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2020年04月27日

大腸CTアカデミア 大腸CT検査では(超)低線量撮影が可能!

☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆
第59回日本消化器がん検診学会総会延期および会場変更について
2020年6月5日(金)- 7日(日)の開催を予定しておりましたが、
会場および開催日時を下記のごとく延期し開催することになりました。
日程:令和2年9月30日(水)〜10月1日(木)
場所:九州大学医学部 百年講堂
開催に関する新しいご案内

第1回大腸CT検査教育研修会、大腸CT検査実践トレーニングは、Web配信の予定です。
受講の追加募集を検討しており、詳細決まり次第またお知らせいたします。
☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆






PubMedから、今日のつぶやき − 714 −


Schonberger M, et al. Pearls and Pitfalls of Interpretation in CT Colonography. Can Assoc Radiol J. 2020 Jan 24:846537119892881. doi: 10.1177/0846537119892881. [Epub ahead of print]



それでは、論文
「大腸CT検査におけるコツとピットフォール」
のご紹介です。


【撮影に関するコツとピットフォール】
腸管内ガスと腸管壁・軟部組織とのコントラスト(CT値)の差が大きいため、大腸CT検査では(超)低線量撮影が可能である。

けれども症例によっては、超低線量撮影による引き起こされたノイズの増強により、真の病変がタギングされた便により偽強調を引き起こし偽陰性となることがある。

この場合、他の固形残渣と比較したりウィンドーレベルを調整する必要がある。

近年のCTは高速撮影が可能であるが、それでも呼吸に伴うモーションアーチファクトには注意が必要である。

呼吸による大腸CTひだが二重に見え、平坦型病変様に見えることがある。
この場合、2次元画像で階段状のアーチファクトを認識することで区別ができる。

(感想)
偽強調(シュードエンハンスメント)は、低線量撮影の影響もありますが、根本は高すぎるCT値、つまり造影剤濃度が高いことに起因します。

実際の例をラインコミュニティ限定で添付しますね。

出典は
ボストン時代の同僚のTsagaanさんが書いた論文です。
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/19746794
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC2721763/

腸管内残渣のCT値は200-500HU程度が適当です。


原文
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/32063002


ご注意)必ずしも論文の内容をすべて網羅している情報ではございません。詳細にご興味の方は原文をご確認ください。つぶやきは正確な情報発信を心がけますが、その内容を保証するものではないことをどうぞご了承ください。











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2018年02月13日

大腸CTアカデミア  術前検査目的の低線量大腸CT検査は果たして役に立つのか!?

★★━━━━☆☆おすすめの書籍☆☆━━━━★★

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紹介しています!!

引き込まれるように読みました・・・。
日本の未来が明るくなりますように!!!

★★━━━━☆☆━━━━━━━☆☆━━━━★★




PubMedから、今日のつぶやき − 174 −

Taguchi N, et al. Model-based Iterative Reconstruction in Low-radiation-dose Computed Tomography Colonography: Preoperative Assessment in Patients with Colorectal Cancer. Acad Radiol [Epub ahead of print
]

それでは、最新論文
「被ばく低減Full IRによる術前検査目的の低線量大腸CT検査」
のご紹介です。


と、その前になんと尾田先生からメールをいただきました。

掲載のご承諾をいただいたのでご紹介します。

〜〜〜〜〜以下引用〜〜〜〜〜
いつもブログ・メルマガを興味深く拝見し、
とても勉強になります。

この度は私たちの研究を取り上げていただき、
誠にありがとうございます。
大変、光栄である一方でとても恐縮しております。

「検査目的に基づいたプロトコル設定」というコンセプトが
少しでも伝わればと思っております。

これと関連して、ようやく日本でも認識されつつある
「Task-based approach(目的に応じた検査アプローチ)」や
「Choosing wisely/Imaging wisely」の概念が
臨床診療に周知されるよう頑張りたいと思っています。

取り上げていただいているAcademic Radiologyの
論文について少し、解説をさせてください。

@本研究は術前大腸CT検査の被ばくがテーマですが、
検証しているのは非造影大腸CT検査(注腸造影の代替としての)であり、
造影CT検査を含めた検討ではないこと。

A研究目的であり、少し極端な被ばく低減率であること。

@に関して非造影術前大腸CT検査としてのタスクを
「病変部位・範囲の同定」、
「形態タイプ評価」、
「T因評価」、
「N因子評価」
と設定し、プロトコルを設定しています。

実際の術前CTでは造影を同時もしくは後日に実施しので、
造影CTでは造影CTのタスク(N因子・M因子評価、血管評価など)
に準じた被ばく設定(この場合、高被ばく設定)が必要になります。

Aに関して、実際の診療ではタスク+α(腸管外評価)も想定して、
論文で示している必要下限の被ばく線量よりも
少し高めの線量に設定しています。

以上、コメントになります。

9月のGAIAで先生方にお会いできるのを楽しみにしております。
〜〜〜〜〜引用おわり〜〜〜〜

どうもありがとうございます!
著者の先生からの直接のコメントは貴重ですし
理解が深まりますね!!
勉強になります!

