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2016年08月13日

夏の思い出

 本日は前後編となっています。
 昼間の記事を読んでいない方はこちら へ。

ニュース51 夏の思い出


 バーベキューを終えて少し休んだ後、伯父は車で東京に帰りました。私たちは夕方まで湖に沿って散歩することにしました。

こばと
 ウォーキングはいいですねー! 健康的ですねー!

小夜子
 こばとちゃん、飛んでるし。

こばと
 こばとちゃんの行進♪ こばとちゃんの行進♪
 こばとちゃんの行進、富士バージョン♪

時雨
 あはは! こばとちゃんマーチだ!

小夜子
 だから、飛んでるし。

こばと
 日本の夏、こばとの夏はまだ終わりませんよー。

路子
 ...... そのおかしなキャッチコピー、ブログにも書いてたね。

こばと
 今年の流行語大賞に選ばれるかもしれませんよー。

小夜子
 選ばれない。

時雨
 小春ちゃんも毎年ここに来てるの?

小春
 去年は家族で別のとこに旅行に行ったから来なかったけどー。
 そのまえは来たよー。まえのまえも来たよー。まえのまえのまえも来たねー。

時雨
 ...... つまり去年以外は毎年来てるんだね。

小春
 そうなのー。小さい頃からずっと来てるのー。
 小さい頃はねー、おじいちゃんがいつも一緒にいたよー。

時雨
 あ、そっか。もともとおじいさんの別荘だったんだよね。

小夜子
 小春ちゃんには 8 歳上のお姉さんがいるのね。結月ちゃん。

時雨
 あ、今、おめでただと言ってましたね。

小夜子
 そう。その結月ちゃんと小春ちゃん、そして私。
 家も近所だったから、いつも3姉妹のように一緒に過ごしてたのね。
 私たち、地元が東京だから田舎がないでしょ。
 祖父はそんな私たち 3 人が空気の良い所で夏を過ごせるように別荘を買ってくれたの。といっても小さい頃はそんなこと知らずに無邪気に遊んでたんだけどね。祖父の思いを知ったのは、祖父が亡くなったあと通夜の席で伯父さんから話を聞いたとき。さすがに泣いちゃったなあ、そのときは。

時雨
 いい話です! 私も思わず泣けてきちゃいました。

小夜子
 あ、ありがと。

路子
 本当にもらい泣きしてる。時雨ちゃんは優しいね。

小夜子
 小春ちゃんなんて、もうお通夜でもお葬式でも、わんわん泣いちゃって、親戚中が宥めるのに大変だったのよ。
 
小春
 だって、だって、こはる、おじいちゃんが大好きだったんだもん!
 えーん。思い出したらまた泣きそうになってきちゃったよー!

小夜子
 もう泣いてるし。ほらハンカチ。

小春
 ありがとー。ずずず。

小夜子
 ...... 鼻をかまないでよ。もっと楽しいこと思い出そう。
 ほら、確か小春ちゃんが小学校 3 年のときだったかな
「こはる、ふじさんにのぼるー」
とか無茶なことを言い出して、皆が
「まだ小春ちゃんには無理だよ」
と言ってるのにさ、
「のぼる、のぼるー」
と言ってきかなくて。結局おじいちゃんも根負けしちゃって、皆で登れる所まで登ろうということになったの。

時雨
 あはは。小春ちゃん、かわいいねー。
 それで、どうなりました?

小夜子
 そりゃ決まってるでしょ。まだ麓のあたりを歩いているときに、
「こはる、足がいたくてうごけないー」
と泣きだしちゃってさ。仕方ないからおじいちゃんが小春ちゃんを背負って帰ることになったのよ。

時雨
 かわいー!

小春
 さいあくー! そんなの、ちっとも楽しい思い出じゃないよー!
 小夜ちゃん、よけいなことばかり言わないでよー!

小夜子
 だって本当のことだもの。

小春
 小夜ちゃん、結月ちゃんの披露宴のときにも変なスピーチして、こはるをおとしいれようとしたんだよー。おのれー、だよー。

こばと
 そんなこともありましたねー!
 あれからもう 1 年以上が経ちますねー。
 詳しいことは、こばとのブログ に書いてありますよー。

時雨
 ほんとー!? さっそくスマホで読んでみようっと。

小春
 ひょひょひょ! 読まないでー!

小夜子
 自分で墓穴を掘ってるし。

こばと
 日が傾いてきましたねー。
 夕暮色に染まる富士と湖面もまた絶景ですねー。

小夜子
 お、珍しく言葉の妖精っぽく情景描写が口からでてきた。

こばと
 こばとの描写力に感動しましたか?

小夜子
 ううん、全然。月並みな表現だった。

こばと
 .........

