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2023年01月11日

あるパソコン修理屋の「生きた証」

パソコン修理屋かけだしだった頃、不具合について調べていたら、よくたどり着いたブログがあります。「オフィスオービットの笹本さん」のブログです。

この方もパソコンの修理を営んでいる人で、修理した内容や直し方について丁寧にブログにアップされておられました。同じパソコン修理屋として、当時とても助かりました。

よくある不具合の予習がてら、毎日のように更新されていないか確認をしたものです。
しかし、ある日を境に更新がパッタリと途絶えてしまったのです。

ブログにも「これが表示されているということは、私の身に何かありました。もうこれ以上、更新はできません。」と、意味深な内容が自動更新で表示されていました。後の知人の方の報告では、亡くなられてしまったという記載を見つけました。

顔も拝見したことが無い方なのに、あんなに残念で悔しい気持ちになったのは人生で初めてでした。その報告も何かの間違いではないかと思い、数か月後、一年後、二年後でもブログが更新されていないか確かめに行っていました。ブログはご家族の意向で少しの間は残されるというような報告もありましたので、ブログ自体は見る事がができておりました。

そして現在、あれから12年の歳月が経ちました。とうとう笹本さんのブログも表示されなくなっていました。今でも修理屋界隈では、笹本さんをご存じである方が多くいらっしゃいます。

一介のパソコン修理屋が、それだけ多くの同業者の助けになっていたという事だと思います。

自分自身も修理屋を始めて20年が過ぎようとしています。この世界に「生きた証」として何が残せるだろうか。そう考えることが多くなりました。たとえ自分の身が朽ち果てても、何年、何十年後も多くの人にささやかに思い出してもらえる。

残りの人生はそのために全力をつくしたいと考えています。

2017年08月26日

使っていないインターネットの料金を5年払い続けたお話

代理店業務と並行して、申込みをされた方の
インターネット無料設定作業も行っておりました。


昔、とんでもない事例に
遭遇したことがあります。


その依頼者は、約5年間その回線で
インターネットを利用しておられました。


無線でルーターと接続しており、
つながったり切れたりを繰り返し、
まともにインターネットが使えたことがなかったそうです。


たまりかねて、プロバイダーを乗り換えたそうです。
そして、その設定の為にうかがったのが私です。


訪問して、早速ルーターの設定をしようとした時です。
ログインしようとしたルーターと、
目の前にあるルーターのメーカーが違うのです。


メーカーによって、IPアドレスや初期設定の
ログインパスワードが違うので、
本体を確かめて、いつも設定をしておりました。


あと、もうひとつ気になったのが、
パソコンの目の前にルーターがあるにも関わらず、
無線の強さを示すアンテナが最弱なのです。


不思議に思いながらも、
ルーターの電源を落としてみました。


ルーターの電源を落としたはずなのに…、
インターネットに接続できているのです。


「つながってるの。このルーターちゃう」
「いったい、どこのルーターにつながってるんやー」
と、なった訳です。


良く見てみると、
つながっている接続先は暗号化されていません。


そうです。そこの家では、
5年間、知らずに他人の回線に接続して使っていたんです。


確かに、暗号化していない接続ポイントがあると、
勝手に接続してしまう仕様の時期がありました。


この例では、暗号化していないご近所さんも迷惑なら、
接続して5年もタダ乗りしている方も迷惑です。


手違いによるものでしたが、
無線の設定ミスで速度がでないことは、
とてもよくあることです。


ルーターの設置場所を変えたり、
無線の通信規格を変えてやるだけで速度改善することがありますので、
一度設定を見直してみてはいかがでしょう。


2016年07月04日

返品された商品に唖然

先日の出来事。


唖然とした出来事があったので紹介させて頂きます。


無線がつながらないというご相談で
店舗に来られた方のお話です。


手に有線のハブを持って、
Wi-fiがこれにつながらないんですよ。


私「???」


話をよくよく伺うと、ルーターからデスクトップのパソコンに
無線でつながらないという事を言いたかったようですが、
何故手に有線ハブをお持ちになっていたのかは不明です。


