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2020年04月24日

大腸CTアカデミア 

☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆
第59回消化器がん検診学会総会
2020年9月30日(水)、10月1日(木)
会場 九州大学医学部 百年講堂

パネルディスカッション2
「これから求められる大腸CT検査 −放射線医、消化器科医、技師の役割からみた現状と課題-」
☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆






PubMedから、今日のつぶやき − 713 −


Schonberger M, et al. Pearls and Pitfalls of Interpretation in CT Colonography. Can Assoc Radiol J. 2020 Jan 24:846537119892881. doi: 10.1177/0846537119892881. [Epub ahead of print]




それでは、論文
「大腸CT検査におけるコツとピットフォール」
のご紹介です。


【前処置に関するコツとピットフォール】
注目すべき点として、炭酸ガス注入によって人為的に腸管気腫症を引き超すことがあるということである。

腸管粘膜下にガスを認めるのである。

特発性であるが、感染症によって引き起こされることもある。

3次元の内視鏡類似像では不均一な腫瘤状に観察され、2Dでは粘膜下にガスが名用に観察される。

重要なこととして、症状を伴わない不顕性の腸管選考を混同しないことである。

腸管気腫症は一般的に無症状で治療の必要はない。

ラインコミュニティ限定でFigを配信しました。

(感想)
大腸CT検査で稀に見つけることができますね。

注入器の腸管拡張によって必ずしも起きるものではありません。

内視鏡で診断がつかず、大腸CT検査で確定診断になる例も少なくないからです。

自分も数例経験があります。
そのうちの一例は報告しています
こちらの図もご参照下さい。

原文
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/32063002


ご注意)必ずしも論文の内容をすべて網羅している情報ではございません。詳細にご興味の方は原文をご確認ください。つぶやきは正確な情報発信を心がけますが、その内容を保証するものではないことをどうぞご了承ください。










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 著者に無断で各種メディアに貼り付ける
 などの行為は著作権違反となります。


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2020年04月23日

大腸CTアカデミア 大腸CT検査の前処置に関するコツとピットフォール

☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆
「第16回消化管先進画像診断研究会(GAIA)」開催延期のお知らせ

2020年3月14日(土)開催の「第16回消化管先進画像診断研究会(GAIA)」は、2020年5月開催を模索しておりましたが、新型コロナウイルスの感染拡大の直近の状況を考慮して、
まことに残念ですが、「再延期」することにいたしました。

再延期の開催時期は、2021年3月を予定しており、日程・会場等が決まり次第お知らせさせていただきます
☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆





PubMedから、今日のつぶやき − 712 −


Schonberger M, et al. Pearls and Pitfalls of Interpretation in CT Colonography. Can Assoc Radiol J. 2020 Jan 24:846537119892881. doi: 10.1177/0846537119892881. [Epub ahead of print]



それでは、論文
「大腸CT検査におけるコツとピットフォール」
のご紹介です。


【前処置に関するコツとピットフォール】
腸管拡張:
適切な腸管拡張は適切な画像を得るための要である。

腸管拡張が適切でなければ、スパスム、狭窄、腫瘍性病変の区別はできない。

腸管拡張のためにグルカゴンといった鎮痙剤を用いる施設もあるが、その有用性は疑問視されている。

良好な腸管拡張による評価を得るために、2体位での撮影を行う。

(感想)
この論文にも書かれているように米国では鎮痙剤の使用は稀です。

内視鏡検査や注腸X線検査のように腸管への刺激とその時間が長い検査では腸管蠕動を引き起こしますが、最小限の体位変換と腹部への低刺激(あまりおなかを押したりあちこち触らない)で検査を行えば腸管は動きません。

ブスコパンの有無の前向き二重盲検試験でもブスコパンの有用性は否定的です。

腸管蠕動が良くおこある施設では、頻回の体位変換や過剰なおなかへの接触がないかチェックされるといいと思います。

ボストンでも日本でも鎮痙剤を使用しなくとも良好な検査は可能ですよ。

それでは、また。

原文
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/32063002


ご注意)必ずしも論文の内容をすべて網羅している情報ではございません。詳細にご興味の方は原文をご確認ください。つぶやきは正確な情報発信を心がけますが、その内容を保証するものではないことをどうぞご了承ください。








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2017年10月03日

大腸CT(CT colonography)検査の側臥位撮影に対する偏見!?

