2015年12月21日
翔田寛『誘拐児』、末浦広海 『訣別の森』第54回江戸川乱歩賞受賞(2008年)
誘拐児
訣別の森
『誘拐児』
終戦翌年の夏、5歳の男の子が誘拐された。“使い古しの新圓で百萬圓を用意しろ。場所は有樂町カストリ横丁”という脅迫状に従い、屈強な刑事たちが張り込むなか、誘拐犯は子どもを連れて逃げてしまう。そして15年後、とある殺人事件をきっかけに、再びこの誘拐事件が動き出す。
著者 翔田 寛
1958年東京生まれ。2000年『影踏み鬼』で第22回小説推理新人賞を受賞し、作家デビュー。本作で第54回江戸川乱歩賞を受賞し、単行本と併せて15万部を超える大ヒットとなる。著書に、『影踏み鬼』『参議怪死す』(ともに双葉社)、『逃亡戦犯』(講談社文庫、『祖国なき忠誠』より改題)、『築地ファントムホテル』(講談社)、「やわら侍」シリーズ(小学館文庫)などがある。
『訣別の森』
戦闘ヘリを無尽に駆った陸自の元エース・槇村は、ドクターヘリ機長として北海道の空を飛び回る日々を送っている。槇村は墜落した取材ヘリを救出、怪我人は自衛隊時代の部下・一恵だった。陸自を罷免された過去が槇村に鮮明に甦る。そして一恵は入院先から姿を消した。圧倒的スケールで謳いあげる男たちの叙事詩。
著者 末浦広海
1964年、兵庫県生まれ。関西学院大学経済学部卒業。2008年に、第54回江戸川乱歩賞を『訣別の森』で受賞。
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