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2016年02月13日

ディアボーイズの続きが見てみたい41話  〜保科唯斗 デビュー〜

観客席で話をしている二人


トーヤ「保科さんがあんな抜き方されるなんて・・・やっぱすげ〜な」


杏崎「うん。やっぱり田沢さんは、日本人で唯一NBAプレイヤーになった人だし。日本のトッププレイヤーだもん」


トーヤ「それにしても、あっさりと抜かれすぎだろ。哀川さんを少しだけでも止めた人だぜ」(まぁ少しだけど・・・)


杏崎「あの保科さんだって緊張ぐらいするんじゃないんですか?これ、デビュー戦なんですよね」


トーヤ「まぁ。そうだな。よ〜し、俺が叫んで保科さんのテンションをあげまくりぃ〜!にしちゃうか」


杏崎「余計な事しないでよ。トーヤ君」


トーヤ「う・・・・」




コートでは

薬師丸「どうした唯斗。今完全に抜かれてたのに、何で追いかけなかったんだ?」


保科「抜かれたの気付かなったんだ・・・」


薬師丸「抜かれたのに気付かない??そんな事あるのか?」


保科「俺、やっぱ緊張してんのかな・・・」


「おい、何やってんだ。攻めるぞ」


保科・薬師丸「はい。すいません」


保科(とりあえず、今日の指名は攻撃だ。抜かれた事は忘れよう。今は攻める事だけに集中だ)


保科「スクリーンかけて下さい」


ガッ。スクリナーによって、フリーになる保科。そこへパスが入る。
やや3ポイントラインの内側。すぐさま薬師丸にパスをさばく。


(このデカイでもう一回勝負か?叩き潰してやる)



すぐに中に切れ込む保科

保科(こっちだ元)


薬師丸(わかってるって唯斗)


声を出さなくてもわかる何度も繰り返されていたコンビネーション。


薬師丸はパワードリブルで、相手を押し込みながらすぐに保科へリターンとなるパスを出す。


リターンパスから中に切れ込む保科。


田沢(こいつやっぱスピードは一流か。だが)


レイアップの体制をとる保科。


田沢(読んでるよ)


保科のレイアップに合わせてブロックに行く田沢。


身長差があっても、完璧なタイミングでブロックにいくと止めれる。という事が観客にも見て取れるシチュエーションであった。


保科(なんでこいつチビのくせに俺のシュートブロックにこれるんだ。チクショー。こんな時どうすれば・・・あっ)


右手で持っているボールを左で抑える。田沢のブロックショットをダブルクラッチでくぐる保科。


保科(哀川、技借りるぜ)


トーヤ(おっ、あれは。俺の・・・)


哀川の技を借りると思っている保科と、自分の技を盗まれたと思っている高階がいた。



観客「おおおおおぉ〜空中で田沢をかわしてる」


ダブルクラッチが放たれる。

シュッ





ガン



薬師丸「任せろ唯斗!!」


バシ。薬師丸が強引にリバウンドを奪い取る。


薬師丸「もう一回飛べ。唯斗!!」


強引にゴール前にパスを出そうとする薬師丸。


保科(任せろ元)


ゴール前に向かう保科、何度も二人で合わせてきたコンビネーション。この二人のコンビネーションは、始まると止められない。



で、あれば始まる前に止めればいい。


バシ!!


パスをしようとする薬師丸、その刹那、田沢のスティールが炸裂。


薬師丸のパスは出せなかった。


「そっこう〜〜〜」


「おおお。はええええ」


パス。


一瞬でレイアップが決まる。



トーヤ「これがプロか」


杏崎「うん、むちゃくちゃ早いよね。保科さんのダブルクラッチまで悪くなかったけど、あの完璧なタイミングのブロック・・・身長は関係ないって事がわかって勉強になります。まるで哀川さんみたい」


トーヤ「そうか???あれくらいなら湯川っちも余裕でやってくるぞ」


杏崎「・・・??」(高階君、湯川君と練習してるから感覚が・・やっぱり成長している)



たった一人のプレイヤーにブロックに来られ、スティールされた。


二人のコンビネーションは一人の個人技で、何もできなかった。


監督(まだ、早かったか・・・相手が悪すぎたのか・・・)


保科・薬師丸「・・・」


悔しさよりも、呆気に取られた表情の二人であった。


そこへ観客席から叫び声が聞こえる。



トーヤ「ほ〜し〜なさ〜ん。何やってんすか。杏崎が怒ってますよぉ〜〜〜」


声に気付いて観客席を見る保科
「あっ、うわぁ〜、さっとみちゃ〜ん!!!来てくれたんだ。よぉ〜し、俺やる気500倍くらいでたもんね」


髪をくくりなおした保科。気合の入った表情に変わっていた。


指をさして挑発する保科
「おい、見てろよ、田沢さん。こっからすげ〜もん見せてやる」


田沢「へ〜おもしろいじゃん」

さすがに「さん」付けの保科であった


DEARBOYS NEXT



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