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2017年03月20日
どうしても触れたくない感想 BL実写にしては…
BL実写にしては…?
題名:どうしても触れたくない
公開年:2014年
上映時間:84分
ゲイ差別を受けて転職した主人公が、転職先の上司となんやかんや関係を持ち、割り切ったふりして悩む映画。主人公のウジウジ根暗感が気に障ると観られないかもしれないが、日本のBL漫画の実写だと思えばまとまっている作品。
まぁまぁな映画
◎あらすじ
新しい勤め先への初出勤当日、嶋(米原幸佑)はエレベーターで二日酔いの男性と一緒になるが、何とそれが彼の新しい上司の外川(谷口賢志)だった。
次第に嶋は一見ぶしつけに見えるものの、常に周りへの配慮を怠らない外川の人柄に惹(ひ)かれていく。
彼は過去の痛手からなかなか前へ進めずにいたが、外川は嶋への気持ちをオープンにしていた。
シネマトゥデイ
監督は天野千尋氏、主演は米原幸佑さん。
原作はヨネダコウ氏の同名漫画です。
![]() | 価格:648円 |

私はBL漫画をちゃんと読んだことがない程度の人間なので、原作を存じ上げないのですが、界隈では有名な作品のようです。
BLを読んだことはなくても、BLはたまに実写映画になるので予告だけは観たことあったりするんですよね。
一括りにしてしまうのは失礼かもしれませんが、大抵こっちが恥ずかしくなるような演技と演出のオンパレードであるのが予告からも伝わってきて、一本観きったことはありませんでした。
今回、どうしても触れたくないを観ようと思ったのは、予告が普通だったからです!
↓予告。BLっていうより同性愛映画って感じで好感がある。
◎ネタバレしない程度に
結構良かったんじゃないかな、というのが全体の感想です。
他のBL実写を観たことがないので比べようがないのですが、とりあえず予告からして演技力がヤバそうな作品たちの上を行く映画だとは思います。
主演カップルはそんな気にならない程度の演技をしていらっしゃいましたし、お金は全然かかってないものの安いなーと幻滅する場面もありませんでした。
漫画的表現は、漫画だからいいのであって実写になるとなんやそれとなることが多い中、この映画はBL漫画のファンタジー感と同性愛のリアル感をうまくミックスしてあります。
ただ、同性愛描写が巧みな欧米作品と比べてしまえば足元にも及んでないです。
でもこれは、歴代の恋愛映画と少女漫画の実写を比べているようなものなので、そもそも土俵が違うのかもしれません。
主人公が前の職場でゲイいじめに遭い、心を閉ざしているのは重々承知していても、結構ウジウジなよなよしているので彼を可愛いと思えるかが、重要なポイントだと思います。
観ていて「腹から声出せ!」「返事しろや!」「コミュ障の神か!」って何回か思いましたが相手役の上司が優しいので最後まで観てられました。
ただ、文句を言うとすると
キスちゃんとせぇや!!
ってことですね。
いやぁ、BLの実写なのにキスちゃんとせぇへんのかい!って思いましたよ。
ホットロードの能年玲奈かってくらいちゃんとキスしないよこのカップル。
どっちがキスNGなのかは知らないですが、同性とのがっつりキスNGならこの仕事を受けるなよとは思いますね。
監督の指示で有耶無耶キスになってるなら監督の指示に問題があると思いますね。
あと初回ベッドシーンも、半裸の男二人が絡んでるのに全くエロくない謎演出で笑いました。
もうあのシーン挟むなら、服脱がしっこして暗転した方が良かった。
どうせその後は匂わせシーンしかないんだし。
と、少しズタボロに書きましたが、相手役の上司の役者さんは演技が自然で好きでした。
いそうだなと思わせるというか。
まぁ上司の方がゲイっぽく見えるのは置いておいて。
あと純粋に疑問なのは、男を抱いたことがないノーマルの上司がゲイの部下を抱くとして、絶対リードできなくないですか?
ベッドシーンはなんかリードしてそうでしたけど、(え、ここ上司の部屋だよね?彼女いないしゲイでもない人の部屋って絶対ローションとかなくない?)っていうのが気がかりでした。
こういうところがBL由来のファンタジー成分なのかもしれませんね。
◎総評
主人公が頭グイってされて顔を上げるシーン、目のクマが凄すぎるんですがあれは原作でもそうなんですかね。
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映画レビューランキング

