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2015年12月14日
黄金のアデーレ感想
感動の実話!!
題名:黄金のアデーレ
公開年:2015年
上映時間:109分
ナチスに奪われた絵画を取り戻そうとするおばあさんと若手弁護士が衝突しながらも協力しあい奮闘する実話。所有権を主張してくる国との戦いは、現代ならではの難しさが描かれていました。戦争の惨さを背景に劇中何度も感動する。
とてもいい映画。
◎あらすじ
アメリカ在住の82歳のマリア・アルトマン(ヘレン・ミレン)は、グスタフ・クリムトが描いた伯母の肖像画で第2次世界大戦中ナチスに奪われた名画が、オーストリアにあることを知る。
彼女は新米弁護士ランディ(ライアン・レイノルズ)の助けを借り、オーストリア政府に絵画の返還を求めて訴訟を起こす。
法廷闘争の一方、マリアは自身の半生を振り返り……。
シネマトゥデイより
主演はヘレン・ミレン。
監督はサイモン・カーティス。
ナチスに奪われた世界的に有名なグスタフ・クリムトの名画「黄金の女」を取り戻すため、オーストリア政府を相手に返還訴訟を起こした女性の実話を基に描いた人間ドラマです。
主人公の女性は肖像画のモデルとなった女性の姪です。
予告を見かけてから気になっていた作品で、ちょうど時間が空いたので観に行きました。
感動作っぽいことは感じていましたが、実話だと観る直前まで知りませんでした。
というかまず、私はグスタフ・クリムトを知りませんでした。
でも知らないことはわかっていました。
無知の知。
池袋のルミネ8Fにある『シネ・リーブル池袋』に観に行きました。
初めて行ったんですが、2スクリーンしかない映画館、というかレストラン街の中にある映画コーナー的な映画館で、とりあえず都会です。
チケット買うところに大きいスクリーンがあり、公開予定の映画予告が流れていて、『傷物語』、『ずっと前から好きでした』、『同級生』と怒涛のアニメ映画予告が続き、「神谷さんめっちゃ仕事してんな…」と思っている間に上映時間になりました。
↓キャラメルポップコーン買いました。350円。良くも悪くも都会な量です。

ポップコーンは上映前の予告と宣伝の間にほとんど食べ終わりましたが、結果として食べ終わっていて良かったと思います。
アクションシーン等がある映画ではなく、全体的に静かに作られているので、ポップコーンの音が無駄に目立ちます。
見るときは気をつけましょう!
◎ネタバレしない程度に
えーと、とりあえず言いたいことは、
泣いちゃいましたよ!!
とうことですね。
私自分の身に降りかかったこと(卒業式や引退式や葬式など)ではほとんど泣かないのですが、映画やドラマになると途端に涙腺決壊するので、今回も決壊しました。
中盤くらいまでは平常心だったのですが、中盤から終盤にかけて涙が溢れました。
実話というのも相乗効果があります。
回想形式で明かされる主人公マリアの過去が涙腺をノックしてきます。
戦争というものがどれだけ多くの人に傷を残しているのか、戦争の悲惨さについて考えさせられます。
また、若手弁護士の成長も同時に描かれ、人として成熟していく彼を見るのも感動の一端を担います。
黄金のアデーレという絵画は、見たことあるなぁ程度の認識でしたが、今回この映画を観て、実物を見に行きたいと強く思いました。
◎総評
細かいこと言うと、心境の変化が急じゃないかとか言いたくなりますが、実話ベースなので、実際そうならそれでいいと思います。
気になったら観たほうが良い映画です!

