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オールドカリモクのKチェア修理3

長らく放置していたが、Kチェアの修理が終わった。
前回は分解の話であったが今回は組み立ての話である。

組立てとはいっても、前回の分解と逆の手順で作業するだけである。



前回、取り外した裏布は洗濯し、アイロンで伸ばしておいた。


表面に見えてくる部分を新品の材料で作ってしまうとその部分が
若干浮いたような形になってしまうので元の材料を使った方が良いと思う。



裏布の処理が完了したら、座面を組み立てる。
ウレタンを交換してタッカーでバシバシ留めるだけなので、意外と
簡単に作業できる。

ここで注意する点としては、メロンパンのような表面の凹凸を作っている
背面の縫い目と、座面の縫い目(ともに井の字型の縫い目)が連続するよう
座面の背面に接続する側は注意して留めなくてはならない事である。

(適当ながら参考図。矢印の部分が一致するよう注意する。)
適当に皮を留めると縫い目がずれてしまう。なお、最初からずれているKチェアも
あるのでオリジナルの味を残すなら別にズレてても良いと思う。


※他のKチェア風ソファにもそういった縫い目がずれている商品が見られるが
背面と座面の縫い目が同じ位置にあった方が綺麗に見えるのは言うまでもない。




以上で完成である。
今回はウレタンを交換するだけで劇的に座り心地が改善した。

ただ、ウレタンだけでなく、Sバネ等が弱っている場合もあるので、
こういった場合はSバネの交換もしくは補強が必要となってくる。

(座面の裏布が引っ張られ、タッカーの部分から何ヶ所か破けていたら
ウレタンの交換だけでなく、Sバネの補強、麻布の交換等も行わなくては
ならないかと思う。なぜならば、裏布が破けているのは、座面が規定以上に
沈み込み裏布まで到達することで発生していると推測できるからだ。)

私は仕事から帰って、どかっと椅子に座るのが好きなので椅子のクッション性
は重要な項目である。

一度、座ったら、そのままテレビに向かって何時間もだらだらする可能性も
あるのでやはり座面は重要だ。


ウレタンはそんなに高くないので、古いKチェアをお持ちの方は試してみるのも
良いのではないかと思う。

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Kチェア修理の過去記事は下記リンクから

ボロボロのカリモクKチェア
Kチェア(1人掛けソファ)のレストア1
Kチェア(1人掛けソファ)のレストア2
Kチェア(1人掛けソファ)のレストア3(完結)

オールドカリモクのKチェア修理1
オールドカリモクのKチェア修理(停滞)
オールドカリモクのKチェア修理2
オールドカリモクのKチェア修理3(完結)






オールドカリモクのKチェア修理2

正直、暑すぎる。


と、いう事で今日の作業はKチェアの座面解体だけに留まった。

〜 以下、作業手順 〜


1、裏布を外す。

タッカーは、千枚通しなどで中心を少し浮かせ、ニッパーやペンチで
取っていくと綺麗に解体できると思う。

ちなみにこの先も工具は千枚通しとニッパーぐらいしか使わない。

(マイナスドライバーでこじると布が切れるが、千枚通しなら小さな穴が開くだけなので
出来るだけオリジナルを残すのなら千枚通しのほうが良い。)




2、ソファの絞り用ボタン4個を外す。

絞り用ボタンのヒモを外すとボタンがスルッと抜けるので
全て取り外しておく。




3、座面の皮を外す

タッカーが残っていなければ簡単に取れる。
裏には1cm程度の厚さのウレタンが使われ、座面や背もたれにメロンパンの
ような表情をつけるのに一役買っている。
もし、このウレタンを外すとなるとものすごく大変な皮を縫う作業をやる事になるので
皮に縫い付けてあるこのウレタンには触らないほうが良い。



4、残った座面のウレタンを剥がす。

この部分のウレタンを交換するのが一番簡単でお勧めである。
厚さは3cm~4cm程度を選べば間違いないだろう。
4隅がボンドで接着されているので優しく剥がすと良い。



