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2016年09月30日
[ネタバレあり]サイレント・ランニング(1972)〜未来は青春の終わり
『サイレント・ランニング』 Silent Running (1972・米)
監督/ダグラス・トランブル
脚本/デリック・ウォシュバーン、マイケル・チミノ、スティーブン・ボッコ
製作/マイケル・グラスコフ
音楽/ピーター・シャイケル
主題歌/ジョーン・バエズ『リジョイス・イン・ザ・サン』
撮影/チャールズ・F・ウェラー
編集/アーロン・ステル
出演:ブルース・ダーン、クリフ・ポッツ、ロン・リフキン、ジェッセ・ヴィント
【映画ネタバレ】1972年:サイレント・ランニング
<ネタバレあり! 結末まで掲載しています!>
物語はいつとも知れない遥かな未来・・・地球上から全ての植物が絶滅し、わずかな標本が土星軌道の外にいる3隻のアメリカン航空の「宇宙貨物船(Space Freighters)」の船体に取り付けられた温室ドームに保存されていた。
3隻のうちの1隻「ヴァリー・フォージ」の4人の乗組員のうち、フリーマン・ローウェル(ブルース・ダーン)だけは植物の価値を重視し、勤務に精励していたが、他の3人は人工的に管理された地球の方が便利で快適だと主張しており、勤務ぶりも杜撰だった。互いに相容れない価値観をぶつけ合いながらも、4人はドームの植物の管理を続けていた。
そんなある日、地球から植物保存計画の断念が伝えられ、ドームを破棄・爆破して帰還せよとの命令が下る。退屈な任務から解放されてさっさと地球に帰りたいと思う3人の乗組員が破壊の準備を続ける一方、植物が絶滅することに耐えられないフリーマンは、地球からの帰還命令に背き、仲間を殺害して、「ヒューイ」「ルーイ」「デューイ」と名づけた3体のドローン(ロボット)と、ヴァリー・フォージ号の唯一爆破を免れたドームとともに、事故を装い宇宙に深く潜行して逃亡する道を選んだ。
地球では土星の環に衝突する際に、船はローウェルもろとも破壊されるだろうと予測されていたため、もはや、未だ彼が宇宙を漂っていることを知る存在はいない。ローウェルは自分の運命を知る由もないまま、ひたすらドーム内の自然を守ることだけに、ヒューイとデューイと勤しむようになる。
淋しさからヒューイとデューイに対して人間同様に接するようになっていたローウェルだったが、彼らが死んだ乗組員達と全く同じ度合いで心の隙間を埋めてくれるまでには至らなかった。自分が正しいと疑わない信条のために、仕方なく殺してしまった乗組員達。価値観が違っていても、ローウェルは自分が彼らを嫌っていたわけではないことを実感し、自分の犯した罪に苛まれるようになる。
その頃からドーム内の植物が枯れ始めるようになってしまった。いくら調べても、ローウェルですらその原因を見出すことができない。加えて不注意による事故で、彼はヒューイを破損させてしまった。出来る限りの修理はしてやったものの、ヒューイは以前のように役目を果たせなくなってしまった。乗組員らを殺害してまで守ろうとしたローウェルの大切な‘世界’が、目前で崩壊しようとしていたが、ローウェルには何を成す術も残っていない。地球にいつか自然を蘇らせたいという彼の夢は、果たせぬまま消え去ろうとしていた。
そこへ、地球が送り出した捜索隊が、ローウェルの船の位置を確認し、救助に向かっているという連絡が入ってきたのだ。とは言え、これは必ずしもローウェルにとって朗報ではなかった。地球側から改めて、残った一つのドームを爆破して救助を待つように命令もされてしまったからだ。
ローウェルはドームを守るという自分に課した使命もこれまでかと放心し、救助されることに安堵することなどなかった。だが、「太陽から随分と遠ざかっていたから探すのに手間取った」という地球からの通信の一言が、彼を生き返らせる。ドーム内の植物が枯れ始めていたのは太陽の光が不足していたからだと、ローウェルは遂に気づいたのだ。ローウェルは急いで日照に代わる人工のライトを、ドーム内のいたる場所に設置する。
