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2018年02月01日

◆フリー文章ネタ素材40「オペレーターは、その電話番号には出てはいけない」

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結婚して、出産して、
やっと子供が幼稚園に通い始めたので
短時間でも働ける、
テレフォンオペレーターのパートを始めたんです。
ええ、サービスコールセンターとかを
思い浮かべてくれれば、一番近いですね。

パートが分担するのは
各専門オペレーターにつないだり、簡単な案件に対応したりと
まず一番最初に電話に出る、という作業なんです。

で、初出勤日に部署の上司からメモを渡されて
「この番号からかかってきても、絶対応えないように。
もし、取ってしまったら、
何も言わずに、そーっと切るように」
と、念には念を、という感じで、言われたんですね。
そのあと、管轄部長からも全く同じことを言われたので
よっぽどひどいクレーマーか何かなんだなぁ、と思ったんです。

勤め始めて2週間くらいしてからでしょうか、
そのクレーマーの番号は絶対忘れないように
一番目立つ場所に貼っておいたんですけど
その日はすごく忙しくて、随時コールされてる感じで
私、
その番号に出ちゃったんです。




「ありがとうございま…」まで言って、
出ちゃだめな番号だって気付いて、
まずい、と思って
先輩オペレーターに、しまった、っていう目線を送ったら
「話すな」みたいなリアクションされて
どうしようどうしようと思って固まってたら
上司が、切るボタンを押しなさい、みたいな指示を出してきたので
思い切って、そのまま切断したんです。

通話相手は、何か言ってたんですけど
よく聞き取れませんでした。

上司が急いで走り寄ってきて
「大丈夫だった?なんて言ってた?」
って聞いてきたので
「すみません、何も聞き取れなかったです」
って答えたら、突然、今日はもうオペ作業はいいから、
御使いで届け物に行って、そのまま直帰していい、
時給はいつも通りに払うから、と言われて
茶封筒を渡されました。

茶封筒の届け先は、近所の神社でした。
宮司さんだと思うんですが対応してくれて、
封筒の中身を確認した後に
「配達確認のために、署名をして欲しい」と言われて
神社の奥から、人の形みたいな紙を出してきたんですね。
私が怪訝な顔をしたら
「変わったメモ帳でしょ。たくさん孫に貰っちゃったんで
受取書代わりに使ってるんですよ」
って笑顔で話されるので、深く考えずに名前を書きました。
宮司さんは大切そうに、受け取られましたよ。
で、そのまま私、直帰したんです。


その日から、電話にはかなり注意して出るようになりました。
あの一件のあと、
上司をはじめ、みなさんに心配されて。
つかれてない?とか、具合悪かったらすぐに言ってね?とか。
疲労からきたミス、だと思われたんだと思います。
あれからも何回かそのクレーマーからのコールはありましたが
もうあんなにテンパるのは嫌なので
接続せずにスルー対応で済ませてました。




先週頭、新しいオペレーターのアルバイトが入りました。
派手な感じの、若い女性です。
空き時間にはいつも一人でスマホをいじっているみたいでした。

昨日、コールに出たその若い方が
何やら声を荒げ始めたので、びっくりしました。

「もっと大きな声でお話していただけませんか?」
「大変申し訳ないのですが、関係ないお話には
ご対応することができないんですが!」
「はい?はい。ええ。ですから!もっと、はっきり!!」

あまりに続くので、上司が様子を見に行くと
血の気が引くってああいうのを言うんでしょうね、
急に真っ青な顔をして、
何も言わずに突然切断ボタンを押したんですよ。
話してる途中だったので、その若い子もびっくりしちゃって。

で、私と同じように、
あの子、茶封筒の届け物を頼まれてたみたいですけど
ちゃんと行ったかどうか疑問です。
今日、まだ、出社してきてないんですよ、彼女。

あの茶封筒、私、気付いてたんですけど
書類と一緒にいくらかお金が入ってたみたいなんですよね。
そのまま持ち逃げしちゃったのかもしれません。

だって、今、警察の方が急にきて
上司に話を聞いてるんですよ。

何かあったんですよ、きっと。


だれか、続きをお願いします。

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◆フリー文章ネタ素材39「平安時代で、君とタンデム」

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カワサキゼファー400を愛し、
昔は暴走族でやんちゃをしていたが
今では真っ当に更生した、大学生のトオル。

2年生の梅雨終わり、
訳あって、ボロボロのアパートへ引っ越すことになる。
他にも住人がいるようだが気配は薄く、住み心地は悪くない。
愛する単車のためにアパート住人用の無料駐車場も借り、
バイトに、バイクいじりに、
夏休みを謳歌していた。