そして「Task-based approach(目的に応じた検査アプローチ)」や
「Choosing wisely/Imaging wisely」の概念には全く賛成です!!
皆で力を合わせていきましょう!




続いて、アブストラクトの続きを見ていきましょう。

【結果】
画質の客観的評価 ノイズの平均値

標準線量-画像再構成FBP(従来法):17.3±3.2

低線量-画像再構成FBP(従来法):40.5±10.9

低線量-モデルベース逐次近似再構成法(最新法):11.2±2.0

(値が小さい→ノイズ少です)

(コメント)
低線量-最新法は標準線量-従来法よりもノイズが少ないです。
低線量-従来法はノイズが多いだけでなく、
標準偏差も大きく、画質の乱れが大きいことを示しています。
われわれがAIDR 3Dで検討した結果と同じですね(Eur Radiol 2015;25:221-9.)。


画質の主観的評価 

標準線量-従来法:3.9±0.3

低線量-従来法:2.0±0.5

低線量-最新法:3.7±0.3
(点数が高い→画質良好です)

術前診断は
標準線量-従来法と低線量-最新法の画像はともに
低線量-従来法より優れていた。

標準線量-従来法と低線量-最新法の画像は同等であった。

ラインコミュニティでは限定特典!として
3種類の画像を提示しているFig 2をご紹介しました。
あいにく、ブログでは不特定多数となるためご紹介できません。
閲覧希望の方はご連絡くださいね

44歳、女性
タイプ2の直腸がんの2次元画像と3次元画像
標準線量-従来法(a)(d)
低線量-従来法(b)(e)
低線量-最新法(c)(f)

低線量-従来法は画質が良くないのですが、
低線量-最新法は標準線量-従来法と同様に
良い画像なのが分かりますよね。

【結論】
最新のモデルベース逐次近似再構成法による
低線量大腸CT検査の画質は良好であり、
標準線量大腸CT検査と同等の術前診断が可能である。


著者の先生方が指摘しているように
まだ小規模な人数での解析なので
さらに検討していく必要はあろうかと思います。

とくに画質が影響しやすい遠隔転移診断
(TNM分類のM)への影響など検討の必要はあるかもしれません。

ですが、術前検査であれば
線量が高く従来法FBPを用いて診断すればよいという
従来の固定観念にメスを入れた意義は大きいでしょう。
きちんと科学的見地から検証して、
新しい撮影法を提案された先生方に敬意を表します。
とても素晴らしいですよね。


次回から、別の論文をご紹介します〜

それでは、また。



原文
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/29191684

ご注意)必ずしも論文の内容をすべて網羅している情報ではございません。詳細にご興味の方は原文をご確認ください。つぶやきは正確な情報発信を心がけますが、その内容を保証するものではないことをどうぞご了承ください。


【おすすめ人気記事】
大腸CT(CT colonography)検査で見逃されやすい病変の特徴は?



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2018年02月09日

大腸CTアカデミア  術前検査目的の大腸CT検査は低線量撮影が可能か!?

★★━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
第14回日本消化管学会総会学術集会
コアシンポジウム
「消化管画像診断」
CT/MR colonographyと消化管TUSの現状と将来展望
http://www.keiso-comm.com/14jga/program/index.html
2月10日土曜日の午後に東京で最新のエビデンスについて
充実した内容の議論がされますよ!
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━★★




PubMedから、今日のつぶやき − 173 −

Taguchi N, et al. Model-based Iterative Reconstruction in Low-radiation-dose Computed Tomography Colonography: Preoperative Assessment in Patients with Colorectal Cancer. Acad Radiol [Epub ahead of print]



それでは、最新論文
「被ばく低減Full IRによる術前検査目的の低線量大腸CT検査」
のご紹介です。

早速、アブストラクトを見ていきましょう。

【目的】
大腸がん術前症例に対する低線量大腸CT検査における
モデルベース逐次近似再構成法を用いた
画質および診断能を評価した。

(コメント)
近年開発された新たな逐次近似再構成法で
FIRST
(Forward projected model-based Iterative Reconstruction Solution)
を活用した研究になります。
従来の逐次近似(応用)再構成法よりもさらに大幅な
線量低減が可能とされます。

大腸CT検査にモデルベース逐次近似再構成法
を用いた研究報告は散見されます。
ただし、対象が検診や診断目的なんですね。

Lambert L, et al. Model-based vs hybrid iterative reconstruction technique in ultralow-dose submillisievert CT colonography. Br J Radiol 2015; 88(1048): 20140667.

