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2015年11月04日
『濡れた心』第4回江戸川乱歩賞受賞(1958年)著者多岐川 恭(たきがわ きょう)
濡れた心
女子高生の純粋な同性愛を阻む悪意、そして少女らをあざ笑うかのように重くのしかかる殺人事件。
その裏には、いかなる悪魔的意思がひそんでいるのか…?
日記や手記を取り入れた斬新な構成が人間関係や動機を際立たせる文学的探偵小説。
澄明な美文で清らかな同性愛をうたいあげ、江戸川乱歩賞に輝いた名作が電子書籍で復刊。
著者 多岐川恭(たきがわ・きょう)
1920年福岡県生まれ。東大経済学部卒。戦後、横浜正金銀行をへて毎日新聞西部本社に勤務。1953年『みかん山』で作家デビュー。『濡れた心』で第4回江戸川乱歩賞を、翌年には短編集『落ちる』で第40回直木賞を受賞。以降、推理小説と共に時代小説も旺盛に執筆した。