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2017年10月02日

大腸CT(CT colonography)検査のベストポジション「右側臥位」について再度考えてみよう!


シンポジウム「増えている大腸癌 診断と治療における最新の進歩」が開催されます。
冨樫教授が企画されました。
遠藤先生や歌野健先生らによる「大腸がんの最新情報」が満載の講演が聞けます!!
自分もお誘いいただきました〜
是非、ご参加ください!








PubMedから、今日のつぶやき − 83 −

Pickhardt PJ, et al. Volumetric analysis of colonic distention according to patient position at CT colonography: diagnostic value of the right lateral decubitus series. AJR Am J Roentgenol 2014; 203: W623-8.

今日は以前の「つぶやき − 44 〜 47 −」でご紹介した
「体位と腸管拡張の関係について比較検討した論文」に少し戻ってみたいと思います。

結論は、こんな感じでした。

【結論】
・右側臥位は最適な腸管拡張を得るためのベストポジションである。

・とくに右側臥位はS状結腸の拡張を改善する。

・腹臥位は腸管拡張が一番不十分であり、
 とくに肥満者でその傾向を認める。

・右側臥位はルーチンで選択する体位とすべきである。

・自動送気装置の注入量の解析は腸管拡張度の評価に有用である。


ラインコミュニティに遅れて、メルマガで配信していた内容です。
最近、メール読者様のお二人の方からメールでコメントをいただきました。
そのご紹介をしたいと思います(お二人から承諾をいただいています)。


ちなみに、見逃した方、復習したい方は過去のブログをご参照くださいね。


【千葉のM嶋先生からのご質問メール】

先生のメルマガ楽しく読ませてもらっております。
大変勉強になります。
素晴らしいご活動と思います。

すみません、どうしても聞いてみたい事があったので
このメールアドレスでメールをしてしまいました。

先生に以前ご指導いただき、右側臥位にて拡張良好になる事、
実感するところであります。

気になるところは、右側臥位で撮影した場合、
両体位での比較読影における残渣の動きが腹臥位に比べて少なくなるため、
判断がつきにくいと感じる事がございました。
この点について、先生のエキスパートオピニオンをご教授お願いできないでしょうか。

また、腹臥位と右側臥位での病変発見精度の比較研究などございますでしょうか?

【ナガイチからの返事】
1つ目のご質問
>右側臥位で撮影した場合、両体位での比較読影における残渣の動きが
腹臥位に比べて少なくなるため、判断がつきにくいのでは?

→必ずしも180度変える必要はないとは思っています。
病変や残渣の移動を見るのに、体位がきちんと90度移動していれば
鑑別は十分に可能だと思います。

もちろん、180度に比べて90度では移動が少なくなり、やや鑑別がしづらい場合はあります。
でも、結果的に読影できなくなるわけではないのではないでしょうか?

ただし、現場では腹臥位が取れない患者さんに限って(ご高齢だったり、BMIが高かったり)、
右側臥位がきちんとした右側臥位ではなくて
背臥位に近い右側臥位になってしまうことがあります。
90度の体位変換のつもりが60度くらいにしかならなかったりすると、
ご指摘のように難しくなってしまいます。
これを防ぐために、きちんと90度になるよう、
枕やタオルを使用して十分に体位を補助する必要があります。

また、別の手として、「背臥位+右側臥位」の組み合わせではなく、
「左側臥位+右側臥位」の組み合わせにしてもよいでしょう。

この組み合わせによる臨床試験は現在、論文をまとめています。
T橋さん、一緒に頑張りましょう〜〜


2つ目のご質問
>腹臥位と右側臥位での病変発見精度の比較研究は?
→取り上げたPickhardtの論文では病変の検出精度の差異については検討されていません。
リミテーションの最後に記載されています。

ただし、腸管拡張がなされてなければ、病変は検出できないという、
先行研究を根拠に問題はないでしょうと述べていますね。

素晴らしいご質問をありがとうございました。



【M嶋先生からの折り返しのご連絡】

メルマガ毎回楽しみに読ませていただいています。
大変勉強になります。

先生のおっしゃるとおり右側臥位で移動が少なくても読影出来ない事は確かにございません。
きちんと90度にするという事は大事なコツだと思いますので、
技師さん達にも今度伝えようと思います。

左側臥位の件は、以前先生方の発表を聞いてなるほど!と思った次第です。
誠にありがとうございました。



腸管拡張や体位は、研究会でも盛り上がる話題です!!
来年3月11日に金沢でGAIAが開催されますので、どうぞご参加ください。


次回は、二人目の方からの便りをご紹介しますね。

それでは、また。

ご注意)必ずしも論文の内容をすべて網羅している情報ではございません。詳細にご興味の方は原文をご確認ください。つぶやきは正確な情報発信を心がけますが、その内容を保証するものではないことをどうぞご了承ください。

原文
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/25415727




★★重大ニュース!!━━━━━━━━━━━━━━━
日本消化器がん検診学会とGAIAの共催で実施した
「大腸CT検査の実態全国調査【臨床研究 GAIA-03】」
が放射線領域の代表的なジャーナル
European Radiology(2016 Impact Factor: 3.967)」
に掲載されました!!

