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2018年01月13日
◆フリー文章ネタ素材１８「『私』、という名の動画配信」
ある動画のライブ配信が続いている。
配信主は若い女性で、無音、
どういうわけか映りこむ全ての顔には
しっかりモザイクがかかっている。
女性の視点で、日常が淡々と配信される。
朝起きたらしいシーンでは部屋の天井が、
通勤時のバスの中の様子、
勤務中は作業しているPCのモニター、
（特定できないようにうまくぼかされている）、
彼とお泊りデートの行為一部始終…
生々しい日常が流れているにも関わらず
無音で、肝心な情報にはボカシが入っていて
卓越したネット民でも配信主の情報が特定できない。
ネット上で
ざわめきが起こり始める。
「画像処理がしてあるから、
１日前の様子なんじゃないか？」
「でも、ラーメン屋でお昼をとっている時の
テレビに映ってた番組は、リアルタイムだったよ？」
「何か加工アプリがあって、
処理数分後に配信されてるんじゃないの？」
「脳か何かに機器が埋まってて
情報を送信してたりして」
「そもそも、通勤時のバス会社まで特定できてるのに
肝心の停留所が全くわからないのはおかしい」
ざわめきが大きくなり
とうとうワイドショーで取り上げられ始める。
そして、ある夜
突然動画にかかっていたモザイクやボカシが取れる。
女性の悲鳴、
襲う男性の顔、怒号、手にある凶器。
逃げる女性の視線が続く。
遠くに見える高架の総武線、
萌え看板に、すれ違う浮浪者らしい顔、
秋葉原のどこか、だと
はっきり解るシーンが続いたあと
…女性視点からの、殺される様子が映され
配信は途絶えた。
警察には通報が殺到、
秋葉原近隣の配信民たちは部屋を飛び出し
夜の街を徘徊しながら
犯人捜し、犯罪現場捜しの生配信を始める。
騒がしい一夜が明けて、
異常な状況が白日になっていく。
犯人の男性はすぐ特定されたが、
どうやってもアリバイが確定されている。
（大手の民間飛行機のパイロットで、操縦中だった）
犯罪現場らしい場所には、血痕などの痕跡もない。
女性は本当に存在したのか？
誰かの悪質なイタズラ説が流れ始めたころ、
配信主らしい女性の腐乱死体が瀬戸内海に浮かぶ。
混乱する情報、ネットのフェイクニュース。
一体、真実は…？
だれか、続きをお願いします。
（自分なりの結末も何パターンかありますが、
内緒にしておきますね）
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◆フリー文章ネタ素材１７「甘党純情ポリスメン」
シオダカラオは、名前も顔も体格も硬派な警察官。
真面目で純情すぎる彼は３２歳独身。
甘いものをこよなく愛するシオダは
「こんなゴツい体格のおっさんが来店したら
キラキラでおしゃれなお店のイメージが…」と
その性格故に、なかなかケーキ屋さんに入れない。
行きつけの和菓子屋のおばちゃんとの
ボケ漫才のような会話や
毎回押し付けられる見合い話も楽しい。
老舗の羊羹屋さんで、偶然に偶然が重なって
振り込め詐欺に騙されそうだったおじいちゃんを助けられたのも
警察官冥利に尽きる。
でも、いつか
あのきらびやかなケーキ屋さんのショーケースを
がっつり眺めまくって
大きなホールケーキを心ゆくまで選んでみたい。
ある日シオダは、簡単なことに気付く。
「ネットで頼めばいい」
ネットなら、飽きるまでスイーツを選べる。
おとり置き系のサイトなら
宅配ケーキの解凍に失敗して残念なありさまになった状態を
涙しながら食べることもないのだ。
「あの、ケーキを予約したシオダですが…」
「…もしかして、先週助けてくれた、警察の…？」
サイトで予約したお店で働いていたのは
以前ひったくりの被害にあいそうになったのを
助けてあげた女の子だった。
「ご注文のホールケーキはこちらで」
「は、はい（やっぱりちょっと恥ずかしいな…）」
「ご家族のお祝いですか？
チョコプレート、サービスしちゃいますよ」
「い、いや、俺、そういうの、いなくて。
えーーーと、ほら、仕事で体力使うから、ホールケーキとか甘いもの、
ひとりで寂しく一気食いするんです！」
「…シオダさん素敵だから、
奥さんとか彼女さん、いると思ってました」
「え、え？」
「なんだか、運命の出会い、って感じ、しません？」
ショートケーキというより
アメリカンチーズケーキのような
素朴でストレートな愛情表現をするかわいらしい女の子と
甘党純情ポリスメンの恋が、始まる。
だれか、続きをお願いします。
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◆フリー文章ネタ素材１６「孤独なトイレ」
あの名作「孤独のグルメ」の、トイレバージョンのパロディを
勝手に書いてみました。
ヤマノテナナコは３５歳。
働く主婦で、優しい夫と
７歳と４歳の子どもがいる。
店内ポップなどの装飾を扱う会社で
営業管理職のナナコは
今日も取引先へ出向いて打合せ。
仕事が終わったあとは、やっぱり、１杯欲しくなる。
「お客様から頂くお茶も美味しいけど
自動販売機で買うコーヒーで
リフレッシュしたくなるんだよなー」
いつものようにドリンクを１杯、
いや１缶を一気に喉に流し込んでしばらくすると
ナナコの下腹部が…
「ト、トイレに行きたい…」
近場のトイレを探しだす、ナナコ。
「都会のコンビニってなんでトイレがないの〜」
「パチンコ屋さんのトイレはキレイだけど
会社に帰る前には入れないでしょー」
「駅、駅まで我慢…できるかなぁ」
公園のトイレ、区役所のトイレ、駅のトイレ、
打合せで入ったおしゃれなカフェのトイレ、
なぜか格言が貼ってある率が高い居酒屋のトイレ…
無事、トイレの個室に入るナナコの心の声は
「あ、トイレットペーパーが
いい香りのヤツ…癒される…」
「掃除当番表だ。
うんうん、こまめに掃除してるね。
担当の鈴木さん、綺麗な映りの鏡をありがとう」
ナナコは今日もトイレを探して、
町を闊歩しているのだ。
だれか、続きをお願いします。
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