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2016年11月24日

ディアボーイズの続きが見てみたい141話 〜表彰式〜

表彰式

1位 湘南大相模 3勝0敗
2位 瑞穂高校  2勝1敗
3位 横浜学園  1勝2敗
4位 大田原高校 0勝3敗


ベスト5
G  高階 トーヤ
G  小原 充
SF 布施 歩
PF 湯川 楓
C  梁川 慎司


MVP   布施 歩
得点王   湯川 楓
アシスト王 高階トーヤ


チャー「何イライラしてんだよ。歩ちゃん。MVPとったじゃん」

布施「く〜、よく考えたら得点王もアシスト王も瑞穂の二人じゃね〜か。しかも、スティールやリバウンドもあの二人に負けてるんだ」

チャー「いいじゃん、試合にも勝ったし、誰もそんなとこ見てね〜って」

布施「くそ〜〜〜、瑞穂め。ベスト5に入っているだけでイライラするぜ」

梁川「ダメだな、こりゃ」



表彰式には興味のない湯川は寝ていた・・・


神奈川県で2位になりながらも、1年生達は反省しているのであった。頭の中は関東大会に切り替え、更なるレベルアップを図ろうとしていた。


トーヤ(ふぅ〜。関東大会か。明和や成田もくる。代が変わっても相当強いって榊原さん言ってたしな。2位に入れたとはいえ、うちはまだまだだ。練習しないと厳しいな)


氷室(今回は私も反省しなくちゃ・・・色々な作戦を練って臨んだ試合だったけど、全ての作戦において、後手に回ってしまった・・・作戦が失敗したり、後手に回るのは仕方のないことだけど、その時の切り替えしや判断、他の作戦を出す事が遅かったわ。自分達が出来る能力を最大限に生かすのが監督の仕事。この子達の100%を出す事が出来なかった・・・)


杏崎(みんな・・・この悔しさを忘れないでまだまだ上を目指したい)



表彰式も終わり、選手達は帰路についていた。



高階の前に布施が現れる

布施「おい」

トーヤ「ん?ありゃ、どうしたの?布施せんせ〜」

布施「明和はとんでもなく強いぞ。茨城を間違いなく1位で通過してくる。当たっても、負けるんじゃね〜ぞ。決勝まで上がってこい」

トーヤ「あれ?もしかして激励しにきてくれたの?」

布施「そんなんじゃない。関東大会の決勝でお前等に30点差をつけてやろうと思ってな。その為だ。結城は知っていると思うが、長瀬の弟に気を付けろ。長瀬佑だ。あいつを抑えなきゃ、結城を自由にさせてしまうぞ」

トーヤ「長瀬佑・・・なんで知ってるの?」

布施「練習試合をしたんだ。連携にはまだまだ雑な部分があったっけど、下手すりゃ去年の長瀬さんよりも厄介だと思うぜ」



トーヤ「わざわざ、ありがとうな」

布施「ふん、別にお前等のためじゃねぇ。俺の為だ」



トーヤ「ふふ、情報くれたから、関東大会決勝ではちょっとだけ手加減して戦ってやるから安心しなよ、せんせ〜」

布施「なっ」

トーヤ「じゃあね〜、センセ〜。ばいば〜い」

布施「うっせ〜、早く帰れ」



布施の後ろから現れる湘南大相模のメンバー

チャー「素直じゃないね〜歩ちゃん。情報なんか送っちゃってさぁ〜」

布施「うっ、盗み聞きしてたな」

大門「盗み聞きって、ロビーのど真ん中でしゃべってて盗み聞きもクソもね〜じゃん」


チャー「ちょっと期待外れ・・・だったんでしょ」

布施「・・・」


チャー「後半、退場者が出て、うちがリードを取った時、湯川楓が来る。と思った」

布施「ああ」

チャー「でも、こなかった・・・あれはどういう意味なのか・・・本当に俺達が強くなったのか?それとも・・・湯川が・・・」



布施「今年の湘南大相模はどこにも負けない・・・インターハイを制覇するまで一つも取りこぼしをする気はね〜。俺達は強くなっているはずだ」

チャー「ふふ、まぁ今回はそういう事にしておきますか」


布施「次こそは・・・次は絶対・・・一度くらいは湯川楓を抑えてみせる」


湘南大相模、点数では瑞穂に圧勝しているように見えるが、実は湯川楓は抑え込めていない。この悔しさが彼らを更に強くするのであった。神奈川のバスケレベルは無茶苦茶高くなる。いや、この2校がいる為に注目が集まるようになる。


高階トーヤと布施歩が、少しだけ分かり合えた新人戦となったのであった。


DEARBOYS NEXT




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