そしてデューイを呼び寄せ、「これからはお前がこの植物達の面倒を見てくれ」と言う。そうして破損したヒューイだけを連れて船の本体に戻り、デューイを乗せたドームを船体から切り離すのだった。
その後、宇宙船本体を自爆させる準備を静かに進める。一人でここまで生き延びたローウェルを地球側の通信士は英雄だと褒め称えたが、そんな栄誉に甘んじるつもりなど彼にはなかった。ローウェルはいくつかの爆弾を保存ケースから取り出しながら、最後にデューイに少年期の頃の想い出を語って聞かせる。それは自分の名前を記した紙を瓶に入れ、誰かにそれが発見されるだろうかと思いながら、海に流したという内容だった。
語り終えると同時に船は大爆発を起こし、宇宙には何も起こらなかったような静けさが戻る。ラストは植物に水やりをするデューイを乗せたドームが、どこへともなく宇宙を漂い続けるシーンで終る。
<END>
タイトルの通り、静かに、永遠に進み続けるお話です。悲しいというより、切ないといった感じでしょうか。もともと、この映画は「未来に残したいSF映画100本」(エンターブレインムック:2014年発行)で知りました。この映画はそこで17位でしたね。
派手なCGも無く穏やかな、けれども胸に迫ってくるSF映画。宇宙船の造形が工業デザイン的でカッコいいです。ドローンのデザインもセンスが良く、凡百のSF映画のヒューマノイド型ロボットとは一線を隔しています。このデザインは、R2D2へと引き継がれていますね。心に残るシーンが沢山ある、傑作のSF映画です。
あと、ご存知かもしれませんが、「ヒューイ」「ルーイ」「デューイ」はドナルドダックのおいの名前ですね。
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サササッ 三|ノシ・з・|┐ それではまた!
2016年09月29日
[ネタバレあり]キング・コング(2005)〜誰が野獣を殺したのか
『キング・コング』 King Kong (2005・米・新)
監督/ピーター・ジャクソン
脚本/フラン・ウォルシュ、フィリッパ・ボウエン、ピーター・ジャクソン
原案/メリアン・C・クーパー、エドガー・ウォレス
製作/ジャン・ブレンキン、キャロリン・カニンガム、フラン・ウォルシュ、ピーター・ジャクソン
撮影/アンドリュー・レスニー
美術/グラント・メイジャー
音楽/ジェームズ・ニュートン・ハワード
編集/ジェイミー・セルカーク
SFX・VFX・特撮/リチャード・テイラー
出演/ナオミ・ワッツ、ジャック・ブラック、エイドリアン・ブロディ、アンディ・サーキス、ジェイミー・ベル、コリン・ハンクス、カイル・チャンドラー、トーマス・クレッチマン、エヴァン・パーク
最新鋭の視覚効果で、あの名作をリメイク!
世紀のスペクタクル・アドベンチャーが映画史を塗り替える!
【映画ネタバレ】2005年:キング・コング
<ネタバレあり! 結末まで掲載しています!>
舞台は1933年、大恐慌時代のニューヨーク。売れない女優のアン・ダロウ(ナオミ・ワッツ)は芝居小屋が突然閉鎖になり路頭に迷う。そんな彼女を救ったのは、出資者から見離された映画監督カール・デナム(ジャック・ブラック)。
カールは幻の島へ行って冒険映画を撮ることに賭けていた。最初は彼の誘いに抵抗を感じたアンだが、脚本が憧れのジャック・ドリスコル(エイドリアン・ブロディ)のものだと知り、承諾。こうしてデナムは、助手のプレストン(コリン・ハンクス)に命じ、主演男優のブルース・バクスター(カイル・チャンドラー)らスタッフと機材を3時間足らずで船に乗せ、急いで大西洋へと出航していった。
カールの指示で謎の島を目指して船は進む。船の上でも撮影は進んでいく、そんな中ジャックはアンと遭遇し恋に落ちてしまう。ある日、霧に包まれた船は岩の壁に衝突してしまう。波に翻弄され船は荒波に揉まれながら、ある岩で止まる。船の中には次から次へと海水が入り込み、乗組員達は懸命に修復に励むのだが、そんな中カール達は脚本家とカメラクルー、そして演者のアンとカイルを乗せて小舟で島へと向かう。