このような感じで分解していくと最終的にSバネとフレームだけの状態になる。
そこにウレタンを載せてから型を取って切るのだが、それは次回にでも書こうと思う。


今日はもう暑くてダメだ。

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Kチェア修理の過去記事は下記リンクから

ボロボロのカリモクKチェア
Kチェア(1人掛けソファ)のレストア1
Kチェア(1人掛けソファ)のレストア2
Kチェア(1人掛けソファ)のレストア3(完結)

オールドカリモクのKチェア修理1
オールドカリモクのKチェア修理(停滞)
オールドカリモクのKチェア修理2
オールドカリモクのKチェア修理3(完結)





オールドカリモクのKチェア修理〜停滞〜

先週から始めようと決意した割には作業がさっぱり進んでいない。

とりあえずこのまま使い続けると椅子に良くないと思い、分解することにした。

もし、クッション材が痛んだまま使い続けるとどうなるかというと、
クッション材がS字バネ(スプリング)の形に裂けてしまい、最終的に
表面の皮を突き破ってSバネの一部が露出してしまう事となる。

そうならないためには、家族が座らないうちにさっさと隠すのが良い。

こういう時、分解できるKチェアは非常に便利。



分解しておくとコンパクトに収納でき、また、引っ越しの際や
掃除の際にもとても便利である。

・・・材料は既に注文したので来週あたりから本気を出して
イスの修理に取り掛かろうと思う。



(盆休みだし。家族サービスしないと。)

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Kチェア修理の過去記事は下記リンクから

ボロボロのカリモクKチェア
Kチェア(1人掛けソファ)のレストア1
Kチェア(1人掛けソファ)のレストア2
Kチェア(1人掛けソファ)のレストア3(完結)

オールドカリモクのKチェア修理1
オールドカリモクのKチェア修理(停滞)
オールドカリモクのKチェア修理2
オールドカリモクのKチェア修理3(完結)





オールドカリモクのKチェア修理1

・・・ついに買ってしまった。

カリモクのKチェアを。お値段2万円 (高い!

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オールドカリモクとか、何だか格好いい名前を付けられているKチェア。

ちなみに今回購入した分で自宅のKチェアは2脚目であるが、1脚目と
同様にレストア(修理)
しなければ使いものにならないと思う。

横浜のベイクオーターにカリモク60のKチェアを実際に売っている店が有るので、
私は過去に、現行のKチェアの座り心地を確かめに行った事が有る。

現行品に座ってみて思ったのだが、オールドカリモクKチェアのすわり心地は
正直言って最悪である。カリモク60の現行Kチェアのすわり心地と比べると
天と地の差が有るといってもいい。

オールドカリモク(柔らかすぎ) < カリモク60(若干固い) という印象だ。

見た目は良くても、裏面にカタカナのカリモクシールが貼ってある物はクッション材が
ほぼ間違いなく劣化しているのでどんなに綺麗であろうが修理をしなくては真価が
発揮されないと思う。(カタカナ表記のやつは30年以上前のモノだし)




・・・では何で修理の必要があるものを購入したかというと、現行のカリモク60
Kチェアは昔のカリモクKチェアと比べてデザインが若干変化しているからである。

(ビスの本数とか、アームレストの位置とか、カリモク60と書いてあるプレートが
付けられている事とか。)

だいぶ昔のもの (今回買った1脚。美品である。)


今のもの (座面を止めるビスが1本減り、横架材にプレートが打ち付けられている。)
ちなみにビスの本数は1本→2本→1本(復刻)と変化しているらしい。


新しいからと言って良い方向にデザインが変化したかというと、そうでもない。


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そういう訳で古いKチェアを修理して使うことにした。

座面用のウレタンフォームは前回同様にこの店から購入し、中身の
クッションだけ変えようと思う。

やはり嗜好品(ちょっと違う)には拘らないと。



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Kチェア修理の過去記事は下記リンクから

ボロボロのカリモクKチェア
Kチェア(1人掛けソファ)のレストア1
Kチェア(1人掛けソファ)のレストア2
Kチェア(1人掛けソファ)のレストア3(完結)

