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2015年11月28日
『放課後』第31回江戸川乱歩賞受賞(1985年)著者東野 圭吾(ひがしの けいご)
放課後
校内の更衣室で生徒指導の教師が青酸中毒で死んでいた。
先生を2人だけの旅行に誘う問題児、頭脳明晰の美少女・剣道部の主将、先生をナンパするアーチェリー部の主将。
犯人候補は続々登場する。
そして、運動会の仮装行列で第2の殺人が……。
乱歩賞受賞の青春推理。
著者 東野 圭吾
1958年、大阪府生まれ。大阪府立大学工学部卒業。エンジニアとして勤務しながら、85年『放課後』で第31回江戸川乱歩賞を受賞しデビュー。99年『秘密』で第52回日本推理作家協会賞、2006年『容疑者Xの献身』で第134回直木賞を受賞。
2015年11月27日
「天女の末裔 殺人村落調査報告書」【改題】『天女の末裔』第30回江戸川乱歩賞受賞(1984年)著者鳥井 架南子(とりい かなこ)
江戸川乱歩賞全集(15)天女の末裔
岐阜県王御滝郡神守地区、禁男の山中で坐女が生んだ女の子は、民俗学研究の学生が連れていったという。
そのとき、村の男が殺され、坐女は殺人犯として服役する。
村人たちは「イチミコサマの呪い」と呟くのみであった。
そして23年後、再び山中で謎の殺人事件が起きた。
著者 鳥井架南子
1953年、愛知県生まれ。南山大学修士課程修了、人類学専攻。’83年『トワイライト』で江戸川乱歩賞候補、翌年、『天女の末裔』で同賞受賞 。
2015年11月26日
「蝋画の獅子」【改題】『写楽殺人事件』第29回江戸川乱歩賞受賞(1983年)著者高橋 克彦(たかはし かつひこ)
写楽殺人事件
謎の絵師といわれた東洲斎写楽は、一体何者だったか。
後世の美術史家はこの謎に没頭する。
大学助手の津田も、ふとしたことからヒントを得て写楽の実体に肉迫する。
そして或る結論にたどりつくのだが、現実の世界では彼の周辺に連続殺人が起きていて―。
浮世絵への見識を豊富に盛りこんだ、第29回江戸川乱歩賞受賞の本格推理作。
著者 高橋 克彦
1947年、岩手県に生まれる。早稲田大学商学部卒。
美術館勤務を経て、1983年『写楽殺人事件』で江戸川乱歩賞を受賞。その後、1986年『総門谷』で吉川英治文学新人賞、1987年『北斎殺人事件』で日本推理作家協会賞、1992年『緋い記憶』で直木賞を受賞。
著書に『広重殺人事件』『竜の柩』『炎立つ』など多数。
また、浮世絵研究家としても知られ『浮世絵鑑賞事典』がある。
2015年11月25日
『焦茶色のパステル』第28回江戸川乱歩賞受賞(1982年)著者岡嶋 二人(おかじま ふたり)
焦茶色のパステル
東北の牧場で牧場長と競馬評論家・大友隆一が殺され、サラブレッドの母子、モンパレットとパステルが銃撃された。
隆一の妻である香苗は競馬の知識は一切持っていなかったが、夫の死に疑問を抱き、次々と怪事件に襲われる。
一連の事件の裏には、競馬界を揺るがす恐るべき秘密が隠されたいた。
著者 岡嶋 二人
徳山諄一(とくやま・じゅんいち昭和18年生まれ)と井上泉(いのうえ・いずみ昭和25年生まれ)の共作筆名。ともに東京都出身。昭和57年,『焦茶色のパステル』で第28回江戸川乱歩賞を受賞。昭和61年、『チョコレートゲーム』で第39回日本推理作家協会賞を受賞。平成元年、『99%の誘拐』で第10回吉川英治文学新人賞を受賞。現在はコンビを解消し、それぞれ井上夢人、田奈純一の筆名で創作活動をしている。
2015年11月24日
『原子炉の蟹』第27回江戸川乱歩賞受賞(1981年)著者長井彬(ながい あきら)
原子炉の蟹
関東電力九十九里浜原発の建屋内で、一晩中多量被曝した死体がドラム缶詰めで処分されたという。
失踪した下請け会社の社長か!?
