2012年01月06日
魔天楼
田中 芳樹著
出版:講談社
薬師寺涼子シリーズの第一作目ですね。
かなり古い作品なのでお台場がまだ草っぱらで、そこにど〜んとホテルが建っている設定になっています。
そのホテルで警察官僚OBの出版記念パーティーがあり現役警察官僚が多数出席します。
もちろん薬師寺涼子警視も不幸な部下を従えて出席。
そのホテルにはヨーロッパから輸入した大理石が壁の一部に使われています。そこにはクモのような不思議な柄が刻まれています。
壁の中を、床を水の中のように行き来する不思議な怪物の出現!
そしてホテルにいた人たちはみな閉じ込められてしまいます。
司令塔である警察官僚すべてが人質!
誰が救出するのでしょう?指揮をとれる人はいるのか?
そんなか ドラキュラもよけて通るといわれる”ドラよけお涼”こと薬師寺涼子警視と泉田警部補が怪物に立ち向かいます。
美しいが破天荒な薬師寺警視のわがままぶり満載の小説です。
読むととってもスッキリするのは何故でしょう?
向かう所敵なし!負ける戦はしない!
こんな強気の生き方に惚れ惚れするからかもしれません。
薬師寺涼子シリーズは漫画化もしているし、DVDもありますが、まずは小説で読むことをオススメします。完成度やイメージをまず小説で得てからのほうが漫画やアニメで楽しめると思います