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2015年12月09日
実写版・黒執事感想
案外耐えうる作品。
題名:黒執事
公開年:2014年
上映時間:119分
悪魔の美形執事と美形ショタご主人様が不可解な事件を解決していく人気漫画の実写版。設定を変えて実写にした割に、ストーリーはほぼ原作通り。全体的に安っぽく、映画館で観れば迫力があるが家のテレビで観ると途中で違う番組を観たくなる。
微妙な映画。
◎あらすじ
女性だということを秘密にしている幻蜂家当主の幻蜂清玄伯爵(剛力彩芽)と執事のセバスチャン(水嶋ヒロ)は、絶対的な主従関係にあった。
一方、二人は世界統一を目標にする女王の諜報(ちょうほう)員「女王の番犬」という役割も担っていた。
ある日、女王から連続殺人事件を解決せよという命が下る。
また、並行して少女たちが街から消えるという出来事も起こる。セバスチャンは、二つの事件に結び付く手掛かりを発見するが……。
シネマトゥデイより
人気漫画『黒執事』の実写映画版のレビューです。
主演、セバスチャン役は水嶋ヒロさん。
その主人であるシエルポジションだけどシエルではない役、剛力彩芽さん。
監督は『NANA』の実写化を担当した大谷健太郎氏です。
はい、あらすじを見ますと、「女性だということを秘密にしている幻蜂家当主の幻蜂清玄伯爵(剛力彩芽)」といきなり書いてあり、つまり映画版はオリジナルストーリーです。
シエルにかなり寄せてきてるけど、東洋人の女性やし全然シエルちゃうんですよキャラが主人公です。
Q.主人公はシエルの末裔ですが、シエルから何代下ると子孫が東洋人(生活は西洋)になるんですか?
A.何代下ったか、正確な数字は分かりませんが、映画は原作から130年が経過した2020年が舞台です。
なんと近未来…!!
近未来なのに生活は中世染みてる…!!!
(実際には近未来っぽい描写もあります。)
セバスチャンはセバスチャンのままです。

原作の黒執事は友人から借りて読んでいたのですが、最近その友人から「もうこの関係、終わりにしよう」と言われ、2015年12月現在、最新の2巻分程読めていません。
TSUTAYAでレンタルしようかなぁ…。
(頑なに買わないスタイル)
黒執事の1巻目を読んだときに、失礼ながら「あんま合わないな」と思いました。
そのあと読んでなかったのですが、全巻買ってるよという友人に一気に貸してもらい、一気にハマりましたね。
(私が)スロースターター漫画ですね。
シリアスなギャグ漫画だと思ってますが、認識があってるかはわからないです。
★黒執事自体知らない人への簡単な説明!
・舞台は19世紀末期のイギリス。
・名門貴族ファントムハイヴ家の執事がセバスチャン。イケメン。
・主人はシエル・ファントムハイヴ。ショタ。
・セバスチャンと契約関係にあるシエルは暗い過去を持つ。
・様々な事件と関わりながら本筋のストーリーが少しずつ明かされていく。
・絵柄の割にはグロい。死亡率は高め。
こんな感じです。
絵は綺麗で、ギャグも息抜きになり、ストーリーも気になる展開をするのでおススメです。
でも女性向けです。
いや男性でも楽しめます。
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◎ネタバレしない程度に
黒執事が実写化だと知った時に、ハードルを地中に埋めたので、私は結構楽しめました。
前提知識として見に行く前に設定は調べましたし、主人公日本人かよ!という怒りはありません。
東洋なのに西洋な生き方で、近未来なのに中世な生き方かと思えばいきなり近未来っぽいシーンも出てくることのほうが気になりますね。
もっと言うと、オリジナルストーリーなのに話の展開はほぼ初期原作をなぞった話で、メイド等の設定も原作と同じなので、主人公をずば抜けた天才から凡人アイドルオタクにしたのに、その変更がろくに活かされることなく、最終話の主人公の台詞がまんま原作通りだったドラマ版デスノートみたいな感じですね。
セバスチャンが水嶋ヒロさんなのは作者からの要望ですし、私も現在の適齢日本人俳優なら水嶋さんが適役だと思います。
演技は顔で売れたイケメン俳優という枠から一歩も出てない演技でした。
剛力さんについては、このころは特に実写化剛力ヘイトが強かったのでかなり叩かれていました。
私は剛力さんは可愛いと思いますし、一般人にまで伝わるような嫌な話は聞こえてこないですし、全然嫌いではありませんが、演技は別にうまくないですね。
実写化に伴う、男キャラ→女キャラへの変換は私も誠に遺憾ですが(女キャラ→男キャラへの変換ってあるんだろうか)、黒執事の場合は剛力さんの役はシエルではないのでまだマシだと思います。
全体の出来としては二時間ドラマを彷彿とさせます。
演技は学芸会という形容が似合うレベル。
でも優香さんはイメージを変える演技力を発揮していました。ファンの方は一見の価値ありだと思います!
アクションシーンは予告を観れば大体把握できます。
全体的に演出が何となくダサいです。
カメラワークなら恋空のほうが良かったですね。
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水嶋さんはこれが復帰?作となっているので、ファンなら楽しめるのではないでしょうか。
◎総評
ハードルは地中に埋めて、心広く。