2018年3月11(日)に金沢で「第12回消化管先進画像診断研究会 (GAIA)
が開催されます。
取り上げてほしい企画がありましたら、お気軽にご連絡下さい〜




PubMedから、今日のつぶやき − 84 −

Pickhardt PJ, et al. Volumetric analysis of colonic distention according to patient position at CT colonography: diagnostic value of the right lateral decubitus series. AJR Am J Roentgenol 2014; 203: W623-8.

前回の続きで以前の「つぶやき − 44 〜 47 −」でご紹介した
「体位と腸管拡張の関係について比較検討した論文」についてです。

いただいた二人目のコメントのご紹介です


【N県のS技師さんからのコメント】

ピッカードの側臥位の論文読ませて頂きました。

全て背臥位と側臥位にしましょう!
と言いたいですが、まだ乱暴のようですね。

当院も背臥位と右側臥位(左側臥位の時もある)しか撮っていません。
腹臥位はここ数年撮ったことがないです。

しかし、N県の仲間に言ってもなかなか受け入れてもらえません。

反対派の意見は側臥位は安定しないので
モーションアーチファクトの原因になるのでするべきではない。
残渣を移動させるには側臥位では不十分であるなどです。

もうひとつ、気になるのは鎮痙剤の影響です。
使用した場合、バウヒンが開大した状態で止まると、
右側臥位にするとどんどん小腸へ流れていきます。

それも、右側臥位のデメリットであると思います。

なお、当院では両側臥位だけで撮影することもあります。

私も側臥位撮影について、なにか研究できたらと考えております。

********コメントの引用以上(ご本人の承諾済みです)********


「全て背臥位と側臥位」にすることが必ずしも科学的に問題ある
ということではないと思います。
「背臥位と腹臥位」で取らなければいけないというエビデンスもないのですから。
2体位で取るということについては、現在までに欧米でコンセンサスは得られています。
つまり、2体位撮影をしていれば問題ないでしょう。

「側臥位は安定しない」、これは謙虚に気をつけなければなりませんね。
64列以上であれば撮影時間は短いのですが、それではぐらついたりしないよう
体位がきちんと固定されるよう配慮すべきだと思います。

でも、側臥位だったから「モーションアーチファクト」が
発生したということは、MDCTの時代に入ってからは
個人的には経験していません。
皆さんはいかがでしょうか?
経験したことのある方は、是非、ご教示ください。
なお、シングルCTの時代には確かに言われていましたね。
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/14986055

「残渣を移動させるには側臥位では不十分である」は前回の解説通りです。
根拠がありません。
心配であれば両側臥位にしてもよいでしょうね。
ただ、腸管外病変を読影される施設では、読影される先生が嫌がることもあるので
お気をつけ下さい。

鎮痙剤の影響の件ですが、たしかにグルカゴンはバウヒン弁を弛緩させますね。
以前のつぶやきでもお伝えしたように、
鎮痙剤も使用しなければ良いのに〜〜と考えています笑。

「側臥位撮影について、なにか研究できたらと考えております」
是非、しましょう!!

議論を深めるのはいいですね。
皆で考えていきましょう〜〜

それでは、また。

ご注意)必ずしも論文の内容をすべて網羅している情報ではございません。詳細にご興味の方は原文をご確認ください。つぶやきは正確な情報発信を心がけますが、その内容を保証するものではないことをどうぞご了承ください。

原文
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/25415727

★重大ニュース!!━━━━━━━━━━━━━━━
新しい精検結果報告書雛型が国立がん研究センター
研究班ホームページにアップされました。
精密検査に大腸CT検査が明記されるようになりましたよ!

http://canscreen.ncc.go.jp/pdf/3/yoshiki4_daicho.pdf
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━★★



★★重大ニュース!!━━━━━━━━━━━━━━━
日本消化器がん検診学会とGAIAの共催で実施した
「大腸CT検査の実態全国調査【臨床研究 GAIA-03】」
が放射線領域の代表的なジャーナル
「European Radiology(2016 Impact Factor: 3.967)」
に掲載されました!!
https://link.springer.com/article/10.1007/s00330-017-4920-y

PubMedにも掲載済みですよ
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/28674967

委員の先生方に大変」ご尽力いただきました。
ご協力いただいた施設の医師や技師の皆様にも感謝です!
皆さま、本当にありがとうございました!!
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━★★





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大腸CT検査のポイント集
毎日のつぶやきを経て増えていきますね。

<適応>
・閉塞性大腸がんに対して大腸CT検査は有用だが、手技に工夫が必要。
・完全閉塞症例には「PET/CT colonography」。
・内視鏡の検査待ちの日数を減らす役割もあり。

