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2018年02月28日

◆フリー文章ネタ素材49「まほうのくつ」

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ハヤトは小学5年生。
中肉中背の、あまり目立たない男の子だ。
サッカー部に入っているが、レギュラーメンバーは
クラブチームに入っているエリートばかり。
走るのが遅く地味なプレーが多いハヤトは
いつも補欠で、応援席を暖めている。

優しくて頼りがいのある先輩、
サッカーがうまいことを鼻に掛けないクラブチーム所属組や
小生意気ながらも可愛らしい後輩たちと一緒に
ハヤトは上達が遅いながらも、楽しく部活に参加していた。


運動会が近いある日、サッカー部顧問の先生から
部活動対抗リレーについての話が出る。

「4、5、6年から2人ずつ、参加してもらいたい。
みんなの都合もあるだろうから、出てもいいっていう人から選ぼうと思う」

足の速い子達はすでに学年対抗リレーのメンバーになっていたり、
陸上部の秋季大会の助っ人出場が決まっていたりしていた。
クラブチーム所属の子も数人残ってはいたが、近々大切な試合があり、
できればリレーには出たくないと話していたのをハヤトは知っていた。

「ぼく、遅いけど、出てもいいですか?」



恐る恐る名乗り出る、ハヤト。
なかなか子供たちが声をあげない中、先生が嬉しそうに応える。

「お!ハヤトか!いいぞいいぞ。
みんな知ってると思うが、サッカー部はバトンじゃなくてボールを持って走るんだ。
サッカー部代表ではあるが、楽しんで走ってもらっていいぞー」

ハヤトが走るならぼくも、と、同じく各学年の補欠組が名乗り出る。
口には出さないが、いつも頑張ってくれているレギュラーメンバーのために
少しでも役に立ちたい、という気持ちからの立候補だ。

思いを汲み取った先生は、うんうん、と、頷きながら
「みんなありがとう。運動会、楽しんで走ろうなぁ」といいながら、
「でも、ビリはだめだぞー。本気で走るんだぞー」
と、笑顔で、ソフトに釘を刺したのである。




部活の練習が終わり、帰宅したハヤトは
夕飯を済ませるとすぐに物置になっている屋根裏部屋に潜り込んだ。
明日提出しないといけない「自分の親族を調べてみよう」という宿題プリントが真っ白なことに
今さっき気付いたのだ。
4歳年上のお姉ちゃんに助けを求めたら
「物置にお爺ちゃんのアルバムとかが入ってるから
それから写真借りて、プリントに貼って、てきとーに文章つけとけばいいんじゃない?」
という、ありがたい手抜きの方法を教えてもらえたのだ。

目的のアルバムは手前にあって、すぐに見つかった。
ぱらぱらとめくると、お姉ちゃんも同じ手を使ったらしく
2枚ほど写真が抜けているところがある。
「お祭りに出てるのと、トラクターに乗ってるお爺ちゃんの写真貼って、
親族は地元でずっと農家でした、って書けばいいかなー」
などと考えていると、写真が1枚、するりとアルバムから抜け落ちてしまった。

いろいろ積んである箱の奥の、隙間に入り込んだ写真を引っ張り出すと
はずみで上から靴箱が落ちてきた。
汚い字で、

「まほうのくつ」

と書かれた紙が貼ってある。
蓋を開けると、空色の、あまり使っていないらしい運動靴が入っていた。

「お姉ちゃんのお古かな?見たことないけどなぁ」

試しに履いてみると、ハヤトの足にぴったり合う。
今履いている靴がそろそろきつくなってきていたのを思い出したハヤトは、
アルバムと運動靴を持って屋根裏部屋から這い出した。



「うーん。お姉ちゃんのじゃないから、リョウちゃんのかなぁ。
ほら、叔父さんの引っ越しの時にうちで荷物とか預かってたから、
その時貰ったのかもしれないね」
という母の言葉から、どうやら
スポーツ万能だった従弟のリョウくんの靴らしいことがわかる。
リョウくんは今、スポーツ強豪高校の陸上部にいるって言ってたっけ。
「明日、早速おろしてみたら?走るの早くなるかもよ」
まさかー!と、言葉を返したハヤトは、
次の日の放課後、そのとおりの出来事が起こるとは思いもしていなかった。


「…ハヤト?もう一回、走ってみろ?」
部活練習の最中、運動会のリレー参加組での試走で
確実に昨日より早くなっているハヤトの走りに、思わず顧問の声がかかる。
ハヤト自身も、足に吸い付くような靴の吸着感と
蹴りだしやすい足裏の感覚に驚いていた。
何度走っても、絶対、昨日より、早い。

「今まで履いてた靴、足に合ってなかったのかな…
靴を変えただけで、こんなに早くなるんだな」

ハヤトの頭の中に、まほうのくつ、という文字が一瞬浮かんだが
まさかな、と、すぐに打ち払った。


早く走れることが嬉しいハヤトは、サッカー部の練習への熱意も変わってきた。
何しろ、今まで追いつけなかった難しいパスボールも
走って受け取れるようになったのだ。
どんどんプレーが上達していくのが、楽しくてしょうがない。

「その靴いいなー。僕も同じのが欲しいー」

と、同級生や後輩に言われて、みんなで靴を調べてみたが
デザインも色も独特で、見たこともないロゴマークがついていて、
どうやら普通の靴量販店などでは売っていないものらしい、ということが
わかっただけだった。

そのお下がりの特別な靴を雨で濡らしてしまって、
予備用に新しく足に合わせて買った靴で、部活練習に参加した日もあった。
不思議とその日は早く走れないのだ。
足に合っていないわけではないと思う。でも、何かが違うのだ。


「これ、ほんとうの『まほうのくつ』なのかな」

ハヤトはまだ、
靴箱を見つけたときに貼ってあった紙について
誰にも話すことができなかったのだ…。


だれか、続きをお願いします。


展開案 その1(原案者的にはこちらが本命)
ハヤトはこの後、魔法のせいで足が速くなったんじゃないか、
これはズルいことなんじゃないか、と悩み始める。

…まほうのくつ、のからくりは、
実はハヤトの足は、成長期によくある、左右で5〜8mmくらいのサイズのズレがあって、
市販の靴だとどうしても足に負担がかかっていた、というもの。
靴が足に合わないことが通常化していたハヤトには自覚はなく、親も気付いていなかった。
(大きい足に合わせると小さい足が緩くて、小さい足に合わせると大きい足を圧迫してしまう)
リョウくんも、ハヤトと同年代の時に足の左右サイズが違っていた。
経済的に余裕のあったリョウくんの親は、左右の足に合わせて2サイズの靴を購入し、足に合ったサイズの靴を履かせて
余ったサイズの靴はほぼ未使用のまま保管していたらしい。
その余った靴のほうが奇跡的にハヤトにぴったりだったため、足への負担が軽減し、本来の運動能力が開花した。

運動会の前々日、やっぱりズルいのはいけない、みんなに本当のことを言って
リレーのメンバーから外してもらおう、と決めたその夜に
偶然リョウくんが家に遊びに来て、種明かしをする。
「履いてもらえなかった靴を使ってくれて、ありがとう」
と、リョウくんにお礼を言われるハヤト…という結末へ。

展開案 その2
少年漫画のお約束、実は本物の魔法の靴で、世界を守るヒーローになる。
(できれば靴メーカータイアップでアニメ化希望?)

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