PubMedにも掲載済みですよ

委員の先生方に大変」ご尽力いただきました。
ご協力いただいた施設の医師や技師の皆様にも感謝です!
皆さま、本当にありがとうございました!!
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━★★





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大腸CT検査のポイント集
毎日のつぶやきを経て増えていきますね。

<適応>
・閉塞性大腸がんに対して大腸CT検査は有用だが、手技に工夫が必要。
・完全閉塞症例には「PET/CT colonography」。
・内視鏡の検査待ちの日数を減らす役割もあり。

<腸管前処置>
・内視鏡後にガストログラフィン30mLを服用したら約4時間後に大腸CT検査をしよう。
・自動送気装置の使用は穿孔頻度を下げる。

<腸管拡張>
・右側臥位は最適な腸管拡張を得るためのベストポジションである。
・炭酸ガス自動送気装置は良好な腸管拡張を得るのに有用である。
・ブスコパンは腸管拡張の改善に寄与しない。
・自動送気装置の使用は穿孔頻度を下げる。

<読影>
・読影の飛ばしすぎは読影精度を下げるので要注意。
・トレーニングを積めば、都市部の病院でなくとも高い精度の検査が可能。
・検診目的の大腸CT検査は有症状者に対する大腸CT検査よりも、病変をみつけづらく読影には注意が必要。

<診断>
・C-RADSにおけるC1の5-10年の検査間隔は妥当
・大腸CT検査の中間期癌の頻度は非常に低い(0.1%、2/1429)
・便潜血陽性後から内視鏡を受けるまでの期間が10ヶ月以上になると大腸がん全般・進行がんのリスクが高まる。

<受診者の受容性>
・患者さんの苦痛度は炭酸ガス自動送気装置の使用やブスコパンの使用は影響しない。

<偶発症>
・閉塞性大腸がんでは穿孔のリスクが高くなるので注意しましょう。
・術前検査目的の大腸CT検査の穿孔率は0.028%。
・検診目的の大腸CT検査の穿孔率は0.003%。
・精検目的の大腸CT検査の穿孔率は0.014%。
・穿孔率は術前検査目的に比べて検診目的で有意に低い。
・穿孔症例の81%では外科治療が不要。
・自動送気装置の使用は穿孔のリスクを低減する。




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最新の世界の知識を身につけることで、患者さんに還元するのはもちろんですが、きっと新しい研究の芽も生まれると信じています。
皆でパワーアップしていきたいですね!!


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■読影トレーニングに関して重要なお知らせです。■
ここ数年、ボランティアで読影トレーニングを行ってきましたが、自身の業務が膨大になってきたこともあり、残念ながら永続的に続けることは困難な印象です。
一方で、学会で認定制度の設立に向けた動きが活発化してきました。
そこで申しわけありませんが、読影トレーニングの個人的な実施は今年一杯までとさせていただきたいと思います。。
トレーニングのレポートの受付と解答送付は今年一杯までとさせていただきます。
何卒、ご理解のほどよろしくお願い致します。





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タグ:右側臥位
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プロフィール
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大腸の専門家 ナガイチ
大腸を専門に外科、内視鏡、画像診断のキャリアがあります。               経歴のご紹介:               1996年 国立医学部医学科卒業。       1996〜2007年 消化器外科、内視鏡医として従事。                    2007〜2011年 ハーバード大学 医学部 放射線科、マサチューセッツ総合病院に留学。 2009年〜国内のナショナルセンターに外来研究員として併任。               2011年 帰国し内視鏡医として従事。     2015年〜国内のナショナルセンターに常勤勤務。 2019年〜某国公立大学医学部医学科の特任教授として働いています。                  資格: 外科認定医・認定登録医、消化器内視鏡認定医・専門医・指導医、消化器病専門医、H. pylori(ピロリ菌)感染症認定医、消化器がん検診認定医、胃腸科専門医・指導医、アメリカ消化器内視鏡学会(American Society for Gastrointestinal Endoscopy) 国際会員、アメリカ消化器病学会(American College of Gastroenterology) 国際会員                    どうぞよろしくお願いいたします。              ご注意)個人的な病状に関するご相談、診療に準じるご相談にはお答えできませんので、何卒、ご容赦ください。
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