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2017年06月22日
レミントンM700アップグレードプロジェクト(5)
レミントンM700アップグレードプロジェクト(4)
レミントンM700アップグレードプロジェクト(3)
これが、レミントン社が数年前に鳴り物入り発表した"X-Mark Pro"というトリガーですが、これが原因(ずっとそれ以前から問題があったのですが)で24件以上の死亡事故、何百もの負傷事故が起きており、七百五十万丁にも上る大規模なリコール問題に発展しています。いかにも安っぽいシートメタルでできており、またこれが汚いんです。CNCマシーン加工の綺麗なTimneyとユニットとは雲泥の差です。
実は、1989年には既にレミントン社の技術者たちが同社の弁護士に会って、それまでの引き金のメカニズムをオーバーホールするべきだと進言しています。トリガーコネクターという部品の作動が不安定で、異物が溜まったり振動が加わったりした際に暴発の危険性があったためです。しかし、レミントン社はその進言を無視します。その後17年の間に何千と言うクレーム(英語ではcomplaintsと言います)、百以上もの訴訟を経てようやく同社は重い腰を上げて、新しいファイアーコントロールのメカを採用することになりますが、同社の信用が地に落ちて、もう恐らく二度と回復できないであろうということは想像に難くないでしょう。
アメリカ大手のCNBCドキュメンタリー特番を組んでいますので、興味のある方はご覧ください。