい、SF技術面に関してはまともな意見を言えません。
今回のインターステラーも、文系ど真ん中なら(ひゃああ〜スゲ〜〜!)となり、
理系の知識がある方は、「はぁ〜?そんな技術があるわけねーだろ〜?」と思うんだろうなって思いました。
でもそれはなんかもう仕方ないです。
私は全然全く一切欠片も理系的考察は理解できないので、こういう設定はありえないとか気になるも何も、何もわかりません。
だからこそ楽しめた側面はあると思いますし、逆にそれだけ訳わかってない人間でも楽しめるという点は評価すべきだと思います。
いや、技術力あり過ぎな感じなのに宇宙船は今現在あるような形なんだなってド素人の私も思いましたが、いやでも面白いから!
インターステラーはなんだか異様に高い技術力に目を瞑れば、色々考察しても辻褄はあっている構造になっています(たぶん)。
そもそもインターステラーは、感情に重きを置いている映画だと思います。
地球滅亡を防ぐためとは言いつつも、この映画の最大のテーマは『愛情』です。
家族愛、親子愛、師弟愛、人間愛、異性愛、自己愛。
様々な愛がぶつかるストーリーをSFで描いた映画なのです。
それを踏まえて観ていただければ、とても良くできた映画であり、最後には自然と涙が流れます。
◎総評
感動する、とりあえず色々感動する。
⇒愛を感じる目次

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2017年01月17日
コードネーム U.N.C.L.E.感想
セクシー…セ、sexy…
題名:コードネーム U.N.C.L.E.(原題:THE MAN FROM U.N.C.L.E.)
上映時間:116分
公開年:2015年

冷戦中にも関わらず、ソ連とアメリカの凄腕スパイ二人がバディを組まされる映画。仲悪く対立しつつだんだんツンデレになっていく二人にニヤニヤしてしまう。登場人物たちはみんなセクシーでカッコいい。観てるとセクシー、エロい、カッコいいしか言えなくなる。ロシア訛りの英語は聞き取りづらいけどアーミー・ハマーはアメリカ人。
とてもいい映画
◎あらすじ
東西冷戦の最中の1960年代前半。
CIAエージェントのナポレオン・ソロ(ヘンリー・カヴィル)とKGBエージェントのイリヤ・クリヤキン(アーミー・ハマー)は核兵器拡散をたくらむ謎多き国際犯罪組織を制圧するために、長年の政治的対立を超えて手を組むことに。
思考や方法論も真逆の二人は、組織につながる手掛かりである行方をくらました科学者の娘を守り、核兵器の大量生産を阻止すべく奔走する。
シネマトゥデイより
1960年代の人気テレビシリーズ「0011ナポレオン・ソロ」を元に、ガイ・リッチー監督が独自に映画化。
主演は最新スーパーマンやってるヘンリー・カヴィルさんとアーミー・ハマーさん。
てっきりハリウッド映画かと思っていたらイギリス映画でした。
↓予告。オシャレっすよね。
◎ネタバレしない程度に
すごく面白かったです!(小並感)
セクシーを売りに出してる映画だったので、
(長めの尺でベッドシーンがあんねやろな〜それで尺稼がれるのは嫌やねんけどな〜)
と心の中の関西人が文句を言っていたんですが、全くそんなことはありませんでした。
匂わせベッドシーンしかないっていう!想像力にお任せ設定!大好き!
恋愛映画でもない限り、男女のベッドシーンをわざわざガッツリ描写することに意味を感じられない芸人なのでうれしかったですね。
そういう直球の描写がないからこそ際立つみんなのエロさセクシーさ!が映画全体にちりばめられているので、満満満足でした。
OPからオシャレでカッコよくてアクションもイカしてるんですが、主役スパイ二人組のいがみ合いはコメディな仕上がりで気が抜けて楽しめます。
冷酷さと温かみがいい具合にマッチングしていました。
全体的にセンスが溢れているスパイ映画です。
1960年代の車も街並みもシックで「く〜〜!」と唸りたくなります。
でもね!一番好きなのはね!みんなが着てる衣装!!
可愛くてカッコよくて昔の流行ベースなのに前衛的!!
取り乱してすみません、特に女性陣です。



