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2015年11月13日
バクマン。感想
映像描写が面白い
題名:バクマン。
公開年:2015年
上映時間:119分
ジャンプの人気漫画家漫画の実写版。作画担当と脚本担当を分担し、二人で漫画を描いていく高校生二人の成長ストーリー。漫画版だとガッツリヒロインとの恋愛事情が絡んでくるが、実写版では大して絡まない。というか、むしろいなかったほうが話がスムーズなのではと思えるほど影が薄い。個人的には小畑先生の絵を大画面で観られたので満足。
まぁまぁな映画。
◎あらすじ
優れた画力を持ちながら、将来の展望もなく毎日を過ごしていた高校生の真城最高(佐藤健)は、漫画原作家を志す高木秋人(神木隆之介)から一緒に漫画家になろうと誘われる。
当初は拒否していたものの声優志望のクラスメート亜豆美保への恋心をきっかけに、最高はプロの漫画家になることを決意。
コンビを組んだ最高と秋人は週刊少年ジャンプ連載を目標に日々奮闘するが…。
シネマトゥデイより
本作は週刊少年ジャンプにて連載された『バクマン。』の実写映画です。
![]() | 価格:432円 |

主演は佐藤健さん。
るろうに剣心に続いて、ジャンプ実写映画の主演です。
監督の大根仁氏は『モテキ』の実写化が有名な方ですね。
Yahoo映画レビューでは☆4で、漫画原作の実写としてはかなり評価が高いです。
原作は『デスノート』で有名な小畑健氏&大場つぐみ氏のコンビによるもので、デスノートとは全く違う毛色の漫画です。
二人の少年がジャンプ作家になることを目指す青春ストーリーであり、また主人公最高とヒロイン亜豆の純愛を筆頭に、登場人物たちの恋愛模様も描かれます。
原作者たちがジャンプ作家という特色を活かし、登場する編集者は実在の人物がモデルで、アンケート至上主義の様相や編集会議の場面などはとても生々しいです。
元漫画家の知人は少し読んで「編集部と締切前の描写にはヘドが出る」と評価していました。
なんとなく私怨を感じる感想ですが、なかなかリアルな描写だということだと思います。
自分は原作を何年も前に読破し、その曖昧な記憶を抱えて映画館へ足を運びました。
そんな曖昧で大ファンでもない人間の記憶で見ても、「あ、原作とは違うな」と思う設定が結構ありました。
原作通りにやってよ!という方は楽しめないかもしれませんが、個人的には話を円滑に進めるためには仕方ないかなという程度の改変だと思います。
↓予告です。
◎ネタバレしない程度に
佐藤健と神木隆之介のキャスティング逆だろ問題も発生した本作。
チャラい優等生の秋人は佐藤さんのほうがハマり役かなと私も思っていたのですが、見てしまえばまったく気になりませんでした。
神木さんの演技の器用さと、佐藤さんの主人公力を実感出来る作品です。
佐藤さんはるろけんでもバクマンでも目力が主人公!って感じさせますね。
原作では中学生から始まりますが、映画では高校生へと設定が変えられています。
秋人が最高と同じ高校の時点で、彼から秀才設定はなくなりますが、このあたりの変更は特に気になりませんでした。
わりと登場人物が削られているのは、二人で描く漫画に焦点を当てたいなら仕方ないかなと思います。
でも漫画関連以外を削りすぎて
亜豆もいる意味なくね?
となっているのがファン的にはちょっと…というポイントかもしれません。
漫画を描く映像描写は面白みがあり斬新でとても良かったです。
ライバルである新妻エイジ(染谷将太)とのランキングバトルも本当にバトルをしているような演出で、「おおー」と驚きました。
ポップでオシャレな演出は見ていて楽しいものでした。
さらに、映画に出てくる原稿は小畑氏が描いたものなんですね!
これはテンション上がります。
原稿見るためにこの映画見ても良いですね(私は)。
で、エンドロールが超凝ってる!
これは感動しました。
つい前のめりになって見てしまいました。
エンドロールは流れる音楽に乗せて流れる名前を見つめ、余韻に浸る時間にはなりますが、エンドロール自体が楽しいというのはなかなか無いと思います。
最後まで『バクマン。』の世界観を大事に映画が作られていることに感動しました。
◎総評
遊び心あふれる映像を見て楽しみたい作品。

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