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2023年08月09日
注目される「リスキリング」とは?「学び直し」なんて言われる
僕らの業界である、食品流通業も同じく、様々な産業においてDXが進められていますね。
そんな中、新しい技術やスキルを習得するための人材育成として、リスキリングに注目が集まっている。
まだまだアナログ業務が多く課題が残る飲食業界において、なぜリスキリングが必要なのか方法やメリットを紹介します。というか、学んだことをつづります。日々の活動のヒントになればうれしいです。
リスキリングとは?
リスキリングとは、主に「学び直し」「再教育・再開発」という意味で使われているようです。時代の変化により求められる技術やスキルが大幅に変わる中、新たな業務や職業へ就くために必要となる知識やスキルを習得することです。
特に近年の飲食業界では、デジタル技術やクラウドサービスの発展に伴って、業務の自動化や省人化などに取り組む企業が増えています。しかしそれらの手段を活用するためには、IT系の専門的な知識やスキルを持った人材が必要となりますが、そもそも適切な人員が社内にいない、、、、なんてことも多いと聞きます。
そこで経営者自身や従業員が、「新たな領域を見据えた現在とは異なるスキル」を習得することを目的としたものがリスキリングと言えます。
リカレント教育やスキルアップとの違い
リスキリングと似たような意味で使われる言葉として、リカレント教育やスキルアップが挙げられます。
リカレント教育とは、就職後に一旦職を離れて学業に専念し、学んだ技術や知識を活かしてさらなるキャリアアップを図ること。リカレント教育は従業員が自主的に行いそれを企業側がフォローする形で実施する一方で、リスキリングは、企業が従業員に指示する形で行われ、業務と並行しながら必要スキルを身に付けていく教育方法というところで違いがあります。
また、スキルアップとは、一般的に現在の仕事に必要な知識を新たに取り入れ、さらに磨きをかける(ブラッシュアップ)という意味で使われることが多いように思えます。しかしリスキリングは、今の仕事とは違う領域へ対応するための学習という点となります。
リスキリングが注目されている背景
リスキリングに注目が集まる背景としては、どんなことがあるのでしょう。まさか、転職や副業を進めるため?なんて浮かんでしまいますが、、、
一つは、DXの推進やAI技術の発達が挙げられます。デジタル技術を活用したDXは、様々な産業が取り組んでいる業務改善の1つ。加えて最近では、Chat GPTなどのAI技術を使用したサービスの発展も著しいですよね。飲食業界においても、近年DXが盛んに取り入れられ、取り組んでいる企業もよく見かけます。
ただしDXを行う上では、IT施策を実行できる人材の確保が課題となってくるでしょう。例えば、「今までアナログな環境で事務作業をしていたが、いきなりPCなどのデジタル端末で操作することになった」「オーダーシステムにタブレットを導入したいが、いまいち使い方が分からない」などのケースも考えられます。
在庫管理や販売管理などのシステムを活用するには、従業員に新しいオペレーションに適応してもらう必要も出てくる。そこでDXへ対応するための人材を育てるために、リスキリングが必要となってくるという事です。
コロナ禍による働き方の変化
新型コロナウイルスの流行により、勤務や連絡手段などに大きな変化が起きた。接触を避けるために自宅でのリモートワークや、社内会議や顧客とのやりとりもオンラインツールの活用が一般的となりました。
飲食店では、配膳ロボットや注文システム、セルフレジなどの導入が感染防止や人手不足対策の1つとして取り入れられていますね。
海外の大手企業が、リスキリングに注力していることも理由の1つとして挙げられるそうです。
例えば、米アマゾンが、2025年までに10万人の従業員をリスキリングすると発表しました。非技術系の人材を技術職に移行させ、IT人材がAIなどの高度なスキルを獲得することに取り組んでいるんです。
また世界最大のスーパーマーケットとして知られるアメリカのウォルマートでは、VR技術を用いた災害対応などの疑似体験を実施。ネット注文の店舗受け取りサービス「ピックアップタワー」の導入時には、事前にバーチャルで学ぶ機会を設け、DXに対応できる人材育成も行っているとのことです。
何を言っているのかさっぱりわからない、、、という方もおられるかもしれません。
