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2015年09月30日
素朴なおやつ「やせうま」
やせうま とは?
大分県の郷土料理です。
幼いころ別府で育ちました。
おやつによく食べたもののひとつに
「やせうま」があります。
素朴な味でたまに食べたくなります。
お彼岸なので、作ってお供えしようと思います。
「やせうま」の由来を調べてみました。
平安時代に都落ちし、
豊後の片田舎に住んでいた一族の幼君が、
乳母の 八瀬(やせ)におやつをせがみ、
八瀬はそのたびに小麦粉をこねて
きな粉をまぶしたものを食べさせました。
子供は喜んでやがて 「八瀬、うまが欲しい。」
「やせ うまがほしい」
と言うようになった・・・ということです。
(「うま」とは幼児言葉で「まんま」のことです)
作り方
1、小麦粉に塩を入れ、熱湯を注ぎ、こねます。
耳たぶほどの柔らかさになったら
ラップをして最低30分ほど寝かせます。
(前日冷蔵庫で寝かせるとよく伸びます)
薄力粉 1カップ
塩 ひとつまみ
熱湯 80cc位
熱いので、割りばしで
かき混ぜます。
小麦粉がパラパラ
してきたら手でこねます。
このお湯加減で
おいしさが決まります。
冷蔵庫に入れるときは
ラップにくるみます。
30分〜1時間位なら、
ボールの中の生地に
直接かぶせて置きます。
2、まな板に粉をふり、棒状にします。
手にも粉をつけ、太めの棒状にして半分にします。
それをさらに細長くして、1.5cm位にカット。
強力粉なければ小麦粉
(強力粉はさらさらしてやりやすい)
1.5cm幅にカットしたものは
両方の手のひらであわせるようにして、
くるくると細長く小さめに丸めて
端から順に並べていきます。
3、全部並べたら、ラップをかぶせ
20分ほど寝かせます。
急ぎの時は15分くらい、
できれば30分以上寝かせると
生地の伸びがいいです。
4、鍋にたっぷりの水を入れて沸かしている間に
きな粉を作っておきます。
きな粉 50g
砂糖 40g or 50g
塩 3つまみほど
混ぜ合わせておきます。
(塩を効かせたほうがおいしい)
5、次に沸騰したお湯の中に入れていきます。
平たく細長く、両手の3本指で
伸ばしていきます。
細だんごの端からではなく、真ん中から
左右に伸ばしていきます。
伸ばしながら鍋にいれていきます。
よい状態にできた時は、途中でぷつんと切れず、
気持ちよくのびます。
必ず沸騰した中に入れてください。
浮き上がったらいいのですが、
それ以上茹でても大丈夫。
これを「ひもかわ」といいます。
6、浮いて来たらざるにあげ、
素早くお湯を切って、
きな粉の中に入れ、まぜます。
ひもかわが多いようなら、
浮いてきたらざるですくってよくきり、
きな粉をつけていきます。
粉カップ1杯ほどならば
全部茹でていっぺんにざるにあげ、
きな粉に入れて混ぜ合わせます。
混ぜ合わせて、
きな粉が残る位がいいです。
7、できあがりです。
余ったきな粉もかけると美味しいです。
* * *
(*'▽') 大分ではひもかわといいます。
(とん汁のようなものに入れるとだんご汁という)
愛知ではきしめん、山梨ではほうとうなど
それぞれ似たようなものがあります。
でも、手作りには違う美味しさがあります。
失敗することもあります。
うまくいった時は、粉っぽくなく
厚ぼったくなく、とてもなめらかです。
(*'▽') 我が家のおぜんざいには
白玉のかわりに、
この「ひもかわ」を入れます。
薄くよく伸びたものはとろけるようで、
とても美味しいんです。