<腸管前処置>
・内視鏡後にガストログラフィン30mLを服用したら約4時間後に大腸CT検査をしよう。
・自動送気装置の使用は穿孔頻度を下げる。

<腸管拡張>
・右側臥位は最適な腸管拡張を得るためのベストポジションである。
・炭酸ガス自動送気装置は良好な腸管拡張を得るのに有用である。
・ブスコパンは腸管拡張の改善に寄与しない。
・自動送気装置の使用は穿孔頻度を下げる。

<読影>
・読影の飛ばしすぎは読影精度を下げるので要注意。
・トレーニングを積めば、都市部の病院でなくとも高い精度の検査が可能。
・検診目的の大腸CT検査は有症状者に対する大腸CT検査よりも、病変をみつけづらく読影には注意が必要。

<診断>
・C-RADSにおけるC1の5-10年の検査間隔は妥当
・大腸CT検査の中間期癌の頻度は非常に低い(0.1%、2/1429)
・便潜血陽性後から内視鏡を受けるまでの期間が10ヶ月以上になると大腸がん全般・進行がんのリスクが高まる。

<受診者の受容性>
・患者さんの苦痛度は炭酸ガス自動送気装置の使用やブスコパンの使用は影響しない。

<偶発症>
・閉塞性大腸がんでは穿孔のリスクが高くなるので注意しましょう。
・術前検査目的の大腸CT検査の穿孔率は0.028%。
・検診目的の大腸CT検査の穿孔率は0.003%。
・精検目的の大腸CT検査の穿孔率は0.014%。
・穿孔率は術前検査目的に比べて検診目的で有意に低い。
・穿孔症例の81%では外科治療が不要。
・自動送気装置の使用は穿孔のリスクを低減する。




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2017年10月02日

大腸CT(CT colonography)検査のベストポジション「右側臥位」について再度考えてみよう!


シンポジウム「増えている大腸癌 診断と治療における最新の進歩」が開催されます。
冨樫教授が企画されました。
遠藤先生や歌野健先生らによる「大腸がんの最新情報」が満載の講演が聞けます!!
自分もお誘いいただきました〜
是非、ご参加ください!








PubMedから、今日のつぶやき − 83 −

Pickhardt PJ, et al. Volumetric analysis of colonic distention according to patient position at CT colonography: diagnostic value of the right lateral decubitus series. AJR Am J Roentgenol 2014; 203: W623-8.

今日は以前の「つぶやき − 44 〜 47 −」でご紹介した
「体位と腸管拡張の関係について比較検討した論文」に少し戻ってみたいと思います。

結論は、こんな感じでした。

【結論】
・右側臥位は最適な腸管拡張を得るためのベストポジションである。

・とくに右側臥位はS状結腸の拡張を改善する。

・腹臥位は腸管拡張が一番不十分であり、
 とくに肥満者でその傾向を認める。

・右側臥位はルーチンで選択する体位とすべきである。

・自動送気装置の注入量の解析は腸管拡張度の評価に有用である。


ラインコミュニティに遅れて、メルマガで配信していた内容です。
最近、メール読者様のお二人の方からメールでコメントをいただきました。
そのご紹介をしたいと思います(お二人から承諾をいただいています)。


ちなみに、見逃した方、復習したい方は過去のブログをご参照くださいね。


【千葉のM嶋先生からのご質問メール】

先生のメルマガ楽しく読ませてもらっております。
大変勉強になります。
素晴らしいご活動と思います。

すみません、どうしても聞いてみたい事があったので
このメールアドレスでメールをしてしまいました。

先生に以前ご指導いただき、右側臥位にて拡張良好になる事、
実感するところであります。

気になるところは、右側臥位で撮影した場合、
両体位での比較読影における残渣の動きが腹臥位に比べて少なくなるため、
判断がつきにくいと感じる事がございました。
この点について、先生のエキスパートオピニオンをご教授お願いできないでしょうか。

また、腹臥位と右側臥位での病変発見精度の比較研究などございますでしょうか?

【ナガイチからの返事】
1つ目のご質問
>右側臥位で撮影した場合、両体位での比較読影における残渣の動きが
腹臥位に比べて少なくなるため、判断がつきにくいのでは?

→必ずしも180度変える必要はないとは思っています。
病変や残渣の移動を見るのに、体位がきちんと90度移動していれば
鑑別は十分に可能だと思います。

もちろん、180度に比べて90度では移動が少なくなり、やや鑑別がしづらい場合はあります。
でも、結果的に読影できなくなるわけではないのではないでしょうか?