リスキリングを行うメリット
リスキリングは、従業員のスキルアップの一環としてだけでなく、企業の利益や職場環境の改善などに繋がるケースもあるのだとか。
具体的には、
DXの導入がスムーズに進む
という意見がありました。
新たなITやIOT技術を導入する際には、外部機関の協力や専門的な知識やノウハウを持った人材の採用も視野に入れなければなりません。しかしリスキリングにより、すでに社内の業務を把握している従業員を新しい業務へ配置転換することで、既存事業からの移行がよりスムーズになるのがメリットという事です。
どの業務をシステム化するのか、どの程度の人員を割くのかなどを的確に判断できる人材がいると導入時のトラブルやリスクを減らすことができますね。
そのほかにも
業務の効率化やコストの削減
という、従来の課題へ切り口の違う攻め方が期待できます。
ITの活用やDXなどは、新規事業の立ち上げだけでなく、既存業務の自動化や省人化に繋がるものも多いのは言わずもがな。
例えば飲食店なら、在庫管理や発注管理システム、セルフレジや配膳ロボットの導入により、これまで人により対応していた業務の自動化などですね。
そうした取り組みによりルーティン化できる業務や、システムで管理したほうが正確で速い作業を効率化することで、慢性的な人手不足の対策や人件費の削減などにも貢献できてしまうのです。
学習方法も様々ありますが、人間も人間である価値を見つけるために、AIとの共存なんて見方で業務を見つめなおしてみる必要がありますね。
教育は、「叩き込む」より「興味を持つ」ほうがすんなり身につくように僕は感じます。
おっかなびっくりでも、試してみるって気持ちをもう少し多くもって業務にあたりたいと感じました。
そんな中、新しい技術やスキルを習得するための人材育成として、リスキリングに注目が集まっている。
まだまだアナログ業務が多く課題が残る飲食業界において、なぜリスキリングが必要なのか方法やメリットを紹介します。というか、学んだことをつづります。日々の活動のヒントになればうれしいです。
リスキリングとは?
リスキリングとは、主に「学び直し」「再教育・再開発」という意味で使われているようです。時代の変化により求められる技術やスキルが大幅に変わる中、新たな業務や職業へ就くために必要となる知識やスキルを習得することです。
特に近年の飲食業界では、デジタル技術やクラウドサービスの発展に伴って、業務の自動化や省人化などに取り組む企業が増えています。しかしそれらの手段を活用するためには、IT系の専門的な知識やスキルを持った人材が必要となりますが、そもそも適切な人員が社内にいない、、、、なんてことも多いと聞きます。
そこで経営者自身や従業員が、「新たな領域を見据えた現在とは異なるスキル」を習得することを目的としたものがリスキリングと言えます。
リカレント教育やスキルアップとの違い
リスキリングと似たような意味で使われる言葉として、リカレント教育やスキルアップが挙げられます。
リカレント教育とは、就職後に一旦職を離れて学業に専念し、学んだ技術や知識を活かしてさらなるキャリアアップを図ること。リカレント教育は従業員が自主的に行いそれを企業側がフォローする形で実施する一方で、リスキリングは、企業が従業員に指示する形で行われ、業務と並行しながら必要スキルを身に付けていく教育方法というところで違いがあります。
また、スキルアップとは、一般的に現在の仕事に必要な知識を新たに取り入れ、さらに磨きをかける(ブラッシュアップ)という意味で使われることが多いように思えます。しかしリスキリングは、今の仕事とは違う領域へ対応するための学習という点となります。
リスキリングが注目されている背景
リスキリングに注目が集まる背景としては、どんなことがあるのでしょう。まさか、転職や副業を進めるため?なんて浮かんでしまいますが、、、
一つは、DXの推進やAI技術の発達が挙げられます。デジタル技術を活用したDXは、様々な産業が取り組んでいる業務改善の1つ。加えて最近では、Chat GPTなどのAI技術を使用したサービスの発展も著しいですよね。飲食業界においても、近年DXが盛んに取り入れられ、取り組んでいる企業もよく見かけます。
ただしDXを行う上では、IT施策を実行できる人材の確保が課題となってくるでしょう。例えば、「今までアナログな環境で事務作業をしていたが、いきなりPCなどのデジタル端末で操作することになった」「オーダーシステムにタブレットを導入したいが、いまいち使い方が分からない」などのケースも考えられます。