島に着くと見た事も無い高い塀に囲まれた遺跡を発見する。島にはいくつもの頭蓋骨が飾らえれ、また、死んでいった人と思われる骸骨やミイラが転がっていた。それを見て死に果てた島だと思っていたが、そこには何かに怯える原住民達がおり、アンたちを襲う。島の壁の向こうには人でも動物でもない恐ろしい獣がいた。原住民達はその獣の怒りを抑える為に生贄になる女性を探していた。
何とか船に戻ってきて出航の準備をしていた船長だったが、原住民に襲われ怖い思いをしたカールであったが骸骨島で映画を撮る事を諦めきれないでいた。ところがアンが原住民に連れ去られてしまう。アンを残して出航できず、救出する為に船の乗組員たちとカール達は骸骨島へと再び向かう。
その頃アンは生贄の儀式の真っ最中であった、そして高い塀の外へと吊るされその時を待っていた。儀式の太鼓の音が鳴りやむと、森の奥から木をなぎ倒しながらアンに近づく何かが居た。
アンの目の前に現れた生物は今までに見た事もない、原住民の間で「トレ・コング」と呼ばれる巨大なゴリラだった。悲鳴を上げるアンをコングは持ち去ってしまう、その時塀の隙間からその様子をカールは見ていた。
コングに連れ去られたアンは、森の奥深くにいた。コングの手の中で気を失っていたアンであったが、コングが目を離した隙に逃げ出そうと試みる。しかしすぐにコングに見つかって捕まってしまう、逃げ出した事によりコングを怒らせてしまったアンはコングの怒りを鎮めようと、ショーで培ったパフォーマンスを見せてコングに気に入られるのだった。
その時コングが森に侵入してきた乗組員達に気づき、アンを残して行ってしまうのである。そこでジャック達を探しに森の中へと走るアンであったが、見た事もない肉食恐竜に出くわし追われる。そんな目の前にコングが現れ、アンを守りながら3匹の肉食恐竜達と戦う。そしてアンとコングの間には、不思議な感情が芽生えアンはコングと共に森の奥へと戻る。
ジャックはアンを救出する為に、再び一人森の奥へと入って行く。そしてコングの隙を狙ってアンを無事救出するのだが、怒ったコングはその後を追って村までやってくる。ジャックとアンは塀の中へと逃げ込むと、そこにはコングを捕まえる為の準備が整っていた。怒りでコングは塀を突き破るのだが、掘られた穴に足をとられ倒れ込んだ所を大量のクロロフォルムを嗅がされ確保されてしまうのである。
数か月後、コングはブロードウェイで人間たちの見世物にされていた。その最中に怒り出したコングは、拘束具を破壊してニューヨークで暴れ出す。街がパニックに陥る中、コングはアンを優しく捕まえて、エンパイアステートビルの頂上に登っていく。そこで見た朝陽は骸骨島でアンと共に見た美しい夕日に似ており島を思い出す。
戦闘機からの機銃掃射を受けるコングは、アンを安全な場所へと隠し、ビルの頂上を目指し攻撃を受けながら登って行く。そこで王者の雄叫びを上げ向かってくる戦闘機を落とすのだが、コングを心配し頂上へと登ってきたアンを助ける為に銃弾を浴びてしまう。コングは力尽き、高いビルの上から、地上へと落下してしまう。
コングの亡骸を前に野次馬達が集まり、コングの上に乗ったり記念撮影を始めてしまう。警官達は「どうして逃げ場のないビルになんかに登ったのだ?」「野獣のする事さ、意味はないよ、戦闘機のおかげでコングを始末出来た」と安心した様子で話していたが、それを聞いていたカールは「違う、美女が野獣を殺したのさ」と言い捨て自分がしてしまった事への罪悪感と共に立ち去ってしまう。
<END>
1933年製作の伝説的作品『キング・コング』をロード・オブ・ザ・リングシリーズのピーター・ジャクソン監督が現代版にリメイクしたアクション・アドベンチャー大作です。
私はこの作品がめちゃくちゃ好きです!ネットでの評判は散々ですが。やれ「話が長い」だの、「コングとの心が通じるシーンは蛇足」だの、「コングが出てくるまで1時間かかる」だの、「虫がキモイ」だの・・・全部見どころばっかりじゃないですか!長い映画の方が「お得」と思っちゃう貧乏性なところもありますが、ロード・オブ・ザ・リングで監督のファンになった直後に、この作品を映画館で見れたので私は大満足です。
