先日、富士通のノートパソコン FMV LIFEBOOK WA2/M の修理をしました。不具合の内容は、「液晶画面が青っぽくなる」というものでした。
たまに正常な色に戻るのですが、ほぼ青いままです。仕事のメインで使われているそうで、とても仕事がしづらく修理してほしいと相談を受けました。以前だと、「分かりましたー」と二度返事で受ける内容なのですが、今のこのご時世では状況が変わります。
仕入れで何度も詐欺に遭ってからは、液晶パネル交換はやらなくなってしまいました。おっと、画面が青くなるという症状で、なんで液晶パネルの故障が分かったかというと、検索すれば山ほどでてくる同じ症状の報告です。
どうもこの FMV LIFEBOOK WA2/M に使われている液晶パネルは、この不具合が頻発しているようなのです。昔からお世話になっているお客さんなので、頑張って修理することを受けた次第です。
液晶パネルの仕入れが日本人からできると分かったのも、修理依頼を受けた理由の一つです。海外からの輸入やカタコトの日本語でのやり取りが必要になっていたならば、絶対に受けなかったと思います。
入念な下調べをして液晶部分を分解します。まずバッテリーを外すため、本体裏のカバーを開けます。
二本のネジを外すだけでカバーは外れます。
液晶の枠を外す前に、ヒンジ裏のネジを二本外さなければいけません。
液晶の枠は、横から太めの結束バンドをねじ込みずらしていくと簡単に外れます。結束バンドは柔らかいのでプラスチックを傷めず外しやすいです。といっても多少は割れることは覚悟して臨みました。
枠のカバーを外し、液晶パネルを固定しているネジを4本外します。そして前側にパネルをそっと倒し、ケーブルを外します。
ケーブルは「コの字」の金具で固定されテープ止めされていますので、テープを外し、金具を起こしてやれば簡単に外せます。パネルを交換し、ネジの仮止めです。
電源を入れてみて正常に表示されるのを確認したら、元通りにして終了です。
今回の修理で外したネジの数は8個だけです。やってみて分かりましたが、液晶パネル交換の中では随分と簡単な部類でした。
開閉してのノイズが無いこと、タッチパネルがちゃんと動作することも確認しました。
この修理で、一つだけ心残りなことがあります。パネルにタッチパネルのカバーがあることで表面には光沢があります。交換前に当然、光沢パネルだと思って注文をしました。
しかし、分解してみると中にあるパネルは非光沢だったのです。注文で届いたパネルは光沢。光沢カバーの中の光沢パネルなので、後ろが明るいと反射しまくってとても見づらいんです。
もし注文時に非光沢 (ノングレア) が選べるようでしたら、そちらにした方が良さそうです。
補足情報:パソコンの型番は、WA2/M FMVWMA2B7、WA2/M FMVWMA2B78 がこの液晶パネルのようです。もし、この型番でヒットした方は、参考になればと思います。
2020年03月21日
2020年03月13日
コロナの影響?SSDの価格が暴騰中!
今年初めからのSSD換装ラッシュは収束していません。
まとめてドサっと仕入れていても、すぐに使い果たしてしまいます。追加で注文しようと、相場を調べたところ、一時は6,000円弱で仕入れてることができた 512GB SSD が、今は9,000円ほどします。
仕方なく2個だけ仕入をしましたが、次回注文時にまた高くなっていたらどうしようかと悩むところです。元の値段に戻ってしまったら作業代金が高くなるし、高くなってしまったら次回以降の仕入がさらに高くなってしまいます。
部品価格の乱高下は、昔からパソコン修理屋泣かせの事象です。パソコン用のモニター価格の急落時にも損失を出したことがあります。パソコンの中で価格変動が一番激しいのがメモリです。
作物の「小豆相場」とパソコンの「メモリ相場」には手を出すなと、言われているとかいないとか。SSDの中身も言ってみればメモリと同じようなチップです。
みなさんはパソコンショップに行った事がありますか?比較的大きなパソコンショップでは、メモリやハードディスク、SSDといった部品の価格表が貼られている事が多いんです。
初めて見た時は、「投資の相場表みたいだな」と思いました。今回の件でもSSDの価格が大きく値上がりした時は、素早く価格が反映されます。でも下がった時は、ゆっくりと価格の反映がされるんです。利益の幅が少ない部品なので、損失を無くすために必要なんです。
一気に値段が下がった時は、赤字でも売るしか方法が無いことがよくあります。持っていれば持っている程、ゴミ同然のような価格になってしまうからです。
うちの店の在庫にも、DDR2以前のゴミ同然の新品メモリが倉庫に大量に眠っています…(泣。
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