京急踏切事故

9月5日午前11時40分頃、京浜急行の列車が踏切でトラックと衝突する事故がありました。
事故調査委も現地に派遣されたようなので、原因などの詳細はこれからまとまっていくでしょう。

それにしても京急の信頼の厚さよ。
当初、踏切の安全システムに問題はなかったかという論調の報道もありましたが、それにSNSでバッシングを浴びせるという場面も。
「マスコミは無くなっても困らないけど、京急が無くなるのは非常に困る。」とか

絶大な信頼があるんですね、京急。
不断の努力の賜物、同業者として見習いたいです。本当に。

報道を見る限り、踏切には3Dレーザー障害物検知装置があり、また現場に居合わせた京急の社員が非常ボタンも扱っているとのこと。
踏切の遮断機はトラックが侵入してから降りてきてるとのことで、踏切の特殊信号発光器(特発)はすぐに動作したと思われるわけです。
しかし、列車の運転士は非常を躊躇したようで、結果としては相当な速度でトラックと衝撃したようです。

踏切はその場所の最高運転速度において運転される列車が接近したときに、35秒ほど前に警報器がなり始め、その後数秒で遮断機が降りるようになっているものが多いようです。
障害物検知装置が設置されていれば、警報機の鳴動とともに障害物の検知を開始し、障害物があれば特発を点滅させて列車に異常を知らせます。
特発は、非常ブレーキをかけることでその踏切までに停止できる地点に列車が来たときに運転士から確認できる位置に設置されます。
おおむね、踏切から600〜800m手前で確認できる位置に設置されますが、だからと言って単純に踏切の800m手前に置いたのではそれを通り過ぎるともう運転士は見ることができないので、できるだけ踏切に近い位置に設置され、必要により複数設置されます。
特発を認めた運転士は非常ブレーキを扱うわけです。

一見理にかなった安全装置ですが、踏切が鳴動を始めてから時間が経てばその分列車は踏切に近づいているわけで、障害物検知装置が働いても非常ボタンを押しても時既に遅しで非常ブレーキをかけたところで間に合いません。
ですから、踏切が鳴動を始めたら絶対に踏切に侵入してはいけません。

障害物検知も非常ボタンも、踏切が鳴動を始めたときに直ちに反応したり押されたものでなければ有効ではありません。

評論家の方もおっしゃっていましたが、警報の開始を早めれば安全上は良いですが遮断時間が長くなり、踏切は安全性と利便性の板挟みになりながら運用されています。

これまでの報道を見る限りは運転士は特発を認めながら非常扱いを躊躇したようです。
個人的には都会の踏切は開かずの踏切が多いので、しびれを切らした歩行者が直前横断をするなど、日頃から特発が動作することが度々あって、感覚が麻痺してしまっていたのではないかと推測します。

トラックの運転手が狭い道に迷い込んだ経緯といい、様々な背後要因が絡んだ事故に思えます。

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プロフィール

デンマニ
鉄道会社に転職しました。 鉄道って独特の世界だなぁ... こんなに危険が伴うお仕事とは思わなかった。


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