ガイ・リッチーはオシャレ番長なのかよ。
二枚目三枚目に写っている女優さん(エリザベス・デビッキ)とアメリカ主人公が一緒にいるシーンが多く、
「アメリカ主人公は意外と背が小さいのかな」
とか言ってたら、エリザベスさんの身長が190pありました。
美の威圧感が半端じゃないですね。
アメリカ主人公は185pあったよ。立派なもんだったよ。小さいのかなとか疑問を持って申し訳なかったよ。
アメリカスパイはイギリス俳優で、ソ連スパイはアメリカ俳優だよ、豆知識だね。
一枚目に写ってる本作のヒロイン、めっちゃ可愛くないですか?
気が強くて、運転が上手でちょっとがさつな美女。
付き合いたい。
アメリカ主人公は窃盗癖と女癖が酷い色男で、フェロモンっていうんでしょうか、とにかく何やっててもセクシーでムンムンでした。セクシーの擬人化か?
ソ連主人公は無骨で堅物な怪力マンで、恋愛なんて興味ない黙ってろオーラが凄いんですが、ヒロインとの関係をひたすら応援したくなります。アメリカのセクシー先輩に女性が喜ぶことを教えてもらったらいいと思う。
◎総評
シックでナイスでクールでホットでセクシーなスパイ映画です。
⇒セクシーな目次

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2017年01月14日
ハイネケン誘拐の代償感想
とても出来のいい再現ドラマ
題名:ハイネケン誘拐の代償(原題:KIDNAPPING MR. HEINEKEN)
公開年:2014年
上映時間:95分
1983年に実際に起きたハイネケンビール会長誘拐事件の映画。事実に忠実な映像作品となっており、そのため盛り上がりには欠ける。ハイネケンをアンソニー・ホプキンスが演じているので、どうしても何かこいつに裏があるのではないかと疑ってしまうが、気丈なおじいちゃんというだけなので素直な気持ちで観よう。
まぁまぁな映画
◎あらすじ
1983年、世界的に著名なビール会社「ハイネケン」のフレディ・ハイネケン会長(アンソニー・ホプキンス)が何者かに誘拐され、高額の身代金が要求される。
巨大組織による犯行の線も考えられていたものの、犯人たちは犯罪に手を染めたこともない幼なじみ5人組だった。
計画は順調に進んでいたはずだったが、次第に人質であるハイネケンの威圧的な言動に振り回され、誘拐犯たちの計画に狂いが生じ始める。
シネマトゥデイより
『ミレニアム』シリーズのダニエル・アルフレッドソン監督、主演は名優アンソニー・ホプキンスさんです。
いや実際は主演というわけでもないんですが、存在感は主演ですね。
1983年にオランダで起きた世界的ビール会社「ハイネケン」の経営者誘拐事件を映画化した実録サスペンスです。
エミー賞を受賞したジャーナリスト、ピーター・R・デ・ヴリーズのベストセラー本を基に、事件の真相に迫る作品となっています。
↓予告。ぶっちゃけ予告の方が面白そう。
◎ネタバレしない程度に
作品全体を通して丁寧に作られているし、アンソニー・ホプキンスさんは存在感抜群だし、誘拐犯たちの描き方もそれぞれの個性が出てるし、結構いいところも多い映画です。
しかし、いくら誘拐事件とは言っても、結構単調な話なのでドラマチックな展開が無いのがやはり盛り上がりに欠けます。
結局、低層に生きる人間たちが、「俺たち金もないし一発ガッツリ稼いじまおう!」って大金持ちを誘拐する話なので、
「真面目に働けよ!」
っていう気持ちが抑えきれないんですよね。
これで後々改心して、真面目に生きることにしましたという話なら、まだ初犯だし気の迷い的な犯罪だったのかなと思えるのですが、みんなこの後犯罪重ねる人生なのがまたなんとも言えませんね。
一回犯罪に手を染めたらもう抜け出せなくなるような人間たちの話なんだなぁという点があるので全く同情もできないというか。
そういうところも含めてさすが実録、リアルだという評価も出来ますが、もうちょっと映画向きの劇的な実話があったのではないかなと思いました。
金がなかなか手に入らなくて焦る描写や罪に耐えきれなくて人質を解放したくなる仲間割れなどは好きなシーンですね。
劇的な演出はなく淡々としているにも関わらず、それがリアルでこっちも焦ります。
お金をきちんとかけた、出来のいい再現ドラマなのだという認識で観れば、丁寧な映画なのでそれなりに面白いと思います。
とりあえずこの映画で一番良いのは、
裕福には二通りある。
莫大な金を手にするか、大勢の友人を持つかだ。
両方はありえない。
というハイネケン氏のありがたいお言葉ですね。
◎総評
最後の方は、ほんと犯人たち詰めが甘いんじゃあ。
⇒実録映画もある目次

