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2017年12月12日

ディアボーイズの続きが見てみたい220話 〜姿勢の良いドリブル〜

日拓監督「おい、北沢。あちらのエースにつけ」


北沢「はい」


西村「え??監督、俺は」


日拓監督「お前は調子に乗ってないで攻撃に専念しろ」


西村「はい」(チェッ。これからとめるところだったのに)





結城「やっと北沢さんとやれますね」

北沢「・・・まっ、頑張れや」

結城「去年は、天童寺にも、北沢さんにもやられましたけど・・・今年は本気でインハイ制覇狙ってますから」

北沢「ふふ、楽しみにしているよ。その前にしっかりと県大会で勝ってくるんだな」

結城「それはどうも」





ダムダムダム


佑(・・・)


長瀬(我が弟ながら、ドリブルの姿勢が綺麗なのは認める・・・ここだ、とれ・・)


シャッ


長瀬佑の高速パスは、長瀬の顔の横を突破していく。このパスに反応していたのは、結城一人だった。


長瀬「??」(しまった)



パシ


結城「ナイスだ、佑。うぉぉぉぉ」



綺麗なパスがディフェンスを遮るようにして結城に渡り、結城はすぐにシュートを放つ





バシ

結城「・・・???」





北沢「甘いっつうの」


北沢にブロックされた。




日拓監督(スティール。パスカット。マンマーク。ブロック。どれをとっても、既にトップクラスだ。今すぐBリーグに入っても通用する実力だな)

西村(う、嘘だろ。パスにも反応できなかった)

神田(さすがだな。あのポイントガードのパスは完璧で一瞬離されたが、すぐに間合いを詰めた。しかもブロックのタイミングもドンピシャリだ)





慌ててボールを拾う結城。ゴールを見ようとすると、目の前には・・・


北沢「俺から簡単に点を取れるかっての。去年でわかっただろ。仲間にお膳立てしてもらっても、そう簡単に点をやるかよ。ほら、スカイフック・・見せてみろよ」


腰を落としている北沢がいた。


結城(カチーン)「く、くそ」




黒川「おちつけ、希」

氷川「そうだ。一回戻せ」



結城「!?」(そ、そうだ。俺はまた、一人で・・・何やってんだ。全然成長してい・・・)



パンッ




「ナイススティール」


北沢「よそ見せてちゃ駄目だろが・・」


シャッ


前方にボールが投げられる。



速攻からの・・ ドガ〜ン


「神田、神田、神田」


神田の派手なダンクが決まった。




結城「み、みんな・・ごめん」


明和監督「キャプテンさんよぉ〜。気にする事ないんだ。格下相手と戦って、負けられないのは向こうだっぺ。お前等はまだ高校生。好きに・・・自由にやればいい。ふん」



結城(監督・・・)「はい!」






長瀬「く、佑、次はそう簡単にさせない」


佑「俺も負けてないよ」




ダムダムダム


明和監督(長瀬よ、わるいがポイントガードとしての素質は、お前よりも弟の方がありそうだ・・・希と組むことで日に日に成長しておる。もっと早く気付くべきだっただ・・・わしも監督としてはまだまだじゃのう)




兄弟対決が始まるが、佑はすぐにパス。


一発でさばくパスを使うのかと思いきや、パスを回す時も多い。


明和のメンバーの特長をよく熟知している佑にとっては、アニキのようなクロスオーバードリブルや、カットインを使わずともボールを回す事でディフェンスにスペースを作る事が出来た。




そして・・・





キュキュキュ






佑「こっちです」



そのスピードで自ら入る事も出来る。




パシ。



シャッ


ミドルレンジを放つ佑



「すみません、ショートです」



ガンッ


外れたボール。


「リバウンドォ〜〜〜」


フワッ


トン

「チップアウトか」
「スクリーンしっかりしろ」




北沢(違う)




パス


「タ、タップシュートでおしこんだぁ〜〜」

DEARBOYS NEXT









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