無線子機が見つからない、と、おっしゃっていましたが、
非常に小さい機器ですので、見落とされてないですかね。


親機にはちゃんと無線機能がついているかどうか。


色々伺って、もう一度機器を確かめられたらどうですか。
と、提案した。


しかし、お客様はお店にある子機を手に
取ってコレをください。と、おっいゃいます。


大丈夫ですか。
探されなくても。
と、念を押しましたが。


「大丈夫、大丈夫」
と、言って購入された。


その30分後、突然、再来店されて、
開口一番「ありました。同じ物が机の中から出てきたんですよ」


私「ああ、そうですかー」


お客様「返品さしてもらっていいですかねー」


私「ええ、いいですよ」


という会話を交わしました。


お客様は、全額1,180円を受け取ると、
そそくさと退店されました。


退店された後、箱のシールを良く良く見ると、
はがされた跡のようなものがある事に気づきました。


パッケージの中の子機を見てみると、
封印シールが半分ないではないですか。


どうやら開封物を返品されたようです。


良く確認をしなかった私も悪いですが、
一言、開封していますが良いですか、と、おっしゃって頂きたかった。


当然、売り物にはなりません。


もし、開封後の返品であれば、
8割返金が妥当だと考えています。


当然、それでも痛手なのですが、
お客様にも少しは分かって頂く必要があると考えています。


この事例は珍しいことではありません。
開封しても返品できるのが当然、と考えられてる方は非常に多いです。





2016年02月25日

パソコン修理屋として大切な事

パソコン修理屋として大切な事を考える
良い機会がありましたので紹介させて頂きます。



先日、夕方に会社に営業の方が来ました。



「店長はおられますか」



身なりはスーツでは無く普段着。
顔は無精ひげを蓄え、名前も会社名も
名乗らず開口一番にこう言われました。
少々口臭も気になりました。



歳は若く、学生さんが何かのイベントで
またやってきたのかと最初は思っておりました。



良く話を聞くと、どうも違うようでした。



「買取をしている小さな店舗とお客を結ぶ仕事をしている」
とおっしゃいます。



東京からやって来たともおっしゃいました。
「失礼ながらお歳をうかがって良いですか」と、
伝えると、24歳である事が分かりました。



会社は法人として立ち上げ、
五千万円の出資を集めたとの事。



パンフレットは無く、話を聞いても
漠然とした内容で言っている内容が
良く見えてきませんでした。



「単価の低い物を扱われているじゃないですか」

「単価の高い物を買い取れるよう紹介しているんですよ」

とおっしゃいます。



話しませんでしたが、数万円から数十万円の
買取はありますから、数百万円の買取の事を
言っているのだと理解しました。



「それだと五千万円程度の資金では
直ぐに足りなくなりませんか」と私が言うと、



「うちの会社は買取はやっていませんから」と、
返事が返ってきました。



買取もしない会社が買取の斡旋をするとは、
どういう了見だろうと感じました。



それは難癖では無く理由があります。
高額な商品を買い取る場合、
色々な問題点が出てくるからこそ感じた事です。



第一に、偽物を見分ける為の経験と知識が必要です。
それは鞄、時計、カメラ、衣類、家電、宝石貴金属と
広い分野であれば大変です。



目利きを誤って偽物を買い取ってしまうと、
全て損失になってしまいます。



東京からの斡旋ということは、
こちらは出張買取になるのでしょう。



古物の「行商」申請が必要になります。
また、買取品目の変更申請も必要です。



とりわけ大きな問題点としては、
潤沢な資金の準備、買取用資金の保管リスク、
買取商品の保管リスクの問題が出てきます。



それに付随して移動費、訪問先での
査定用具の準備に加え、
細かなリスクが沢山あります。



買取の経験を積まずして、
問題点は見えません。



営業さんのお話を伺っていてると、
「知識、経験、ノウハウはありませんが、
