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Kチェア(1人掛けソファ)のレストア1

里帰りしていたので更新間隔がずいぶん空いてしまった。

今日はカリモクKチェアの修理作業の話である。

前回の記事(入手編)

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分解も終わり、まずは必要な資材の発注を行った。

見ての通り、ウレタンスポンジが劣化し、ボロボロになっている。
また、クッションの役割を果たすSバネはサビまくりの伸びまくりだ。




ウレタンの厚さを計測してみると、
「座面:表層1.5cm、内部3.0cm」 の2種類、
「正面+側面:1.0cm」 の物が使われていた。



座面のウレタンが2層になっているのは、1.5cmの方が座面の合皮に
縫い付けてあるためで、これがあることで座面にメロンパンのような
網目状の表情ができるようだ。

厚みを計測したら、少し大きめに60cm角でウレタンスポンジを注文する。
これは座面が立体的なので正方形のものを注文するとサイズが寸足らず
になってしまう恐れがあったからだ。60cm角なら間違いない。

注文先は、ソフトプレン「高弾性ウレタンフォーム」が今の所、一番安いと思う。
他にも、AZUMA「座面仕上げ用」等があるが、ウレタン屋ではないので少し高い。


クッション材の次に、Sバネについてであるが、こちらは販売している店は
皆無であることから代替材を探すことになる。
白羽の矢が立ったのが、ウェービングテープ(リビングチェア等に良く使われる。)



バネ自体に手は加えず、ウェービングテープを少しだけ張ることで
座った時の負荷を分散させることとした。
(Sバネに比べてゴム材は劣化が大きいと思うので、耐久性の保証はない。)

ちなみに、ウェービングテープを張る際にはハンドタッカーが必要である。
持っていない場合はダイソーのタッカー(315円)をお勧めする。
本体が壊れるほどの強力さで打てる。しかも安い。
もちろん、それなりの金額を払えばもっと良いものが手に入るが、
3000円以上するので頻繁に使わないのであれば不要である。

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余談ながら、ダイソーの工具には使えるモノと使えないものがある。
使えないと判断したものだけを列挙すると、

・ラッカー塗料 (固まりにくく、溶けやすい)
・精密ドライバー・六角レンチ (耐久性皆無)
・大口径ドリル刃全般 (切れ味、仕上がり最悪)
・スポンジやすり (3Mのスコッチ等の商品と比較にならない)
・のこぎり (労力が10倍以上かかる気がする)

といった感じだ。他はよく分からない。軍手は高い。

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この後は、ひたすら皮を縫う作業である。
縫い糸は適当にボタン付け糸(絹糸)の太いものを選定した。

1日2時間、30cm程度しか縫えない。
チクチクチクチク・・・縫い目を間違えるとやり直しだ。

この作業だけで正直、椅子の張り替え代金を支払う価値が十二分に
有る事を痛感した。

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Kチェア修理の過去記事は下記リンクから

ボロボロのカリモクKチェア
Kチェア(1人掛けソファ)のレストア1
Kチェア(1人掛けソファ)のレストア2
Kチェア(1人掛けソファ)のレストア3(完結)

オールドカリモクのKチェア修理1
オールドカリモクのKチェア修理(停滞)
オールドカリモクのKチェア修理2
オールドカリモクのKチェア修理3(完結)






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