さらに、ネットでよく見る疑問「どうしてビルに登ったのか?」→朝日を見るためですね。「飛行機じゃない、美女が殺したのさ、ってどういう意味?飛行機だろ?」→旧作のオマージュの意味もありますが、「飛行機(文明)じゃない、美女(の魅力)に殺られちまったのさ」といった感じでしょう。
船員たちが巨大ワームや巨大コオロギに食われるシーンはナイスですね。私は大好物です。ニコニコ動画ですが、はっておきますので見たい人はどうぞ。
↓
ニコニコ動画 【映画『キングコング』巨大グロ虫の群れ】
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2016年09月27日
[ネタバレあり]狼男アメリカン(1981)〜哀しき呪い
『狼男アメリカン』 An American Werewolf in London (1981・米)
監督/ジョン・ランディス
やがて哀しきブラック・ユーモア・ホラー『狼男アメリカン』
【映画ネタバレ】1981年:狼男アメリカン
<ネタバレあり! 結末まで掲載しています!>
厳しい寒さのイングランド北部を旅するアメリカ人の若者2人。3カ月のヨーロッパ旅行を計画実行中のデイビッド(デイヴィッド・ノートン)と親友のジャック(グリフィン・ダン)だ。彼らは、荒涼とした厳寒の地をさまよいながら、早く宿を見つけようと焦っていた。
たまたま入ったパブ『狙われた小羊亭』の人々は、よそ者の2人を妙に警戒した。追い出されるように外に出た2人は、「道路を歩け」「月夜に気をつけろ」という無気味な忠告を気にはしながらも湿地帯にまぎれ込んでしまった。やがて、恐しい遠吠に怯える2人を何者かが襲った。
気がつくと、デイビッドはロンドンの病院のベッドに横たわっていた。ジャックは死に、目撃者の証言では、2人を襲ったのは凶暴な精神異常者だということだった。自分を襲ったのは人間などではなく動物だったと訴えるデイビッドを、医者のハーシュ(ジョン・ウッドヴァイン)も看護婦のアレックス(ジェニー・アガター)も信じなかった。退院が近づくに従がって、やさしく魅力的なアレックスに恋心を燃やすデイビッド。
そんなとき彼は、死んだはずのジャックの訪問を受けた。血にまみれた恐しい形相のジャックはデイビッドに、自分たちを襲ったのは狼人間で、満月の夜には、デイビッドも狼人間に変身して人間を殺すだろう。だから人間を殺す前に自殺しなくてはいけないという不吉な予言を残して姿を消した。
悩むデイビッドを、看護婦のアレックスは慰め、退院した彼を自分のアパートに引きとった。初めてアレックスと結ばれた幸せな夜、デイビッドは再びジャックの訪間を受け、同じ忠告を聞いた。
やがて、満月の夜、ジャックの予言どおり、デイビッドは狼人間に変身しアベックをはじめ6人もの人間を噛み殺した。『狙われた小羊亭』を訪れて真実を掴みかけていた医者のハーシュが、その夜の事件でデイビッドが狼人間であることを確信しアレックスに打ちあけた。
そのころ自分の宿命を知って悩むデイビッドが、夜再び狼人間となり町の人々を襲っていた。警察が彼を包囲し銃をかまえた時、アレックスがかけつけるが、一瞬のうちに銃弾が放たれた。アレックスの眼の前には、デイビッドの息絶えた姿が横たわっていた。
<END>
この作品は「ホラーコメディ」とジャンル分けされていましたが、コメディ?と言った感じはあるものの面白かったです。主人公のデイビッドが悩むかと思いきや、意外とアッサリ受け入れたのか(?)、その後、狼男になって人を襲うシーンとのギャップがありましたね。笑えると言えば結構笑えます。あと、看護婦さんがセクシーすぎでしょう。
また、私は見るまで知りませんでしたが、狼男への変身シーンが特に有名だったそうで中々見入ってしまいました。特殊メイクって昔の方が味がありますよね。制作のリック・ベイカーの特殊メイクはアカデミー賞を受賞したそうです。本編中は出血シーンもそれなりにあり、大変満足しました。
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2016年09月26日
[ネタバレあり]ポセイドン(2006)〜その瞬間、運命も逆さまに転覆する
転覆した豪華客船からの決死の脱出劇 『ポセイドン』
