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2016年09月07日

とどのつまり

人間関係は難しいと言われるが、関係が難しいのではなく相手の心の先が読めないだけのことである。
その関係には友好的か敵対的かどうでもいいかの3通りしかない。
友好的だった人がある日突然、そうでなくなる。
特に安心しているとその事象に気づかない。
現実は着々と進行しているはずなのだが、その信号に気づかないため相手は手段を変えてくる。
友好的と思っていたある人物の空き地に車を停めさせて貰っていた。
お互いの関係は良好で、料理を作っては差し入れしたり、
話し相手になってあげたり、困ったときには手を差し伸べたりと、フレンドリーな関係を築けていたと私は思っていた。
だが、突然車の幅寄せが始まった。
私の入るスペースが確実に狭くなっている。
窮屈な場所にねじ込むように駐車していたが、
この日だけかと思っていたら、その幅寄せは毎日続いた。
この時は何かおかしいとは思ったが、悪意があるとは思えなかった。
1ケ月ちょっとの幅寄せ事件が続いたある日、相手は品を変えてやってきた。
空き地の駐車場の件だけど、雑草が伸び放題で自分だけではもう手に負えないのでどうしたら良いだろうかとの相談である。
シルバーセンターに刈り込みを頼むか、草が生えないようにシートを張るとか、いっそコンクリートで整地しようとか、何か良いアイデアはないですかみたいな相談である。
全ての表現が曖昧過ぎて私には何が言いたいのか少しも理解できない。
何をやるにしても処置にはお金がかあるんですよね〜、どうしたら良いでしょうね。
と、相談と言うより費用負担を迫って来ているような内容の話を持ち掛けてくる。
この時点で既に相手の作戦は着々と進んでおり、私の方はと言えば、追い詰められているとは一向に気づいていない。
急に費用の負担など言われても即答できないので、とりあえず明日の朝、息子と2人で草刈り機を使って除草作業を行うと告げ、翌朝実施した。
汗だくになりながら何とか午前中に作業は終了した。
これで当面の問題は解決できたはずとこの時点で思っていた。
翌日、相手は除草のお礼に家に来たがなぜか言葉が浮いている。
除草作業をすることが期待する行為ではなかったようで、その後も息子に会うたびに前述したシルバーセンターの話やら除草用シートの話、コンクリート整地の話を持ち掛けてきていたらしい。
それから2週間ぐらいが経ったある日、本音が我が家にやってきた。
前置きではこちらを気遣ったり愛想笑いをしたりしていたが、ついに駐車料金を頂きたいとの話を切り出してきた。
私も無料で使い続けようとは一向に思っていないので、相場の金額を提示し双方の了解で話は終わろうとしたのだが、その直後、毎月払いでは面倒でしょうから、今月分から半年分まとめて払って下さい。えっ、先払いで半年分ですかと問うと、そうですと返事が返ってきた。
何かおかしい。
駐車料金6ケ月分前払いなんて話、聞いたことがないよ、と言えばそれに対する返答はなく、どうせお金を払って借りるならもっと近くにある空き地を借りた方が便利で良いのではとの提案も出てくる。
うむ、やはりおかしい。
お金が欲しいだけではなさそうだ。
今借りている空き地は家から50mほどで、苦になるようなそんなに遠い距離ではない。
それからも曖昧な話をのらりくらりと繰り返す。
車の位置を変えてほしいとの話も出てきたので、最近車が幅寄せされて停めずらいのだけどと言うと、切り返しが下手なのでどうしてもあの位置なってしまうのだという。3ケ月前は出来たのに2ケ月前からは出来なくなったのか、そんな話があるものかと相手を疑問視する。
そんな話を聞いている私は、だんだん腹が立ってきた。
どうも要求の本質が違うようだ。
単純に追い出したいだけなのだ。
事実、明け渡した翌日に相手の車は定位置に収まっていた。
あ、これで終わったなとその時思った。
この時は少し考えてから結果を出すということで話を終えた。
翌日の早朝、私の車を空き地から外に出した。
私の車の姿がなくなったその空き地には、定位置に収まった相手の車の姿があった。

私はギブアンドテイクだと思ってその相手と家族的な付き合いをしてきた。
駐車も自分から要求したわけではなく、相手から空き地の提供をしてきたのでそれを受けただけの話だ。
これ以外は何も存在しない。
付き合いが始まった時、相手には災難が続いていた。
困っていた時はいつでも助けてあげた。
だから相手からは感謝の言葉を何度も聞いていた。
しかし、今は事務的な会話になっている。
私のギブにも時効があったようだ。
持ちつ持たれつの関係に終止符は打たれた。
人は心変わりする。
何かの切っ掛けで、思想であったり価値観や損得などで心が変わる。
その移り変わりを予測することは簡単なことではない。
しかし、それが人間だと言われれば返す言葉もないが、これが人間だということも忘れてはいけない。
こんな時は、さらりと身をかわすことにしよう。


IMG_5134b.JPG
posted by kaz at 17:03 | Comment(0) | TrackBack(0) | 生きる
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