費用とリスクを貴方が負って契約してもらえませんか」と、
言われているように感じました。



この時、怒りとか理不尽という感情よりも、
憐れみに近い気持ちになりました。



当然、ご提案は丁重にお断りさせて頂きました。



これがもし、無精ひげが無く、
スーツで来店し、パンフレットを出しているだけで
印象が違ったように思います。



24歳で会社を興し、営業で全国を回っているというのは、
正直すばらしい才能だと思います。



私もかつて似たような過ちを
犯した時期がありました。



商売をやっていく上で本当に大切な事は、
金銭では無い
という事。



その事に気づくのに遅れてしまうと、
取り返しがつかなくなります。



今回はその事を再認識する
良い機会となったと思っています。



その方には是非とも成長して
成功してもらいたいと感じます。


2015年11月12日

朝5時に依頼の電話をかけてくるお客様

それは完全に寝ている時に携帯が鳴りました。
朝5時に鳴るものだから、緊急と勘違いして、
思わず出てしまいました。




以前、伺ったことのあるお客様からの電話でした。
今日パソコンサポートに来てほしい、という内容です。




半分寝ぼけながらも「わかりました」と対応して、
うかがうことになりしまた。




歳は40前後。男性。田舎の一軒家です。
少し変わった方ですが、人当りは良い方です。





簡単な依頼で、すぐに終わるサポートでしたが、
終わった後も何故5時なのか。
田舎の起床は朝4時なのか。
JAF感覚?と、ずーと考えておりました。




初期の頃でしたので印象に残っていますが、
今だったら出たとしても「今は予定の確認ができませんので、
営業時間にもう一度おかけ直し頂けますでしょうか」と答えるでしょう。




とにかく、長くサポートをしていると、
これくらいでは驚かなくなったというのは事実です。






2015年11月09日

家の壁に鉄板が入っていて無線LAN使えず。どんな職業?

無線LANルータの接続設定を行っていた時の事。
その部屋では問題なくつながるのですが、
隣の部屋や離れた場所ではつながらなかったのです。




「壁に断熱材など使われてませんか?」と尋ねましたところ、
「鉄板が入ってます」との返事。




一瞬、やの付くお仕事をされている方かと思い、
ヒヤッとしたのですが違いました。




裁判官をされている方でした。
話によると、判決に不服のある人から家に
銃弾が撃ち込まれるような事件などがあった為に、
そうしているそうなんです。





それにしても外側だけ鉄板が入っているとしたら、
あまり影響はなさそうなのですが、
支える為に内側にも入っているということなのでしょうか。




2015年11月08日

設定依頼をしたのに自分で設定をするお客様

インターネットの接続設定の下請け案件です。



プロバイダに加入されたときに無料で訪問して
接続設定を致します。ご希望の方は○をしてください。
というのが、申込用紙にあると思います。
その設定作業を一時期しておりました。



お客様は30代ぐらいの男性でした。
私「機器はどちらですか」


お客様「このルーターにして」
「ああ、それから設定は変えないでね」


私「???!!!何?、設定を変えずに設定しろと。」 (これいかに)


私「えーっと、変えてはいけない設定は・・・・」と聞くと、


お客様「えっ、分からないの?」
と机に座り自分でカタカタと設定を始めました。


私 (設定変えてるし)


私「お詳しいですね。サインだけ頂けますか。
ありがとうございましたー」(即退散)



メイン回線と予備回線を設定する2回線契約かとも
思ったのですが、違いました。
普通に接続先を変えていましたので、
何の設定を変えてはいけないと言ったのか
最後まで分かりませんでした。



この無料設定案件は曲者で、自分でも出来るけど
タダならとりあえず丸しておくか、的な方が非常に
多かったです。


こういった案件では技術よりも忍耐力が鍛えられます・・・。


動画像編集ソフト付![DellGraphic Pro]