オールドカリモクのKチェア修理1
オールドカリモクのKチェア修理(停滞)
オールドカリモクのKチェア修理2
オールドカリモクのKチェア修理3(完結)





Kチェア(1人掛けソファ)のレストア3

3回にわたって続いたKチェアの修復編は今回で完結である。

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前回までの記事はこちら。
Kチェア入手編  レストア第1回  レストア第2回
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もともとのボロボロだった本体は・・・



なんということでしょう。
普通の椅子にもどったではありませんか。



手すり部分は3回塗りで鏡面仕上げに。
クッション材は新しく新調し、ふかふかのすわり心地に。



なんという黒・・・そして美しさ。
直してよかったなぁ。と、思う。


今回かかった費用は以下の通り。

紙やすり、スポンジやすり、耐水ペーパー 1200円
クッション材等座面材料  5000円
合皮用接着剤  700円
ワシン1液性ウレタンニススプレー(着色用) 1900円
ネオウレタンクリヤー(仕上げ用) 1200円

合計10000円


張り替える労賃を考えると、復刻版のカリモク60Kチェアが余裕で買える
金額になりそうな気もするが、モノには魂が宿るという古来からの教えに
したがって直してみるのも良いだろう。


そういえば、Kチェアは格好良いと思うのだが、学生に見せたらダサいと言われた。
不変のデザインを目指す事は何とも難しいものだ。


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Kチェア修理の過去記事は下記リンクから

ボロボロのカリモクKチェア
Kチェア(1人掛けソファ)のレストア1
Kチェア(1人掛けソファ)のレストア2
Kチェア(1人掛けソファ)のレストア3(完結)

オールドカリモクのKチェア修理1
オールドカリモクのKチェア修理(停滞)
オールドカリモクのKチェア修理2
オールドカリモクのKチェア修理3(完結)





Kチェア(1人掛けソファ)のレストア2

前回までのリンクはこちら

Kチェア入手編  レストア第1回

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さて。届いたウレタンを見てみよう。
右が古いウレタンである。違いが一目瞭然過ぎてびっくりする。


これをSバネの上に乗せるわけだが、そのまま載せるとウレタンに
バネが食い込むので通常はバネの上に網状の材料を載せる。
(下の写真の右側に少し写っている材料)



だが、私はそんなもの持っていないのでとりあえずカーテンの
切れっ端を載せておいた。ある程度の伸縮性がないと
Sバネの動きを阻害するのでその点だけは注意したい。


載せる前

載せた後(笑)


後は、同時進行で椅子本体の塗装を全て剥ぎ取り、
割れた部分を蒸気で温めて修正した後、木工用ボンドで
留めてから研磨。

400番程度まで仕上げたら塗装する。

今回はワシンの1液性ウレタン(ローズカラー)を2度塗りしたのち、
2液性ウレタン塗料(クリア)で仕上げを行った。


カラーリングはオリジナルのマホガニー色より赤味が増しているが、
オリジナルのKチェアの真似をするのは失礼と思い、あえて薄い
カラーリングに仕上げた。


次回は仕上げと組み立てを行う。


塗装が完全に乾いたら、表面の研磨を1000番→1500番→2500番→
コンパウンドの順で行い、平面を出してから鏡面仕上げにする。

かなりの労力だが、頑張って根気よく進めたい。

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Kチェア修理の過去記事は下記リンクから

ボロボロのカリモクKチェア
Kチェア(1人掛けソファ)のレストア1
Kチェア(1人掛けソファ)のレストア2
Kチェア(1人掛けソファ)のレストア3(完結)

オールドカリモクのKチェア修理1
オールドカリモクのKチェア修理(停滞)
オールドカリモクのKチェア修理2
オールドカリモクのKチェア修理3(完結)





Kチェア(1人掛けソファ)のレストア1

里帰りしていたので更新間隔がずいぶん空いてしまった。

今日はカリモクKチェアの修理作業の話である。

前回の記事(入手編)