『ポセイドン』 Poseidon (2006・米)
配給/ワーナー・ブラザース
監督/ウォルフガング・ペーターゼン
−− その瞬間、運命もさかさまに転覆し始める −−
【映画ネタバレ】2006年:ポセイドン
<ネタバレあり! 結末まで掲載しています!>
大晦日の夜。北大西洋を航海中の豪華客船ポセイドン号ではパーティーが始まっていた。ダンスホールに集った乗客たちは、ブラッドフォード船長(アンドレ・ブラウアー)の乾杯の音頭でシャンパン・グラスを上げる。
だが宴が最高潮に達した頃、ブリッジでは航海士が異変を感じ取っていた。まもなく船はとてつもない大波に襲われ、完全に転覆。船内はパニック状態となり、生き延びた人々は、水面下にあるダンスホールに固まることに。
船長は、ここで全員救助を待つべきだと主張する。だがプロのギャンブラー、ディラン・ジョーンズ(ジョシュ・ルーカス)はその指示に従わず、脱出方法を見つけるためにダンスホールを出て行くことにする。そして少年コナー(ジミー・ベネット)とその母親マギー(ジャシンダ・バレット)、元ニューヨーク市長のロバート・ラムジー(カート・ラッセル)もディランのあとに続いた。
ロバートは、見失った娘のジェニファー(エミー・ロッサム)とその婚約者のクリスチャン(マイク・ボーゲル)をどうしても捜し出したかったのだ。その後、内気な密航者のエレナ(ミア・マエストロ)、自殺願望があった初老の建築技師リチャード(リチャード・ドレイファス)、船内を熟知している若きウェイターのマルコ(フレディー・ロドリゲス)も加わり、一行はディランをリーダーに船内を進んで行く。
まもなくジャニファーとクリスチャンも無事合流した。そして船が沈み続ける中、彼らは急速に絆を深めつつ、数々の危険に直面しながら海面にたどり着こうとする。だがエレナが負傷し、そのまま帰らぬ人に。
やがて一行は脱出までもう一息のところにたどり着く。しかしスクリューのスイッチを切り替えるために、ロバートが決死の覚悟で水中に潜って死亡してしまう。だが彼のおかげで、残った面々は無事脱出に成功することができたのだった。
<END>
私の大好きな映画『ポセイドン・アドベンチャー』をリメイクした作品です!
ただし登場キャラクターは全く別物になっているし、ストーリー展開も大幅に違います。「豪華客船が沈没して逆さまになり、数名が脱出を試みて上へ進んでいく」という大枠だけを踏襲し、前作とは全くの別物として作っているんです。
前作は、誰かを助ける為に犠牲になるというシーンがあり、生きるために前進するのが怖くなったものですが、今作は誰も頼んでいないのに死ぬ人物(ギャンブラー)や、役立った後に迷子になる人物(こども)がいたりして、なかなか素直に感動できなかった点がありました。
海上もの、パニックものは大好きなので、似たような作品が出たら私はきっとまた見てしまうでしょう・・・
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2016年09月25日
[ネタバレあり]タワーリング・インフェルノ(1974)脱出できるか救出なるか
超高層ビル火災が舞台のパニック映画『タワーリング・インフェルノ』
『タワーリング・インフェルノ』 The Towering Inferno (1974・米)
監督/ジョン・ギラーミン
脱出できるか 救出なるか
今世紀最大のスペクタクル・アドベンチャー
【映画ネタバレ】1974年:タワーリング・インフェルノ
<ネタバレあり! 結末まで掲載しています!>
サンフランシスコの空にそびえ立つ138階建ての世界一高い超高層ビル『グラス・タワー』が落成の日を迎えた。設計者のダグ・ロバーツ(ポール・ニューマン)とオーナーのジム・ダンカン(ウィリアム・ホールデン)は、屋上に立って眼下にひろがる市の光景を見下ろしていた。
ロバーツは疲れていた。一刻も早くコンクリートの大都会からのがれ出て、大自然のふところに飛び込みたかった。工事主任のギディングス(ノーマン・バートン)と打合わせをすませたロバーツは婚約者のスーザン・フランクリン(フェイ・ダナウェイ)と久しぶりに二人だけの時間をもった。惨事は、そのときすでに始まっていた。