2015年11月07日

パソコン修理で呼ばれたのに、パソコンは修理しなくてもよい依頼

それは個人のお宅では
一番多く伺ったことのあるお客様です。




高級住宅街に住まれる老夫婦です。
主に旦那様の方から依頼の電話があります。
とても丁寧で、ご高齢でありながら
エクセル・ワードの検定に挑戦され、資格を取得されました。




いつも依頼は単純なもので、
すぐに解決するものばかりでした。
依頼はすぐに解決するので、
その後の雑談でいつも話をさせて頂いていました。





その日もいつものように伺い、
不具合について詳しく聞こうとすると、
衝撃的な発言をされました。





「パソコンはどうでもいいんだよ」




話の方がメインで呼んで頂いていたのです。
うすうすは気づいていましたが、
そこまで直球で言われると、
うれしいやら申し訳けないやら。気恥ずかしくなりました。




実はこういった案件はめずらしくはなく。
何年も出張サポートをしていると、誰でも何人かいるのです。




たくさんの人と話すことで、波長が合う人に出会える。
出張サポートの最も良い点ではないでしょうか。





2015年10月10日

パソコンサポートで出会った印象深い人々 (宝くじに高額当選した人編)

出張修理をしていた頃、あるサポート依頼が入りました。



依頼は自体は「メールが送受信できない」
という簡単そうな内容です。



普通のアパート、お歳は40才前後の男性からの依頼です。
人あたりのよさそうな方でした。
予想通りに依頼の不具合はすぐに解決し、
少し雑談をする事になりました。




その方がおっしゃるには、5年ほど前に宝くじに当たったのだそうです。
金額は3,000万円。当たってすぐに会社を辞め、
バイクを購入し、2か月程アメリカ横断の旅に出かけたそうです。
部屋にその時の写真が幾つか飾られていました。




そして、現在はその時のお金はもう残っていないとも
おっしゃっていました。
しかし、現在でもとても幸せそうに回想の思い出は語られておりました。





この時の私は羨ましいという気持ちよりも、
憐れみにも似た複雑な気持ちになった記憶があります。





自分はいくらお金が入っても仕事は辞めたくはありません。
5億位ならともかく、3,000万円くらいであれば普通に生活をしていても
10年くらいで無くなってしまう金額です。
貯蓄をした方が良かったのでは・・・。





・・・とその時は思っておりました。





しかし現在となっては、その方のその時の決断は素晴らしいと
思うように変わっていきました。
それは、その時にしか出来ない事がある。
と、いうのを歳を経るにつれ自分にも分かるようになったからです。





おそらく、そのような経験は、
その時にそれだけのお金が無いとできない事です。
その経験は良くも悪くもその後の人生を左右するはずです。





少し話は変わりますが、
先輩が大学卒業後に行政書士の資格を取ってすぐの頃、
かけだしだった事もあり、永年行政書士をされている事務所で
仕事を手伝った話をされた事があります。





毎日難しい依頼ばかりで、苦労して調べてはこなしていたそうです。
そうして何年か修行を積み重ね、やがて独立をしました。
そしてある事に気が付いたそうです。
来る依頼がどれもとてつもなく簡単だという事に。




どうやら、雇い主の行政書士は簡単な仕事は自分でこなし、
難しい案件ばかりを割り振っていたようなのです。
おかげでどんな依頼もこなせるようになり、
とても感謝している。と、先輩は言っておりました。





この話には続きがあり、その雇い主の行政書士の方は先輩が辞めて程なく、
事務所をたたまれたそうです。
何年も難しい案件を避け続けた代償ではないでしょうか。





現在では、提出する書類の多くが電子申請になり、
パソコンでの知識が必要になっています。
永年手書きで業務をされて来た年配の方には、
少し厄介な作業になっているのは間違いありません。





話は戻りまして、共通して言える事が
「人がなかなかできない経験をするという事は力になる」です。





サポートをしていると、どうしても初めのうちは
お金の計算ばかりをしてしまいがちです。
確かにそれはある程度は大切な事ではあります。
しかし、時には金額に見合わないような案件をこなす事も良いと感じます。
私はそういった時こそ思いがけない良い経験をする事ができました。




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