ただし、現場では腹臥位が取れない患者さんに限って(ご高齢だったり、BMIが高かったり)、
右側臥位がきちんとした右側臥位ではなくて
背臥位に近い右側臥位になってしまうことがあります。
90度の体位変換のつもりが60度くらいにしかならなかったりすると、
ご指摘のように難しくなってしまいます。
これを防ぐために、きちんと90度になるよう、
枕やタオルを使用して十分に体位を補助する必要があります。

また、別の手として、「背臥位+右側臥位」の組み合わせではなく、
「左側臥位+右側臥位」の組み合わせにしてもよいでしょう。

この組み合わせによる臨床試験は現在、論文をまとめています。
T橋さん、一緒に頑張りましょう〜〜


2つ目のご質問
>腹臥位と右側臥位での病変発見精度の比較研究は?
→取り上げたPickhardtの論文では病変の検出精度の差異については検討されていません。
リミテーションの最後に記載されています。

ただし、腸管拡張がなされてなければ、病変は検出できないという、
先行研究を根拠に問題はないでしょうと述べていますね。

素晴らしいご質問をありがとうございました。



【M嶋先生からの折り返しのご連絡】

メルマガ毎回楽しみに読ませていただいています。
大変勉強になります。

先生のおっしゃるとおり右側臥位で移動が少なくても読影出来ない事は確かにございません。
きちんと90度にするという事は大事なコツだと思いますので、
技師さん達にも今度伝えようと思います。

左側臥位の件は、以前先生方の発表を聞いてなるほど!と思った次第です。
誠にありがとうございました。



腸管拡張や体位は、研究会でも盛り上がる話題です!!
来年3月11日に金沢でGAIAが開催されますので、どうぞご参加ください。


次回は、二人目の方からの便りをご紹介しますね。

それでは、また。

ご注意)必ずしも論文の内容をすべて網羅している情報ではございません。詳細にご興味の方は原文をご確認ください。つぶやきは正確な情報発信を心がけますが、その内容を保証するものではないことをどうぞご了承ください。

原文
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/25415727




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<読影>
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<診断>
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・閉塞性大腸がんでは穿孔のリスクが高くなるので注意しましょう。
・術前検査目的の大腸CT検査の穿孔率は0.028%。
・検診目的の大腸CT検査の穿孔率は0.003%。
・精検目的の大腸CT検査の穿孔率は0.014%。
・穿孔率は術前検査目的に比べて検診目的で有意に低い。
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タグ:右側臥位

2017年08月07日

【大腸CT検査アカデミー】今日のつぶやき − 45 −

おはようございます!
第12回消化管先進画像診断研究会 (GAIA)が2018年3月11日に金沢市で開催されます!
当番世話人は市立砺波総合病院の龍泰治先生です。
是非、ご参加ください!
http://gaia.kenkyuukai.jp/event/




PubMedから、今日のつぶやき − 45 −



Pickhardt PJ, et al. Volumetric analysis of colonic distention according to patient position at CT colonography: diagnostic value of the right lateral decubitus series. AJR Am J Roentgenol 2014; 203: W623-8.


こんにちは
以前お話しましたように本日(ラインコミュニティ配信時の2017.6.14.(水))、
職域検診を受けてきました。
自分の受診枠は11時30分だったので、お腹すきました〜
でも、立場上、検診はきちんと受けねばなりませんね。

さて、前回の続きです。
臨床で感覚的に感じている体位による腸管拡張の違いは、本当にあるのでしょうか?

【結果】
腸管のガス量の平均は
背臥位:1617mL
腹臥位:1441mL
右側臥位:1901mL

右側臥位でガス量が一番多かったのは73.3%の症例で、一番少なかったのは6.2%。
腹臥位でガス量が一番多かったのは0.7%の症例で、一番少なかったのは73.3%。

読影医による主観的判定による平均拡張度スコア(4点満点)
背臥位:3.48点
腹臥位:3.33点
右側臥位:3.71点

読影医による主観的判定による不十分な拡張腸管の割合
背臥位:10.4%
腹臥位:12.1%
右側臥位:4.2%

読影医による主観的判定による平均拡張度スコアが3点以下だった腸管区分は
背臥位のS状結腸:2.68点
腹臥位のS状結腸:2.58点
のみで、他の体位・腸管区分はすべて適切な読影が可能な3点以上。
ちなみに右側臥位のS状結腸は平均3.23点