『グラス・タワー』の地下室にある発電機が故障したため主任技師のキャラハンが予備の発電機を始動させたとたんショートし、81階にある物置室の配線盤のヒューズが火を発し、燃えながら床に落ちた絶縁体の破片が発動機のマットをくすぶらせ始めたのだ。保安主任ハリー・ジャーニガン(O・J・シンプソン)の緊急報告を受けたロバーツは配線工事が自分の設計通りに行われていないのに憤然として、落成式の一時中止をダンカン企業の広報部長ダン・ビグロー(ロバート・ワグナー)に申し入れたが、ダンカンは拒絶した。しかしそのとき81階では火が大きく拡がりはじめていたのだ。
ロバーツはダンカンの義理の息子であるロジャー・シモンズ(リチャード・チェンバレン)に会い、ビルの配線工事を担当した彼の配慮不足を責めたが、あとの祭りだった。一方、火災の発生をまだ知らない『グラス・タワー』の入居者たちは落成式パーティの準備に浮き足立っていた。
1階から80階までがオフィス用、それから上は住宅用に作られたこのビルには、すでにさまざまな人が入居していた。たとえば90階のハーリー・クレイボーン(フレッド・アステア)の職業は株専門のサギ師だ。彼はおなじ階に住む富豪未亡人リゾレット・ミューラー(ジェニファー・ジョーンス)に早くも眼をつけ、今夜のパーティにエスコートし、うまく話をまとめて一儲けしようとしていた。
外部からの招待客もそうそうたる顔ぶれで、上院議員ゲイリー・パーカー(ロバート・ヴォーン)、サンフランシスコ市長ロバート・ラムゼイなどがいた。入口のリボンが市長の手によって切られると、人々は135階のプロムナード・ルームへ直行し、ビルの全てのライトがともされ『グラス・タワー』の全容は夜空にクッキリとあらわれた。
だが81階の物置室から出火した火は拡がり、ロバーツは消防署に急報した。連絡を受けた消火隊は隊長のマイケル・オハラハン(スティーヴ・マックィーン)の統率のもと、ほどなくビルに到着した。彼はただちにロバーツと『グラス・タワー』の設計図を検討した上、79階に司令センターを設置、ダンカンに緊急避難を令じた。
81階の火が他に移り始めてエレベーターにも危険が迫っていることを察知したオハラハンは展望エレベーターを利用するよう命じたがすでに大混乱が始まっていた。地上からの救援だけでは間に合わぬことを知ると、オハラハンは海軍のヘリコプターに空からの救援を依頼したが、強風のためビルに近づくことができず、かろうじて近づいた一機もビルに激突して炎上した。
『グラス・タワー』は今や完全にひとつの巨大な溶鉱炉と化した。隣りのビルからのワイヤーの救命籠作戦もロジャー・シモンズやパーカー上院議員の犠牲者を出し、行き詰まっていた。
あと15分で火がプロムナード・ルームに届くというとき、耐火服に身をかためたオハラハンはヘリで屋上にたどりつくと、ロバーツと協力してプロムナード・ルームのちょうど真上にある巨大な貯水槽を一挙に爆破、放水させることにした。百万ガロンに近い水の奔流で、執拗に攻めのぼってくる炎を消しさろうというのだ。ほとばしる水力に押し流されて死ぬ者も出たが、猛威をふるっていた炎はついにおさまった。
<END>
1970年代の代表的なパニック映画。やはりパニック映画は爆発ですよ!
この作品、日曜洋画劇場ではるか昔に見ましたが、改めて見るとなかなか変なシーンも多い。登場人物がみんな何も考えずに火の中に突っ込んでまぁ、死にまくる死にまくる。濡れタオル一枚で火に突っ込むシーンは何なんだ。
そもそもビル完成パーティなのに、作りかけの箇所があったり、警備員が適当な仕事してたりとツッコミ所に欠かせない。事故の原因は配線ミスとかよりも、火が出てると言われたのに、廊下を見て「オッケーすよ!」とか言って火事を見逃した警備員が一番悪いと思う。
とは言え、基本のハラハラは押さえつつ、主役二人はかっこいいし、マックイーンの黙々とただ消火するその一点集中ぶりが最高にいいですね。男の色気ってのがありますね。
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記事とリンクはりつけ練習中です
こんにちは!!
