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2015年08月14日
『能面殺人事件』 第3回 探偵作家クラブ賞(現 日本推理作家協会賞)長編賞受賞(1950年) 著者 高木彬光
能面殺人事件 新装版 高木彬光コレクション (光文社文庫)
資産家の当主が、寝室に置かれた安楽椅子で死んでいた。現場は完全な密室状態で、死体には外傷がなかった。
傍らには呪いを宿すという鬼女の能面が残され、室内にはジャスミンの香りが妖しく漂っていた。
デビュー第一作にして、新趣向に挑み、絶賛された第三回探偵作家クラブ賞受賞作。同時期の短編「第三の解答」「大鴉」を収録。
著者 高木彬光
大正9年(1920)、青森市生まれ。旧制一高・京都大学工学部卒。太平洋戦争後、二人の占い師に進められ、処女作『刺青殺人事件』を書き上げ、江戸川乱歩氏に認められて推理作家の第一線を歩むこととなった。推理小説・時代小説等の著作多数。手相にも詳しく、昭和56年には角川文庫より「手相占い」が出版された。平成7年(1995)9月9日逝去。