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2017年01月10日
キングスマン感想
痛快スパイコメディ!
題名:キングスマン(原題:KINGSMAN: THE SECRET SERVICE)
公開年:2014年
上映時間:129分
※R15作品です。

イギリスの無所属スパイ軍団が新人育成をしながら世界を救う映画。凄腕スパイが10人くらいはいそうな軍団なのだが、古参二人と新人二人で大体ことが済む。渋いガチスパイというよりはコメディ要素が強い娯楽作品。
なかなかいい映画
◎あらすじ
ロンドンにある高級スーツ店「キングスマン」は、実はいかなる国の干渉も受けない屈指のエリートスパイ集団だった。
ブリティッシュスーツを小粋に着こなす紳士ハリー(コリン・ファース)もその一人で、日々極秘任務の遂行に務めていた。
そんなある日、仲間が何者かに暗殺され、彼は街で不良少年エグジー(タロン・エガートン)をスカウトする。
シネマトゥデイより
監督は『キック・アス』のマシュー・ヴォーン氏、主演は『英国王のスピーチ』のオスカー俳優コリン・ファースさんです。
キングスマンは評判がとてもいい作品で、ずっと観ようとしてたのですが何やかんやゲオで発見できずに『パージ』とか借りてました。
もう、本当に見つからなくて三週間くらい全然違う作品借りて繋いでたんですが、いよいよこれは店に無いんじゃないかって、半ばキレながら店員さんに「キングスマン、どこにありますか」と平静を装って尋ねたら目の前にあって羞恥を覚え謝罪をしてから借りました。いい思い出ですね。すみませんでした。
↓予告。銃になる傘欲しいですよね(厨二病)。
◎ネタバレしない程度に
パッケージ観たときに、全員が仲間スパイで個性的な暗殺特技をそれぞれ持っているんだろうなと勝手に想像していたんですが、全然違いました。
義足の女性はスパイ軍団の紅一点で、真ん中に移ってる英国王の人となんとなくいい感じにはなるけど付き合いはしないポジションだろうなと勝手に想像していたんですが、全然違いました。
左上に写ってる若者は右下にいる黒人男性の弟子で、頭は悪いけど射撃の腕が半端じゃなく、紅一点にずっと片思いしてるんだろうなと勝手に想像していたんですが、全然違いました。
何が言いたいかというと、想像と全然違ったということです。
予告を観ればわりとドタバタ系の話であることはわかるんですが、今回は予告観てなかったんですよね。
だから「え、あれ?思ったよりコメディ?」ってなりましたね(予告観ろ)。
正統派なスパイ映画を期待して観ると思てたんとちゃうってなるかもしれません。
でも、アクションはカッコいいし、腐ってた主人公の成長もしっかり描かれるし、ちょいちょいあるコメディ要素も面白い映画なんです。
渋い…!ではなく痛快!!という形容詞がぴったりのスパイ映画です。
R15なので人がバンバン死ぬこともありますしお下品な描写もちょっとはあります。
でも不思議と全く不快な描写ではないんですよね。
監督の才能でしょうか。
本作で一番好きなキャラはサミュエル・L・ジャクソンさんが演じているヴァレンタイン。
人類が地球をダメにしてるから数を減らそうっていう意識の高い悪役です。

