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2018年10月30日

子宮破裂とは?兆候はある?帝王切開など原因と症状とは?

分娩時のトラブルの1つに「子宮破裂」があります。子宮の一部が切れてしまって、ママや赤ちゃんに命の危険を及ぼす疾患です。発症することは稀ですが、万が一のときに備えてきちんと知識をもっておくようにしましょう。子宮破裂の原因や症状、治療法のほか、帝王切開との関係や、子宮破裂が起きるときの兆候などをまとめました。



子宮破裂とは?
子宮破裂とは、妊娠している女性の子宮体部に裂傷ができてしまう疾患です。ほとんどは分娩時の腹圧に耐え切れずに起こるもので、子宮の外側を覆う漿膜までは断裂がおよばない「不全子宮破裂」と、子宮壁が完全に破れてしまう「全子宮破裂」に分類されます。(※1)

発生頻度は全分娩の0.05〜0.1%と極めて稀ですが、発症すると母体の死亡率が0.2〜30%、胎児の死亡率は50〜75%という、極めて深刻な裂傷です(※2)。



子宮破裂の原因は?
子宮破裂の原因はいくつか考えられます。以下に該当する場合、子宮破裂の可能性があるため、医師と相談のうえ、分娩方法を検討することになります(※1)。

子宮に手術歴・外傷がある
過去に、難産で帝王切開や鉗子分娩で出産したり、子宮の病気に関する手術を受けたりした経験があると、子宮についた傷が原因で子宮破裂が起こりやすくなります。交通事故などで子宮に衝撃を受けたことがある場合も注意が必要です。

子宮壁が弱まっている
手術痕や外傷がなくても、自然に子宮壁が弱まって子宮破裂を起こすことがあります。

たとえば、すでに1人以上の出産を経験している経産婦や多胎妊娠、巨大児を妊娠している場合など、子宮が限界まで伸びて子宮壁が薄くなっていると、自然に子宮破裂が起きてしまうこともあります。

子宮収縮薬の合併症など
そのほか、骨盤内に腫瘍がある、産道がやわらかくならない「軟産道強靭」の症状が出ているなどの場合も子宮破裂の可能性が高くなるといわれます。

分娩の際に、子宮収縮薬(陣痛促進剤)を過剰に投与してしまうと、合併症として子宮破裂が起こる恐れもあります。



帝王切開を経験したら子宮破裂になりやすい?
先ほども少し触れたとおり、帝王切開で出産した経験がある場合、子宮破裂を起こすリスクがあります。

子宮破裂で最も多くみられるのが、帝王切開による手術を経験した人が、次の出産で経膣分娩を行ったケースです。帝王切開で開いた箇所は治ったとしても、周りの子宮壁に比べて薄く脆弱なっているからです。

同じ理由で、「子宮筋腫核出術」や「子宮腺筋症核出術」、「子宮内除去手術」を過去に受けたことがある人も、子宮筋層の抵抗が弱まっているため、子宮破裂のリスクがあります(※2)。

過去に帝王切開や子宮筋腫・子宮腺筋症核出術を経験した人で、経膣分娩を検討している人は、よく医師と相談するようにしましょう。



子宮破裂の兆候は?
子宮破裂を起こすとき、かなり強い陣痛が見られるなどの兆候が見られます。表情はとても苦しそうで、呼吸数や脈拍も上昇するため、早期に子宮破裂の可能性があると判断されると、破裂を防ぐために子宮収縮抑制薬を投与する、帝王切開を行うなどの対処を、あらかじめ医師が行うことになります。

最近では、破裂の兆候が見られないまま経過し、胎児が生まれたあとの外出血により診断される「無症候性子宮破裂」がよく見られるようになりました。この理由として、帝王切開が行われる件数が増加したことと、帝王切開で出産して、2人目以降に経腟分娩を選択する「VBAC(Vaginal Birth After Cesarean/ブイバック)」が普及したことが挙げられます(※1)。

子宮破裂の症状は?
子宮破裂が起こると、大量の出血と突然の腹部の激痛を伴います。陣痛が弱くなるか、完全になくなり、母体が出血性によるショックで死亡する恐れがあります。

発症直後、赤ちゃんの胎動は活発であることが多いのですが、胎盤剥離や母体の出血により「胎児機能不全」に陥ったり、裂傷部分から子宮外に出てしまったりすることで、死亡してしまう可能性があります。出生児のうち、新生児死亡は5%、低酸素による脳障害は6%に及びます(※2)。



子宮破裂が起きたときの対処法は?
分娩時に子宮破裂が起こると、破裂後は陣痛が弱くなって出産が滞ります。先ほどご説明したとおり、母体が出血性のショック状態に陥ると胎児にも影響が出るため、母体と胎児それぞれの命を守るための治療が行われます(※2)。

まず、輸血などによって母体の状態を改善し、胎児は帝王切開で取り出します。その後、緊急開腹手術で裂傷部分を縫合するか、場合によっては子宮を全摘出します。

また、血管造影を行いながら動脈塞栓術を行うこともあります。子宮破裂時は一刻を争う事態となりますので、迅速な処置が施されます。

子宮破裂のリスクはできるだけ回避しましょう
子宮破裂が起こる確率は低いとはいえ、万が一起こってしまったときの命の危険性は見逃せるものではありません。妊娠後期から分娩までの間、きちんと妊婦健診を受けて医師に子宮の状態をチェックしてもらうようにしておきましょう。

帝王切開や子宮筋腫核出術の既往歴や、交通事故の経験など、少しでも不安な要素があれば、妊娠がわかったあと早い段階で医師に伝えておくことが肝心です。母子ともに健康なお産にするため、できるだけリスクを減らすよう努めてくださいね。




※1 株式会社メディックメディア『病気がみえるvol.10 産科 第3版』P330-332
※2 メジカルビュー社「プリンシプル 産科婦人科学2 産科編」P.571
posted by 新山 at 09:00 | Comment(0) | TrackBack(0) | 妊活・妊娠
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