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2015年08月16日

万葉仮名で遊んでみよう!

ニュース22 万葉仮名は表音文字です


 小春ちゃんと「毎日暑いねー」などと雑談していると、「こん、こん、こん」と窓ガラスを叩く音に気づきました。私たちが窓の方に目をやると、ガラスの向こう側には悲しそうな顔で「入れてくださいよー」と訴えるこばとちゃんの姿がありました。私が溜息をつきながらも窓を開けてあげると、真夏の暑さでへろへろになったこばとちゃんが部屋に入ってきました。

こばと
 ひどいですよー。ちょっとの隙間でいいから、窓を開けておいてくださいよー。

小夜子
 真夏なのよ。エアコンつけてるから、そういつも開けてられないわ。

こばと
 私の来そうな時間を何となーく察してくださいな。

小春
 ちょー自分勝手だしー。

小夜子
 同感。玄関でインターホン鳴らせばいいでしょ。

こばと
 めんどくさいですー。

小春&小夜子
 ・・・・・・

こばと
 ひゃあ。やっぱりエアコンは涼しいですねー。でもちょっと物足りないですねー。もっとがんがん効かせましょうよー。

小夜子
 私は地球に優しい女子大生なの。

こばと
 さては電気代をけちってますねー?

小夜子
 うちはそんなに貧乏じゃないわよ!

こばと
 ま、いいです。それにしてもこう暑いとアイスが食べたくなりますねー。

小春
 私はさっき食べたよ。

こばと
 こばとのは?

小夜子
 ・・・・・・子供か? 台所の冷凍庫にあるから、勝手に食べていいわよ。

こばと
 わーい。あいすだ、あいすだー♪

 こばとちゃんは嬉しそうにぱたぱたと一階まで下りて行き、アイスキャンディーを両手で抱えて戻ってきました。

小夜子
 それさあ、こばとちゃんにとっては、大きすぎると思うんだけど・・・・・・

小春
 いっつもぺろりと平らげてるよー。このまえねー、小夜ちゃんがみっちゃんを連れてきた日なんてねー、アイスを3つも食べたよー。

小夜子
 そういえば、由比ヶ浜に泳ぎに行ったときも、海の家でケバブを1人前平らげていたわね。どういうお腹してんのよ。

こばと
 育ちざかりですかねー。

小春
 全然、育ってないしー。

小夜子
 ・・・・・・始めてもいいかしら?

こばと
 ぱくぱくぱく。どうぞー。冷たくて美味しいですねー。お話をどうぞー。

小夜子
 ・・・・・・ちょっと前のニュースなんだけど、山口大学構内の吉田遺跡から、万葉仮名が書かれた木簡が見つかったのよ。奈良時代の物らしいわよ。

こばと
 万葉仮名ですかー。懐かしいですねー。こばとは平安中期の生まれですけど、古典のお勉強で万葉仮名の練習もしましたよー。

小夜子
 ・・・・・・そうなんだ。急に身近な話題になった気がするわ。

小春
 こはる、ちょー話についていけないよー。ねー、まんようがなってなにー?

小夜子
 わ、きたな。

こばと
 きましたね。

小春
 何が来たのー?

小夜子
 今日もまた思いっきり基礎的な話から始めないといけないってこと。

小春
 ・・・・・・こはる、もう帰る。

小夜子
 あ、冗談よ、冗談。えーと、うん、これは言葉の話だから、ここはやっぱり言葉の妖精にお願いしようかな。こばとちゃん、お願いね。

こばと
 ・・・・・・まあ、いいですけど。万葉仮名というのは、漢字のもつ本来の意味とは無関係に、音だけを用いて日本語を表記する文字のことです。6世紀あたりから固有名詞に、8世紀には歌や書簡で用いられるようになりました。

小春
 何言ってるか、さっぱりわかんないよ。

こばと
 ええと、ではそこの紙に「山」と漢字で書いてみてください。

小春
 山? 書いたよ。

こばと
 で、これを「やま」と読むことを知らない人のために、ふりがなをふることを考えます。

小春
 山を読めないなんて、ちょーあたま悪い人だねー。

こばと
 ・・・・・・あくまでたとえですから。現代なら平仮名をふりますが、奈良時代の人は知っている別の漢字を当てたのです。小夜子さん、そこに「なり(也)」と「あさ(麻)」という字を書いてください。

小夜子
 ほい。「也・麻」と。ね、これで「やま」と読むということがわかるわけよ。

小春
 ・・・・・・あのね・・・・・・山より難しい漢字を使ってる気がするよ・・・・・・こんな字を知っているならね、「山」の読み方も知っている気がするよ?