はすっぱな言動をするキャラなのですが、いやぁ意識が高い。
意識高い系じゃないですよ、本当に意識が高い大金持ちです。
観ていて途中から(こいつのやってること、正しいんちゃうか…?)って思い始めました。
人類減らしたいならもっと効率的なやり方があるよねと思いましたが、そこには触れずに鑑賞しましょう。
物語終盤はヴァレンタインを応援している自分がいました。
自分の中のヴァレンタインに目覚める映画でしたね(は?)。
◎総評
イギリスの嫌味な階級別英語が楽しめるので、字幕がおススメ!
⇒スパイのいる目次

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2017年01月06日
イニシエーション・ラブ感想
2回は観ない。
題名:イニシエーション・ラブ
公開年:2015年
上映時間:110分
イケてない男が前田敦子と付き合いだして、君に相応しいイケてる男になるよ!と浮かれる映画。最後の5分で全てが覆るよ!と煽ってる宣伝が嫌でも目に付くので、全てを疑って観てしまい、結果途中でネタがわかる。ただの恋愛映画として打ち出してほしかった。
まぁまぁな映画
◎あらすじ
バブル真っただ中の、1980年代後半の静岡。
友人から合コンに誘われ、乗り気ではなかったが参加することにした大学生の鈴木(松田翔太)は、そこで歯科助手として働くマユ(前田敦子)と出会う。
華やかな彼女にふさわしい男になろうと、髪型や服装に気を使って鈴木は自分を磨く。
二人で過ごす毎日を送ってきた鈴木だったが、就職して東京本社への転勤が決まってしまう。
週末に東京と静岡を往復する遠距離恋愛を続けるが、同じ職場の美弥子(木村文乃)と出会い、心がぐらつくようになる。
シネマトゥデイより
監督は堤幸彦氏、主演は松田翔太さんと前田敦子さんです。
乾くるみ氏の同名小説が原作です。
読んではいませんが、映画と原作ではラストが違うようなので原作のネタバレは読みました(クズ)。
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感想(0件)

確かに普通の恋愛小説だと思って読んだら「ん!?!」となる展開だと思います。
最後の二行で覆る感じの。
何にも知らずに読んでたら頭混乱しそうですね。
↓予告。泣いてる人がいますが泣き所がどこにあったのかいまだにわからない。
◎ネタバレしない程度に
映像の色合いや演出は好きでした。
うふふ、ラブコメ〜

予告とポスターを観てると最初から最後まで松田翔太さんが出てくると思ってしまうのですが、前半は下記画像↓の俳優さんが出ています。
森田甘路さんという方らしいです。
全く存じ上げない俳優さんでしたが、イケてなさ全振りの良い演技をなさっていました。
この森田さんとのキスシーンは触れるくらいのかるーいものなのに、松田翔太とはガッツリキスする前田敦子に笑いました。
いや、監督の演出指導が入っているので、別にイケメンとしかキスしたくない前田敦子、とかそういうわけではないはずなんです。でもなんか笑えました。
松田さんはイケメンというより全身からオシャレオーラが出てますよね。
役柄としては、最初は前田敦子好き好き〜♡のいい彼氏なんですが、だんだん普通にクズになるのでそんなに好きではないです。
まぁ松田翔太なら許しますけど。
前田さんはさすがは元AKBの人、わかりやすい可愛さを振りまきながら、絶妙になんか俺でもイケそうな感じを醸し出していました。
いつ観ても(もっと声が綺麗だったらなぁ)と思ってしまいますね。
で、煽りまくり宣伝をやめて欲しいということはピエロがお前を嘲笑うでも散々言いましたが、ほんとにやめてください。
[あなたは必ず2回観る。]とかやめて〜!疑って観ちゃうから〜!
結果途中から答え合わせになってしまいました。
でも話の辻褄合わせは綺麗にまとまっていましたし、映像も良かったです。
疑いの心を捨てて、ただのラブコメだと思って観たら楽しいと思います。
◎総評
木村文乃さんの顔があまり好みではないので、マドンナ設定が飲み込みづらかった。
⇒2回観て欲しい目次

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