今年は薔薇が華やかだ。
野菜作りを始めて、
植物は基本的にpH(ペーハー)に
左右されると言うことを知った。
植物とpHについて調べてみると、
調べた結果にばらつきがある。
それだけ判断が難しい、
と言うことなのだろう。
なぜpHに左右されるのかと言うと、
その植物の好みだろうと言うことに
なってしまった。
酸性土壌で長く育ってきた植物、
アルカリ土壌で育ってきた植物、
人間にだって暮らしやすい環境って、
個々に持っていると思う。
自分の生きてきた環境に対する耐性と
順応なのだろう。
またある資料によると、
pHが中性以上になると、
微量要素が効かなくなり
酵素が作用しなくなると言う。
その為に植物代謝が行われなくなる。
代謝が行われなければ生育不良を起こすし、
病気にもなる。
微量要素とは、
鉄、マンガン、ホウ素、銅、亜鉛、モリブデンなどで、
モリブデンを除き、
酸性側で良く溶けると書いてあった。
pHは7が中性で数値が7より小さければ酸性、
7より大きければアルカリ性である。
このpHの数値とは、
水素イオン濃度を指数表記した時の値で、
水素イオン指数と呼ぶ。
水素イオン濃度を数式で言うと、
10−p (mol/L)で、
指数部のpが水素イオン指数である。
べき乗なので指数である。
酸性の原因は水素イオン[H+]で、
アルカリ性は水酸化物イオン[OH−]である。
双方のイオンはイオン積で表され、
KW=[H+]×[OH−]となり、
純粋な水(中性)は、25℃、1気圧で、
[H+]=[OH−]= 1.0×10-7 (mol/L)
であるから、
KW={1.0×10-7 (mol/L)}×{1.0×10-7 (mol/L)}
となり、
KW=1.0×10-14(mol/L)2となる。
ゆえに、
p’[OH−]=14−p[H+]なので、
[H+]が増えれば[OH−]が減ることになる。
少し話が難しくなってしまったが、
要はpHの値で植物の生育が
左右されると言うこと。
ここでさらに難しくなってくるのが、
微量要素の溶解などのことを考えると、
与える水のpHは6.8辺りが
最良であると言うが、
最適土壌にアルカリ性を示すものもある。
土と水でどうバランスを取ったら良いのか、
これも頭の痛い問題である。
ちなみに自分の家の水のpHを計ってみた。
上水道水=6.8
地下水(井戸水)=7.7
雨水=5.15(かなりの酸性雨)
植物に水を撒くとき、
今は地下水を使っている。
電気代だけで済むから。
でもこの数値からすると、
上水道の水を使った方が
植物に良いのでは、
と悩むところだ。
薔薇に適した土壌は弱酸性。
鹿沼土などを追加して酸性土とした。
必要な栄養素も野菜とは違うようで、
薔薇専用の肥料を与えてみた。
発育も以前とは見違えるようで、
貧弱な薔薇からグラマラスな薔薇へと、
変身をとげた。
これは、たんぽぽ
生き物を扱うと言うことは、
何であろうが大変なことである。
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