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2016年06月16日
進撃の巨人実写版感想
巨人が出てくる映画
題名:進撃の巨人ATTACK ON TITAN/進撃の巨人 エンドオブザワールド
公開年:2015年
上映時間:前篇98分、後篇87分
※雑なネタバレがあります!
漫画に詳しくない人間でも一度は耳にしたことがあるくらい大ヒットした進撃の巨人の実写版。一度監督もキャストも決まった段階でもめ事が起こり、監督もキャストも全員降板になった。そのままやらなきゃ良かったと思わせる映画。降板した中島監督だったら軽快なミュージックに乗せて人が巨人に喰われたりしたのかなと気にはなる。
クソ映画。
◎あらすじ
100年以上前、人間を捕食する巨人が現れ、人類のほとんどが食べられてしまった。
生き残った者たちは巨人の侵攻を阻止すべく巨大な壁を3重に作り上げ、壁の内側で暮らしていた。
エレン(三浦春馬)やミカサ(水原希子)もそんな中の一人だった。
そんなある日、100年壊されなかった壁が巨人によって破壊されてしまう。
シネマトゥデイより
監督は『のぼうの城』の樋口真嗣氏、主演はイケメン俳優三浦春馬さんです。
樋口氏の作品のイメージは「のぼうの城は結構良かったよね」という言葉に集約されています。
最近の漫画の中では最も知名度のある作品、と言っても過言ではない『進撃の巨人』の実写版です。
実写化発表の時点で非難轟々、実写化公開でデビルマンと肩を並べるほど非難GOGO!!となった記憶も懐かしいものとなりましたが、今更ながらゲオでレンタルして観ました。
もう旧作になってるかなと思ったら全然旧作ではなかったので前篇後篇合わせて600円程払うことになりました。
おかげでお昼代がなくなりました。
世界は残酷。
いえ、劇場に行った方々のことを思えば全然痛手ではございませんが。
痛手ではございませんが…くっ…!!
仕方なく家にあったカップラーメンをすすりながら前後篇通して鑑賞いたしました。
↓予告
予告のナレーションが林原めぐみさんなんですね、今知りました。
本編には一切ご出演しておりませんのでご了承ください。
◎ネタばれる感想
私は絵が綺麗だからという理由でアニメしか観ていない程度のにわか進撃ファンですが、それでも進撃の巨人展には行ったりする行動派のにわかファンです。
絶望的な世界観と謎の多い展開には「続きはよ!」と見終わる度に思っておりました。
今回の実写映画には「はよ終われ」と見終わる2時間も前に思うことになりました。
原作通りに話が進むとか進まないとかそんなことは置いといて、認識としてはとりあえず巨人が出る映画でおおむね間違いはありません。
巨人はね、出るんです。
巨人は確かに進撃してくるんですけどね。
@原作では東洋人が絶滅危惧種並みの扱いなのに演者全員日本人。
この問題はもういいとしましょう。
日本の映画ですから、仕方無きことでございましょう。
でも絶滅東洋人であるミカサを演じているのがキャストの中で一番東洋人顔ではない水原希子さんであることには疑問を感じました。
あとミカサは巨人が襲ってくるまで無駄に小奇麗な格好をしているので、途中水原さんが単体で映ると無印良品のcmみたいでした。
A巨人進撃後にアルミンが消える。
壁が破られて、人々が巨人に襲われていくパニックシーン。
幼馴染3人は一緒に逃げ惑うのですが、ふと気が付くとアルミンがいない。
しかし、アルミンが消えたことに気が付くのは観客だけで、エレンもミカサも気が付かない。
アルミンの存在感が欠落しているのでしょうか。
アルミン可哀想。
Bエレンとジャンが乳首で喧嘩する。
巨人に乳首があるのか。
喧嘩の発端にするなら他にいくらでも理由が見つかりそうですが、あえて乳首の話題を選んだ脚本の英断に微笑みを送りましょう。
Cミカサとリヴァイポジションの男がデキてる。
そう、デキてます。
原作だとエレン好き好きオーラを出しまくっているミカサですが、実写版ではエレンに興味はあまりなさそうです。
アルミンと同じくらいの興味しかなさそうで、エレンの方が「ミカサ!ミカサ!!」と絡みに行っているイメージ。
エレンの目の前でミカサとリヴァイポジションの男(シキシマ)がいやらしくリンゴ食べるシーンは
(いったい何を見せられているんだ…?)
と誰もが思う名場面ではないでしょうか。
少女漫画もびっくりな後ろハグでリンゴ食べます。
袖クルくらいで驚いていた私はまだまだアマちゃんだったということでございます。
そりゃショックでエレンも未亡人(?)の胸を揉むってもんです。
D後篇に草薙剛が出ていることにエンドロールで気づく。
どこに出ているのか全く分かりませんでした。
後篇の冒頭にいたようです。
もっとわかりやすく出してもらいたいものですね。
E急に現代風な白い洋服でシャンパン飲むシーンがある。
これは意味わからないというかわかるというか、百歩譲ってありだとしてもエレンが早着替えすぎて驚いた。
エヴァ的な精神世界のシーンなのかなといまだに思っています。
F人間巨人が弱すぎる。
弱いです。
それで死ぬの?ってことで死んでいきます。
ラスボスの威厳も強さも、無いんだよ。
これ以上細かく指摘、原作比較などをすると、中編小説くらいの長さになりそうなので、これくらいにしておきましょう。
(決して雑に観ていたから細かいところが曖昧とかそういうわけではございません。)
デビルマンと比べてどうなんだ、という問題は、出来としてはデビルマンのほうが完璧にクソです。
でも進撃の実写もクソです。
進撃じゃないんだ、と思って観ても、やっぱり話の辻褄はあってないです。
デビルマンは無名俳優を起用していて演技力の無さはお墨付きでした。
それがクソさを盛り上げていたのですが、今回の進撃は有名俳優祭りです。
あんなに有名俳優を起用してこんなにクソな映画が出来上がったところはかなりポイントが高いと言えます。
とりあえず、原作かアニメで楽しむのが一番だな、と思いました。
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◎総評
立体機動装置を持っていない兵士は何なんだ。

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