ブログを引っ越したので、色々とデザインを変更中です。
最初はやっぱりわけわからないですね。
サイドバーの位置も色やサイズの設定もあやふやです。
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[ネタバレあり]ポセイドン・アドベンチャー(1972)〜豪華客船からの脱出
元祖、乗り物系パニック映画では最高傑作とも呼ばれる本作。
転覆した豪華客船からの決死の脱出劇 『ポセイドン・アドベンチャー』
『ポセイドン・アドベンチャー』 The Poseidon Adventure (1972・米)
配給/20世紀フォックス
監督/ロナルド・ニーム
製作/アーウィン・アレン
原作/ポール・ギャリコ
脚本/スターリング・シリファント、ウェンデル・メイズ
編集/ハロルド・F・クレス
撮影/ハロルド・E・スタイン
美術/ウィリアム・J・クレバー
特殊効果/L・B・アボット、A・D・フラワーズ
音楽/ジョン・ウィリアムズ
主題歌/「モーニング・アフター」(The Morning After)
作詞・作曲/アル・カシャ、ジョエル・ハーシュホーン
歌:モーリン・マクガバン
20世紀FOX映画が〈トラ・トラ・トラ!〉に続いて放つ73年最大の感動巨篇!
──これこそ映画の中の映画……UPI通信──
【映画ネタバレ】1972年:ポセイドン・アドベンチャー
<ネタバレあり! 結末まで掲載しています!>
豪華客船ポセイドン号が、ギリシャに向かうためにニューヨーク港を出港したのは、12月末だった。船長(レスリー・ニールセン)は最初から船の重心が高いことに気づいていた。バラスト(底荷)をしていないので、船体の上部が重く、大波を喰うと転覆する恐れもあり、スピードを出すことも危険だったが、船主はそれを認めなかった。
乗客の1人、フランク・スコット牧師(ジーン・ハックマン)は、「神はただ祈るだけの者など見ない。自ら努力する者だけを助ける」という信念のため教会上層部から疎まれ、アフリカへの布教へ赴く中継点であるギリシャへ向かうため乗船していた。
ニューヨークの刑事であるマイク・ロゴ(アーネスト・ボーグ・ナイン)と、その妻で元売春婦だったリンダ(ステラ・スティーヴンス)は新婚旅行で、互いに罵り合いながらも深く愛し合っていた。
ポセイドン号が地中海に入ったとき、地震観測所から「クレタ島南西130マイル沖合いで海底地震があった」という電報が入った。それから間もなく大津波が押し寄せ、ポセイドン号は一瞬にして真っ逆さまに転覆した。船体の上部が海中に没し、船底が海面に現われたのだ。折から新年を祝うパーティが大食堂で催されており、集まった船客たちのほとんどと、大半の船員たちが生命を失った。
スコット牧師は、大混乱が鎮まると奇跡的に助かった人々と共に、脱出を試みた。マイク・ロゴと妻のリンダ、雑貨商のジェームズ・マーティン(レッド・バトンズ)、老夫婦マニー・ローゼン(ジャック・アルバートソン)とベル(シェリー・ウィンタース)、歌手のノニー・バリー(キャロル・リンレイ)、17歳のスーザン・シェルビー(パメラ・スー・マーティン)と10歳になるその弟のロビン(エリック・シーア)そして船のボーイ、エーカーズ(ロディ・マクドウォール)の9人がスコットに従うことになり、あとの生存者は、救急隊がくるまでじっとしていた方がいいという事務長の意見をとった。
スコット牧師は、かすかながら船内に電気があるうちに、船の竜骨、つまり海面に1番近い所にたどりつき、そこで待機していれば助かるかもしれないと判断したのだ。上部に進むためには大クリスマス・ツリーを逆によじ登っていかなければならない。10人が登り終わったとき、スコット牧師の意見が正しかったことが証明された。キッチンボイラーが爆発して大食堂に海水が流れ込み、残った人々を流してしまった。
一行はスコット牧師の指示に従い、ブロードウェイと呼ばれる通路を通り、エンジンルームを目指した。その間、船内の爆発はたびたび起こり、船体は往々に沈下して、海水が下から次第にせり上がり、皆を焦らせた。ロゴは勢力的に指揮を執るスコット牧師に、事あるごとに反抗した。だがそれは、妻リンダを無事に助けたいがためだった。