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2015年12月02日
シンデレラ感想
王子になりたい
題名:シンデレラ
公開年:2015年
上映時間:105分
今回は実写版のネタバレは極力しないつもりですが、アニメ版のネタバレはあります。
※実写版のストーリーもほとんど同じですが…。
みんな知ってるディズニーシンデレラの実写版。ちょっとずつアニメと違う展開があるが、個人的にはアニメ通りで良かったのではと思った。女は顔と慎ましさ、男は金と権力、という昔ながらの構造を分かりやすく綺麗に教えてくれる。
まぁまぁな映画。
◎あらすじ
貿易商を営む父親が再婚し、継母とその連れ子である姉妹ドリゼラとアナスタシアと暮らすことになったエラ(リリー・ジェームズ)。
だが、父親が不慮の事故で命を落とし、それを機に継母と義理の姉妹からつらく当たられ、召使いのように扱われる毎日を送る。
勇気と優しさが魔法の力になるという亡き母の教えを胸にひどい仕打ちに耐えてきたエラだったが、ついにこらえきれずに家を飛び出してしまう。
森へと馬を走らせた彼女は、城で働いているという青年キット(リチャード・マッデン)と出会い、心惹(ひ)かれるが……。
シネマトゥデイより
主演は『ダウントン・アビー』で注目されたリリー・ジェームズ。
監督は俳優業もこなす、ケネス・ブラナー。
義理の姉、ドリゼラ役のソフィー・マックシェラもダウントン・アビーでメイドのデイジーを演じています。
デイジー可愛くて好きなのですが、ドリゼラがデイジーだと気付いたのは観終わってからでした。
デイジーからドリゼラへの変貌ぶりが凄い…。
この作品は一応アニメ映画のシンデレラを原作に作られた映画らしいです。
アニメ版のシンデレラ、とても好きで小さい頃に何度も見ていました。
圧倒的作画…!!!
スカートの揺れ、走るシーン、ダンスシーンなど今見てもすごいです。
今のディズニーのアニメ映画のキャラデザより昔(CGじゃない時代)のキャラデザのほうが断然好きですね、個人的に。
今のはなんか目がデカすぎて…ようはリアル感がなくなったと言いますか。
いや、日本のアニメの9割は実際にいたらバケモンみたいなバランスのキャラクターなので文句は全く言えませんが。
とにかく、ディズニー映画ではシンデレラが一番好きです。
痛快の大逆転ストーリー!
童話のシンデレラは結構鬼畜描写ありますが、ナイスなディズニーフィルターでわかりやすく親しみやすい話に!
改変しすぎなところもあるディズニーですが、シンデレラの改変は素晴らしい。(個人的に)
一番好きなシーンは、
王子の結婚相手探し舞踏会に国中の女性がやってきて、王子の前に並んで一人づつ挨拶するのに、王子はその合間にあくびをかみ殺してるシーンですね。
これは圧倒的1位シーン。
私も出来ることなら王子になりたいと強く思わせる、大好きなシーンです。
もしご覧になったことが無いのなら、一度でいいのでそのシーンをお目通し…!!
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ドリゼラとアナスタシアも好き。
◎ネタバレしない程度に
Yahoo映画レビューでは☆4.1と高評価。
で、本編観に行きました。
映像綺麗だし、衣装もお金かかってるし、役者さんたちは美人だし、全体的に良かったと思います。
ドリゼラもアナスタシアも継母も全員美人なので、心が満たされる。
王子はあまり好きな顔ではなかった。(小声)
アニメ版シンデレラが原作だよと言われると少し微妙…。
いや、いまさらそのまんま実写やってもストーリーは誰もが知ってるしつまんないという観点からするとオリジナル要素を入れようと頑張った雰囲気はあります。
気になったのは王子の側近に黒人の方がいることですね。
人権に配慮したのはわかるんですが、明らかに時代設定からして黒人がいる文化ではないので、違和感が物凄い。
だって現実の話じゃないもん、と言われれば、そうですねと返すしかありませんが、違和感はスゴイ。
◎総評
良かったけどアニメ版は超えられないという映画。

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