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2018年12月03日
大腸CTアカデミア 左右側臥位は大腸CT検査における基本撮影体位として考慮すべき!!
PubMedから、今日のつぶやき − 377 −
Takahashi N, et al. Colonic distention and patient acceptance of CT colonography: supine/prone vs left/right lateral scanning. Br J Radiol. 2018 Sep 21:20180538. doi: 10.1259/bjr.20180538. [Epub ahead of print]
論文
「大腸CT検査における腸管拡張と患者の受容性評価:
背臥位・腹臥位 vs. 左右側臥位」
【アブストラクト】
結果:
腸管拡張の全体の平均は
(4点=良好、3点=可、2点=やや不十分、1点=未拡張)
背臥位 3.16
腹臥位 3.29
左側臥位 3.22
右側臥位 3.42
右側臥位(右下)の拡張が有意に良好であった。
左右側臥位撮影は背・腹臥位撮影に比べて
良好な腸管拡張が得られた。
良好な拡張が得られた腸管の割合は
それぞれ95.6%、90.7%であり有意差を認めた。
腹臥位撮影は、そのほかの体位に比べて
有意に患者の受容性が低かった。
結論:
右側臥位撮影は最も良好な腸管拡張が得られ
患者の受容性も高かった。
本研究からの新知見:
左右側臥位は大腸CT検査における
基本撮影体位として考慮するべきである。
(感想)
背・腹臥位撮影でS状結腸や下行結腸
の拡張がいまいちという、現場での不便から
生まれた研究です。
日々の臨床の中でクリニカルクエスチョンが生まれます。
基本は、PubMedや医中誌などで文献検索を行いますが、
それでも解決しない問題は、
研究の価値があるものです。
今までこうやってきたからとか、
先輩にこのように指導してもらったからとか
その内容に合理性が見いだせなければ
考えてみる必要はあるのかもしれませんね。
それでは、また。
原文
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/30209958
ご注意)必ずしも論文の内容をすべて網羅している情報ではございません。詳細にご興味の方は原文をご確認ください。つぶやきは正確な情報発信を心がけますが、その内容を保証するものではないことをどうぞご了承ください。
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