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2016年03月21日
ピエール・ルメートル『その女アレックス』2014年「週刊文春ミステリーベスト10」海外部門1位受賞
その女アレックス
おまえが死ぬのを見たい―男はそう言ってアレックスを監禁した。
檻に幽閉され、衰弱した彼女は、死を目前に脱出を図るが…しかし、ここまでは序章にすぎない。
孤独な女アレックスの壮絶なる秘密が明かされるや、物語は大逆転を繰り返し、最後に待ち受ける慟哭と驚愕へと突進するのだ。
イギリス推理作家協会賞受賞作。
著者 ピエール・ルメートル
1951年、パリに生まれる。教職を経て、2006年、カミーユ・ヴェルーヴェン警部シリーズ第1作Travail soign´eでデビュー、同作でコニャック・ミステリ大賞ほか4つのミステリ賞を受賞した。『その女アレックス』はヴェルーヴェン・シリーズ第2作で、イギリスで話題となり、イギリス推理作家協会インターナショナル・ダガー賞の受賞作となった。2013年、はじめて発表した文学作品Au revoir l`a‐hautで、フランスを代表する文学賞ゴンクール賞を受賞する 。
2016年03月20日
米澤穂信『満願』2014年「週刊文春ミステリーベスト10」国内部門1位受賞
満願
人生を賭けた激しい願いが、6つの謎を呼び起こす。
人を殺め、静かに刑期を終えた 妻の本当の動機とは――。
驚愕の結末で唸らせる表題作はじめ、交番勤務の警官や在 外ビジネスマン、美しき中学生姉妹、フリーライターなど、切実に生きる人々が遭遇 する6つの奇妙な事件。
入念に磨き上げられた流麗な文章と精緻なロジックで魅せる、 ミステリ短篇集の新たな傑作誕生!
著者 米澤穂信
1978年岐阜県生まれ。2001年、『氷菓』で第5回角川学園小説大賞奨励賞(ヤングミステリー&ホラー部門)を受賞し、デビュー。2011年、『折れた竜骨』で第64回日本推理作家協会賞。
2016年03月19日
スティーヴン・キング『11/22/63』2013年「週刊文春ミステリーベスト10」海外部門1位受賞
11/22/63
小さな町の食堂、その倉庫の奥の「穴」。
その先にあるのは50年以上も過去の世界、1958年9月19日。
このタイムトンネルをつかえば、1963年11月22日に起きた「あの悲劇」を止められるかもしれない…。
ケネディ暗殺を阻止するためぼくは過去への旅に出る。
世界最高のストーリーテラーが新たに放った最高傑作。
著者 スティーヴン・キング
1947年、アメリカ、メイン州生まれ。1974年に『キャリー』で作家デビュー。恐怖小説をアクチュアルな現代小説に再生した「モダン・ホラー」の巨匠。『11/22/63』は2011年にアメリカで発表され、国際スリラー作家協会最優秀長編賞、ロサンジェルス・タイムズ文学賞ミステリー/スリラー部門の二冠に輝いたほか、英国幻想文学賞ホラー長編部門、ローカス賞の最優秀SF長編部門の最終候補作となるなど、非常に高く評価された。
2016年03月18日
『2016年3月18日』NHKラジオ第一「すっぴん!」「源ちゃんのゲンダイ国語」のコーナーで紹介された本
2016年3月18日に、NHKラジオ第一「すっぴん!」「源ちゃんのゲンダイ国語」のコーナーで紹介された本は「姉ちゃんの詩集」でした。
その物語は、「姉ちゃんの自作の詩集をみつけた」という、掲示板に書き込まれたひとつの投稿からはじまりました。
お姉さんがひそかにつづり、書きためていた詩を弟が発見。
一編ずつネットの掲示板に公開していったのです。
その詩は、思春期の女の子らしい奔放さで読む人をどきっとさせながら、たとえば描かれる家族の情景のあたたかさが人の心に癒しと笑いをもたらすという、今まで誰も見たことがない魅力に満ち溢れていました。
サマーさんの詩は、楽しいだけではなく、ときに比類なく美しい瞬間を見せます。
●「お母さん」
お母さんだいすき お母さんが死んじゃったら私も
死んじゃうくらい悲しいです だから ずーっと一緒にいてください!!!!
一緒におばあちゃんになって楽しく過ごしましょう!!!!!!