闇金ウシジマくんpart3感想 わりと面白い
ウシジマくんの存在感はない
題名:闇金ウシジマくんpart3
公開年:2016年
上映時間:131分

人生一発逆転を目指す青年やキャバクラにハマって金を浪費するサラリーマンがウシジマくんに金を借りる映画。恒例の暴力シーンはほとんどなく、シリーズで一番ライトな作品。コメディ度も高く見やすいが、ウシジマくんの登場シーンが少ないので物足りなさはある。
まぁまぁな映画
◎あらすじ
今日も高金利で金を貸す金融屋「カウカウファイナンス」の丑嶋馨(山田孝之)。
フリーターの沢村真司(本郷奏多)は偶然知り合ったモデルのりな(白石麻衣)にあおられて、ネットで1秒間に1億円を稼ぐという天生翔(浜野謙太)のビジネスに身を投じ、カウカウファイナンスを巻き込んだある計画を考える。
一方、サラリーマンの加茂守(藤森慎吾)は妻帯者でありながら遊ぶ金欲しさにカウカウファイナンスで借金を重ね……。
シネマトゥデイ
以前、闇金ウシジマくん ザ・ファイナルのレビューで「面白くなさそうだから劇場には観に行かない」と書いたpart3です。
監督はいつもの通り山口雅俊氏、主演はいつもの通り山田孝之さんです。
山田さんより本郷奏多さんとオリラジ藤森さんのほうが出番ありましたが、主演は山田さんです。
↓予告。なんかファイナルも混ざってます。
◎ネタバレしない程度に
あんまり面白くなさそうだったからDVDで観たんですけど、わりと面白かったです。
観るならDVDで十分だとは思いますが、わりと面白かったです。
フリーター生活からの脱却を夢見て怪しげな金稼ぎセミナーに参加する青年を、本郷奏多さんが演じているのですが、見た目が「肉体労働で日銭を稼ぐ底辺」ではなく「表では優等生だけど家族にはDVの紫外線恐怖症男」って感じなので、設定が引っ掛かりました。ただの偏見です。
公開前は、秋元グループのどこかに所属している白石麻衣さんのキスシーンが話題でしたね。
本郷さんとのキスなのですが、ホンマに触れるだけの甘っちょろいキスなのでなんとも思いませんでした。
本郷さん自身が潔癖症でキスもあんまり…ってテレビで言ってるの観たことがあるので、アイドル側も本郷側もwinwinなキスシーンだったのかぁと感動(?)。
あと、清栄という胡散臭いイケメン眼鏡がなにかと本郷さんにアプローチ(?)していて、ゲイの人なのかと中盤まで本気で思っていた。
こういうとき、イケメン→ブスだと何とも思わないのは差別だよね。ブス→ブスでも何とも思わないのも差別だよね。
何の話してるのか自分でもわからなくなってきたのでやめます。
本郷さんと同時進行で、オリラジ藤森さんがダメなサラリーマンを演じていて、これが結構いい演技なんです!
藤森さんのこと、なんとも思っていませんでしたが演技出来るやん!と驚きでした。
特に追いつめられて騒ぐシーンがとても良かった。
ダメ男も板に付いていましたし、これからもちょいちょい役者仕事やってほしいです。
↓藤森サイドで出てくるチンピラ。チョイ役なのに顔が綺麗で目立ってた。
↓藤森さんがハマるキャバ嬢。40キロ台がデブとされる修羅の国キャバクラでは完全にデブポジに置かれそうですが、おっぱいは良いですね。
藤森さんの元カノ、田中みなみアナのほうが細いなとは正直思いました、すみません。
で、全体としてはエンタメ〜って感じで面白かったです。
ウシジマシリーズで一番ライトな明るい楽しいお話でした。
でもなんでライトな仕上がりかっていうと、丑嶋一味が大して絡まないからなんですよね。
誰も丑嶋一味のこと恨んでないんですよね、この映画。
そういった意味で、物足りなさはありました。
ガツンとハードな衝撃はまるでない、牙を抜かれたウシジマ映画みたいな。
でも、ポップに楽しめるので、気楽さはいいかなとも思います。
ファイナルの感想でも言ったけど、最上もがは最上もががそこにいるだけになってるのをどうにかしろ。
クソコラかと思うくらい馴染んでないので、今後一切出さないでほしい。
◎総評
「200万もする教材、なんで買うんでしょうか」という質問に「高いからだ」と答える丑嶋社長。
言葉が染みる。
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⇒金の大切さがわかる目次

