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2015年08月20日
『笛吹けば人が死ぬ』第11回 日本探偵作家クラブ賞(現 日本推理作家協会賞)受賞(1958年)著者 角田 喜久雄(つのだ きくお)
角田喜久雄探偵小説選 (論創ミステリ叢書)
人の心に宿る計り知れない悪意。笛を吹いて人を殺す。本当にそんなことができるのか…
「笛吹けば人が死ぬ」は、角田喜久雄探偵小説選の中に、新聞記者の明石良輔を主人公にした、名探偵明石良輔シリーズ九作の短篇のひとつとして収録されている。
著者 角田 喜久雄 (つのだ きくお)
1906(明39)年、神奈川県横須賀生まれ。東京府立第三中学在学中の22(大11)年、『新趣味』の懸賞募集に投じた「毛皮の外套を着た男」が二等当選してデビュー。東京高等工芸学校在学中の26(大15/昭1)年には「あかはぎの拇指紋」が『新青年』に掲載され、「発狂」が『サンデー毎日』主催「大衆文芸」懸賞募集・甲種当選作に選ばれた。卒業後も職務の傍ら執筆を続けたが、35~36年発表の伝奇小説「妖棋伝」が評判を呼んで以後、時代小説に軸足を移した 。
角田 喜久雄さんには次のようなエピソードがあります。
1959年に大阪新聞で『半九郎闇日記』を連載する際、文化部の福田という記者が『恋慕奉行』の続編をと依頼に来た。色々と話している中で、「誰か目ぼしい新人作家はいませんか?」と福田が聞いてきたので、「『梟の城』を書いた司馬遼太郎という新人作家はいいです。あれは大物ですよ。」と答えた。その後『梟の城』が直木賞を受賞して、司馬遼太郎という作家の顔を見て大笑いした。
ウィキペディアより引用
文化部の福田という記者は司馬遼太郎だったのです。