Vardhanabhuti V, et al. Model-based iterative reconstruction in low-dose CT colonography-feasibility study in 65 patients for symptomatic investigation. Acad Radiol 2015; 22: 563-71.

今回の研究報告の注目は、
やはり術前症例であること
主病変のステージングの可否を評価したこと
にありますね。
これが新規性になります。

【対象と方法】
対象:大腸がん術前の30症例。

背臥位は標準線量で撮影し、
画像再構成はFBP(filtered back projection)。

腹臥位は低線量(約85%低減)で撮影し
画像再構成はFBPとモデルベース逐次近似再構成法
の両者でおこなった。

これら3種類の画像に対し、
画質を主観的および客観的に評価した。

術前評価として、病変部位、病変径、
腫瘍とリンパ節のステージング(TNM分類)
を評価し、術後診断(病理組織学的診断)
と比較した。

次回に続きます〜

それでは、また。


原文
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/29191684

ご注意)必ずしも論文の内容をすべて網羅している情報ではございません。詳細にご興味の方は原文をご確認ください。つぶやきは正確な情報発信を心がけますが、その内容を保証するものではないことをどうぞご了承ください。



【おすすめ人気記事】
便潜血陽性後から内視鏡を受けるまで10ヶ月以上たつと大腸がん全般・進行がんのリスクが高まる!!



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2018年02月08日

大腸CTアカデミア  術前検査の大腸CT(CT colonography)検査でも被ばくを可能な限り低減すべきだ!!

★★━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
第14回日本消化管学会総会学術集会
コアシンポジウム
「消化管画像診断」
CT/MR colonographyと消化管TUSの現状と将来展望
http://www.keiso-comm.com/14jga/program/index.html
2月10日に東京で最新のエビデンスについて
充実した内容の議論がされますよ!
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━★★




PubMedから、今日のつぶやき − 172 −


Taguchi N, et al. Model-based Iterative Reconstruction in Low-radiation-dose Computed Tomography Colonography: Preoperative Assessment in Patients with Colorectal Cancer. Acad Radiol [Epub ahead of print]



今日から新しい論文をご紹介します。

熊本大学の放射線診断学分野でご活躍の田口先生と尾田先生
の最新文献です。

11月末にPubMedにこの論文がアップされました。

ですが、Academic Radiologyは自分が勤務する施設の
図書館では読むことができないのです。

アメリカのジャーナルで、自分も過去に2度ほど
このジャーナルに論文を掲載してもらったことがあります。

「読みたいな〜、どうしょうかな」と思っていたところ
すごい偶然なのですが、北陸のR先生が
田口先生と尾田先生をご紹介してくれました。

私どもが運営する研究会GAIA
にご興味をお持ちだと連絡をしてくれたのです。

「ありがたや〜」と早速連絡をさせていただきました。

快く別刷りを頂戴し、大腸CT検査における被ばく低減の
話で盛り上がりました!

尾田先生のコメント
>しかし、一般的に日本で実施されているCT画質はover quality(キレイすぎる)、
>つまり無駄に被ばくしすぎている傾向にある思います。

尾田先生達のご意見と全くの同感です。

自分は2007年から2011年まで米国におりましたが、
渡米当初、米国の大腸CT検査画像の荒さ(低線量撮影)
に驚いた経験があります。

ですが、大腸CT検査の目的である6ミリ以上の腫瘍性病変の検出には
(超)低線量で十分だということが読影をしてみると実感できたのです。

きれいに取ることが目的なのではなく、精度高く診断することが目的であり、
その目的が達せるのであれば線量は当然落とすべきなのだと気付いたのです。

で、自分は検診や診断(便潜血検査陽性後など)目的の件では
被ばくを極力低減すべきだ
と主張して参りました。

一方で、術前診断目的には、腫瘍性病変がるのだから、
被ばくもある程度やむをえないと考えてきました。


ですが、田口先生と尾田先生は術前検査目的の検査であっても
被ばくを可能な限り低減すべきだと主張
され、
今回ご紹介する研究を実施されました。

素晴らしいですね!