バイト帰りのある夜、
トオルは駐車場の位置を間違えてしまう。
「やば、ここお隣さんじゃん。停め直さないと…」
と、車体の向きを変えようとすると、

がくんっ

と、落下した衝撃を受け、
気が付くと
見知らぬ場所で、単車ごと佇んでいた。
まわりは真っ暗で、
月明りで状況を把握せざるを得ない。



「一体何?ここ、どこ?
ゼファーちゃんは無事?」

単車の具合を確認するために
ソロソロと発進させると

「うぎゃーーーーーーーーーーーーーー」

男の叫び声が上がる。
運悪く、目の前で倒れていた人の
足を轢いてしまったらしい。

「いたいいいたいいいたいいいい」
「うわわわわ、ごめんなさい」
単車を後ろに引く、トオル。
「ミナモトノトオル様が、狼藉者に襲われたぞ!」
「であえであえー!」
「狼藉者をひっとらえよーーーー」
「ええええ?何?何かの撮影?」
混乱するトオル。
「ちょっとちょっと、なんでバイクがあるの?」
トオルの背後から、女性の声があがる。
「うっわーー、まさか、平成から来ちゃったかー。
やらかしたぁーーーーーーーーーーーーー」

かちっ、
という音がして懐中電灯に灯が付き
背後に立っていた女性が、自分の顔を照らす。

「夜叉が出たーーーーー」
「鬼火じゃぁあああああーーーー」

さっきまで騒いでいた人たちが、走って逃げだす。
…どうやら、その場には
トオルと、背後の女性、動けないミナモトノトオルだけが残されたようだ。

「あなた、202号室に最近入った人?」
「はい。…あれ?あなたは201号の…」
「私の駐車場に間違えて停めたんでしょ。
…って、あれ?ロックが…かかってなかったってこと?
ミョウブ!出てきなさいっ!」
「…コウイ教授ー、ごめんなさいーーーー」
物陰からもう一人、和服の男装をした女性が出てきた。
「えーと、全く、わからないんですが」
トオルがとうとう、音を上げた。



201号室に住むコウイさんとミョウブは、
実は未来から来た歴史学術教授と助手で
詳しくは伏せるが
過去の出来事の、調査と調整を仕事としているらしい。

アパートの201号室用駐車スペースが
タイムマシンの代わりになっていて、
いつもはロックがかかって動作しないようになっているのだが
今回は助手のミョウブのミスで
トオルが単車ごと、平安時代に飛ばされてしまったらしい。

「ここって平安時代なんすか。まじで」
「うん。トオル君は来ちゃダメなところなんだけどね。
しかも、怪我人出しちゃってるし」
「ミナモトノトオルって人、偉い人なんですか?」
「まー偉いと言えば、偉いんだけどぉ」
コウイさんが説明している後ろで
ミョウブが「ごめんなさいごめんなさい」と頭を下げ続けている。
「この人ねぇ」
コウイが指さしながら言う。
「源氏物語のモデルさんだから、かなりヤバいんだよね」

夜叉同士の喧嘩に巻き込まれたと思い込んでいる
ミナモトノトオルは縮こまって、ブルブル震えている。
「とにかく、この人を連れて行って治療しないといけないから
代わりにトオル君が、
しばらくミナモト氏のふりしてないと、大変まずいんだぁ」
「えーーーー
だって、タイムマシンがあったら、治してすぐ
またこの時間に戻ってくればいいじゃないですかーーーー!」
「いや、時間の分岐とか調整っていうのがあってね、
まー、覆水はすぐには盆に返らず、とでも思って、諦めて」
「何言ってるかわかんないし、
歴史もわかんないし、無理っすよー」
「ミョウブ置いていくからさ、
思う存分、散々こき使っていいから」
「ごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさい」
「俺、ゼファーも一緒じゃないと、嫌ですよ。
ダメなら、今すぐ単車乗って、どこかに逃げますけど?」
「わかったから。
ミョウブ、舶来の馬とか言って、平安人に納得させて」
「ええええええええ」

…かくして、トオルと
相棒カワサキゼファー400による
源氏物語のネタ作りが始まったのである…

だれか、続きをお願いします。

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<閑話休題>「丈夫なバレンタインチョコ、下さい」

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遠距離恋愛をしている知人がいる。

知人の彼女は毎回、バレンタイン前に会えるタイミングで
チョコをくれるそうだ。
でも、かなり悩むらしい。

「手作りを渡したいけど、
会う前に作って、お泊りデートして、って
日が経って腐ったりしないかな…」
「チョコを、手持ちの荷物で持って
彼に会いに飛行機に乗るから
忘れないように気を付けないと!」
等、苦労話が聞けるそうだ。



去年は、
遠方からわざわざ会いに来てくれる彼に
有名デパートで、気合を入れたチョコを買って
あげようと思ったらしい。

キラキラ着飾った包装のチョコ達を前に
デパートの売り子さんに
「このチョコ、
飛行機で揺れても
貨物扱いで積めこまれても、
崩れませんか?」

「カバンに縦に入れても
寄ったりしませんか?」

と、聞きまくったらしい。

たいていの売り子さんは
「箱にしきりがありますから、
多分…大丈夫なような…」と、
困惑したお返事だったそうだ。
(売り子さんには想定外の質問だったのだろう)

結局、チョコブラウニーを貰ったらしい。
(カバンに縦に入れても大丈夫だよ!と言われたそうだ)


来年は
同じところに住んで、同じ苗字の彼女に
チョコを貰えるように頑張らないとなぁ、と
知人は照れ笑いをしていた。





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