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2015年10月29日
『古書の来歴』第2回翻訳ミステリー大賞受賞(2010年)著者ジェラルディン・ブルックス(Geraldine Brooks)
古書の来歴
100年前から行方が知れなかったハガダーが発見された。
連絡を受けた古書鑑定家のハンナは、すぐにサラエボに向かった。
ハガダーはユダヤ教の祈りや詩篇が書かれた書で、今回発見されたのは実在する最古のものと言われ、ハガダーとしてはめずらしく、美しく彩色された細密画が多数描かれていた。
鑑定を行なったハンナは、羊皮紙のあいだに蝶の羽の欠片が挟まっていることに気づく。
それを皮切りに、ハガダーは封印してきた歴史をひも解きはじめる…。
著者 ジェラルディン・ブルックス
オーストラリア生まれ。シドニー大学卒業後、シドニー・モーニング・ヘラルド紙で環境問題などを担当。奨学金を得て、コロンビア大学に留学、並行してウォールストリート・ジャーナル紙でボスニア、ソマリア、中東地域の特派員として活躍、その経験をもとに2冊のノンフィクションを執筆する。
2001年に、17世紀の英国を舞台にしたYear of Wondersで小説デビュー。2006年、『マーチ家の父――もうひとつの若草物語』でフィクション部門のピューリッツァー賞を受賞した。3作目の小説である本書もベストセラーとなり、20カ国語以上に翻訳される。卓越したストーリーテリングで米歴史小説界の頂点に駆け上がった新星。現在は、同じくピューリッツァー賞受賞者であるジャーナリストの夫トニー・ホルヴィッツと、息子と共にマサチューセッツ州マーサズ・ヴィンヤード島とシドニーに暮らす。