上記の結果はすべて統計学的に有意差がありました。

さらに、BMIが増加するにつれて、右側臥位の撮影による腸管拡張度の改善を認めたことも分かっています。

【結論】
・右側臥位は最適な腸管拡張を得るためのベストポジションである。
・とくに右側臥位はS状結腸の拡張を改善する。
・腹臥位は腸管拡張が一番不十分であり、とくに肥満者でその傾向を認める。
・右側臥位はルーチンで選択する体位とすべきである。
・自動送気装置の注入量の解析は腸管拡張度の評価に有用である。


う〜ん、臨床で感じていたそのままの結果ですね。
明日からの皆さんの臨床にお役立てください。

具体的な主義のコツついては、単行本「これ1冊でわかる! 大腸CTプロフェッショナル 100のレシピ」の75-76ページにも詳述していますよ。
是非、ご覧ください。
http://www.e-radfan.com/event/47211/

ちなみに私たちも同様の臨床研究を追試として進めています。
UMIN26162
https://upload.umin.ac.jp/cgi-open-bin/ctr/ctr_view.cgi?recptno=R000030064
近く皆さんに公表できればと思っています。

めでたし!と終わりたいところですが、今回のピッカード論文には大きなリミテーションがあるんですよ。
何だと思いますか?
次回までの宿題です〜

原文
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/25415727




★★重大ニュース!!━━━━━━━━━━━━━━━
日本消化器がん検診学会とGAIAの共催で実施した
「大腸CT検査の実態全国調査【臨床研究 GAIA−03】」
が放射線領域の代表的なジャーナル
「European Radiology(2016 Impact Factor: 3.967)」
に掲載されました!!
https://link.springer.com/article/10.1007/s00330-017-4920-y

PubMedにも掲載済みですよ
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/28674967

委員の先生方に大変」ご尽力いただきました。
ご協力いただいた施設の医師や技師の皆様にも感謝です!
皆さま、本当にありがとうございました!!
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━★★




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大腸CT検査のポイント集
毎日のつぶやきを経て増えていきますね。

<適応>
・閉塞性大腸がんに対して大腸CT検査は有用だが、手技に工夫が必要。
・完全閉塞症例には「PET/CT colonography」。
・内視鏡の検査待ちの日数を減らす役割もあり。

<腸管前処置>
・内視鏡後にガストログラフィン30mLを服用したら約4時間後に大腸CT検査をしよう。

<腸管拡張>
・右側臥位は最適な腸管拡張を得るためのベストポジションである。

<読影>
・読影の飛ばしすぎは読影精度を下げるので要注意。
・トレーニングを積めば、都市部の病院でなくとも高い精度の検査が可能。
・検診目的の大腸CT検査は有症状者に対する大腸CT検査よりも、病変をみつけづらく読影には注意が必要。

<診断>
・C-RADSにおけるC1の5-10年の検査間隔は妥当
・大腸CT検査の中間期癌の頻度は非常に低い(0.1%、2/1429)
・便潜血陽性後から内視鏡を受けるまでの期間が10ヶ月以上になると大腸がん全般・進行がんのリスクが高まる。

<偶発症>
・閉塞性大腸がんでは穿孔のリスクが高くなるので注意しましょう。



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プロフィール
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大腸の専門家 ナガイチ
大腸を専門に外科、内視鏡、画像診断のキャリアがあります。               経歴のご紹介:               1996年 国立医学部医学科卒業。       1996〜2007年 消化器外科、内視鏡医として従事。                    2007〜2011年 ハーバード大学 医学部 放射線科、マサチューセッツ総合病院に留学。 2009年〜国内のナショナルセンターに外来研究員として併任。               2011年 帰国し内視鏡医として従事。     2015年〜国内のナショナルセンターに常勤勤務。 2019年〜某国公立大学医学部医学科の特任教授として働いています。                  資格: 外科認定医・認定登録医、消化器内視鏡認定医・専門医・指導医、消化器病専門医、H. pylori(ピロリ菌)感染症認定医、消化器がん検診認定医、胃腸科専門医・指導医、アメリカ消化器内視鏡学会(American Society for Gastrointestinal Endoscopy) 国際会員、アメリカ消化器病学会(American College of Gastroenterology) 国際会員                    どうぞよろしくお願いいたします。              ご注意)個人的な病状に関するご相談、診療に準じるご相談にはお答えできませんので、何卒、ご容赦ください。
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