時雨
 そろそろ戻りましょうか。

路子
 そうね。いつの間にかずいぶんと遠くに来ちゃってる。
 街灯もないから、完全に日が落ちてしまうとたいへんよ。

 私たちは今来た道を戻ることにしました。

小夜子
 あ、そうだ!

路子
 どうしたの?

小夜子
 いや、ニュースブログだから、ひとつぐらい今日のニュースを話題にしないと。

路子
 何をテーマにするつもりだったの?

小夜子
 うん。山梨県で熊が出てきて人が襲われてるって話。

路子
 ...... やめてちょうだい。

小春
 やだー! こはる、くまさん、こわいよー!

こばと
 あ、ほら、あそこの茂みからぬっと出て来るかもしれませんよー!

小春
 やだー! ちょーこわいよー!

路子
 こばとちゃんも余計なこと言わなくていい!

 私の不用意な発言で小春ちゃんを怯えさせてしまい、帰路は散々でしたが、クマにも遭遇せずに何とか別荘まで辿り着きました。軽い夕食を済ませたあと、皆で花火をすることになりました。

こばと
 じゃじゃーん、ですよー!
 こんなこともあろうかと思って、こばとは浴衣を持ってきましたよ!

時雨
 わあ! 浴衣を着た妖精さん! かわいい!

こばと
 ありがとー!
 ついでにこの簪(かんざし)も見てくださいなー!

時雨
 え? 小さくてよく見えない。どれどれ?
 あー、ほんとだー! すっごく小さな簪ね!

小夜子
 そういえば、去年の今頃、その浴衣と簪を見せびらかしに私の家に飛び込んできたことがあったわね。

こばと
 そんなこと、ありましたっけ?

小夜子
 ...... 憶えてないのか。

こばと
 とにかく、花火しましょー。よいしょっと。

時雨
 こばとちゃんには持ち上げるのもやっとだね。

こばと
 時雨ちゃん、このまま火をつけてくださいなー。

時雨
 ええ!? 大丈夫かなあ?

こばと
 平気ですよ。はやく、はやくー。

時雨
 それじゃあ。

小夜子
 !? ちょっと待って、時雨ちゃん、ストップ!

時雨
 え? つけちゃいましたよ。

こばと
 ひゃっほう、ですよー!
 綺麗ですねー! 愉快ですねー!

小夜子
 危ない! 花火を持ったまま、ぐるぐる飛び回らないで!

路子
 うわ。あち。火の粉が飛んでくる。

こばと
 ひゃっほう、ひゃっほう、こばとは炎の妖精さん♪
 ひゃっほう、ひゃっほう、こばとは炎の妖精さん♪

路子
 だめだ、完全におかしくなってる。

小夜子
 ちょっと、こばとちゃん、家のほうへ近づかないで!

 私はバケツの水をこばとちゃんと花火にぶっかけました。

こばと
 ひゃああ! 何するんですかー!

小夜子
 こっちの台詞よ!
 人の別荘を火事にするつもり!?

こばと
 ??? そっちのほうへ行ってました?
 こばと、火を見てちょっとおかしくなってたかも。

小夜子
 何て危ない生き物なの。

時雨
 こばとちゃん、ずぶ濡れになって可哀想。
 でも小さいからドライヤーですぐに乾くよね。
 ちょっと家の中においで。乾かしてあげる。

こばと
 ありがとー。

 こばとちゃんは 10 分ほどで時雨ちゃんの肩の上に乗って戻ってきました。

小夜子
 2度と花火を持たないで。

こばと
 .........

時雨
 こばとちゃん、膝においで。一緒に花火しよう。

こばと
 ありがとー。時雨ちゃんは優しいですねー。
 意地悪ばかり言う小夜子さんとは大違いですねー。

小夜子
 な!?

路子
 まあまあ、さっちゃん、落ち着いて。
 せっかくの花火だから楽しもうよ。

 このあとは平穏無事に花火を楽しみました。もちろん締め括りは定番の線香花火です。

こばと
 やっぱり線香花火はいいですねー。
 これぞ日本の夏の情緒ですねー。

小夜子
 辺り一帯を火の海にしようとしたくせに、情緒とか語るな。

こばと
 また意地悪言われちゃいましたよー。

小夜子
 みっちゃん、どうしよう?
 私、もう限界に近いんだけど?

路子
 あ、ほらほら。線香花火で気持ちを落ち着かせよう。

小夜子
 うん。こばとちゃんも明後日には帰るから、それまでの辛抱よね。

路子
 そうそう。

小春
 あーあ。こはるの線香花火、落ちちゃったー。

小夜子
 私のも落ちた。

時雨
 私も。

路子
 そろそろ終わりにしようか。

小夜子
 そうね。

<おしまい>


posted by SAYOKO at 21:57 | Comment(0) | TrackBack(0) | 日記
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