こんな経緯があり、田口先生と尾田先生のご了解のうえ
ラインコミュニティ、メルマガ、そしてブログで
この論文をご紹介をさせていただくことになりました。

研究テーマは
「被ばく低減Full IRによる術前検査目的の低線量大腸CT検査」
です。

患者さんや受診者の方は被ばくを自覚することはできません。
だからこそ、日常臨床で被ばく低減に取り組むべきだと信じています。

それでは、皆さんと一緒に読んでいきましょう。

☆彡☆彡☆彡☆彡☆彡☆彡☆彡☆彡☆彡☆彡
なんと! 尾田先生に2018年9月9日開催の
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・・・今日は、長くなってしまいましたね・・・
というわけで、明日からアブストラクをご紹介します〜

それでは、また。



原文
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/29191684


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タグ:術前検査

2017年08月15日

【大腸CT検査アカデミー】今日のつぶやき − 50 −

RadFan様が
第11回消化管先進画像診断研究会のお知らせ
をしてくれました!

ありがとうございます。
間もなく開催です〜〜
皆様のご参加をお待ち申し上げます。






PubMedから、今日のつぶやき − 50 −



Hara AK, et al. Reducing data size and radiation dose for CT colonography. AJR Am J Roentgenol 1997;168:1181-4.


いきなりですが【反省・・・】!
前回のつぶやきは幾分か表現が強くなってしまったようです。
ご不快にお感じになった方にはお詫び申し上げます。
省しています。。。
どうぞご容赦ください。

【T中先生からのコメント】
「鎮痙剤については、色々意見があると思いますが、
患者さんにとっても要らないなら越した事はないと思います。
でも、使った方が画像処理が容易になるのと、
スカウトをとってからもう少しガス入れたいというようなことがなくて、
検査が比較的スムーズに終わるような気がして、
検査も画像処理も読影もたった1人でこなしている私はやっぱりブスコパンを使いたいです。。。」

*********引用終わり*********


この「PubMedから、今日のつぶやき」では、
読んでいただいている方のメリットになるようにという信念のもと、
臨床、臨床試験、そして文献から情報発信を行っています。
皆様の貴重な時間をいただくわけですから、
正確を期したうえで必ずやお役に立つよう心がけています。
そんな中で、私の個人的な考えも発信させていただいるわけですが、これから気をつけますね。

このつぶやきの内容は絶対に正しいわけでも正義の味方でもありません。
もちろん強制力はありませんし、押し付けたり、
命令したりするような意図は毛頭ありません。
疑問に思ったり、不快に感じましたら、お気軽にお叱りください〜。
改めて、コメントいただいたT中先生に感謝いたします。

そうしたラインコミュニティの信念のもと、
是非、古い考えや慣習にとらわれず、最新の情報を収集したり、
柔軟に新しいことを取り入れていきたいですね。
きっと楽しくそして良くなっていくと信じています。

私は元外科医ですが、20年前(1990年代後半)の術前の外科医の手洗いは
たわしでガシガシ洗っていました。
痛くても清潔にして手術に臨まねば、というのが当時の常識でした。
今ではナンセンスですね。

術後の抗生剤の使用も、術後5〜7日間使っていました。
自分の受け持ち患者さんが術後感染で苦しまないように考えていたんです。
これも当時の常識でした。
今、こんな使い方をルーチンでしたら怒られるでしょう。
百害あって一利なしです。

かつての常識が変わっていくこともあると思います。

というわけで今日は20年前の論文を取り上げてみます。

大腸CT検査をはじめて考えたのはViningさんです。
今回の筆頭著者Haraさんは、早くから(一番かも)
大腸CT検査で大腸ポリープを検出しようと研究された方です。
http://www.mayoclinic.org/biographies/hara-amy-k-m-d/bio-20053520

この論文が出た1997年当時、大腸CT検査で使用する線量は少なくありませんでした。
その低減を試みた論文です。
内視鏡で大腸ポリープの存在が明らかになっている症例を用いています。
管電流140mAで撮影した検査と、70mAで撮影した検査とで、ポリープの検出能を比較しました。

結論は変わらない、だから70mAで撮影しても大丈夫と述べています。
論文すべてがフリーで閲覧できます。
当時の内視鏡類似像もなかなかいいですね。
http://www.ajronline.org/doi/pdf/10.2214/ajr.168.5.9129408

