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2017年05月08日

ディアボーイズの続きが見てみたい187話 〜沢登さんのメッセージ〜

リズムを変えた湯川がドリブルで切り込もうとする。


タイミングがわかっていたように森山もそれに合わせる


湯川(できるな) 森山(はやい)


沢登(・・・)



キュキュキュ


さらに体を低くしてドリブルを続ける


森山(この大きな身体で何て低い姿勢をとるんだ)


身体を低くした湯川がゴール下に切り込むと思っている森山は、そのスピードに振り切られないに、身体の角度を変える。


キュッ!!



森山「・・・」



湯川の選択はストップ・ザ・ジャンプシュート


早いドリブルからのミドルのストップ・ザ・ジャンプシュートは、線がある3ポイントよりも距離感をとりにくく、選手によってはシュート確率はガクンと落ちる。


単純なシュートであるが、早ければ早い程・・・選手との駆け引きがあればある程、シュートの難易度は難しくなる。



トーヤ「湯川っち気を付けて!!」


このプレーを読んでいた沢登が湯川のジャンプシュートをチェックしにいっていた。


湯川(はえ〜じゃね〜か!でも、届かね〜ぜ)


沢登のブロックの上が湯川の打点である。

沢登のブロックでは湯川のシュートに触れる事ができない



「た、たか〜〜い。沢登さんの上だ」



沢登(何も、ブロックするだけがディフェンスじゃね〜)


哀川(・・・)


シャッ シュートが放たれた。


湯川「チッ。リバ〜〜ン」



瑞穂メンバー「???リバン?」



トーヤ「バカ!全員ボールから目を切るな。100%のシュートなんてないんだ」



柏木「当たり前だ、トーヤン。こいつのシュートが入るわけね〜〜」


湯川「うるせ〜。アホ」

ガンッ!


榎本と四井は湯川のシュートが入ると思い、ポジション取りをやめ、ディフェンスに戻ろうとしていた。


ただ、柏木だけは集中を切らしていなかった。
(↑こいつはただ、湯川のシュートが外れると思っていただけだが)


柏木「リバウンドで俺にかなう奴なんか、い・・・ね・・・」


パシッ!!


タン
哀川「ふぅぅぅ」


柏木「ぬあぁぁぁ、こんなチビ助に負けたぁ〜〜」


哀川「ナイスディフェンス!沢」


にやっと笑う沢登
「ああ」



柏木「てめ〜〜、コギツネぇ〜〜。ブロックも届いてね〜フリー同然のシュートを外すんじゃね〜〜」

湯川「うるせ〜〜。見えなかったんだよ・・・」

榎本「・・・」



湯川(一人おもしれ〜奴がいるじゃね〜かよ。あんな奴が日本にいたなんて・・・日本のレベルが低い、なんて言ってた奴はだれだ・・・シュートに入る前からずっと、俺の目とゴールの間に手を入れてやがった。下手にボールに行くとファールになる。かといって、ブロックは届かない。俺がシュートモーションに入る時から、目の前に手を置いて、俺の動きに合わせて視界をさえぎるためだけに、手を動かすなんて・・・恐らく、あそこまで完璧に隠されたのは偶然だが、狙ってたな・・。和君がそれにあわせてランニングリバウンドを飛んでいたしな)



ボールを持つ沢登。

藤原(相変わらず恐ろしい奴だ。さっきのプレー、完全にはまったけど、あそこまで完璧にはまるケースも珍しい。何回やって一回あるかどうかのディフェンスだ。それを一発目にやるところがあいつのすげ〜ところだ)



ゆっくりとドリブルをしている沢登。

トーヤ(この人、油断したらいきなり3点とか打ってくるんだよな・・・ディフェンスしててもオフェンスしてても読めない人だ)


トーヤと向かい合っている形の沢登


トーヤが腰を落とした瞬間


シュートモーションに・・・


トーヤ(やっぱ打つのね)


キュキュ 一気に距離を縮める高階


藤原(ガードの考える事は、一緒だよな。トーヤはまだ思いつかね〜か)


シャッ


高階の顔の横を高速パスが飛んでいく。


ハイポストでボールを受け取るのは森山


マークするのは湯川。森山にとってはさっきの借りを返すチャンスでもあるが・・


すぐに哀川にパス。


基本的なポストプレー。


四井をスピードで上回る哀川が一気にゴール下に駆け抜けてシュートを決める。


藤原(・・・)


トーヤ「普通のプレー・・・か」


湯川「高階、今のプレー。普通だったな」


トーヤ「ああ。あれが沢登さんのメッセージだな」


湯川「ああ。そうだな。」



DEARBOYS NEXT






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