2011年12月05日
あかりの湖畔
青山 七恵著
出版:中央公論新社
たったひとつの家族だからこそ、打ち明けられない「秘密」がある――。
山の上にある大きな湖、その畔をめぐる遊歩道の奥に、食堂と土産物屋を
兼ねた「お休み処・風弓亭」がある。麓の温泉街で観光案内所に勤める
父に代わり、店を任されているのは三姉妹の長女・灯子(とうこ)。
次女・悠(ゆう)は恋人の就職を機に東京へ出て女優を目指し、
高校生の三女・花映(はなえ)もまた将来は美容師になりたいと言う。
26歳になった灯子だけが「天上の人」とからかわれながら、生まれ育った
湖畔でいつまでも変わらぬ暮らしを望んでいた。かつて家を出ていった
母親の不在を埋めるように、妹たちに言えない彼女だけの「秘密」を
抱えて。
ある日、外界から一人の青年・辰生がやってきて街に住み着く。妹二人は
彼こそが灯子の「運命を変える」相手になるのではと噂しあうが……?
あらすじを読んだだけでも、買って読みたいと思わせるような内容です。ただ、恋愛だけだったらチョット無理かもしれません。
著者の青山七恵さんは
1983年埼玉県生まれ。筑波大学図書館情報専門学群卒業。「窓の灯」で文藝賞を受賞しデビュー。「ひとり日和」で芥川賞、「かけら」で川端康成文学賞を受賞。
と輝かしい受賞暦がありますが、むしろ、娘の先輩か・・・。(学類は違うけど)と思ったら親近感が沸きました。
温かいひと時を生姜紅茶で過ごしましょう
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