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分解も終わり、まずは必要な資材の発注を行った。

見ての通り、ウレタンスポンジが劣化し、ボロボロになっている。
また、クッションの役割を果たすSバネはサビまくりの伸びまくりだ。




ウレタンの厚さを計測してみると、
「座面:表層1.5cm、内部3.0cm」 の2種類、
「正面+側面:1.0cm」 の物が使われていた。



座面のウレタンが2層になっているのは、1.5cmの方が座面の合皮に
縫い付けてあるためで、これがあることで座面にメロンパンのような
網目状の表情ができるようだ。

厚みを計測したら、少し大きめに60cm角でウレタンスポンジを注文する。
これは座面が立体的なので正方形のものを注文するとサイズが寸足らず
になってしまう恐れがあったからだ。60cm角なら間違いない。

注文先は、ソフトプレン「高弾性ウレタンフォーム」が今の所、一番安いと思う。
他にも、AZUMA「座面仕上げ用」等があるが、ウレタン屋ではないので少し高い。


クッション材の次に、Sバネについてであるが、こちらは販売している店は
皆無であることから代替材を探すことになる。
白羽の矢が立ったのが、ウェービングテープ(リビングチェア等に良く使われる。)



バネ自体に手は加えず、ウェービングテープを少しだけ張ることで
座った時の負荷を分散させることとした。
(Sバネに比べてゴム材は劣化が大きいと思うので、耐久性の保証はない。)

ちなみに、ウェービングテープを張る際にはハンドタッカーが必要である。
持っていない場合はダイソーのタッカー(315円)をお勧めする。
本体が壊れるほどの強力さで打てる。しかも安い。
もちろん、それなりの金額を払えばもっと良いものが手に入るが、
3000円以上するので頻繁に使わないのであれば不要である。

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余談ながら、ダイソーの工具には使えるモノと使えないものがある。
使えないと判断したものだけを列挙すると、

・ラッカー塗料 (固まりにくく、溶けやすい)
・精密ドライバー・六角レンチ (耐久性皆無)
・大口径ドリル刃全般 (切れ味、仕上がり最悪)
・スポンジやすり (3Mのスコッチ等の商品と比較にならない)
・のこぎり (労力が10倍以上かかる気がする)

といった感じだ。他はよく分からない。軍手は高い。

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この後は、ひたすら皮を縫う作業である。
縫い糸は適当にボタン付け糸(絹糸)の太いものを選定した。

1日2時間、30cm程度しか縫えない。
チクチクチクチク・・・縫い目を間違えるとやり直しだ。

この作業だけで正直、椅子の張り替え代金を支払う価値が十二分に
有る事を痛感した。

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Kチェア修理の過去記事は下記リンクから

ボロボロのカリモクKチェア
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ボロボロのカリモクKチェア

ふとした事から入手したカリモク家具のKチェア。

いつの間にか人気が再び出ていたようで、ネットで検索すると本物から
偽物まで様々な商品が売られている。

今回私が入手したものはオリジナルで、復刻版のカリモク60でもない。
コピー品と一目で見分けるポイントは肘かけのカーブだろうか。

オリジナルのカリモク社製は肘かけが美しいカーブを描いているのだが、
カリモク風を謳う商品は、平面的である。

※参考画像




せっかく入手したカリモクのソファ。

だが・・・


見ての通り、皮は破け、傷だらけ。酷い汚れ様である。
他の人に見せたら「何このゴミ?」と言われた。



しかし、後ろ足の杢目がチャーミングな事や、椅子自体のフレームが健在で
あることから、修理して使うことにした。

ということで、椅子屋に見積もりを取りつつ、とりあえず分解清掃。
椅子の足の1本にぶつけた痕と割れがあり、再塗装しないと駄目そうだ。

そして見積もりが戻ってきてガッカリした。安くても3万円。
やっぱりそれぐらいはするのか。

しかたがないので自分で直すことにする。




とりあえず全部解体することから・・・

一体、どうなることやら。


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Kチェア修理の過去記事は下記リンクから

ボロボロのカリモクKチェア
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