映画レビューランキング

2016年10月29日
闇金ウシジマくん ザ・ファイナル感想
ファイナルに相応しい内容
題名:闇金ウシジマくん ザ・ファイナル
公開年:2016年
上映時間:130分
闇金ウシジマくん実写シリーズの集大成と言える映画。丑嶋の過去も語られ、何やかんや切ない気持ちになる。ウシジマくんには数少ない良い話風のストーリー。
なかなかいい映画。
◎あらすじ
違法な金利で金を貸す金融屋「カウカウファイナンス」の丑嶋馨(山田孝之)を、中学時代の同級生・竹本優希(永山絢斗)が訪ねてくる。しかし丑嶋は、金の貸し借りとあれば友人も冷たくあしらう。
竹本は鰐戸二郎(YOUNG DAIS)に仕事を紹介されるが、それは賃金をピンハネする貧困ビジネスだった。
さらにはその鰐戸三兄弟、丑嶋のライバル犀原茜(高橋メアリージュン)、そして丑嶋には12年前からの因縁があり……。
シネマトゥデイより
前回に引き続き、真鍋氏原作の実写版レビューとなります。
監督は山口雅俊氏、主演は山田孝之さん。
山口氏は闇金ウシジマくんTVシリーズと映画シリーズ全てに携わっています。
あとスマグラーでも脚本を書かれていました。
原作漫画『闇金ウシジマくん』はいかに借金をしてはいけないかということと、いかに人間が汚いかということを学ぶことができる教育的側面の強い漫画です。※嘘です。
過激な描写も多いので読む人を選ぶ作品ですが、学ぶべきことが多いというのは本当です。
初めて読んだときは、ホラーじゃないのになんて恐ろしい漫画なんだ、と思いました。
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TVシリーズ全てと映画1、2は鑑賞済みでした。
part3を観ていないのは単純に忙しかったのと、評判があまり良くないからDVDでいいかなと思ったからです(本音)。
でもファイナルは評判良くても悪くても観なければならないと心に誓っていたので観に行きました。
鰐戸三兄弟も出ますしね!
↓予告です。みんな大集合ですね。
◎ネタバレしない程度に
高橋メアリージュンさんが演じる犀原茜は、映像版のオリジナルキャラクターなのでそれを受け入れられるなら楽しめるかなと思いました。
似たようなポジションのキャラは原作では男性で、原作通りの展開を望んで観ると「え?」となるかもしれません。
犀原は映画part2から出ており、ドラマ版にもいるので映像版に慣れていれば全然大丈夫です。
ただ、過去の因縁話にもガッツリ関わってくるのに原作には全くいないキャラ、というのがちょっと残念。
元になる男性キャラが好きな人は気に入らないかと思います。
丑嶋の過去を明らかにする今作は、丑嶋ファンとしてはとてもうれしい内容でした。
中学時代を演じる子役の方々もしっかりとした演技で、特に丑嶋子役の演技は(わ、丑嶋だ!)と違和感なく受け入れられるものでした。
あと江崎子役の完璧ヤンキー感には感動しました。普段は普通に生きてるタイプなら役作りすごいなって。
永山絢斗さんが演じる丑嶋の元同級生・竹本がウシジマ作品では新鮮なキャラクターでハラハラしました。
全てを救おうとする竹本と、利用し切り捨てていく丑嶋の性格対比が、正しいのはどちらなのかということを考えさせられる構成でした。
こんなに深いウシジマ映画を観られるとは。
全体的に切なく仕上がっており、ウシジマ映像版で初めてうるっと来ました。
もちろん切なさが主役ではなく、いつものように欲望と暴力はせめぎ合っている映画です。
今回は原作でもなかなかの狂気キャラである鰐戸三兄弟が出ているので、見応え十分でした。
で、エンドロールを観ていると『間宮祥太朗』と出てきて(あーライチ☆光クラブのジャイボやってた人出てたんだー)と思っていたら、三兄弟で一番イカレてる鰐戸三蔵だったんですよね。
↓ライチのジャイボを演じる間宮さん。
↓鰐戸三蔵を演じる間宮さん。
いや、わからんし!!!
イケメン俳優な仕事しか観たことなかったし!!!
間宮さん要素ギリ目元だけじゃないですか!!もぉー!!
と驚いたわけですが、この鰐戸三蔵、すごくいいキャラに仕上がっているんです。
暴力的で執念深く狂気的な三蔵を完全再現しています。
ジャイボより断然ハマり役では??
顔で役が来ないということは、演技の実力が認められているということですね!(たぶん)
ファンなら顔ファンではないことを試されているような容姿(上唇と下唇が切り取られ歯がむき出しの病的サディスト眉無しスキンヘッド)をしているな、と思いました。
合唱の音頭を取っているシーンが一番可愛い(当社比)です。
あとは大体ブチ切れ暴力してます。
いろんな要素を詰め込んでいて、多少詰め込めすぎな印象もありましたが、ウシジマシリーズの集大成になっていると感じました。
気になったのはBGMの少なさですかね。ドラマのも使いまわしてるやんけ。
しんみりシーンで毎回同じ音楽流してくるのが笑いを誘ってきました。
せめてあと3曲くらいあれば良かった。
◎総評
最上もがは絶対いらなかったなって思う。
⇒ガラの悪い目次

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