在庫管理や販売管理などのシステムを活用するには、従業員に新しいオペレーションに適応してもらう必要も出てくる。そこでDXへ対応するための人材を育てるために、リスキリングが必要となってくるという事です。
コロナ禍による働き方の変化
新型コロナウイルスの流行により、勤務や連絡手段などに大きな変化が起きた。接触を避けるために自宅でのリモートワークや、社内会議や顧客とのやりとりもオンラインツールの活用が一般的となりました。
飲食店では、配膳ロボットや注文システム、セルフレジなどの導入が感染防止や人手不足対策の1つとして取り入れられていますね。
海外の大手企業が、リスキリングに注力していることも理由の1つとして挙げられるそうです。
例えば、米アマゾンが、2025年までに10万人の従業員をリスキリングすると発表しました。非技術系の人材を技術職に移行させ、IT人材がAIなどの高度なスキルを獲得することに取り組んでいるんです。
また世界最大のスーパーマーケットとして知られるアメリカのウォルマートでは、VR技術を用いた災害対応などの疑似体験を実施。ネット注文の店舗受け取りサービス「ピックアップタワー」の導入時には、事前にバーチャルで学ぶ機会を設け、DXに対応できる人材育成も行っているとのことです。
何を言っているのかさっぱりわからない、、、という方もおられるかもしれません。
リスキリングを行うメリット
リスキリングは、従業員のスキルアップの一環としてだけでなく、企業の利益や職場環境の改善などに繋がるケースもあるのだとか。
具体的には、
DXの導入がスムーズに進む
という意見がありました。
新たなITやIOT技術を導入する際には、外部機関の協力や専門的な知識やノウハウを持った人材の採用も視野に入れなければなりません。しかしリスキリングにより、すでに社内の業務を把握している従業員を新しい業務へ配置転換することで、既存事業からの移行がよりスムーズになるのがメリットという事です。
どの業務をシステム化するのか、どの程度の人員を割くのかなどを的確に判断できる人材がいると導入時のトラブルやリスクを減らすことができますね。
そのほかにも
業務の効率化やコストの削減
という、従来の課題へ切り口の違う攻め方が期待できます。
ITの活用やDXなどは、新規事業の立ち上げだけでなく、既存業務の自動化や省人化に繋がるものも多いのは言わずもがな。
例えば飲食店なら、在庫管理や発注管理システム、セルフレジや配膳ロボットの導入により、これまで人により対応していた業務の自動化などですね。
そうした取り組みによりルーティン化できる業務や、システムで管理したほうが正確で速い作業を効率化することで、慢性的な人手不足の対策や人件費の削減などにも貢献できてしまうのです。
学習方法も様々ありますが、人間も人間である価値を見つけるために、AIとの共存なんて見方で業務を見つめなおしてみる必要がありますね。
教育は、「叩き込む」より「興味を持つ」ほうがすんなり身につくように僕は感じます。
おっかなびっくりでも、試してみるって気持ちをもう少し多くもって業務にあたりたいと感じました。
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2023年07月03日
登山で例える「戦略」「戦術」「戦闘」のフレーム
#戦略 #事業 #戦術
事業戦略の基本の前に「戦略」とは何か?「戦術」とどう違うのか?を解説していきます。
そもそも戦略(Strategy:ストラテジー)の語源は、ギリシャ語のStrategos:ストラテゴスといわれるそうです。
本来「将軍」を意味していたとされていますが、16世紀初めに「君主論」を書いた偉い人がイタリア語でこの言葉を使用したのだそうです。
英語では Art of war :アート オブ ウォー となり、日本語では、戦争術、兵術、兵学などとも訳されますが、要するに、戦略は、戦争の方法論、戦い方として議論されてきました。
日本で初めて「戦略論」を論じたのは幕末期の長州藩の兵学者:大村益次郎と言われています。
戦略と戦術
日本では軍事技術を指す用語として、古くから「兵法」が用いられてきました。宮本武蔵のような剣客も「兵法家」と呼称するように、個人の戦術から軍の指揮運用に至るまで、武力を用いた戦闘にかかわる技術を幅広く指す用語です。
これを益次郎は、蘭学者の立場から、個人的な剣や槍の技術を別扱いにしたうえで、兵の指揮運用の中身を「タクチーキ」と「ストラトギー」に分けて考え
