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2017年10月18日

大腸CT(CT colonography)検査の課題 腸管外病変診断による利益・不利益バランス

PubMedから、今日のつぶやき − 94 −


The Future of CT Colonography Screening



こんにちは。
トランプ大統領がひところフェイクニュースと連呼していましたね。
個人的にはCNNとかそんなことないでしょって突っ込みを入れたいところですが、
でも実際
ネットの記事にはその根拠が曖昧であったり、ソースが偏っていたり、
エビデンスレベルの低いものであったり、ひどいものでは主観的な思いのものまで
玉石混合ですよね。
大統領でなくとも、気をつけないといけませんね〜〜。

今回の取り上げた記事はきちんとしている記事だと思います。
信頼のある文献を引用してますし、
インタビューも大腸CT検査界の大御所にしています。
ただ、若干、大腸CT検査を保険で認めるべきだという側の意見、
つまり一人のエキスパートオピニオンの発言に傾倒している感はします。

検診としての大腸CT検査のエビデンスレベルが上がってきたので、
保険(メディケア)で認めるべきという意見には個人的にも賛成です。
ですが、U.S. Preventive Services Task Force
(米国予防医学作業部会:もっとも信頼がある検診の推奨機関のひとつ)は、
推奨はしているけれど、わざわざ但し書きをしている部分に
目を背けてはいけないと思うのです。

そのUSPSTFの但し書きとは〜

大腸CT検査は大腸がん検診として実施されるのであり、
腹部実質臓器(肝臓、膵臓、等)に対して行われる検査ではありません。
つまり、大腸がん検診としてはUSPSTFは有用だと認めましたが、
腹部実質臓器に対する有用性を認めているわけではありません。


それは、腹部CT検査の線量(10-30mSv)に比べて
大腸CT検査では少ない線量(1-7mSv)で撮影されるため、
腹部実質臓器の読影には線量不足ですね。
そのうえ経静脈的造影剤も使用されないため、
腹部実質臓器を読影には適しているとはいえません。

大腸CT検査において実に40-70%の症例で腸管外病変が指摘され、
そのうち5-37%が更なる追加検査が必要となり、
3%が治療されると報告されています。

これは大きな不利益になる可能性が示唆されているのです。
臨床上重要ではない腸管外病変に対し、
て追加検査や治療が実施される
ことは、
受診者の健康に影響がない病変への余分な診断・治療に結びいてしまいますね。

USPSTFは腸管外病変診断による利益・不利益バランスの検証
が十分でないよ!
だから気をつけなさいね
と警告しているわけです。

USPSTFの但し書きはもっともですし、
真摯に耳を傾け、慎重な対応が必要なのではないでしょうか?

さて、次回からは、別のT橋さんのご質問
「アメリカでは大腸CT検査は
保険だとなん$ですか?」
をみていきましょう〜〜

それでは、また〜


ご注意)必ずしも論文の内容をすべて網羅している情報ではございません。詳細にご興味の方は原文をご確認ください。つぶやきは正確な情報発信を心がけますが、その内容を保証するものではないことをどうぞご了承ください。

原文
https://www.itnonline.com/article/future-ct-colonography-screening


★★重大ニュース!!━━━━━━━━━━━━━━━
日本消化器がん検診学会とGAIAの共催で実施した
「大腸CT検査の実態全国調査【臨床研究 GAIA-03】」
が放射線領域の代表的なジャーナル
「European Radiology(2016 Impact Factor: 3.967)」
に掲載されました!!
https://link.springer.com/article/10.1007/s00330-017-4920-y

PubMedにも掲載済みですよ
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/28674967

委員の先生方に大変」ご尽力いただきました。
ご協力いただいた施設の医師や技師の皆様にも感謝です!
皆さま、本当にありがとうございました!!
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━★★





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大腸CT検査のポイント集
毎日のつぶやきを経て増えていきますね。

<適応>
・閉塞性大腸がんに対して大腸CT検査は有用だが、手技に工夫が必要。
・完全閉塞症例には「PET/CT colonography」。
・内視鏡の検査待ちの日数を減らす役割もあり。

<検診>
・検診目的の大腸CT検査が保険でカバーされることで
 大腸CT検査による検診受診率は735%増加した。
・検診目的の大腸CT検査が保険でカバーされることで
 大腸内視鏡検査による検診受診率は38%増加した。
・腸管外病変診断による利益・不利益バランスには注意が必要。

<腸管前処置>
・内視鏡後にガストログラフィン30mLを服用したら約4時間後に大腸CT検査をしよう。
・自動送気装置の使用は穿孔頻度を下げる。

<腸管拡張>
・右側臥位は最適な腸管拡張を得るためのベストポジションである。
・炭酸ガス自動送気装置は良好な腸管拡張を得るのに有用である。
・ブスコパンは腸管拡張の改善に寄与しない。
・自動送気装置の使用は穿孔頻度を下げる。

<読影>
・読影の飛ばしすぎは読影精度を下げるので要注意。
・トレーニングを積めば、都市部の病院でなくとも高い精度の検査が可能。
・検診目的の大腸CT検査は有症状者に対する大腸CT検査よりも、病変をみつけづらく読影には注意が必要。

<診断>
・C-RADSにおけるC1の5-10年の検査間隔は妥当
・大腸CT検査の中間期癌の頻度は非常に低い(0.1%、2/1429)
・便潜血陽性後から内視鏡を受けるまでの期間が10ヶ月以上になると大腸がん全般・進行がんのリスクが高まる。

<受診者の受容性>
・患者さんの苦痛度は炭酸ガス自動送気装置の使用やブスコパンの使用は影響しない。

<偶発症>
・閉塞性大腸がんでは穿孔のリスクが高くなるので注意しましょう。
・術前検査目的の大腸CT検査の穿孔率は0.028%。
・検診目的の大腸CT検査の穿孔率は0.003%。
・精検目的の大腸CT検査の穿孔率は0.014%。
・穿孔率は術前検査目的に比べて検診目的で有意に低い。
・穿孔症例の81%では外科治療が不要。
・自動送気装置の使用は穿孔のリスクを低減する。




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そこで申しわけありませんが、読影トレーニングの個人的な実施は今年一杯までとさせていただきたいと思います。。
トレーニングのレポートの受付と解答送付は今年一杯までとさせていただきます。
何卒、ご理解のほどよろしくお願い致します。



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プロフィール
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大腸の専門家 ナガイチ
大腸を専門に外科、内視鏡、画像診断のキャリアがあります。               経歴のご紹介:               1996年 国立医学部医学科卒業。       1996〜2007年 消化器外科、内視鏡医として従事。                    2007〜2011年 ハーバード大学 医学部 放射線科、マサチューセッツ総合病院に留学。 2009年〜国内のナショナルセンターに外来研究員として併任。               2011年 帰国し内視鏡医として従事。     2015年〜国内のナショナルセンターに常勤勤務。 2019年〜某国公立大学医学部医学科の特任教授として働いています。                  資格: 外科認定医・認定登録医、消化器内視鏡認定医・専門医・指導医、消化器病専門医、H. pylori(ピロリ菌)感染症認定医、消化器がん検診認定医、胃腸科専門医・指導医、アメリカ消化器内視鏡学会(American Society for Gastrointestinal Endoscopy) 国際会員、アメリカ消化器病学会(American College of Gastroenterology) 国際会員                    どうぞよろしくお願いいたします。              ご注意)個人的な病状に関するご相談、診療に準じるご相談にはお答えできませんので、何卒、ご容赦ください。
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