だが中央新聞の大スクープは一転、捏造記事に。
事実は隠蔽され、原子炉という幾重にも包囲された密室が記者らの前に立ちはだかる。
著者 長井彬
1924年和歌山県生まれ。東京大学文学部卒。毎日新聞社に入社、主に整理部畑で記者生活を送る。定年退職後の’81年、『原子炉の蟹』で第27回江戸川乱歩賞を受賞。
2015年11月23日
『猿丸幻視行』第26回江戸川乱歩賞受賞(1980年)著者高井沢 元彦(いざわ もとひこ)
猿丸幻視行
奥山に紅葉踏み分け鳴く鹿の声聞くときぞ秋は悲しき――百人一首にも登場する伝説の歌人、猿丸大夫が詠んだ歌に秘められた謎。
そして“いろは歌”に隠された1000年の暗号とは?
友人の不可解な死に遭遇した、後の民俗学の巨人・折口信夫の若き日の推理が、歴史の深い闇をあぶりだす。
著者 井沢元彦
1954年、愛知県生まれ。早稲田大学法学部卒。TBS報道局に在職中の1980年『猿丸幻視行』で第26回江戸川乱歩賞受賞。以後、執筆活動に専念し、歴史ミステリ作家として活躍する一方、独自の史観で日本史と日本人の謎に迫る著作を発表。
2015年11月22日
『プラハからの道化たち』第25回江戸川乱歩賞受賞(1979年)著者高柳 芳夫(たかやなぎ よしお)
プラハからの道化たち
東栄物産西ベルリン支店の臨時駐在員 カワムラは、東ドイツ国境で発生した、義兄への銃撃事件、および、その後の自殺事件を単独調査していた。
調査をすすめるうちに、商社マンとはちがった、義兄の別の顔が判明していく。
著者 高柳 芳夫
栃木県宇都宮市生まれ。京都大学文学部独文科卒、京都大学大学院修士課程修了。外務省入省後、ベルリン総領事館、西ドイツ大使館などに勤務。退職後、文筆活動に従事。桐朋学園大学教授も務める。
2015年11月21日
『ぼくらの時代』第24回江戸川乱歩賞受賞(1978年)著者栗本 薫(くりもと かおる)
ぼくらの時代
栗本薫は22歳、某マンモス私大の3年生。
アルバイト先のTV局内で発生した女子高生連続殺人事件を、ロック・バンド仲間の信とヤスヒコと解決しようと挑む。
当時の若者たちの感覚や思考を背景に、凝った構成と若々しい文体によって、シラケ世代とミーハー族の心の断面をえぐった。
著者 栗本薫
東京都生まれ。早稲田大学文学部卒。1977年、中島梓として『文学の輪郭』で群像新人賞受賞、文芸評論家としてデビュー。翌年、「栗本薫」クン登場の『ぼくらの時代』で第24回江戸川乱歩賞、1981年『絃の聖域』で第2回吉川英治文学新人賞受賞。以降、ミステリー、SF、時代、伝奇小説、ミュージカル脚本、演出など幅広く活躍。
2015年11月20日
『時をきざむ潮』第23回江戸川乱歩賞受賞(1977年)著者藤本 泉(ふじもと せん)
江戸川乱歩賞全集(11)時をきざむ潮
三陸の海岸で発見された双生児の変死体。
地道な捜査を続ける刑事を待っていたのは閉鎖された村社会と古代伝承のあやしい世界だった。
著者 藤本泉
1923年東京生まれ。日本大学国文科卒。「文芸首都」、「現象」等同人誌への参加を経て、’66年に王朝スタイルの小説「媼繁盛記」で小説現代新人賞を受賞。以後、『東京ゲリラ戦線』、『地図にない谷』等の作品を発表、’77年『時をきざむ潮』で第23回江戸川乱歩賞を受賞する。他の著書に『ガラスの迷路』、『呪いの聖女』、『暗号のレーニン』等がある。
2015年11月19日
『五十万年の死角』第22回江戸川乱歩賞受賞(1976年)著者伴野 朗(ともの ろう)
江戸川乱歩賞全集(10)五十万年の死角
日米開戦直後、北京原人の化石骨を接収すべく日本軍、中国共産党、国民党各派が暗闘する。
虚々実々の駆け引きを描く異色サスペンス。
著者 伴野朗
1936年愛媛県生まれ。東京外国語大学中国科卒。1962年朝日新聞社に入社。1976年『五十万年の死角』で第22回江戸川乱歩賞を受賞。朝日新聞社外報部記者、上海支局長などを歴任、1989年退社。中国近・現代史をテーマとした作品や社会派ミステリーなどを多数発表。