ラノベぐらし！

『ゴスロリ卓球(ピンポン)』の感想・紹介です。
「天使の3P!」、「ロウきゅーぶ！」の作者さんの新作！


ゴスロリ卓球(ピンポン) (1巻)　/　蒼山 サグ
おすすめ度★★★★★
ハーレム度★★
お気に入り★★★

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主人公は高校の卓球部のマネージャーをしている、普通の男子高生。名前は坂井修(さかい おさむ)。
卓球部のワンマンエースにして修の幼馴染みである斉木羽麗(さいき うらら)が突然姿を消してしまいました！

しかし修はある日、羽麗を発見。そのまま追跡を開始。そして羽麗の驚くべき境遇を知ることになります。
羽麗は、父親の抱える8000万円の借金返済のため、大金持ち達が主催する裏賭博場で卓球をすることになっていました！
ゴスロリ衣装を身にまとい、選手の勝敗に途方もない金額を掛けて行われる闇卓球の世界。修は羽麗を助けたい思いで、この裏世界に足を踏み入れるのでした……。


(天才卓球少女、斉木羽麗！)


「ゴスロリ卓球」というタイトルや、裏表紙の説明文などなかなか強烈な作品ですね……。
『父親の抱える8000万の借金返済のため、金持ちが主催する裏賭博場で戦うというのだ。その賭博は、ゴスロリ服を身にまとった少女たちの勝敗に途方もない金額を賭けて行われる”闇卓球”』……設定やら作者さんの性癖やらがかなりぶっ飛んでいます。
あと個人的にイラストレーターの『マナカッコワライ』さんの名前のインパクトも強い……。

作者さんがこれまで小学生ヒロインがいっぱい登場するような作品ばかりだったので、もっとロリロリした内容を期待してたんですが……。あんまりロリ要素はありませんでした！残念！主人公含めて高校生でした！

読んだ感想ですが……。
なかなか面白かったですし、興味深いお話でした！2巻もありそうなので多分買うとは思います。
ただ、「ゴスロリ」と「卓球」と「賭博」の組み合わせがやや強引だったり、お話の進め方がちょっと無理があったり。
『閉まる直前の車のトランクに見つかることなく自分のスマホと投げ込む』とかどう考えても不可能でしょう！最後の引きというか2巻へ向けての引きの部分でも、修にふさわしくないバカで軽率過ぎる、取り返しのつかない行動をとります！しかも何の根拠もなく！予想だけで！所々の違和感は正直否めないです。

この作者さんが元々こういう趣向を持っているのかもしれないですけど、『女の子が不幸な目に遭う』というシチュエーションになかなかそそられるモノがあります。(悪趣味とか言わないで下さい……)
これまでも小学生が意外な程エグい目に遭ってきましたし。不幸な境遇なのに暗くならないよう楽しく描かれるあたりに独特な魅力があります。とても健気！キャラに親近感が湧いてきます。

ハーレム要素が無くなったのは残念かも。この『ゴスロリ卓球』には確固たるヒロインが1人います！2巻以降はどうなるか分かりませんが……。なかなかキャラの濃い女の子です(笑)

卓球中の異様な緊張感や、ちょっと胸糞悪くなるような金持ちの発言など、いろんな部分で心を動かされる作品でした。良かったです！
(ただもう一度言いますけど、ロリハーレムが無くなったのは残念！)