また、当時のMayo Clinicの先進性も紹介しています。
当時はシングルCTでコンピュータの性能も低いのですが、
大腸CT検査1例を60分以内で完了していたそうです。
データの取り込みに15分、画像構築に15-30分、読影に15-30分というのです。

すごいですね。
自分が2001年に大腸CT検査を行っていた際でも画像構築だけで1時間くらいかかっていましたから。
当然、今と比べたら全然時間がかかるわけではありますが、当時としては世界最高レベルでしょうね。

そして、当時の常識を打ち破った素晴らしい論文だと思います。

これからも医療の発展のため、大腸がんの撲滅のために、皆で頑張っていきたいですね。
楽しく風通し良くコミュニケーションしていきましょう。

それでは、また。




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原文
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/9129408



★★重大ニュース!!━━━━━━━━━━━━━━━
日本消化器がん検診学会とGAIAの共催で実施した
「大腸CT検査の実態全国調査【臨床研究 GAIA-03】」
が放射線領域の代表的なジャーナル
「European Radiology(2016 Impact Factor: 3.967)」
に掲載されました!!
https://link.springer.com/article/10.1007/s00330-017-4920-y

PubMedにも掲載済みですよ
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/28674967

委員の先生方に大変」ご尽力いただきました。
ご協力いただいた施設の医師や技師の皆様にも感謝です!
皆さま、本当にありがとうございました!!
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大腸CT検査のポイント集
毎日のつぶやきを経て増えていきますね。

<適応>
・閉塞性大腸がんに対して大腸CT検査は有用だが、手技に工夫が必要。
・完全閉塞症例には「PET/CT colonography」。
・内視鏡の検査待ちの日数を減らす役割もあり。

<腸管前処置>
・内視鏡後にガストログラフィン30mLを服用したら約4時間後に大腸CT検査をしよう。

<腸管拡張>
・右側臥位は最適な腸管拡張を得るためのベストポジションである。

<読影>
・読影の飛ばしすぎは読影精度を下げるので要注意。
・トレーニングを積めば、都市部の病院でなくとも高い精度の検査が可能。
・検診目的の大腸CT検査は有症状者に対する大腸CT検査よりも、病変をみつけづらく読影には注意が必要。

<診断>
・C-RADSにおけるC1の5-10年の検査間隔は妥当
・大腸CT検査の中間期癌の頻度は非常に低い(0.1%、2/1429)
・便潜血陽性後から内視鏡を受けるまでの期間が10ヶ月以上になると大腸がん全般・進行がんのリスクが高まる。

<偶発症>
・閉塞性大腸がんでは穿孔のリスクが高くなるので注意しましょう。



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■読影トレーニングに関して重要なお知らせです。■
ここ数年、ボランティアで読影トレーニングを行ってきましたが、自身の業務が膨大になってきたこともあり、残念ながら永続的に続けることは困難な印象です。
一方で、学会で認定制度の設立に向けた動きが活発化してきました。
そこで申しわけありませんが、読影トレーニングの個人的な実施は今年一杯までとさせていただきたいと思います。。
トレーニングのレポートの受付と解答送付は今年一杯までとさせていただきます。
何卒、ご理解のほどよろしくお願い致します。
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プロフィール
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大腸の専門家 ナガイチ
大腸を専門に外科、内視鏡、画像診断のキャリアがあります。               経歴のご紹介:               1996年 国立医学部医学科卒業。       1996〜2007年 消化器外科、内視鏡医として従事。                    2007〜2011年 ハーバード大学 医学部 放射線科、マサチューセッツ総合病院に留学。 2009年〜国内のナショナルセンターに外来研究員として併任。               2011年 帰国し内視鏡医として従事。     2015年〜国内のナショナルセンターに常勤勤務。 2019年〜某国公立大学医学部医学科の特任教授として働いています。                  資格: 外科認定医・認定登録医、消化器内視鏡認定医・専門医・指導医、消化器病専門医、H. pylori(ピロリ菌)感染症認定医、消化器がん検診認定医、胃腸科専門医・指導医、アメリカ消化器内視鏡学会(American Society for Gastrointestinal Endoscopy) 国際会員、アメリカ消化器病学会(American College of Gastroenterology) 国際会員                    どうぞよろしくお願いいたします。              ご注意)個人的な病状に関するご相談、診療に準じるご相談にはお答えできませんので、何卒、ご容赦ください。
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