2012年01月25日
この風の調べを聞きながら
窓の外から聞こえてくる風の音。シャリシャリ
シャリ…。
寒いはずだ。
暗闇の中でぼんやりと白い雪が舞っている。
居候との朝の散歩途中の車のラジオは、日本海
側で大雪の警報が出ていたが聞き流していた。
雪を予感させる寒さでもなかったし。
その散歩から帰ってからの居候は、ひたすら眠り続けている。
いつもなら日の落ちる頃から、ソワソワと夕方の散歩をねだるのだが、今夕はその気配
がない。
「この風の調べを聞きながら」居候のアイは知らん顔。
ならば私も知らん顔を決め込もう。 暗闇の雪はあまりにも寒そうだから。
………………………………………………………………………
掲載作品をご希望の方は、防野宗和の のほとけの散歩道 お問い合せフォームより
ご確認下さい。
※作品は半紙サイズ(トリミングにより若干小さくなります)
※額装でのお届けです(額縁の指定はできません)
投稿者:sowwa|20:30