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見えぬ恐怖 20キロ圏内捜索に同行

ティンバーランド 見えぬ恐怖 20キロ圏内捜索に同行
防護服に身を固め、福島第1原発から20キロ圏内の避難指示区域で行方不明者の捜索を行い、アルバムなどを回収する警察官ら=福島県南相馬市で2011年4月7日午後3時50分、佐藤泰則撮影 捜索現場上空には風に乗ってヒバリが鳴いていた。春を告げる暖かな南風。だが、その方向には危機的状況が続く東京電力福島第1原発がある。半径20キロ圏内の避難指示区域にある福島県南相馬市で7日、警視庁機動隊による行方不明者の捜索が始まった。カメラマンとともに同行した私は、汗をかいた額に風を感じ、不安になる。防護服フードに隙間(すきま)がないか、あわててチェックした。【福島第1原発】20キロ圏内を大規模捜索 警視庁 同原発の北約18キロにある同市原町区小沢の海岸線。約250人の機動隊員は防護服を着用し、放射線量を測定しながらの捜索となった。私も同じ防護服を着用した。線量計も首からさげる。露出しないようガムテープを手足に何重にも巻いた。警察官のつらさを思う。 線量計がたえず気になった。1時間以上いても「0.000」のまま。ゴーグルが曇っても外せない。わずか18キロ先の原発が吐き出す放射性物質の見えない恐怖があるのだ。【滝野隆浩】 ◇人のいない現場 福島県は、行方不明者数が死者数の3倍以上と、近隣の宮城県などの被災県と比べて際だって多い。福島第1原発事故の影響で放射線量が高く捜索が進まないためで、20キロ圏内はがれきも手つかずの状態となっている。一度も自宅に戻れない避難住民からは、「せめて遺体の回収を早くしてほしい」という強い要望が出ていた。当然の要望だと思う。 この日、警視庁の機動隊員は不自由な防護服で黙々と作業を進め、3遺体を収容した。一方、福島県警は3日から既に20キロ圏内の捜索を始めていた。ある県警幹部は「我々も、本当はもっと(捜索を)やりたいんだけど……」と悔しさを吐きだした。 93年の北海道南西沖地震で津波に襲われた北海道?奥尻島も、04年のインド洋大津波で被災したインドネシア?アチェも、私は現場に行った。巨大津波の現場では、家を車を船をなぎ倒し、流し去る圧倒的な自然の力を感じさせられた。それはここでも同じ。しかし、「フクシマ」は決定的に違った。人が現場にいないのだ、まもなく1カ月たつのに。 奥尻でも、熱帯のアチェでも、すぐに人は復興に向けて動き出していた。それはある種、感動的な事実でもあった。人間の強さを思い知らされた。だが、福島には、毎日「危機」を吐き出し続 大阪のローカル紙が希望届けるプロジェクト  る原発がある。住民は怖くて近寄れない。 現場に立って初めて思い至った。大地震が発生し、津波が襲った3月11日から12日にかけて、あるいはそれから数日、「助かる命」はあったはずなのだ。同じ被災地の宮城でも、岩手でも、同じ時期に多くの命が救われた。しかし、フクシマでは高い放射線量がそれを許さなかった。行方不明者の捜索すらできない状況を、住民はどういう思いで見守っていたのか。 原発事故は、農業にも漁業にも甚大な被害をもたらした。それは「生活」の破壊だろう。しかし、それよりも、そこで暮らす人たちが自分の肉親の遺体も確認できなかったのだ。「死」さえも中ぶらりんにさらされている。「尊厳」をも破壊していると感じる。 ◇涙のランドセル 機動隊員ががれきの中から位牌(いはい)やアルバムを集めている。赤いランドセルが泥だらけで、見ているだけで悲しくなる。遺品を置いて、そっと手を合わせて機動隊員が自分の持ち場に帰っていく。その表情は固く締め付けられた白い防護服に包まれて、うかがえなかった。汚染水9日にも移動 まず復水器へ
福島第1原発1〜3号機のタービン建屋地下にある高濃度の放射性汚染水(計約6万トン)の処理問題で、東京電力は7日、2号機の汚染水の処理を早ければ9日にも始めることを明らかにした。2号機では、保管場所確保のための「玉突き作戦」が比較的順調で、排水作業が今後本格化するとみられる。 2号機の汚染水は1〜3号機で最も線量が高く、一部は海に流出するなど、処理が急がれていた。東電によると、まず建屋内の「復水器」(容量3000トン)に汚染水の一部を移す作業に入る。 東電は、原発内のタンクを次々と空にして汚染水の収容場所を確保する作業(玉突き作戦)を1〜3号機で続けている。2号機では、既に満杯だった復水器の水を建屋外の「復水貯蔵タンク」に移すことで、9日にも復水器を空にできる見通しが立った。ただし復水器には汚染水の一部しか収容できない。主な収容場所として想定している「集中環境施設」では、低濃度汚染水(約8000トン)の海への放出が続いており、8日完了予定。問題がなければ、2号機から汚染水を移したい考えだ。 一方、3号機では、1、2号機より早く復水貯蔵タンクを空にしたが、復水器からの移送が難航している。 東電によると、3号機の復水器はもともと満杯に近かったが、水位がさらに上がっているという。復水器には複数配管がつながっており、東電は増加した水がどこから流入したか特定を急いでいる。【江口一、藤野基文】 水道水摂取制限、「3日分の平均」を目安に−厚労省が方針

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