
朝、開店早々の額縁屋に行く。
随分と久しぶりに行った。
ここら辺りでは、一番の繁華街である。

朝この近辺の店が開く時間ということで、まだ人出は少なかった。
緊急事態宣言が出ているので、どの程度の人出になるのかはわからないが、
あまり、皆気にしているようには思えない。

マスクはしているが、外出までは制限してないように感じる。
僕の場合、外に出ると言っても、徒歩3分のコンビニに行くことくらいなので、
実感として、捉えるにはデータ不足かもしれない。
コンビニに行く途中に、大きな商店街があるが、そこでの人出は変わらない。
最初ロックダウンの時期に比べれば、随分と緩い状態であるように思う。
人間はなんでも慣れてしまうものである。

額縁店は、2階が無くなっていた。
僕の求めている、油彩額縁がもともとは2階にあったので、何処に行ったのか?尋ねると、
1階のやや狭い場所に、規模を縮小して展示してあった。
額縁と言うと、割と豪華なものが好きだが、それに伴って値段も上がるので、
あまり、装飾のないものを探して、それでも少し予算をオーバーしたが、まぁ良いかということにした。

最近では、こういう装飾のないものが多いそうである。
装飾されたものも、あまり目新しい者はなく、前からあったものばかりである。
こういう技術が廃れていくのも残念だな、と思う。
simple is Best。
それもわかるが、ゴテゴテしたものもあって、無装飾のものもあって、その上でのシンプル イズ ベストなら
良いのだが、あまり素っ気ないものばかりになっては、つまらない。
そうなりそうで、少し嫌な気がした。

若い店員さんが包んでくれた。
ここの若い店員さんは、非常に愛想がよく、仕事も丁寧である。
ベテラン勢は、少し癖がある。
額縁を買いに来る人は割と癖がある人が多いので、自然とそうなるのかもしれない。
僕は以前この額縁店の並びにある、別の額縁店にアルバイトで入った。
わずか10日の命であったが、妙なお客さんばかりだった。
金持ちであることをひけらかす客。
過去の栄光をひけらかす客。
そんなお客が多かった。

絵がそういう代償となってしまうことは、非常に残念であるが、できることといえば、
自分がそうならないよう務める、ということに限る。
僕の場合は、ひけらかすものがないので、その点は安心できる。
帰宅して、額縁に絵を合わせて、満足いくものだった。
今日は非常に良い天気だったので、自転車での道のりも気分良く足が動いた。
このまま、暖かくなって欲しいなと思った。


GNOMES NAPOLEON/ ガーデンファニチャー