「タクチーキのみを知ってストラトギーを知らず、あやまる者は国家を過つ」と語っています。
ストラトギー(Strategy)の重要視し、正しい目的と基本デザインに基づいて、大きな流れをつかみ最終的な勝利をもたらすための技術と定義しました。
つまり、戦略は、中長期的・大局的な目的や目標を取り扱う概念であり、戦術はより小さな短期・個別の場面で目標を取り扱う概念としました。
戦略の定義と5つの原則
こうした流れから、企業における「戦略」とは経営理念を具現化するために、中長期な視点で組織の全体目標を設定し、実現までの基本方針を明確にしたものと考えます。
戦略は、機能分化した組織を統合しながら、変化する顧客ニーズを満たすための行動を最大限に引き出す「組織目標の設定」と「経営資源の分配」と言えます。
そこで、戦略とは?を整理し、5つの原則にまとめます。
原則1:戦略とは、組織に対する中長期的目標設定であり、経営理念を実現するために設定された「言葉」である。
原則2:戦略とは事業、組織運営における「資源配分」の明確化である。
原則3:戦略には組織を束ねる「リーダーシップ」、高度な「洞察力」、先を読む「先見力」が必要となる。
原則4:戦略と戦術は区分され、戦術は戦略を補完していなければならない。
原則5:戦術における目標の未達成は、戦略の失敗を示唆している。また、戦略の失敗は戦術ではカバーできない。
戦略・戦術・戦闘のフレーム
それぞれをわかりやすく「登山」に置き換えると
「戦略」:どの山頂を目指すか?
「戦術」:どのコースを登るか?
「戦闘」:コースをどう登るか?
こんなイメージになります。
事業戦略の基本の前に「戦略」とは何か?「戦術」とどう違うのか?を解説していきます。
そもそも戦略(Strategy:ストラテジー)の語源は、ギリシャ語のStrategos:ストラテゴスといわれるそうです。
本来「将軍」を意味していたとされていますが、16世紀初めに「君主論」を書いた偉い人がイタリア語でこの言葉を使用したのだそうです。
英語では Art of war :アート オブ ウォー となり、日本語では、戦争術、兵術、兵学などとも訳されますが、要するに、戦略は、戦争の方法論、戦い方として議論されてきました。
日本で初めて「戦略論」を論じたのは幕末期の長州藩の兵学者:大村益次郎と言われています。
戦略と戦術
日本では軍事技術を指す用語として、古くから「兵法」が用いられてきました。宮本武蔵のような剣客も「兵法家」と呼称するように、個人の戦術から軍の指揮運用に至るまで、武力を用いた戦闘にかかわる技術を幅広く指す用語です。
これを益次郎は、蘭学者の立場から、個人的な剣や槍の技術を別扱いにしたうえで、兵の指揮運用の中身を「タクチーキ」と「ストラトギー」に分けて考え
「タクチーキのみを知ってストラトギーを知らず、あやまる者は国家を過つ」と語っています。
ストラトギー(Strategy)の重要視し、正しい目的と基本デザインに基づいて、大きな流れをつかみ最終的な勝利をもたらすための技術と定義しました。
つまり、戦略は、中長期的・大局的な目的や目標を取り扱う概念であり、戦術はより小さな短期・個別の場面で目標を取り扱う概念としました。
戦略の定義と5つの原則
こうした流れから、企業における「戦略」とは経営理念を具現化するために、中長期な視点で組織の全体目標を設定し、実現までの基本方針を明確にしたものと考えます。
戦略は、機能分化した組織を統合しながら、変化する顧客ニーズを満たすための行動を最大限に引き出す「組織目標の設定」と「経営資源の分配」と言えます。
そこで、戦略とは?を整理し、5つの原則にまとめます。
原則1:戦略とは、組織に対する中長期的目標設定であり、経営理念を実現するために設定された「言葉」である。
原則2:戦略とは事業、組織運営における「資源配分」の明確化である。
原則3:戦略には組織を束ねる「リーダーシップ」、高度な「洞察力」、先を読む「先見力」が必要となる。
原則4:戦略と戦術は区分され、戦術は戦略を補完していなければならない。
原則5:戦術における目標の未達成は、戦略の失敗を示唆している。また、戦略の失敗は戦術ではカバーできない。
戦略・戦術・戦闘のフレーム
それぞれをわかりやすく「登山」に置き換えると
「戦略」:どの山頂を目指すか?
「戦術」:どのコースを登るか?
「戦闘」:コースをどう登るか?
こんなイメージになります。