●「生きる」
生きてるってなんだろう 生きてるってなぁに 死んだらどこにいくの?
思い出はどこに消えるの? あと悲しくないのかな たましいって浮くの?
しずむの?破れつする? 火葬はあつそう どそうはさみしそう しにたく
ないよ!本当に死にたくない! 好きなことも出来なくなる 嫌いな人にも会
えないとさみしくなる 私はいま生きてるから なみだがあったかくてうれしいです
●「ゆせん」
私の心を くばります 切り売りしています 背のびしています 最後に残ったひとかけは 私に下さい 私をそれで作ります
サマーさんは、プロの詩人ではありません。サマーさんの弟がサマーさんの詩集を見つけて無断でインターネットにあげたところ、話題になり、書籍化されました。
(すっぴん!ブログ:NHK)より
「詩は、本来、誰にでも書けるもの。ネットでは、ネガティブな情報がすぐ広がるけど、この本のように、いい情報が広がることもある。ネットの世界も悪くないと思う。」
(すっぴん!ブログ:NHK)より
長岡弘樹『教場』2013年「週刊文春ミステリーベスト10」国内部門1位受賞
教場
君には、警察学校をやめてもらう。
この教官に睨まれたら、終わりだ。
全部見抜かれる。
誰も逃げられない。
警察学校初任科第九十八期短期過程の生徒たちは、「落ち度があれば退校」という極限状態の中、異色の教官・風間公親に導かれ、覚醒してゆく。
必要な人材を育てる前に、不要な人材をはじきだすための篩、それが警察学校だ。
週刊文春「2013年ミステリーベスト10」国内部門第1位。
宝島社「このミステリーがすごい! 2014年版」国内編第2位。
2014年本屋大賞第6位に輝き、80以上のメディアに取り上げられた既視感ゼロの警察小説!
著者 長岡弘樹
1969年山形県生まれ。筑波大学卒。団体職員を経て、2003年「真夏の車輪」で第25回小説推理新人賞を受賞。08年「傍聞き」で第六十一回日本推理作家協会賞(短編部門)を受賞。
2016年03月17日
スティーヴ・ハミルトン『解錠師』2012年「週刊文春ミステリーベスト10」海外部門1位受賞
解錠師
八歳の時にある出来事から言葉を失ってしまったマイク。
だが彼には才能があった。
絵を描くこと、そしてどんな錠も開くことが出来る才能だ。
孤独な彼は錠前を友に成長する。
やがて高校生となったある日、ひょんなことからプロの金庫破りの弟子となり、芸術的腕前を持つ解錠師に…。
非情な犯罪の世界に生きる少年の光と影を描き、MWA賞最優秀長篇賞、CWA賞スティール・ダガー賞など世界のミステリ賞を獲得した話題作。
このミステリーがすごい!2013年版海外編。
2012年週刊文春ミステリーベスト10海外部門第1位。
著者 スティーヴ・ハミルトン
1961年、ミシガン州デトロイト生まれ。ミシガン大学卒。IBMに勤務するかたわら書いたという1998年のデビュー作『氷の闇を越えて』では、ハードボイルド小説の新たな担い手として高く評価され、アメリカ探偵作家クラブ(MWA)賞、アメリカ私立探偵作家クラブ(PWA)賞の最優秀新人賞などを受賞。以後『ウルフ・ムーンの夜』(2000年)、『狩りの風よ吹け』(2001年)など探偵アレックス・マクナイトを主人公としたシリーズを書き継いでいる。2009年の『解錠師』では、MWA賞最優秀長篇賞、英国推理作家協会(CWA)賞スティール・ダガー賞、バリー賞、全米図書館協会のアレックス賞など多くの賞に輝いた。ニューヨーク州在住。
2016年03月16日
横山秀夫『64(ロクヨン)』2012年「週刊文春ミステリーベスト10」国内部門1位受賞
64(ロクヨン)
元刑事で一人娘が失踪中のD県警広報官・三上義信。
記者クラブと匿名問題で揉める中、“昭和64年”に起きたD県警史上最悪の翔子ちゃん誘拐殺人事件への警察庁長官視察が決定する。
だが被害者遺族からは拒絶され、刑事部からは猛反発をくらう。
組織と個人の相克を息詰まる緊張感で描き、ミステリ界を席巻した著者の渾身作。