小夜子
 え!? いや、でも・・・・・・あれ? あれ?

こばと
 そんなことで慌てないでください、小夜子さん。単に順序の問題です。漢字は大陸から少しずつ入ってきたのですから、「山」よりも古くから「也」や「麻」という字が大和の国で知られていたということです。

小夜子
 そ、そうよ。それだけのことよ。わかった、小春ちゃん?

小春
 ・・・・・・わかったけどさー。

こばと
 万葉仮名はもともと「真仮名(まがな)」、「真名仮名(まながな)」と呼ばれていました。昔は漢字のことを「真名」と呼んでいたことに由来します。でも万葉集で多用されていることから、後々の人が万葉仮名と呼ぶようになったのです。平安時代になると、万葉仮名を崩して書く「草仮名(そうがな)」が現れて、そこからひらがなやカタカナが生まれたのです。

小夜子
 この記事にある山口大で発見された木簡に書かれた文字を見てみようか。「霜」という字には「之」、「母」という万葉仮名がふられているわ。

小春
 なるほどー。

小夜子
 面白いのは「雨」ね。これには「不」、「路」という字が当てられているの。つまり、「雨」は動詞として使われていたのね。

こばと
 そうだ! ここでちょっと万葉仮名の練習をしてみましょう! 小夜子さん、そこのパソコンを立ち上げて、万葉仮名の一覧が載っているサイトを出してください。

小夜子
 いいよ。ちょっと待ってね。

こばと
 出ましたね。では小春ちゃんの名前を万葉仮名で表してみましょう。「こ」は「己、巨、木、虚」などがありますね。小春ちゃん、好きな字を選んでください。

小春
 ええとね、じゃあね、これにする。

こばと
 「虚」ですね。「は」は「破、歯、葉、羽、波」、「る」は「留、流、類」などです。選んでください。

小春
 じゃあね、これとこれー。

小夜子
 じゃあ、紙に書くよ。はい。「虚波流(こはる)」。

小春
 あはは、ちょーおかしい! 元の字より、ちょー難しくなってるしー。あははは。

こばと
 何だかわかりませんけど、可笑しくてたまらないようです。

小夜子
 じゃあ私も。できた。「作与巨(さよこ)」。

小春
 あはは、おかしー、背の高い田舎者みたいになってるしー、ちょーおもしろいー!

小夜子
 ・・・・・・そんなに笑うほどでもないと思うけど。

こばと
 小春ちゃんの笑いのツボだったみたいですねー。

小夜子
 あ、そうそう、この木簡よりもさ、もっと不思議な木切れをうちの大学の教授が京都で見つけてね、歴史的な大発見かと構内で話題になってんのよ。ここに教授が写し取った文字のコピーがあるんだけどね。不思議な文字が並んでいるでしょ。ほら、ここ。

 そこには「木磨鳥」という得体のしれない文字が繰り返し書かれていました。

小春
 何て読むのー?

小夜子
 そのまま読むとね、おそらく「こ・ば・と」なんだけど・・・・・・。実物は拡大鏡で見ないとわからないほど小さな文字がびっしりで、何を表しているのかもわからないし、歴史学者さんたちを大いに悩ませているのよ。

こばと
 あ! 思い出しました! それ、私が古典の練習用に自分の名前を書いた木切れですよ! 懐かしいですねー!

小春&小夜子
 ええ!?

<おしまい>

みなさんも自分の名前を万葉仮名で書いてみてね!
  
 


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posted by SAYOKO at 16:27 | Comment(0) | TrackBack(0) | 地理歴史
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