最初の不幸は、ギャレーから次のエンジンルームに向かうときに起こった。35フィート先にあるエンジンルームに着くためには水中を通らなければならない。ロープをはるために、スコット牧師が飛び込んだ。だが途中、倒れてきた鉄板の下敷きになって身動きができなくなってしまった。水泳選手であったベルは、異変を感じ水中に飛び込んだ。牧師を救ったベルは、目的地に泳ぎついたものの、心臓発作に襲われ、息を引き取った。
やがて他の生存者たちもベルを見習い、水を潜ってエンジンルームにたどりついたが、彼女の死は一同を悲しみに包んだ。一行は最後の困難にさしかかった。いよいよプロペラ・シャフトにアタックする段階に入ったのである。この時、船体が再び傾いたと思う間もなく遠くに爆発音が起こり、更に船体は船尾に傾いた。このため、ロゴの妻リンダが振り落とされ、水中に沈んだ。ロゴはスコット牧師を、涙を流してなじった。
惨事は更に続いた。最後の試練である炎に包まれたエンジンルームの出口のそばの空中にあるスチーム・パイプが破れ、高温の蒸気が噴き出したのだ。このまま進路が阻まれれば、今までの苦労は水の泡になってしまう。スコット牧師は灼熱のパイプに飛びつき、ぶら下がりながら、渾身の力でハッチをしめた。
「神よ、我々にどれだけ試練を与えれば気が済むのか、どれだけ生命を奪えば気が済む!私で最後にしろ!」と天に叫んだスコット牧師は自ら手を放し、燃える水中に落下した。
牧師に代わりロゴが指揮する一行は、やっとの思いで船底にたどりついた。皆は鉄棒を振って船底を無我夢中で叩いた。すると、遠くからかすかに反応が聞こえてくる。外には救助隊が救助にきていたのだ。船底の扉が焼ききられ、太陽の光がさし込んだ。
「牧師の言った通りだった」と、ロゴはうなだれ、一行は失われた人々を思った。助かった6人を乗せたヘリコプターは、大空へと舞い上がっていった。
<END>
海のパニック映画を代表する1本「ポセイドン・アドベンチャー」!
公開当時は超大作だったこの作品も、今見ると古く感じはしますが、大好きな作品です!!天井と床が上下逆になった船内を、脱出口を求めて進んでいくというストーリーが秀逸ですね。
■ブルーレイ版 | ■DVD版 | ||||
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刑事役に、名俳優アーネスト・ボーグナイン。鬼瓦のような顔面で有名なアーネスト・ボーグナインは「北国の帝王」にも出演していますね。事故に見せかけてタダ乗りする客を殴り殺す車掌でした。当時のアメリカって、そういう時代だったんだなぁと言った感じの鬼役者です。
■ブルーレイ版 | ■DVD版 | ||||
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この「ポセイドン・アドベンチャー」は、2006年に「ポセイドン」というタイトルで続編が作られています。
サササッ 三|ノシ・з・|┐ それではまた!
2016年09月24日
今日のお散歩と100円ショップ
こんにちは!!
何件か書き溜めていたので
投稿していきます。
もう9月も終わりますね。
ここらは、もう結構寒いです。
うち近くの公園はそろそろ落ち葉が目立ちますね。
本当に掃除が大変だ。
【早い者勝ち!】 あなたのお名前、残ってる?
それで今日はキャンドゥに行きました。
工具を探したかったけど工具売り場がなかった・・・
さらに園芸コーナーで植木鉢も買おうと思っていたんですが
虫除けスプレーしかありませんでした。
最近、どうにも運動していない事もあり、
けっこう歩いたので良しとします!
何件か書き溜めていたので
投稿していきます。
もう9月も終わりますね。
ここらは、もう結構寒いです。
うち近くの公園はそろそろ落ち葉が目立ちますね。
本当に掃除が大変だ。
【早い者勝ち!】 あなたのお名前、残ってる?
それで今日はキャンドゥに行きました。
工具を探したかったけど工具売り場がなかった・・・
さらに園芸コーナーで植木鉢も買おうと思っていたんですが
虫除けスプレーしかありませんでした。
最近、どうにも運動していない事もあり、
けっこう歩いたので良しとします!