著者 横山秀夫
1957年東京生まれ。国際商科大学(現・東京国際大学)卒業後、上毛新聞社に入社。12年間の記者生活を経てフリーライターとなる。91年「ルパンの消息」が第9回サントリーミステリー大賞佳作に選ばれる。98年「陰の季節」で第5回松本清張賞を受賞。2000年「動機」で第53回日本推理作家協会賞・短編部門を受賞する。
2016年03月15日
デイヴィッド・ゴードン『二流小説家』2011年「週刊文春ミステリーベスト10」海外部門1位受賞
二流小説家
ハリーは冴えない中年作家。
シリーズもののミステリ、SF、ヴァンパイア小説の執筆で食いつないできたが、ガールフレンドには愛想を尽かされ、家庭教師をしている女子高生からも小馬鹿にされる始末だった。
だがそんなハリーに大逆転のチャンスが。
かつてニューヨークを震撼させた連続殺人鬼より告白本の執筆を依頼されたのだ。
ベストセラー作家になり周囲を見返すために、殺人鬼が服役中の刑務所に面会に向かうのだが…。
ポケミスの新時代を担う技巧派作家の登場!アメリカ探偵作家クラブ賞最優秀新人賞候補作。
著者 デイヴィッド・ゴードン
コロンビア大学大学院創作学科修士課程修了。映画、出版、ファッション業界でキャリアを積んだ後、各紙誌で絶賛された『二流小説家』で華々しくデビュー 。
DVDも出ています。上川隆也主演
2016年03月14日
高野和明『ジェノサイド』2011年「週刊文春ミステリーベスト10」国内部門1位受賞
ジェノサイド
急死したはずの父親から送られてきた一通のメール。
それがすべての発端だった。
創薬化学を専攻する大学院生・古賀研人は、その不可解な遺書を手掛かりに、隠されていた私設実験室に辿り着く。
ウイルス学者だった父は、そこで何を研究しようとしていたのか。
同じ頃、特殊部隊出身の傭兵、ジョナサン・イエーガーは、難病に冒された息子の治療費を稼ぐため、ある極秘の依頼を引き受けた。
暗殺任務と思しき詳細不明の作戦。
事前に明かされたのは、「人類全体に奉仕する仕事」ということだけだった。
イエーガーは暗殺チームの一員となり、戦争状態にあるコンゴのジャングル地帯に潜入するが…。
著者 高野和明
1964年東京都生まれ。84年より岡本喜八氏に師事し、映画・テレビなどの撮影スタッフとなる。89年渡米、ロサンゼルス・シティカレッジで映画演出、撮影、編集を学ぶ。91年同校を中退後、帰国して脚本家に。2001年『13階段』で江戸川乱歩賞受賞。著書に『幽霊人命救助隊』など。
2016年03月13日
ジョン・ハート『ラスト・チャイルド』2010年「週刊文春ミステリーベスト10」海外部門1位受賞
ラスト・チャイルド
十三歳の少年ジョニーは、犯罪歴のある近隣の住人たちを日々監視していた。
彼は、一年前に誘拐された双子の妹アリッサの行方を探しているのだ。
美しい少女だった妹は何者かに連れ去られたが、警察はいまだ何の手がかりも発見できずにいた。
ジョニーの父親も、娘が誘拐されてまもなく謎の失踪を遂げていた。
母親は薬物に溺れるようになり、少年の家族は完全に崩壊していた。
ジョニーは学校を頻繁にさぼり、昼夜を問わない危険な調査にのめり込んだ。
ただひたすら、妹の無事と家族の再生を願って。
英国推理作家協会賞最優秀スリラー賞受賞作。
著者 ジョン・ハート
1965年、ノース・カロライナ州生まれ。アメリカで現在最も勢いのある作家。ミステリ界の「新帝王」と呼ばれる。2006年に北米最高のミステリ賞であるアメリカ探偵作家クラブ(MWA)賞最優秀新人賞候補作『キングの死』で華々しくデビュー。その後、第二長篇『川は静かに流れ』(以上、ハヤカワ文庫刊)で、同賞の2008年度最優秀長篇賞に輝いた。同書が日本で各種の年末ベストテン上位を席巻したことは記憶に新しい。第三長篇にあたる本書は、前作に続きMWA賞最優秀長篇賞に輝き、また英国推理作家協会賞最優秀スリラー賞も受賞した。