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2016年04月11日
海月ルイ『子盗り』第19回(2002年)サントリーミステリー大賞受賞
子盗(と)り
京都の旧家に嫁いだ榊原美津子は、子供に恵まれずに十数年。
本家の跡取りの出産を期待される重圧に耐えかね、妊娠していると言ってしまった美津子は、産院から新生児を連れ去ろうとして看護師・潤子に見咎められる。
その後まもなく、榊原家では幸せそうな夫妻と赤ん坊を囲んで、盛大な祝宴が開かれていたが…。
子に恵まれない女、子を奪われた女、子を望まない女──女たちの暗い情念を描いた傑作。
第19回サントリーミステリー大賞・読者賞ダブル受賞作!
著者 海月ルイ
1958年、京都市生まれ。華頂短期大学幼児教育学科卒業。1998年「シガレット・ロマンス」で第5回九州さが大衆文学賞受賞。同年、「逃げ水の見える日」で第37回オール読物推理小説新人賞受賞。2002年「子盗り」で第19回サントリーミステリー大賞・読者賞をダブル受賞。