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2015年11月07日
戸川 昌子『大いなる幻影』、佐賀潜『華やかな死体』第8回江戸川乱歩賞受賞(1962年)
江戸川乱歩賞全集(4)大いなる幻影 華やかな死体
『大いなる幻影』
孤独な老嬢たちが住む女子アパート。
突如始まったアパート移動工事と同時に奇怪な事件が続発。
老嬢たちの過去も次第に暴かれていく。
著者 戸川昌子
1933年東京生まれ。大手商社で英文タイピストとして勤務、のちシャンソン歌手に。
ステージの合間に書いた『大いなる幻影』で第8回江戸川乱歩賞を受賞。
以後幅広いジャンルの作品を多数執筆。海外でも高い評判を得る。
『華やかな死体』
大手食品会社社長の死体が発見され、元社長秘書の男が逮捕された。
事件をめぐり少壮の検事と老獪な弁護士の熾烈な戦いが始まった。
著者 佐賀潜
1909年東京生まれ。中央大学法学部卒。
1940年検事となり、1946年に弁護士を開業。
森脇将光事件などを手掛ける。
『華やかな死体』で第8回江戸川乱歩賞を受賞。
推理小説のほか『民法入門』などの法律の解説書を執筆しベストセラーとなる。
人気の絶頂期だった1970年に死去。